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2017-09

杖の長さと柔軟性 - 2014.12.08 Mon

スネイプ先生の杖については、木材と芯についてこれまで考えてきました。長さと柔軟性についても少し考えてみようと思います。
Pottermoreでは、ローリングさんがオリバンダー氏のノートに書かれた文字を借り、杖の長さと柔軟性について以下のように語っています。

『多くの杖作りは、杖の長さを単に魔女や魔法使いの体格に合わせて見立てようとするが、これは洗練を欠く手法であり、その他の重要な要素を多数無視する結果となる。長い杖は背の高い魔法使いに適しているかもしれないが、私の経験では、そういった杖はおおらかな性格の人物に引かれ、雄大で劇的なスタイルの魔法の使い手を好む傾向にある。一方、こぢんまりとした杖は、優雅で洗練された呪文のスタイルを好む。とはいえ、杖の構造はどれひとつとして他のあらゆる要素と切り離して考えるべきではなく、木材、芯材、および柔軟性で、杖の長さによる特性を補ったり、強化したりできる。
大半の杖は、長さ 23 センチから 36 センチの間に収まる。20 センチ以下のごく短い杖や、38 センチを超えるかなり長い杖を売ったこともあるが、こういったケースは極めてまれである。後者の例では身体的な特徴から極端に長い杖が必要だったのだが、異常に短い杖は通常、体格が小柄な者ではなく、性格的に何か欠けているところがある持ち主を選ぶ(多くの小柄な魔女や魔法使いは、長めの杖に選ばれている)。
杖の柔軟性、あるいは硬さは、杖と持ち主の組み合わせがもたらす、変化に対する順応性や積極性の度合いを示す。しかし、くり返しになるが、この要素も杖の木材、芯材、長さ、または杖の持ち主の人生経験や魔法のスタイルといった要素から切り離して考えるべきではない。こうした要素がすべて組み合わさって、その杖に唯一無二の特性が備わるのである。』(Pottermore1巻5章ダイアゴン横町;オリバンダーの店;杖の長さと柔軟性より)

オリバンダーは、他のあらゆる要素と切り離して考えるべきではないとしつつ、杖の長さについては「異常に短い杖は通常、体格が小柄な者ではなく、性格的に何か欠けているところがある持ち主を選ぶ」と書いています。
通常は23cm(9インチ)から36cm(14インチ)の間に納まるとのことなので、性格的に何か欠けているところがある人の杖は、23cm(9インチ)未満の可能性が高いです。
また、長い杖は、「おおらかな性格の人物に引かれ、雄大で劇的なスタイルの魔法の使い手を好む傾向にある」とし、こじんまりとした杖は、「優雅で洗練された呪文のスタイルを好む」としています。
柔軟性については、「変化に対する順応性や積極性の度合いを示す」と言っています。

以下に、現時点で杖の長さが明らかになっている登場人物を杖の長さ順に一覧にしてあります。
*ロンは、日本語版では「33センチ」と訳されましたが、14インチなので35cmだと思われ、ヴォルデモートより上に位置させました。

