topimage

2017-08

解毒剤のテスト - 2015.03.09 Mon

先日からPottermoreの魔法薬作りがリニューアルされました。
リニューアル後に感じたことを色々書き留めていたのですが、途中で別な発見があり、そちらを先に書くことにします。4巻22章でのことです。

何人かの先生方は、クリスマスダンスパーティを控え上の空となった生徒たちにしっかり教え込むのは無理だとあきらめ、フリットウィック先生は授業中にゲームをさせて遊ばせた、という内容が書かれています。一方他の先生はそこまで甘くはなかったとあり、スネイプ先生については、以下のように書かれています。

クラスで生徒にゲームをして遊ばせるくらいならむしろハリーを養子にしただろう。生徒全員を意地悪くじろりと見渡しながら、スネイプは学期最後の授業で解毒剤のテストをすると言い渡した。(4巻22章p.50)

「むしろハリーを養子にしただろう」という素敵な表現は今回は置いておいて、問題はその後です。解毒剤のテストをする、と言い渡したことです。
以前読んだ時にどう感じたのか全く覚えていないのですが、今回この部分を読んだ時、これは既に出来上がっている解毒剤を飲ませるという意味のテストだと思いました。けれども、このテストというのは、実技テストだということが後の描写でわかります。

ハリーは、スネイプの解毒剤のテストに身が入らなかった。その結果、大事な材料を一つ加えるのを忘れた―ベゾアール石、山羊の結石――これで点数は最低だった。(同p.56)

なぜ私が出来上がっているものを飲ませる意味のテストだと思ったかというと、解毒剤は一か月以上前に授業で扱っていたからで、その時スネイプ先生は「だれか実験台になる者を選ぶ」と言っていたからです。まだ誰も実験台になっていなかったのだな、という解釈でした。

この解毒剤を授業で扱った日は、ハロウィーンの後少なくとも1週間は経っていて、第一の課題である11/17よりは前です。ロンとハリーは険悪ムード期間に入っていてハーマイオニーの前歯が伸びてしまった日でもあります。
この授業が始まって間もなく、コリンが授業中ノックして入ってきました。
「ハリー・ポッターを連れてくるように言われました」と使命感に燃えた顔で言い、スネイプ先生に「ポッターは授業が終わってから行く」と言われても「バグマンさんが呼んでます」「代表選手は全員行かないといけないんです」と食い下がり、さらに「ポッター、持ち物を置いていけ。戻ってから自分の作った解毒剤を試してもらおう」と言うスネイプ先生に「「すみませんが、先生―持ち物を持っていかないといけません」「代表選手はみんな―」と言い、ついにスネイプ先生に「よかろう!ポッター―カバンを持って、とっとと我輩の目の前から消えろ!」と言わせました。(4巻18章p.465~466)

つまり、ハリーはこの授業、全く受けていないのです。
『解毒剤』という魔法使いにとってはとても重要で今後どんな場面で身を守ることになるかわからない有用な魔法薬を作る機会を、ハリーは代表選手の集合のために失ってしまったわけです。
スネイプ先生とコリンのやり取りを見ていると、スネイプ先生は何度もハリーに機会を与えようとしているように見えます。後で戻ってきて同じものを作らせようとしたのです。時間内にはとても終わらないでしょう。これは居残りという罰則ではなく、補講の提案だと思うのですが、それすら行われませんでした。

結局荷物をまとめて出て行ってしまったハリーのために、スネイプ先生はもう一度機会を与えるつもりでテストをさせたのではないでしょうか。
何日か前に宣言して、当日までに勉強する機会と試験によって実践する機会を与えたのです。
ハリーの方は、談話室でハーマイオニーが魔法薬学のノートを読んでいる時に「キャノンズと飛ぼう」を読んでいたり、チョウをどうやってダンスに誘うか思案していて身が入らないまま解毒剤のテストを受けましたが。
ベゾアールを入れ忘れるという大失敗をして、スネイプ先生の思惑通りにいったのかどうかはわかりませんが、少なくともハリーは失敗に気づいたわけだし、スネイプ先生はできる限りのことをしたのだと思います。
また、最初の授業で「だれか実験台になる者選ぶ」と言ってハリーと目があったのも、ハリーに真剣に取り組んで欲しかったからかもしれません。ちょうどネビルに縮み薬をトレバーに試すといった時のように。

最初に引用した「解毒剤のテストをすると言い渡した」の文章の続きにはこうあります。

「悪だよ、あいつ」その夜、グリフィンドールの談話室で、ロンが苦々しげに言った。「急に最後の授業にテストを持ち出すなんて。山ほど勉強させて、学期末を台無しにする気だ」(4巻22章p.50)

生徒にとってはそう見えるかもしれません。
でも、スネイプ先生は、ハリーのため他の生徒のため、特に今後役立つ大事なことが身につくように、ハリーにはとにかく体験を、他の生徒には復習をさせたのだと思います。ハリーは点数が最低だったとありますが、評価のためのテストではなかったのだと思います。
1年生の最初の授業でベゾアールのことを話し、antidoteではなく、It will save you from most poisons.と表現したスネイプ先生。その後も一貫して生徒に身を守る術(すべ)を教えようとしていたことを確信し、今、尊敬の気持ちでいっぱいです。

● COMMENT ●

そうか!代表選手呼び出しでおじゃんになってしまった解毒剤の実技を、再度受けさせようとしたのですね。
繰り返し課題を与えることで、生徒に身をもってきっちり覚えさせようという意図を感じました。
先生こそ、何度同じことをさせるのかとため息をつきたい気持ちだったかもしれないですね〜
ベゾアール石は後々ロンの解毒に必要となったわけで、もしハリーが実技試験で薬を作っていなければ、ロンも危ないところだったのかもしれないですね。
スラグホーンからベゾアール石を使った解毒をした事を聞いたスネイプ先生、ホッとしたんじゃないかと思います。

〉クロノさん

本当のところはよくわかりませんが、ハリーが実習しなかった授業で作った魔法薬をテストする、と言ったのは「急」とはいえ予習する時間もあったし、意地悪目的ではないように思うんです。
これがたとえば『髪の毛を逆立てる薬』だったらスルーしても人生に大した影響なさそうですが、解毒剤ですから、やはり作らせておきたかったのではないかと思いました。

ベゾアールを入れ忘れるなど、全く解毒剤として効果はなさそうですが、というかベゾアールだけでなんでも済むんじゃないかというツッコミも出そうですが。(山羊の結石というベゾアールはそうそう手に入るものではないでしょうから、少ないベゾアールで大きな効果を得るものだったのかな、と思います)

結構何度もベゾアールは出てきて、ハリーはスラグホーンの授業でプリンスからのヒントがなくてスネイプ先生が初授業で語った言葉をヒントにし(結局同じ人からヒントもらってますね)、過大な評価をされましたが、その授業での体験が後にロンの命を救うことになったのは確かで、スネイプ先生の意図は生かされたのかな、と思います。
ロンの命を救った時にベゾアールが使われたこともきっと耳に入っていますよね。私もそれを聞いてホッとしてくれたと思います~


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://legilimens.blog68.fc2.com/tb.php/634-f2471e43
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Pottermoreのスネイプ先生 «  | BLOG TOP |  » 使い分け

拍手コメントについて

拍手コメントをいただいた時は、その記事のコメント欄にお返事いたします。

プロフィール

二尋

Author:二尋
スネイプ先生への愛を語らずにはいられません。         

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

スクロール式になっています

前ブログからの訪問者数

リンク

このブログをリンクに追加する

最近のトラックバック

ブログ内検索

RSSフィード