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2017-05

スピナーズ・エンド - 2006.06.07 Wed

マグルの首相執務室から、何キロも離れた場所の川辺にある、レンガ建ての家並み。
ベラトリックスに阻止されながらもナルシッサが向かう先は、スピナーズ・エンドと呼ばれる袋小路の一番奥の家でした。そしてナルシッサがノックしたドアの向こう側にいたのは、黒い長髪、土気色の顔の、スネイプ先生でした。

スネイプ先生が、ホグワーツの以外の場所にいるのは珍しいです。グリモールドプレイスにいる場面が少し描かれたことがありますが、訪問者ではなく滞在している形で登場するのは初めてです。非常に興味のある場面です。
ベラトリックスの言う「マグルの掃き溜め」に住むスネイプ先生。
ここは、ヴォルデモートから与えられた秘密の隠れ家ともとれますが、グリモールドプレイスのように、「秘密の守人」から教えられなければわからないようにはなっていません。初めての訪問と思われるベラトリックスもすぐに見つけることができましたから。ということは、マグルの目にも留まるということでしょうか。
私としてはここはスネイプ先生の実家だと考えたいところです。

入ったところすぐにある小さな暗い独房のような居間。壁をびっしりと覆う本。すり切れたソファ、古い肘掛け椅子、グラグラするテーブル。天井からぶら下がった蝋燭ランプ。ふだんは人が住んでいないようなほったらかしの雰囲気。隠し扉の奥には階段がある。

壁をぎっしり覆う本がスネイプ先生らしいです。
今回ヴォルデモートに与えられた夏期休暇中の仮住まいなら、壁をぎっしり覆うほど本を持ち込む必要はないように思います。自宅の、元からの蔵書、と考える方が自然です。
また、普段人が住んでいないような雰囲気なのは、1年のほとんどが留守で、夏期休暇の時だけ戻ってきた先生が住むからでしょうか。
となると、両親はここには住んでいないということになります。
なんとなく、既に亡くなっているようなイメージもあります。
ヴォルデモートやハリー同様に。

すり切れたソファやグラグラするテーブルは、魔法で直すこともできそうに思いますが、レパロなどは破壊したものを直す魔法で、劣化したものを直すことはできないのかもしれません。
でも、ハリーが後に古い教科書と新しいものの表紙を取り替えたように、なにかしら取り繕う魔法は可能だと思うのです。
それをしないで、古びたままの調度品を置いておくのは、やはりその品に愛着があるからではないでしょうか。
単に身の回りのことに無頓着だからとも十分考えられますが。

実家だとすると、以前ペンシーブ中で見た、両親と思われる人物と一緒にいたのはこの居間だったのかもしれません。
泣いていたのはこの部屋の隅だったのでしょうか。
独房のような暗い部屋の片隅で泣いていた幼いセブルス。
小さな部屋なので、ごく間近で両親はいがみ合っていたのでしょう。
考えるほどに切なくなります。

隠し扉は前からあったのでしょうか。父親がマグルであることは後にわかりますが、父親と暮らしていた時には隠し扉など魔法じみたものはなかったかもしれません。スネイプ先生が一人で暮らすようになってから、細工したような気もします。ロンの家の車やテントに細工してあったように、必要に迫られて。
父親は製糸工場で働く貧しい労働者だったのでしょうか。どぶ川の臭気が漂う街で、マグルに囲まれ、かつてどのような生活が営まれていたか、とても興味のあるところです。
ぎっしりの本は子ども時代からあったのでしょうか。ホグワーツの教師になる前のデスイーター時代に増やしていったのでしょうか。
想像は尽きません。

● COMMENT ●

同じく・・・

わたしもこの場所はスネイプ先生の生家なのでは、と読み直しているときに思いました。マグルの男性と結婚した魔女の母親、両親の不在、純血の系統の誇り、ヴォルデモートと似た点も多いですよね。入学前から「闇の魔術」に傾倒していたという事実もあるようですから、ここにはそうした資料もあるのでしょうか。両親との関わり等も気にかかります。

共通点

kmyさん、コメントありがとうございます。
ヴォルデモートとの共通点、ハリーとの共通点、そして相違点。これがそれぞれの運命を分けることになりそうだと思っています。
入学前からの知識はやはりここで得たような気がします。ここの描写には、まだまだ気付かない重要なヒントも隠されているかもしれませんね。

