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2017-05

ベラトリックスの質問 その2 - 2006.07.08 Sat

ベラトリックスの質問への回答について、引き続き考えてみます。

「帝王が消え去ったとき、どうして一度も探そうとしなかった?」
(6巻2章p.40)
他の者と理由は同じだとまず答えています。グレイバックやルシウスや他の名を挙げて、その他多数が探さなかったと言った後、初めて「あの方はもう滅したと思った」と質問に対する答えを言っています。
このワンクッションに私はごまかしのようなものを感じます。自分が本当にそう思っていたのなら、他の者を引き合いに出す必要など全くないからです。スネイプ先生は、ヴォルデモートが本当に滅したと思っていたのでしょうか。
4巻で、先生はファッジに闇の印を見せながら「今年になってからずっと鮮明になってきていた」(4巻36章p.536)と話しています。それはつまり、ワームテールがユニコーンの血やナギニの毒などから魔法薬を作り、まがりなりにもヴォルデモートが自分自身の体(赤むけのどす黒い小さな縮こまった人間のようなもの)を持ち始めたころからを指しています。完全な肉体を取り戻さなくても、印に変化があったのなら、今まで霊魂にも満たない状態で存在し続けていた頃から何かに乗り移った状態にあった時にも変化はあったのではないでしょうか。
クィレルに乗り移った時などは特に、ユニコーンの血も飲んでいたことだし、闇の印に変化がなかったとは思えません。
だからこそ、1巻でクィレルに対し、「どちらの側につくか」という言い方をしたのだと思います。
私は、スネイプ先生は、ヴォルデモートが本当に滅したと思ってはいなかったと思います。

「闇の帝王が『賢者の石』を手に入れようとしたとき、おまえはどうして邪魔をした?」(6巻2章p.40)
この問いに対する答えも、「たやすくお答えできる」と言いながら、的確さを欠いているように思います。
『自分がどうして邪魔をしたか』ではなく、『闇の帝王が信用してくれなくて姿を現さなかったから』現実に眼にしたのはクィレルが石を盗もうとしているところで、それを全力で挫こうとしたという答えです。
闇の帝王が生きていることに気付かなかった、ということでしょう。
これも、1巻でクィレル先生に「どちらの側につくか」と選択を迫っていることから、帝王の存在に気付いていなかったとはとても思えません。
また、5巻でダンブルドアは、ヴォルデモートが力を失った直後から、何年先になるかわからないまでも、必ず戻ってくる確信があったとハリーに話しています。もと死喰い人で、スパイとして活動していたスネイプ先生に、ダンブルドアがその可能性を語らなかったとも思えません。
スネイプ先生、ヴォルデモートの存在に気がつきながら、石を渡さないよう全力で阻止したのではないでしょうか。
先生、ベラトリックスにはたやすく答えながら、真実は語っていないように思います。

ところで、ベラトリックスは、スネイプ先生が『賢者の石の前に立ちはだかった』ことをなぜ知っているのでしょう?4巻33章で、死喰い人を前にヴォルデモートが語っている時は、邪魔をしたのは、ハリーだとしか言っていません。
スネイプ先生が二時間遅れて駆けつける前に、死喰い人達がヴォルデモートから聞いたのでしょうか。その時、ヴォルデモートはどのように語ったのでしょう。
『二時間後』については、また次回考えてみます。

● COMMENT ●

考えすぎだと思いますよ

マルフォイ→ナルシッサ→ベラトリックス

そうかもしれません

つい考えすぎてしまいます。
ただ、マルフォイはベラトリックスと同列のような気がします。

意外に意味深?

1巻でのスネイプ先生の行動について質問するベラトリックスですが、結構はぐらかしているような感じが6巻でしたので、1巻を読み直してみたのですが、これはこれで意味深?と思えてきました。スネイプ先生が

「私を敵に回したくなかったら」
(略)
「どちらに忠誠を尽くすのかを決めていただきましょう」
(P329~330)