ハグリッド:41cm(16インチ)・良く曲がる(rather bendy)
ロン:35cm*(14インチ) 
ヴォルデモート:34cm(13と1/2インチ)・強力(powerful)
ベラトリックス:32cm(12と3/4インチ)・頑固(Unyielding)
オリバンダー:32cm(12と3/4インチ)・わずかに曲がる(slightly bendy)
セドリック:30cm(12と1/4インチ)・ 心地良くしなる(pleasantly springy)
ケトルバーン先生:29cm(11.5インチ)・ しなやか(whippy)
ジェームズ:28cm(11インチ)・よくしなる(Pliable) 
ハリー:28cm(11インチ)・良質でしなやか(nice and supple)
ハーマイオニー27cm(10と3/4インチ)・
セレスティナ・ワーベック:27cm(10と1/2インチ)・しなやか(Flexible)
リリー:26cm(10と1/4インチ)・振りやすい(swishy)
ルーピン:26cm(10と1/4インチ)・よくしなる(pliable)
クラム:26cm(10と1/4インチ)・かなり頑丈(quite rigid)
ドラコ:25cm(10インチ)・ある程度弾力性(Reasonably springy)
マクゴナガル:24cm(9と1/2インチ)・しなりにくい(stiff)
フラー:24cm(9と1/2インチ)・しなりにくい(in-flexible)
トレローニー:24cm(9と1/2インチ)・とても柔軟(very flexible)
ワームテール:23.5cm(9と1/4インチ)・脆い(Brittle)
クィレル:23cm(9インチ)・よく曲がる(bendy)
カドガン卿:23cm(9インチ)・燃えやすい(combustible)
ロックハート:22.5cm(9インチ)・わずかに曲がる(slightly bendy)
メアリー・エリザベス・カターモール:22cm(8と3/4インチ)
アンブリッジ:20cm(8インチ)
  
目を引くのは、アンブリッジの8インチとロンの14インチではないでしょうか。
短い杖に選ばれるのは性格的に何か欠けているところのある人、ということでアンブリッジは大いに納得できます。カターモール夫人については普段の生活がわからないので(堅実そうですが)言及しませんが、下から三番目にロックハートの杖が位置しているのも興味深いです。
一方ロンの杖は、一般的な杖の長さの範囲にあるもののハグリッドに次いで長い杖を持ち、持ち主の性格のおおらかさを示しているようです。
ハグリッドの杖が長いのは、オリバンダーの言う「身体的な特徴から極端に長い杖が必要だった」の部類に入るのでしょうが、大らかさもあったと思います。
ここで驚くのは、ヴォルデモートの杖が現時点で長さの上位にあることです。
彼は、おおらかに成り得たのでしょうか?とてもそうは思えないので、他の要素と組み合わさって、たまたまこのような数字となったのだと思います。ちょっと謎です。

柔軟性については、マクゴナガル先生の「しなりにくい(stiff)」とかベラトリックスの頑固(Unyielding)など、納得させられるものがあります。
同じ「しなりにくい」でもマクゴナガル先生のstiffとフラーのin-flexibleという違いもあります。
マクゴナガル先生のstiffは、「硬い、堅苦しい、断固とした、不屈の」などの意味があり、フラーのin-flexibleの方は、「毅然とした、不屈の、頑固な、強情の」の意味があります。
また、stiffは硬くて曲がったり伸びたりしない、クラムの杖の表現のrigidは硬くて無理に曲げると折れる、というニュアンスがあるようです。そして、rigidは、「厳格な、堅苦しい、融通がきかない」の意味があります。(weblio英和辞典より)
単語の説明だけ見ると違いがよくわかりませんが、人物の性格に当てはめると、なんとなくわかるような気もします。

さあ、スネイプ先生の杖の長さはどのくらいになるでしょう?
性格に何か欠けている、と言えばそう言えるでしょう。11歳の子どもと同じ目線で意地悪してしまうのですから。
でも、罰則が教育の範囲を越えることはないなど、何か自分の中のルールがあって、それは守っていますから、手の甲に血が出るような傷を残す罰則を与えたアンブリッジとは一線を画しています。
生徒の心を傷つける言動もありますが、生徒の将来もちゃんと見据えている部分もあり、たまたまハリーには憎しみをぶつけてしまったけれど、性格としては飛びぬけて欠けている何かがあるようにも思えません(私の贔屓目というのも大いにあります)
また、優雅で洗練された呪文のスタイルを好みそうなので、やはりそんなに長い方には分類されず、大半の杖が収まるという範囲内で、短めの部類に入るのではないかと思います。
並んだ人物を見ると、総合的に見て、マクゴナガル先生かドラコあたりかな、という気がします。となると、9.5インチから10インチくらいでしょうか。

