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2017-08

ベッドに戻ろう - 2005.11.02 Wed

階段場面で、スネイプの研究室に侵入者があったと話し始めたフィルチを「黙れ!」と制するスネイプ。
これから後のスネイプ先生とムーディの会話が好きです。
スネイプ先生の様子がいつもと違うのです。
生徒に対する威圧的な態度はもちろん、校長に対しての“主張はするけど命令には必ず従う態度”とも少し違うし、もと同級生のルーピン、ブラックに対する“対等でいてやや上からみるような態度”とも違うように思います。
話し方は対等に見えます。命令に従うわけでもありません。が、今ひとつ押しが弱い感じです。
侵入者のあったことを話したがらないスネイプ先生。
だれがハリーに恨みがあるか興味があると言われて、「我輩はただ」と言い訳するスネイプ先生。
睨み合いの後「ベッド戻ろう」と折れるスネイプ先生。
いつもの先生らしくなくて少し不安になってしまいます。

この場面は好きなのですが、ここも、私自身の解釈が定まらない場所です。
そもそも、侵入者のあった事実を話したがらないのは、なぜでしょう。
「君自身がかなり徹底的に調べたはずだ」(4巻25章p.174)とのセリフから既にムーディによって調べられた事実があると考えています。
後に真実薬によってクラウチJr.が告白した「毒ツルヘビの皮は地下牢から盗んだ。魔法薬の先生に研究室で見つかったときは、捜索命令を執行しているのだと言った」(4巻35章p.505)と合わせて考えると、ムーディは透明マントも使わず研究室から毒ツルヘビの皮を盗み、スネイプ先生に見つかっているようです。捜索命令と言われてすんなり引き下がったのでしょうか。闇祓いはそれほどの権力を持っているということでしょうか。闇祓いの特権をこの時も振りかざされてさぞかしいやな思いをしたことでしょう。
本当に何か隠している、見られたくないものがあるとも考えられますが、今回はこれ以上部屋に入られる口実を作りたくなかったのかもしれないと思っています。部屋を調べられることはやましいことがなくても不愉快ですから。

ところで、盗んだのは着任してすぐのことだったのではないでしょうか。ポリジュース薬を作るには時間がかかりますから、持参した薬の在庫が切れる前に作ろうとしたのではないかと想像しています。新学期が始まって2~3日経った時にスネイプはムーディを怖がっているように見えるとハリーとロンが話していました。この時点で既に「捜索」されていたのかもしれません。

さて、階段での場面に戻りますが、押しの弱さの他にもう一つ気になることがあります。
ムーディの言葉の一つ一つに体が反応しているようなのです。
研究室に何か隠してはいないな?と問われ、レンガ色(泣)に顔色を変えるスネイプ先生。
消えないシミと言われ、咄嗟に左腕を掴むスネイプ先生。
「君の考えがいかに素早くハリー・ポッターに飛躍したかを!」(4巻25章p.177)と言われ、動きを止めて振り返るスネイプ先生。どれもムーディのセリフに敏感に反応しています。
いつも冷静なのに、体が反応してまうのは何かやましいことでもあるのでしょうか。
それとも、デスイーター時代の闇祓いへの恐怖が染み付いているために反応しているだけでしょうか。そしてそんな自分に腹を立てながらも逆らえないのでしょうか。
よくわかりません。

ムーディが来る前は侵入者への怒りに燃えていたようなのに、怒りを抑えてベッドへ戻ると言ったのは、どのような理由であれ、これ以上詮索されるのを避けるためだったのでしょう。その胸中を思うと、私も胸が張り裂けそうな思いで一杯になります。

● COMMENT ●

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コメント下さった方へ

いつもコメントありがとうございます!
7巻まで詠んでからこの場面を見ると、また違った見方ができますね。
闇祓いに対してはやましいことはなかっただろうと思われますが、逆にハリーを守っていることは知られたくなかっただろうから、ムーディの目は、スネイプ先生にとって都合の悪いものがあったのかもしれません。
そして、闇祓いへの恐怖もしみついていたようにも思います。

ダンブルドアとスネイプ先生は、偽ムーディだと気付いていなかったと思います。
ダンブルドアも決勝戦でセドリックの遺体を連れて帰ってきたハリーが、ムーディに連れられていく時に偽物だと気付いたようですし。
誰かがハリーの名をゴブレットに入れたことで警戒はしていましたが、守る立場の人の中にムーディも紛れていたので、やっぱり気付いていなかったと思います。


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