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2017-08

かがんで脈を取る - 2015.08.17 Mon

今まで何度か話題にしてきたことですが、3巻で気絶させられた時のスネイプ先生の姿勢について、再度考えてみました。
これまで書いたことは、その都度文中からリンクするようにしてあります。(この問題についていかに私が関心を持っているかがわかってしまいますね)

まずは、日本語の描写をご覧ください。
「スネイプ先生はどうしますか?」
ハーマイオニーが首うなだれて伸びているスネイプを見下ろしながら小声で言った。
「こっちは別に悪いところはない」
かがんでスネイプの脈を取りながら、ルーピンが言った。(3巻18章p.491)

同じ部分の英語は
‘What about Professor Snape?’ said Hermione in a small voice, looking down at Snape’s prone figure.
‘There’s nothing seriously wrong with him,’ said Lupin, bending over Snape and checking his pulse.(UK版ペーパーバック大p.276)

以前、このブログでも、日記でも語っていますが、『proneの考察2008.4.23』『proneの衝撃2008.4.23』この場面の姿勢について改めて考えたいと思います。

“首うなだれて伸びている”という表現から、壁に激突したスネイプ先生が壁にもたれてうなだれている様子を想像したのですが、原文では「prone」といううつ伏せを表す言葉が使われているのに気付き、大きな衝撃を受けたのは、もう7年以上も前のことでした。

proneで画像検索すると、その姿勢が山ほど出てきますが、ほとんどが顔を下にしてうつ伏せになっている図です。
prone」(クリックで画像検索先に飛びます)

三人から同時に受けた武装解除呪文によって足元から吹っ飛び、壁に激突した先生は、ずるずると床に滑り落ちた時に足元から崩れるように座るように滑り落ちたのではなく、左右どちらかに傾いて滑り落ち、床に到達した時にうつ伏せになったのだな、と私はイメージを改めたのでした。

ところが、この記事を書いたずっと後、ポッターモアに描かれたこの場面のスネイプ先生は、壁にもたれてうなだれている姿勢でした!
prone.jpg
うなだれるスネイプ先生
非常に暗い絵ですが、部屋の隅で壁にもたれる形で半身起こしてうなだれているスネイプ先生の姿が描かれていました!
これは邦訳にあったように、“首うなだれて伸びているスネイプ”そのものだと思いました。

proneにはうつ伏せだけでなく、うつむき、という意味もあるので、そちらのイメージだったのでしょうか。画像検索で出てくるのはうつ伏せですが。
以前英会話の先生にproneについて尋ねた時も、二種類の姿勢を示してくれました。『個人授業2008.4.27』
ただ、ネイティブスピーカーのイギリス人の女性に尋ねたら、proneの単語を知らないと言ったので(『原書を再現2010.3.13}』)、やや特殊な言葉であるのは間違いなさそうです。

さて、今回問題にしたかったのは、もう一つあって、ルーピンの姿勢です。
かがんで脈を取っているんですね、ルーピンは。
かがむと訳された部分、英語はbend overで、それを画像検索すると、関係ない画像もたくさんヒットしてしまうので、bending overで検索してみました。「bending over
だいたい、「かがむ」の言葉でイメージする姿勢だと思います。膝は曲げないか軽く曲げる程度で腰を前に曲げる感じ。

で、何が言いたいのかと言うと、この姿勢で脈を取る時、一番自然なのが、壁にもたれた姿勢の頸じゃないか、」ということです。
床の上にうつ伏せになっているのなら、首も手首も床と同レベルのかなり低い位置にあり、しゃがまなければちょっと苦しいのでは?と思います。
ちなみにしゃがむに相当するのはsquat downではないかと思うのですが、その言葉で検索すると、こんな姿勢が出てきます「squat down」膝を曲げて腰を落とした姿勢、床上すぐ辺りの手首でも頸部でも脈が取り易そうです。

squat downという表現があるのにbend overを使ったのなら、ルーピンは、腰を曲げて、膝は曲げず(あるいは少し曲げて)、腰は落とさず、スネイプ先生の脈を取ったのではないでしょうか。