柔軟性については、「変化に対する順応性や積極性の度合いを示す」とのことで、スネイプ先生の順応性と積極性が問われます。
変化に対する順応性をどう見て良いのか迷うところです。
柔軟な発想がなければ、あれほど次々と呪文の開発ができたとは思えませんし、二重スパイとして死喰い人の顔と不死鳥の騎士団員の顔とを使い分けていたわけですから、変化に柔軟に対応していたようにも思います。

しかし、一覧を見ると、しなやかな杖を持っている人たちの多く(ハグリッド、セドリック、ケトルバーン先生、ジェームズ、ハリー、ルーピン、トレローニー、クィレル)とは、明らかに性質が異なります。
むしろ、マクゴナガル先生に近い感じ。
規律は守るべきと考えているところとか、生涯かけて一人の女性を愛し続ける一途さ、ヴォルデモートを欺き続け、ダンブルドア側の人々に蔑まれながらも憎まれ役に徹した心の強さというのも、杖の柔軟性を低くさせる要因となりそうです。

柔軟性が低いとしても、それを示す単語が多すぎて選ぶのは難しいです。
無理に曲げようとしたら折れる、というrigidではない気がします。
マクゴナガル先生のstiffとか、フラーのin-flexibleあたりでしょうか。

今まで考えてきたスネイプ先生の杖を総合すると(杖の木杖の芯)、私のイメージするスネイプ先生の杖は、木は「黒檀かクルミ」、芯は「ユニコーン」、長さは10インチかそれ以下、柔軟性は曲がりにくいもの、ということになります。
ちなみに、Pottermoreで私を選んでくれた杖は、「黒檀とユニコーン、10インチ、unbending(曲がらない、たわまない)」でした。

黒檀の杖
私の杖

同じだったら、良いな~

● COMMENT ●

興味深い!

スネイプ先生の杖の謎、興味深いですね。

私も 先生の杖の長さは、短めだと思います。
魔法薬学の最初の授業で『杖を振り回したり…』という表現を使ったり、謎プリのハリーとの対決でも『わずか腕を動かしただけ…』『軽く杖を振り-呪いをかわした』の様子から、優雅で洗練されたスタイルが感じられます。

杖の柔軟性は、先生の性格からは 硬い頑強なイメージもありますが、DADA の授業で『柔軟にして創意的』の大切さを語っているので 迷う所です。二重スパイでしたし…。
でも、杖の材質は 黒檀だと思っているので、黒檀の 重く硬い性質を考えると やはり『硬い』が優勢でしょうか。

黒檀は 漢方で解毒作用があるらしいのと、先生の黒い外見からも 有力だと思っています。

『芯』は… 不死鳥ではないかな~程度です。もう少し自分で読み込んでから考えます。

どうやら スネイプ先生と二尋さんの杖は、同じ?(嫉妬!)

Re: 興味深い!

ノーベルタさん、コメントありがとうございます!
スネイプ先生の杖、Pottermoreで明かされる日が来るのでしょうが、それまでは色々考える楽しみを味わいたいですね。
杖の振り方の描写は、本当、優雅で洗練されたスタイルを感じます。
短めの程度がどのくらいなのか、判断が難しいところではありますが、やっぱり短そうです。

ノーベルタさんも黒檀だと思ってらっしゃるのですね。
黒檀は、ハリポタの世界での性質もそうですが、その希少性とか硬さとか色とか、あらゆる面でスネイプ先生に似合うと思います。解毒作用は知りませんでした。そうなるとますます、スネイプ先生っぽいですよね。

しかし、まだ嫉妬するのは早すぎますよ!明らかになってからでも遅くないです。
それより、杖の木の性質の一覧の中に、何かまだ見落としている重大なヒントがあるのではないかという気がしています。明かされた時、「このことか!」って思う何かは、黒檀ではない木にあるかもしれません。
また時期を変えて、読み直してみたいです。


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