生家

こんばんわ。私も同じく、スネイプ先生の生家なのではと思いました。もしかしたら、お母様は死喰い人への勧誘を避ける為にベラいわく「マグルの掃き溜め」の純血主義の魔法使いが近寄りたがらないような場所に居を構えたのでしょうか。家の中の雰囲気からすると、教師になってからは帰ってなかったのかもとおもいました。人が住んでいない家は傷むといいますし、この章で、ダンブルドアの懐とベラがいっていますが、身の安全が確保されるまではホグワーツにいたのかもと思いました。4巻最後から5巻のうちはヴォルはスネイプ先生をあまり信用していなかったのではないでしょうか。スネイプ先生のことですから、ヴォルの質問には納得せざるを得ないような答えをいっていたとは思いますけど、様子見という感じにしていたかもしれません。ヴォルは、5巻でハリーを利用できると思いついていますので、いざとなればスネイプ先生を使わなくてもダンブルドア先生から情報を取れると思ったとおもいます。情報を聞きだすだけ聞きだして、スネイプ先生を泳がせて、不必要と感じたらどうにかするつもりだったのかもしれません。しかし、予言を取りにいった死喰い人は大失敗するし、ハリーにとりついたら苦しくて耐えれない。予言に何かあるはずなので絶対に知りたい、そんな時に、ダンブルドア先生の信頼をそのために勝ち得てきたと言わんばかりに説明し、スネイプ先生が予言の内容をやっとで聞き出せたといって、(とっくの昔にスネイプ先生は知っていた可能性はありますが)正確に伝えたりすればヴォルの信頼度も高まったのではとおもいます。ダンブルドア先生のスパイをできるのはスネイプ先生だけとなり、身の安全が保障できるだけの信頼をヴォルから得たのではないでしょうか。ハリーが分霊箱説がありますが、(分霊箱というのが真実でないにしろ)力の一部がハリーの中に入っているので、その可能性があるとも説明したかもしれません。

この章で、ワームテールがスネイプ先生の補佐をするように命令されてますが、何の仕事だったのでしょうか?スパイ活動をねずみになって手伝うことも考えられますけど、あれだけダンブルドア先生に信頼されているので別にスネイプ先生だけで充分ですよね。となると、スネイプ先生が命じられた仕事は、なにか新しい魔法薬とか新しい闇の呪文の作成とかだったのでしょうか。昔からあまり表立った仕事は命じられてない感じですし。隠し扉の奥が気になるところです。ワームテールは疑い深いヴォルが、見張りに付けてる可能性も無きにしも非ずですが……。

ヴォルとスネイプ先生の共通点ですが、ヴォルは自分との共通点からもしかしてなにか親近感のようなものをスネイプ先生に抱いているのでしょうか……。

文が抜けてしまいました

(とっくの昔にスネイプ先生は知っていた可能性はありますが)の後にダンブルドア先生側なら、嘘の情報になりますが信じさせるような何かを、ヴォル側なら、あの予言をハリーに教えた時、盗聴予防をした感じがなかったので(校長室なのでそれぐらいしてある気もしますけど)内容を」が抜けてしまいました。連続投稿になってしまい申し訳ありません。おまけに送信を押してもなかなかアップされず時間が空いてしまいました。すいません。

身の安全

ゆきのさん、コメントありがとうございます。

>お母様は死喰い人への勧誘を避ける為に
マグルと結婚したアイリーンの価値観を考えると、死喰い人からの勧誘はなかったような気もしますが、いかがでしょう。

>教師になってからは帰ってなかったのかもとおもいました。
>身の安全が確保されるまではホグワーツにいたのかもと思いました。
その通りですよね!身の安全が確保されて初めてホグワーツ外に出られたのでしょうね。

ヴォルデモートとスネイプ先生のやり取りに関しては、まだ十分コメントできるだけの考えを持ち合わせていませんが、少なくともゆきのさんのコメントにあるように、身の安全が保障できるだけの何かを得たのだろうと思っています。信頼なのか、利用価値なのかはわかりませんが。
皆様のコメントなども参考に、もう少し考えてから、記事にしたいと思います。

>送信を押してもなかなかアップされず
最近、ちょっとこのfc2ブログの調子が悪いように思います。
コメント欄の下にあるパスワード欄にパスワードを入れていただくと、投稿後もご自分の文章を編集することができます。お試しください。

コメントありがとうございます

>マグルと結婚したアイリーンの価値観を考えると、死喰い人からの勧誘はなかったような気もしますが、いかがでしょう。

ディーン・トーマスのバックボーンの事があったので、もしかしたらと考えたのですけど、スネイプ先生の幼少時代はヴォルの全盛期ではなかったし、表立った活動を始めたのは1970年頃なので、二尋さんの仰るとおり勧誘はなかったと考えた方がいいですね。

大多数の真実の中に少しの嘘をまじえて騙すのが上手な嘘だというのを心理学の先生から聞いた事があります。スネイプ先生がヴォルとダンブルドア先生のどちらを騙したのかは謎ですが、真実の話の中に少しづつ虚偽を織り交ぜて騙したのかもしれません……。騙したのはダンブルドア先生ではなく、ヴォルの方であることを祈りたいです。

二尋さんの考察は本当に深くて、ブログを読むたびに色々考えさせられることでいっぱいです。また、次の考察を楽しみにしております。

勧誘

ゆきのさん、コメントありがとうございます。

プリンスの教科書が50年くらい前のものでしたから、アイリーンとヴォルデモートはほぼ同年代だと思います。アイリーンは自らその取り巻きにはならなかったと思ったのですが、その頃、利用価値のある人物を集めていたのか、いなかったのかはわかりませんよね。勧誘がなかったとは言い切れないと思いました。

