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2017-08

匂い - 2015.10.26 Mon

先日、スネイプ先生の匂いについて作者が言及したことについては、日記で語りました。
2015.10.02 匂い!!!
Twitterでwhat does snape smell like?と聞かれたローリングさん、Bitterness and old shoes.と答えたのです。

これは私にとってはかなり衝撃でした。
ほぼハリーの目を通して描かれる作品中の描写にスネイプ先生の匂いについての記述はなかったため、それは取り立てて言うほどの特徴はないと考えていたからです。
ハリーはスネイプ先生の外見について、まだスネイプ先生と直接言葉を交わさないうちから、「バカバカしいターバンを巻いたクィレル先生は、ねっとりとした黒髪、鉤鼻、土気色の顔をした先生と話していた」(1巻7章p.187)という見方をしていました。
人物の特徴を捉えて具体的に表現するのが上手なハリーが、まだ悪意の感情がないうちから「ねっとりした黒髪」とか、「土気色の顔」とか感じているのです。
悪意のフィルターを通すと、顔色を「汚いレンガ色」と言ったり、全体の姿を「性悪なコウモリを思わせる」と言ったり、容赦ありません。
そのハリーが、スネイプ先生の匂いについて何も言っていないのです。
ハリーの嗅覚が鈍いとか、視覚的な情報しか描写しないとか、そういうわけでもなさそうです。他の人物については、匂いの記述がいくつか見られましたから。

・ターバンがいつも変な匂いを漂わせているのにみんな気がついた(1巻8章p.200)
クィレル先生の匂いについての描写です。

・突然ハリーはスラグホーンの地下牢で嗅いだあの花のような香りが漂ってくるのを感じた。見るとジニーがそばに来ていた(6巻9章p.290)

・ハリーはマンダンガスに鼻がくっつくほど顔を近づけた。湿気た煙草や酒の嫌な匂いがした(6巻12章p.371)

・ハリーのいちばん近くに立っていた、もつれた灰色の髪の、大柄で手足の長い男が言った。(中略)泥と汗、それに間違いなく血の匂いの混じった強烈な悪臭がハリーの花を突いた(6巻27章p.428)
フェンリール・グレイバックのことです。

マンダンガスには鼻がくっつくほど顔を近づけて初めて匂いの表現が出てきましたが、他の人は近くに立っているだけで感じている様子。
それに、スネイプ先生とだってかなり接近したことがあるのです。

スネイプは歯を剥き出し、ハリーの座っている椅子の左右の肘掛けに手をかけて顔を近づけた。顔と顔が三十センチの距離に迫った(3巻14章p.367)
顔と顔が三十センチの距離って、かなり近いです。しかもこの距離でスネイプ先生はしゃべっているのに、スネイプ先生の匂いについてハリーは何も言っていません。

以上のことから、私はスネイプ先生の匂いについては特筆すべきものがない、と判断したんです。
ハリーのスネイプ先生を表現する言葉は年々辛辣になっていったように感じられ、そのハリーが、「古靴のような臭いがする」と言わなかったのですから、そう考えるのも無理もないと思いませんか?
でも、作者の言葉は絶対です。
だったら、なぜハリーがスネイプ先生の匂いについてあげつらうことをしなかったのか、という方向から考えてみようと思います。

『old shoes』より先に表記された『Bitterness』に隠れてしまっているという見方はできないでしょうか?ローリングさんは、「Bitterness and old shoes.」という順番で答えたので、まず際立つのが『Bitterness』で、次いで『old shoes』ではないかと。
「Bitterness」がどういう匂いなのかイメージできませんが、これを数々の魔法薬の材料の匂いの混じった苦いような匂いと考えたら、その匂いは魔法薬学教師の放つ匂いとしては当たり前すぎてハリーも特に言葉にしなかったのではないか、という気がします。

もう一つ、悪口になり得る『old shoes.』の臭いが、ハリーにとって特に珍しくない匂いだということ。
思春期の男の子たちの靴の臭いときたら相当強烈ですし、靴を履きっぱなしの習慣のある国なら一層靴の臭いはキツいでしょう。そんな思春期男子が靴を脱いで寝る場所である寮のベッドルームは、スネイプ先生の比でない臭いがしていたのではないかと思います。あるいは、ハリー自身が古靴の臭いで、気付かなかったとか。