と言っているあたり、ヴォルデモートに伝わることをわかっての言い回しなのかもと思えてきました。ダンブルドアに忠誠を尽くせとは言っていないですよね。
もしかしたら、スネイプ先生は自分はクィレルがヴォルデモートと関係があるのがわかっているし、クィレルが本当にヴォルデモートに忠誠を尽くしているのなら、自分にその頭部の秘密を明かしてほしいということを遠まわしに言った言い方ともとれます。
自分はヴォルデモートの復活に手を貸せたのだけども、クィレルがそうしなかったのだということができそうですよね。
「敵に回したくなかったら」も自分は同じ側に立てると言うつもりでの含みだったのかもしれませんし、「どちら」という言い方で、ヴォルデモートを指したと言ったのかもしれません。
結局、ヴォルデモート自身が自分を疑っている状況下で何か手伝うこともできないし、クィレルは結局自分を信用していなかった。ダンブルドアに疑われないためにも全力で賢者の石を守ってダンブルドアを信頼させて置かなければならなかった(それはでも『振り』だった)、とヴォルデモートに言ったのかも、などと考えてしまいました。クィレルを探っていたのは、ヴォルデモートと直接対話するのを望んでいたからで、どうにかその機会を窺っていたとスネイプ先生は言っていたのかもなどと思いました。ヴォルデモートを欺くって、本当に難しそうです。

長文コメント失礼しました! 

どちらに

kmyさん、コメントありがとうございます!

そうですね!スネイプ先生は「どちらに」とは言っていますが、「ダンブルドアの側に」とは一言も言っていませんね。
「私(「我輩」ではないですね!)を敵にまわしたくなかったら」を私は完全にダンブルドア側の者のセリフとして捉えていましたが。
今までの先生の他のセリフももう一度チェックする必要があるようだと思いました。

スネイプ先生は常にどのようにも解釈できるような言い方をする癖がついていたのでしょうか。
ダンブルドア側から見れば、こちら側に思える言い回しであるし、ヴォルデモートにも説明を補えば通じる言葉かもしれません。
考えていると、ますますスネイプ先生の真意がわからなくなります。
全力で、石もハリーも守ったら、ヴォルデモートにはもはや、「ダンブルドアに疑われないため」の「振り」であるとは通用しなくなるような気もします。
ヴォルデモートがどこまでスネイプ先生の言葉を信じたのかも疑わしいと思っています。

どちらとも取れるかも

こんばんわ。わたしもkmyさんと同様に1巻の台詞はかなり意味深だと思います。はっきりとダンブルドア先生の名前を出していませんし、少し言葉を補えば、どちら側とも受け取れる内容になっていると思います。また、最終的にクィレルが賢者の石を取りに行った時には邪魔をしている描写がありません。言葉をうまく使えば取り繕うことは可能だったと思います。もちろん、ヴォルが全面的に信じたとは思いませんけど(というか、ヴォルは自分以外は誰も信じていないような…)。
この際、スネイプ先生はなにをしていたのでしょうか。ダンブルドア先生の仕掛けでヴォルには絶対に賢者の石が取れないことがわかっていても、クィレルから目を離すことは考えにくいですし、ハリーを守る目的があるのに目を離すでしょうか…。

ベラがスネイプ先生が立ちはだかったことをなぜ知っていたかは、たぶん他の死喰い人たちが、永遠に去った死喰い人について聞いたでしょうし(自分が始末してきます見たいな感じで)、その際ヴォルが理由を言ったかもしれません。また、ロンのペットだったワームテールなら、賢者の石の際の出来事を詳しく知っていても不思議ではないような気もしますので、皆に言った可能性もあるかもしれません。それをベラがアズカバンを脱獄した後に他の死喰い人たちから聞いたのかもと思いました。ベラはヴォルが自ら闇の魔術を教えたぐらいですから、かなり上の地位にいたかと思います。なにも処罰を受けないのがおかしいと不平・不満みたいな形で他の死喰い人達(もしかしたらベラの取り巻きみたいな感じの)から聞いたのかもしれません。

死喰い人経由

ゆきのさん、コメントありがとうございます。
1巻の最後の方のスネイプ先生の言動には謎が多いですね。今となってはどうとも受け取れるようにしか語っていないし、1年間、全力でハリーを守ってきた割には、最後の詰めが甘いし。
全てスネイプ先生が意図して行ってきたことだとしたら(ローリングさんの都合ではなく)、今後また、びっくりするようなどんでん返しが待っているかもしれませんね。

賢者の石の前に立ちはだかった事については、まずそれを知っているのは、クィレル、ハリー、ダンブルドア、ヴォルデモートだと思います。
そして、ベラトリックスが知ったのは、ヴォルデモートから誰かを経由してのことだと思われます。
その誰かが、知り得た時間は、やはりヴォルデモート復活から、スネイプ先生が事情を説明して(とりあえず)信用された時までの2時間の間ではないかと思います。その2時間の間に聞けたのはやはり死喰い人だったと思います。ゆきのさんのおっしゃるように、永遠に去った仲間について尋ねたのか、帝王自ら抹殺を命令したか(その後取り消したとしても)。
なんか次の記事に書こうと思ったことまで書いてしまいそうなので、このくらいにしますね。


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