topimage

2017-04

手の位置 - 2012.09.09 Sun

ローリングさん直筆のスネイプ先生画から気付いたことことは、もう一つあります。
スネイプ先生の手の位置です。
jkrスケッチ手
胸元で手を組み合わせるスネイプ先生

この胸元で手を合わせるような姿勢は、私にとっては大きな驚きでした。というのは、この絵を最初に見た時(多分6巻を読む前)の私は、スネイプ先生は腕組みをしない人だろうと勝手に思っていたからです。

私は腕組みに対し、学生時代に受けた授業の影響から“自分をガードするもの”というイメージを持っています。(必ずしもそうでない場合もあるようですが、概ねそう解釈することが多いようでした)
そして、スネイプ先生は自分をガードしたりしない、というのが5巻までを読んだ時の私のスネイプ先生のイメージでした。優れた閉心術士のスネイプ先生は、その術によって十分心を閉ざせるので、腕組みなどの無意識な動作によるガードなんか必要ないと思っていたのです。
ローリングさんに特に意図はなかったにしても、胸元で手が組み合わさるようにして描かれたスネイプ先生の姿はそれだけで印象に残りました。

もう一つの絵は7巻後に見たのですが、やはりスネイプ先生は腕を前に突き出し、昔の中国の挨拶のように袖で手を隠すようにして合わせていました。
JKRスケッチ2
両手を袖の隠すようにして前で合わせるスネイプ先生

この絵のスネイプ先生は、集団の中にいながらみんなとは違う方向を向き、うつろな目をしています。手でガードするだけでなく、閉心術も併用していたのかもしれません。全身でガードしているようです。集団の中に居るのにその集団に属していないかのような、とても寂しい絵です。
上の絵はまだ1巻が出版される前に描かれ、下の絵も原書3巻が発売された前後に描かれたもののようですが、共に胸を隠すような位置に手があるのは、やはりどこか意図するものがあったのかもしれません。ローリングさんの中では、既にこんなにも寂しいスネイプ先生像ができていたのだろうと思わされます。


7巻を読んで、スネイプ先生は腕組みをしない、という以前の私のイメージも変わりました。
確かにヴォルデモートの前ではスネイプ先生は鋼の心を貫き、閉心術を破られませんでした。多分その時は腕組みどころか指一つ動かさなかっただろうと思います。
でもそれは、守りたいものがあったから。守りたいもののためには、傍で見ている人が目を逸らすほど凶暴な視線で目を焼かれるように見つめられても、静かに見返す強さを発揮できたのだと思います。
けれど、その守りたいもの本人の前ではそこまでする必要はなく、かと言って守っていることは明かすこともできず、その存在によって時に大きく傷を抉られ、スネイプ先生は動揺を隠すために無意識に手でガードする必要があったのだろうと思いました。
ハリーの緑の目で見返された時は、いつも先に視線を逸らすのはスネイプ先生だったし、真実を知るダンブルドアの前では子どものように拗ねていたし、本来はそんなに強くはなかったのだと思います。

スネイプ先生は、ハリーの前で見せる感情を自分の中で決めていたのではないかと思っています。憎しみや嘲りなど惜しみなく表出していたスネイプ先生ですが、その他の感情(悲しみやハリーを哀れむ気持ち)は抑えつけて、ハリーには憎しみにしか見えないよう工作していたのではないかと。
そんな時、無意識のうちに手を組み合わせたり、腕を組んだりしていたのだと思います。
実際、閉心術の個人授業の時は、指で唇をなぞる、という仕草が描写されましたが、腕を組みつつその仕草をした方が自然な姿勢になる気がします。あの時はハリーと一対一で、しかも目を抉るように見ることが必要だったので、そこにリリーの面影を見て動揺しないよう、気持ちを悟られないよう、一生懸命だったのかもしれません。

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://legilimens.blog68.fc2.com/tb.php/453-e17da243
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

新聞 «  | BLOG TOP |  » 眉毛

拍手コメントについて

拍手コメントをいただいた時は、その記事のコメント欄にお返事いたします。

プロフィール

二尋

Author:二尋
スネイプ先生への愛を語らずにはいられません。         

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

スクロール式になっています

前ブログからの訪問者数

リンク

このブログをリンクに追加する

最近のトラックバック

ブログ内検索

RSSフィード