脈についても日記に書いたことがありますが(『息抜き2012.8.19』、手首より頸部の方が低い血圧を触知できるので、そういう意味でも、意識のない人の脈を取るには、頸の方が適しているのではないかと思います。

また、もし、proneを床にうつ伏せになっている図、だと解釈すると、うつ伏せになって頭から血を流している人間を、その場にずっと放置していたルーピン(とシリウス)の人間性まで疑わなければならなくなってしまうので、ここは壁にもたれたスネイプ先生の脈を、ルーピン先生が首でチェックした、と考えるのが妥当なのではないかと思います。

何度もイメージが覆されましたが、今は壁にもたれ、うなだれるスネイプ先生の頸に、ルーピン先生が腰を曲げ手を当て、脈を確認している図を想像しています。

● COMMENT ●

関係ない話ですが

関係ない話ですが、どうしてもスネイプ先生がダンブルドアのいう事を聞いていたのは
7巻の「誰にも言わないでください。」と言っているスネイプがいるので、弱みを握られているからの
ように見えるのですが、どうお考えになりますか?

あとはクラウチジュニアはスネイプより何個年下なのでしょうか(百味スネイプなのに
すみません。)

回答してくだされば幸いです。長文失礼いたしました。

Re: 関係ない話ですが

s.sさん、いつもコメントありがとうございます。

スネイプ先生は、弱みを握られているからダンブルドアに従っていると思うか、というご質問だとしたら、私はそう考えたことはないです。
ダンブルドアに従わなかった場合、秘密(リリーのためにハリーを守っていること)をばらされてしまう、とはスネイプ先生は考えていなかったのではないかと思っています。

ダンブルドアの命令は全てリリーの遺志につながるものだと信じていたから従ったのだと考えています。ただ、リリーのためにハリーを守っていたと思っていたのに、ハリーが死ぬべき時に死ねるよう育てられ、守られてきた、と知った後もダンブルドアの命令に従ったのは、ハリーの命(リリーの望み)より大事なものがあったからだと私は考えていて(この記事に書きました。http://legilimens.blog68.fc2.com/blog-entry-297.html)、もちろんそれが正しいかどうかはわからないのですが、今はそう信じています。

クラウチジュニアの年齢について。
4巻でシリウスが、クラウチジュニアがアズカバンに連れてこられた時の様子を「19歳になるかならないくらいかだったろう」と言っています。
ハリーに向けた死の呪いが跳ね返ってヴォルデモートが失脚した後、クラウチジュニアは裁判にかけられていますが、ヴォルデモートの失脚からどれくらいの年月が経っているのかはわかりません。ただ、裁判の時ジュニアが「吸魂鬼のところに送り返さないで」と言っているので、裁判前にもアズカバンにいたのだと思います。
そうなると、1981年の10月31日より少し後に18歳か19歳だった、ということで、当時21歳だったセブルスより、2歳か3歳年下、ということになるのではないかと思います。(いつかPottermoreで明らかにされる日が来るかもしれません)

ありがとうございます

いつもご親切に回答してくださり、ありがとうございます。

Re: ありがとうございます

いえいえ、どういたしまして~(´▽`*)

また質問です(笑)

いつも質問ばかりすみません。
先生が当時21歳だったということはまだリリーは死んではいないのでしょうか?
あとは魔法界には少年法とかはないんですかね。アズカバンに入れるとか、19とかなら
ひどすぎなような・・・。更生するとかは考えないのかな。なんてことばかり考えております。