あと、遺伝子の型によって匂いの好感度が違うという実験が報告されていたりしますが、同性の場合それをどう感じるのかまでは、ちょっとわかりません。ただ、スネイプ先生が強く惹かれた女性の遺伝子を持つハリーですから、二人の遺伝子は遠いようにも思え、互いに惹かれ合わない事実はありますが、匂いとしては不快ではなかったのかな、という気もします。

今思いつくのはこの三つ。
いずれにしても、ハリーはスネイプ先生の匂いは気にならなかった、と今も私は考えています(笑)

● COMMENT ●

『匂い』か『臭い』か

ハリー目線からの スネイプ先生のニオイについての考察ですね〜。

Bitterness…苦みや嫌みという意味合いは、魔法薬学教授のスネイプ先生を連想させます(^^)
あまりにもイメージ通りで 敢えて言及する必要なし説に 同意です。

old shoes…あぁホント男の子の靴は、強烈な臭いでした。
息子の友達が何人も遊びに来ると、玄関で倒れそうな臭いが充満したものです(汗)
ハリーの鼻も、靴の臭いには鈍感だったでしょう。

遺伝子の型による好感度の違い…近親交配を避ける為、遺伝子的に遠い相手のニオイを好ましく感じるそうですね。
『何となくタイプじゃない』とかは、これが理由かも?などと勝手に思っています。
スネイプ先生とリリーの間には、この説が当てはまりますが、ジェームスが混じってくると 少し怪しくなります(苦笑)

『Bitterness and old shoes』…私的には、『渋くて男盛りの魔法薬学教授の匂い』と変換しました。

それにしても、スネイプ先生のニオイを質問するファンの方も「かなり…」ですが、その答えをここまで深く考察する二尋さんも「相当…」ですね。
ほ、褒めてますよ!
いつもスネイプ愛溢れる記事をupしてくださって、感謝!ですm(__)m

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Re: 『匂い』か『臭い』か

ノーベルタさん、反応ありがとうございます(笑)

私の場合、Bitternessの方はあまり問題じゃなく、old shoesが大変問題となっております。
いつも痛い所を突いてくるハリーが、何も言わない点に想像の余地があることがとても嬉しいです。

遺伝子、ジェームズとリリーもきっと遠い関係にありますよね。それがジェームズとスネイプ先生が近い、という関係になるのかどうかイマイチよくわからないのでこのように書きました。二極なのかもっと複雑なのか。また、子どもはその遺伝子を両方から受け継ぐのか、どちらか片方由来なのか、その辺不明です(実際明らかにされているのかどうかも)


毎回そうなのですが、考察に見えても願望の割合が多いので、惑わされないようお気をつけください(笑)
物語が完結して8年経つのに、こうして新しい情報を提供して妄想させてくれる作者に本当に感謝しています。

Re: 誤変換

誤変換のご指摘、ありがとうございます!
訂正しておきました~

獣医の先生や飼育員は

お久しぶりです。ちなみに私は動物園によく行きますが、飼育員さんたちは
体に匂いが染みつきすぎて、さらにその匂いになれているので人ごみや地下鉄に乗ると
人間臭いと思うそうで。獣医の先生にもお世話になりますが薬品匂が何のそのって。
白衣を着ているのもありますが。スネイプ先生も私服との分け方はあると思うので
教えているときは薬品の匂いがしてもおかしくないと思いますね。私服であれば
よっぽど薬品をずっとやっているわけであれば少し匂うと思います。考察でスイマセン。

Re: 獣医の先生や飼育員は

s.sさん、コメントありがとうございます。
動物の匂いに慣れた飼育員さんが人間臭いと思うとうのは、面白いですね。
やっぱりハリーも靴の匂いには慣れているのでしょうか。

言われて思ったのですが、スネイプ先生の私服って、寝間着以外にでてきませんでしたよね。
少なくとも、ハリーの前に姿を見せていた時は、4巻の寝間着以外は全て仕事用の服装だったのではないかと思います。
だとすると、やはりハリーが嗅いでいたのは薬品の匂いの方が強かったかもしれませんね。それが私たちの思う薬品の匂いとは多少違うとしても(アルマジロの胆汁とか、タマオシコガネとか、芋虫とか、動物や虫の匂いはきつそうです)


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