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2017-09

授業準備 - 2013.04.07 Sun

5巻でアンブリッジが査察した際に、スネイプ先生が授業で取り上げていた『強化薬』について、「教材から外した方がよいと魔法省は考えている」というようなことを言っていましたが、これが魔法省がホグワーツに干渉した5巻だけのことか、大雑把な指導要領のようなものがあったのかはよくわかりません。
ホグワーツの授業内容は、どの程度先生個人に任されていたのでしょうか。

2巻でロックハートが『闇の魔術に対する防衛術』の先生になった時、教科書は自分の著書ばかりでしたし、3巻でハグリッドが『魔法生物飼育学』の先生になった時は『怪物的な怪物の本』が指定され、本屋の店員を泣かせていました。
これらはきっと、他の先生が同じ教科を担当していた時は使われなかったものと思われます。
つまり、それぞれの先生の個性はかなり反映されるものだったと思われます。
担当が毎年変わった『闇の魔術に対する防衛術』の授業では、教科書も年々違って生徒たちもだいぶ振り回されて大変だったと思います。しかもお下がりが通用しなくて、ウィーズリー家の家計も圧迫したことでしょう。

フリットウィック先生が担当した『Charm(妖精の呪文・呪文学)』は、基本呪文集一学年用とか二学年用とか、学年に合わせて変わっていきました。
マクゴナガル先生が担当した『変身術』は、1年生の時に『変身術入門』の購入が必要でしたが、2年では新しい本の購入は必要なく、3年生で『中級変身術』を購入しています。
また、魔法史は一年の時に買った他は特に新しい本の追加はなさそうです。
フリットウィック先生、マクゴナガル先生、ビンズ先生など、ずっと同じ先生が担当する教科は、7年間を通じた授業計画というものが出来ていたのだろうと思います。

では、スネイプ先生は?
『魔法薬学』については、1年生の時に『魔法薬調合法』という本を購入が定められています。
6年生になる時『上級魔法薬』の本の購入が求められましたが、この時はスラグホーンが担当しています。スネイプ先生が6年生を担当していた時も同じ教科書を買わせたでしょうか?

スネイプ先生自身はスラグホーン先生の教え子ですから、この本を使って学んだのだと考えると、やはり同じ教科書を購入させたのではないか、という気がします。
ただ、この教科書には間違いがあったり、非効率的な方法だったりする部分もありましたから、スネイプ先生ならきっと、スラグホーンのように本を各自に読ませて作らせるのではなく、自分で改善したもの提示したでしょう。
今までの授業でもたびたびスネイプ先生が作り方を黒板に提示していた場面がありましたが、それはもしかしたら教科書に不備があったからなのかもしれません。教科書にある程度沿った魔法薬を作らせるけれど、その方法は教科書丸写しではないのです。

学生時代の教科書に改善方法の書き込みをたくさん入れていたスネイプ先生。
教師となってからも予備実験をして少しずつ改善を加えていったのではないか、という気がしています。
教室の戸棚に古い自分の教科書を置いていたのも、そういう理由だったのかもしれません。戸棚には低学年用のスネイプ先生の古い教科書『魔法薬調合法』もあって、そちらにも書き込みがなされていたのではないかと思います。

スラグホーンが『生ける屍の水薬』を生徒に作らせた中で、ハリーは最高の評価をもらい、その後スラグホーンには「一回目であれほどの物を仕上げた生徒は一人もいない―セブルス、君でさえ」(6巻15章p.485)などと言われました。ということは、スネイプ先生は学生時代、教科書通りに作ってハリーほどの出来にはならなかったのです。
けれど、スネイプ先生はその後(もしかしたら先生となってから)、調合法の改善点を見いだし、自分の授業ではそう教えたのだと思います。つまり、スネイプ先生が教えた十数年の間の6年生(ハリーの一学年上まで)は、『生ける屍の水薬』を正しい調合法を教えられたのだと確信しています。
ハリーたちが1年から5年までの間スネイプ先生に習った時も、スネイプ先生によって編み出された改善方法によって調合していたのだと思います。
スネイプ先生は何年経っても毎年きちんと予備実験しては改善点があれば直していく、そういう教え方をした人だと私は確信しています。

『闇の魔術に対する防衛術』についてはどうでしょう。
6巻で初めてスネイプ先生がその科目を教えた時、『顔のない顔に対面する』という教科書を用意させましたが、どうもそんなに使ってはいないように見受けられます。
また、N.E.W.Tレベルの授業と他の学年とでは教科書も違いそうです。低学年にはどんな教科書を用意させたか気になります。3年生に人狼の授業をしたのか、それとももっと早い段階で教えたのか、その辺も興味のあるところです。
いずれにしても、1年間しか教えられない覚悟はきっとあったはずで(仮にリドルの呪いを知らなくても、毎年教師が変わることは知っていたはず)、自分の持てる知識をなるべく効率よく教えようとしていたのではないかと想像しています。教科書はあくまで参考程度で、実践的な授業をしたと思います。

もしスネイプ先生がずっと『闇の魔術に対する防衛術』の先生であり続けたなら、“多種多様、千変万化、流動的にして永遠なるもの”と言ったスネイプ先生なら、やはり日々進化していく闇の魔術に対して対抗するために、毎年授業内容を検討し直していたと思います。
教師としてのスネイプ先生は、常に授業内容を検討して最善を尽くす、きっとそんな人だと思います。

● COMMENT ●

クロノ : 先生の授業計画、なるほど!と読ませていただきました。スネイプ先生が生ける屍の水薬を完成させたのではないというのは、どうしてだろう?と不思議に思っていました。教科書の中では完成しているのに。なるほど、改良を重ねてきたからなのですね!納得しました。魔法薬学の授業のために自分の教科書を棚に置いていたというのも目から鱗でした。(低学年用の教科書に書き込みがいっぱいしてあるところもぜひ見てみたいですね!!)そんな上級魔法薬学の教科書をハリーに奪われて、先生としては虎の巻を不正に奪われたみたいに感じたんでしょうか(笑)先生の授業に対する真剣な姿勢が伝わってきて、とても感動しました!