結局はディメンターに魂を吸われると死んでしまうのでしょうか?魂が無くなるのと
死ぬのの違いがむつかしいな、と思いまして。

あと、スネイプ先生が特別扱い(?)されているような気がしますが。
実際の所、ベラトリックスが「ダンブルドアのご庇護で(うろおぼえ・謎プリ)」と言っていますし、
それなら死喰い人狩りから逃れたという事ですし、不公平ともいえると思いますが、前回
「最近は私が守れなかったものだけ」の質問の時のように主君の前では、人を殺めていたならば
それも罪になるはずですし、ルシウスのようにそこまで人を殺めていなそうな人が監獄(脱獄
していますが)に入れられているわけで、主君から信頼されているスネイプがルシウスより
人を殺めているのでは(勝手な推測ですが)ないかと思います。まぁ先生には
つかまってほしくないですが。

長文失礼しました。いつも質問ばかりですみません。私は原作を4巻はまだ読んでいなくて
映画も全部見ましたが、英語がわからないので本当の原作は読んでいません。なので
英語の原作について書いてくださる記事はとても面白く、勉強になります。さまざまな
視点から見ているこのブログ(?)が大好きです。記事もネタがあると思いますが、
どちらかというと〈幼少期〉の先生についての記事が見たいです。勝手な個人の
要望ですみませんが、質問へ回答してくださると幸いです。

Re: また質問です(笑)

スネイプ先生やクラウチジュニアなどの死喰い人が裁判にかけられている、という状況はヴォルデモートが失脚した後のことですから、リリーは既に死んでいます。ヴォルデモートが消えた日と、リリーが死んだ日は同じ、1981年の10月31日です。

『未成年魔法使いの妥当な制限に関する法令』というものがあって、5作目ではハリーがそれで懲戒尋問を受けました。
ただ、魔法界では、17歳で成人になりますから、19歳は既に成人、未成年の魔法使い用の法令は適用されないでしょう。
マグルの感覚では、まだまだ十分幼く見えますが。

スネイプ先生の特別扱い、はあるかもしれません。
リリーが命を狙われるようになって以来、スネイプ先生は二重スパイとして表向きはヴォルデモートに従いつつ、完全にダンブルドア側にいましたが、「リリーを匿ってください」とダンブルドアに頼みに行った時のダンブルドアの冷たい対応を見ると、それまでは死喰い人として暗躍していたことが感じらます。
以前の罪は問わない点、ダンブルドアの庇護、というのは確かだと思います。

s.sさん、いつもコメントありがとうございます。
読んでいない原作があるなら、今後読むこと強くお勧めします。多分図書館でも今は借りられるのではないかと思います(一時期人気がありすぎてなかなか借りられなかったみたいですが)映画とは違う、スネイプ先生の色々な顔が見られ、発見もたくさんあるでしょう。

幼少期の記事へのリクエスト、ありがとうございます。
幼少期のネタが少ないのは、私が先生になってからのスネイプ先生が好きだからというのと、本の中の幼少期に関する記述が少ない、ということにあります。
本に書かれている描写から心情を推し量ったり、状況を推察したりするので、描写が少ないと書きようがないし、一人で考えていると思いつくネタも限界がある感じです。
ただ、ポッターモアや作者のTwitterなどで、いつか幼少期のことも書かれるのではないかと思うので、そうしたらネタにしますね!

回答ありがとうございます!   

楽しみしています!私は小さい頃の先生も大人になってからの先生もどちらも好きです。
いつも思うのが先生って紳士的だなぁ~と。ハーマイオニーには必ずミス(miss)とつけているところとか。
ハリーやロンにはミスター(Mr)と翻訳版ではつけていませんが原作だとどうなんでしょうか?
二尋さんは先生のどんなところが好きですか?