>上手な嘘
スネイプ先生は上手な嘘つきだと思います。何が真実で何が虚偽だか全然わかりません(泣)

考察については、まだまだ浅いし、偏りがあると自覚しています。
欠落した視点を補ってくださる皆様のコメントは、とてもありがたいと思っています。

皮の本

こんにちは。はじめまして。
いつも楽しく読ませて戴いています。

私もスネイプ教授の自宅が出てきたのでとても興味深く読んでいました。狭いとはいえ部屋の壁を埋め尽くす蔵書。その多くは革張り!布張りでも高価なのに革張りの蔵書ですから、教授個人で集めたと考えるよりは母親から譲り受けた分もある、もしくは先祖から受け継いだ分もあると見るべきか、それとも教授が全てを蔵書につぎ込んでいたと考えるべきか…。
生活調度品が古いのは愛着と言うよりやはり関心が低いせいではないかと思います。なぜなら地下牢教室の薬品などは整然とされていてその薬品一つ一つにこだわりを感じさせます。なくなってもすぐに気づくだけの気配りを持っているのだから、やはりここでは教授の性格を表しているのかと思います。またここでは教授はおそらく結婚していないこと、生活というものをあまり大切にしない(興味がない?)ことなどを想起出来ると思います。

両親が他界しているかはわかりませんが、雰囲気を考えると他界している方が自然な気がします。

私自身は教授はライトサイドと考え(信じている)ているので見解に偏りがあると思いますが、よろしくお願いします。

生活

さとさん、はじめまして。
革張りの本が高価だという視点は抜けていました。確かにそうですね。
だとすると、貧しい労働者階級の者には買えそうにありませんから、父親の代で買ったものではなさそうですね。母の実家にあったものか、先生が自分で揃えていったものか。入学前からの知識を考えると、既に家には本があったような気がしますが、マグルの父の目に留まるところにあったかどうかは疑問です。母がこっそり隠し持っていた本からの知識でしょうか。

>生活調度品が古いのは愛着と言うよりやはり関心が低いせいではないかと思います。
やはりそうでしょうか(笑)身の回りのことに無頓着な印象のある先生の性格ならではの古さでしょうか。なんとか実家へのこだわりと結びつけて考えたかったのですが。
ここが実家だとすると、なんとなく良い想い出が無い様な気がするのですが、内装を一新してしまわないのは、一切を排除してしまえない未練のようなものがあるのかな、と思いました。闇の魔術に対する防衛術の教室は、自分好みに内装を変えていましたので。

>結婚
ああ!独身だと勝手に思い込んでいました!誰かと生活を共にしていくというイメージは全く無かったのと、私自身の願望からだと思います。

コメントありがとうございました。またぜひいらしてくださいね。

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コメント下さった方へ

両親の気配が感じられないのでそうかな、と思いました。
失踪しただけかもしれませんが。
年齢的には十分存命も考えられます。魔法使いや魔女はマグルより若干寿命が長いようですし。

そうですね、スネイプ先生に異母兄弟がいたりトビアス方の従兄弟でもいればスネイプ家の血筋は残りそうですが、やっぱりなんとなく血も途絶えてしまったようなそんな雰囲気を感じます。

インテリアの趣味

初めまして!
スネイプ先生が好きで、こちらのブログを発見してからというものの、隅から隅まで楽しく読んでいます。

なんとなくスネイプ先生の家って寂しそうだなと思っていて、もしそれが先生の内面を表わしているのだとしたらどうしようと心配していたのですが、この間「星座別寝床」などというものを発見して一人で勝手に盛り上がっていました。(↓こちらです)
http://togetter.com/li/531739

これの山羊座の寝床が凄く・・・渋いんです!
なので、ひょっとしてあの家の調度品って実は先生の趣味なんじゃ?とか、年々古びていくテーブルや椅子を眺めるたびに「・・・うむ」なんて呟いて満足しちゃっていたのでは?とか考えて興奮していました(笑)。
はたから見ると寂しい家ですが、先生は意外と気に入っていたのかも~なんて思っています。

はじめまして!

まいまいさん、はじめまして!
隅から隅まで読んで下さっているとのこと嬉しいです!

リンク先の星座別寝床、拝見しました。
面白いですね~まず最初に自分の星座から見てしまいました。
私としては、自分の星座(牡羊座)より山羊座の方がずっと好みです。

趣味はあるんじゃないかと思います。
ホグワーツでも教える教科が変わっても自分の部屋は変えませんでしたよね?やっぱり居心地良くカスタマイズされているんじゃないかと思います。
スピナーズ・エンドも放ったらかしの雰囲気はありますが、本がたくさんあるところなどに趣味は現れているようです。ぐらぐらするテーブルも好みだったら興味深いです。


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