すみません、コメント欄があることに気がつかず、拍手から同じ文章を送ってしまいました!

>クロノさん

クロノさん、コメントありがとうござます!
拍手もありがとうございました。拍手コメントでも私には届きますが、こうしてコメント欄に書いていただくと、他の方にも読めるので有り難いです~

まさに虎の巻ですね!
勝手な想像ではあるのですが、こう考えると学生時代に「生ける屍の水薬」を完成できなかったのに教科書に書き込みがある、という状況が納得できると思ったんです。
今までスネイプ先生の授業でハリーはまともな魔法薬を作れませんでしたが、それはハリーの手順に間違いがあったからで、ハーマイオニーの様子を見ればスネイプ先生が示した方法に問題はなかったようでした。ところが、スラグホーンの授業になってからは、教科書の間違いが目立ちすぎます。著者が違うにしても、「上級」の名が泣きますよね。
そして、今までの本だってスネイプ先生が修正したものを提示していたからこそ正しく調合できたのではないかと考えると、スネイプ先生の授業に対する真摯な態度が見えるような気がしたんです。
クロノさんに感動したと言っていただけるととても嬉しいです。ありがとうございました!

お返事

今回の考察も 大変興味深く読ませていただいました。
スネイプ先生の 教育者としての姿勢が感じられますよね♪
-天才的な選手は 良い指導者になれない-と
言われますが (非凡な才能の持ち主は そうでない人に 論理的に説明出来ないから…)
しかし、学生時代に教科書の間違いを訂正する程の方が 生徒達の理解を深める為の労力を惜しまない…やはり愛せずにはいられない 先生です♪
…褒めすぎですか(//∇//) ?

>always-Severusさん

always-Severusさん、コメントありがとうございます!
願望混じりの考察ですが(笑)

>-天才的な選手は 良い指導者になれない-と
言われますが (非凡な才能の持ち主は そうでない人に 論理的に説明出来ないから…)
良い指導者になれないと言われる理由、今まで知りませんでしたが納得です!

スネイプ先生は閃きや探究心や集中力や努力において非凡なものがあったと思いますが、確かに生徒にそれらを論理的に説明していた様子はなかったですね!
特に人格者でもないし、生徒にとっては、高いレベルを要求されるばかりで窮屈だったことでしょう。
それでも、自分が努力して得た知識を惜しみなく教えるということは、always-Severusさんがおっしゃる「生徒達の理解を深める為の労力を惜しまない」ということと考えられますよね。
研究室の標本瓶が年々増えていたことを考えても、生徒全般の教育について、しっかり考えていた人だったと信じたいです。

4/9に拍手コメント下さった方へ

拍手とコメントありがとうございます!
納得したとのお言葉嬉しいです。また、お褒めのお言葉もありがとうございました。
先生としては、贔屓や意地悪な発言など教育者として未熟な部分が強調されがちですが、よく見ると先生らしい気配りっていっぱいあったと思うんです。そういう部分に強く惹かれます。同志の方の存在は嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします!

こんばんは。昨年4月ころ?にコメントさせていただいたsherryです。私は子育て中の主婦なのですが、いろいろ忙しいです。 でも、こちらを楽しく読ませていただいてます。
有能な先生だったのに、本当に残念です。ハリーの息子達にも教えて欲しかったです・・・

コメントもあって、最終巻発売より、かなり時間がたってますが、同志の方がいるのが見えるのでうれしいです。 
always-Severus さんの
-天才的な選手は 良い指導者になれない-
って考察も素敵ですね。 だから教師としてあまりよくなかったのか。 と納得です! そんな風に考えると、良い指導者でなかったことも長所につながりますね。 スネイプ先生の不完全な性格のため って思ってましたが。 どちらにしても愛せずにはいられません:) これからも更新楽しみにしてます。

>sherryさん

sherryさん、お久しぶりです!最初に拍手コメントを下さって、その後記事にもコメント下さった方ですねi-179
後で振り返ると子育て中の忙しさも懐かしいですが、やってる最中は大変ですよね。
ブログ読んで下さって嬉しいです。
そうなんです。最終巻発売から時間が経ったことだし、アクセスはあってもたまたま通りかかった方なのかスネイプ先生やハリポタを求めていらしたのか私には区別がつかないんですが、こうしてコメントをいただけると、同志の存在を感じられてとっても嬉しいんです。本当にコメントありがとうございます!

そうそう!、-天才的な選手は 良い指導者になれない- 納得ですよね!
不完全な性格、という点も否めませんが(笑)そして同じく、どちらにしても愛さずにはいられないです。
優れた部分も未熟な部分も、身だしなみに気を使っていないところも、すべて愛しいです。

コメント嬉しかったです。
ゆっくりではありますが、更新続けていきます!
またいらしてくださいね~


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