好きなところ

s.sさん、コメントありがとうございます。
s.sさんはスネイプ先生の紳士的なところがお好きなのですね。
Mr.について今、ざっと調べたのですが、ハリーは「Potter」と呼び捨てにしていることがとても多いですね。
他の男子生徒も呼び捨てが多いですが、「ミスター・フィネガン」と呼びかける場面もありました。ミスターポッターは、まだ見つけられていません。


どんなところが好きか、というご質問ですが、これ実はとても難しいです(笑)
最初に好きになったのは5巻37章を読んだ時なのですが、何を考えているかわからないところ、ハリーを憎んでいるようでいて実はしっかり守っているところに惹かれました。
どんな理由があるかわからないけれど、とにかく守っているのは確かだと感じ、ハリー本人にも他の人々にも嫌われているけれど憎まれ役を演じ続けているようなところが切なくて好きでした。
その後7巻まで出版され、読んでみてその理由が明らかになったのがもう8年(日本語訳発売からは7年)前。私がスネイプ先生を好きになってからもうすぐ11年になろうとしています。
今、「どこが好き?」と聞かれたら、スネイプ先生を構成するすべて、ねっとり脂ぎった髪も含めた外見も強い心も弱い心も全て、と言うしかない気がします。
あれだけ過酷な状況で、投げやりにならず、きちんと生きたスネイプ先生をとても尊敬しています。

いろいろと

私は先に映画から見ているのですが、賢者の石の映画の時から実は好きでした。なんでかと言われれば
分かりませんが。アランさんは最後の結末を全巻発行されるまで誰にも言わないと約束して、自分の役の
死に方、過去をすべて知っていて縁起をしていたそうなのでそれでひかれたのかもしれません。映画を4作目 まで見た後に原作を読むと、嫌な人な感じは原作のほうが強いですね。

そして+質問なのですが先生はルーピンが人狼だとしったのはシリウスのいじめ(いきすぎた人を殺しかねない悪質な悪戯)ですよね。それで校長が口止めをしたという事は、いじめの事について多少は知って
いたはずです。なのに何故、4人(実際は二人)に注意したり、罰則を与えたようなエピソードがないのでしょうか?人殺しになりかけてますし、退学になってもおかしくない気がします。
グリフィンドールだからでしょうか?そして先生が人狼だと知ったのはいつごろ(何年生)ごろなの
でしょう?

Re: いろいろと

s.sさん、コメントありがとうございます。
お返事遅くなって申し訳ありません。

そうですね、アランさんはスネイプ先生のリリーへの愛を知っていて演じていらしたので、なんとなく愛が滲み出るようなスネイプ先生だったのかもしれません。映画を見ると、厳しいけれど生徒に対して理不尽な態度は取らなかったように思います。

スネイプ先生が学生時代にルーピンが人狼であると気付いたのは、シリウスのいたずら以前で、満月のたびに姿を消すことから不審に思ったようです。ただ、確信を持ったのは、シリウスのいたずらで変身した姿を少し見てしまった時だと思います。
校長がセブルス少年とシリウス&ジェームズの関係をどのように捉えていたのか、いじめなのかドラコとハリーのような対等な対立と見ていたのか、その辺私もよくわかりまぜん。
ルーピンが人狼であることを口止めした、というエピソードしか残されていないのは私も大いに不満です。まずは、叫びの屋敷に向かわせようとしたいたずらを命にかかわる重大な過ちとして咎めるべきだったと思います。
もしかしたらちゃんと罰したのかもしれませんが、もし罰則がなかったのだとしたら、グリフィンドールだったからというより、他の理由があったのではないかと思います。それが何かは今は思いつきませんが、単にグリフィンドール生だからということで罰しないほどダンブルドアは甘くないと信じています。
ルーピンが人狼だと気付いた時期についてですが、正確なところはわかりません。
少なくとも暴れ柳事件は5年生のO.W.Lの試験よりは前でさらに事件が起こる前からセブルスはこそこそ嗅ぎまわっていたようなので、5年生の6月より何か月か前には気付いていたと思います。
ジェームズとシリウスは3年生で、ピーターは5年生になってアニメ―ガスに変身できるようになり、それから満月の夜の冒険が始まったようですから、その辺から(5年生になってから)気付いたのかな、という気がしています。

ありがとうございました。v-531

>s.sさん

いえいえ、どういたしまして!(承認遅れて申し訳ありません💦)


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