topimage

2017-11

ハリー入学前 - 2010.04.21 Wed

リリーの死直後の記憶の次に現れたのは、校長室の中で往ったり来たりしながらハリーを評価するスネイプ先生と、まるで相手にしないダンブルドアの姿です。
クィレルから目を離すなと言っているので、ハリーが入学してからそれほど時間が経っていないころだと思われます。
一つ前の記憶はハリーが1歳の時のものですから、この間に10年の月日が流れたわけです。
その10年の間、スネイプ先生はどんな教師生活を送っていたのだろうかと思いました。

ハリーが入学した日、パーシーはこう言っています。
「スネイプ先生は魔法薬学を教えているんだが、本当はその学科は教えたくないらしい。クィレルの席を狙ってるって、みんな知ってるよ。闇の魔術にすごく詳しいんだ、スネイプって」(1巻7章p.188)
スネイプ先生が、闇の魔術に対する防衛術を教えることを、入職以来希望してきたことは後に判明しましたが、それを生徒が知っているのは、スネイプ先生が自分で語ったということなのでしょうか。それとも先生方の噂話を聞きつけた誰かから流れたことだったのでしょうか。
パーシーの口ぶりでは、闇の魔術の知識を生徒の前で披露する場面はあったように思われます。

また、初授業で理不尽に減点されたハリーが言い返そうとした時、それを制してロンが言っています。
「スネイプはものすごく意地悪になるってみんなが言ってるよ」「フレッドもジョージもスネイプにはしょっちゅう減点されてるんだ」(1巻8章p.207)
ロンは入学前に兄たちからスネイプ先生の噂をさんざん聞かされてきたに違いありません。
この言葉からすると、スネイプ先生の様子は、基本的にハリーが入学する前と後であまり変化がなさそうです。
ハグリッドは同じ日にハリーにこんなことを言っています。
「気にするな、スネイプは生徒という生徒はみんな嫌いなんだから」(1巻8章p.209)
嫌い、という主観を他人が語れるものではないと思うけれど、少なくともそれまで何年か一緒に過ごしたハグリッドにはそう見えたのでしょう。そう思わせる態度であったことは、ウィーズリーたちの発言からもうかがえます。
でも、「嫌いだ」と口にするような人ではないように思います。
ウスノロたち(dunderheads)とか、愚鈍(moronic)とか、生徒に向かって言うのを見れば、そう思われても仕方ないのですが。

先生たちとの関係はどうでしょう。
スネイプ先生がハリーを守るためクィディッチの審判を買って出た時、他の全ての先生たちはグリフィンドールの勝利を阻止するためだと思ったことが、クィレルの話からわかります。
この時真実に気付く先生が一人もいないのは仕方ないとしても、スポーツの勝ち負けにまで干渉する人だと思われるということは、かなり信用がなかったと考えられます。
6巻でダンブルドアを殺害して逃亡したスネイプ先生のことを、マクゴナガル先生が「私たち全員が怪しんでいました」(6巻29章p.450)と言うのを見ても、スネイプ先生の人間性は、何年一緒に過ごそうと伝わらなかったのだなあと思います。
ヴォルデモートが姿を消した後からハリーが入学するまでの間も、スネイプ先生は心を閉ざし続けていたのでしょうか。その間、ダンブルドア以外の人々からは誤解されても構わなかったのでしょうか。寂しく思う日はなかったでしょうか。

ここで気になるのはハグリッドです。ハグリッドは、1巻でどんなにハリーやハーマイオニーが筋道をたてて説明しても、スネイプ先生のことは「スネイプは生徒を殺そうとしたりはせん」(1巻11章p.282)と譲りませんでした。
スネイプは生徒が嫌い、と言いながらも、殺そうとする人だとは決して思わなかったのでしょう。ダンブルドアが殺されたとハリーが告げた時も、遺体を見るまでまるで信じなかったし。
ハグリッドは、動物的な勘か何かで、スネイプ先生に邪悪な気配がないことを感じていたのかもしれません。

そんなハグリッドの純粋な眼差しにスネイプ先生も気付いていて、ハグリッドの前では何か肩の力が抜けるかのような思いを抱いていたらいいなあと思います。
ハリーの入学で、すっかり心を乱されてしまった様子のスネイプ先生。せめてハリーが入学するまでの間くらい、安らぎを覚える時がたくさんあったことを願っています。

● COMMENT ●

お久しぶりです
あっちゃんです

スネイプ氏は多分、交流を避けてきたのでしょう。
自分を罰するために。

リリーが自分のせいで死んだのでなければ、スネイプ氏も罪の意識を持つことも無く、新しい人を好きになって違う人生をおくれたのかもしれません。

それに、ヴォルデモートの復活があれば、スパイとして、その下に戻ることも考えて騎士団のメンバーとは距離を置いていたとも考えられます。

ハグリットはダンブルドアのことはすべて正しいと信じているので、スネイプ氏のことを疑わなかった。または、自分は多少、疑っていたとしても口には出さなかった。
でも、いつも、うかつに、口を滑らせてしまうハグリットの前では絶対に肩の力が抜けなかったでしょうね。

本当に、気が抜けるのは独りのときしかなかったと思います。
つらくて、悲しいですね

>あっちゃん さん

コメントありがとうございます。

やはり、交流は避けてきたと私も思います。
安らぐ時間を持つことすら、自分に許すことはなかったとも思います。
それでも、無邪気な人を前に、力が抜ける時があっても良いな、と思っています。というか願望です。
ハグリッドはうっかり口を滑らせてしまう人ではありますが、そもそもスネイプ先生が余計なことをしゃべるとは思えません。言葉を使わないコミュニケーションの中で、比喩ではなく本当の意味で肩の力が抜ける機会を期待しています。ハグリッドは野生の勘はあっても、洞察力はそれほど鋭くない印象で、身体の力の入れ具合の変化を読みとって感情を知る、ということもなさそうですから。

ハグリットの事

二尋様

お久しぶりです。昨年夏、テレビ放映と映画で急激にスネイプ先生を好きになり、話の続きが知りたくて7巻を買いショックを受け、次の日には買ったばかりの本を手放した私です。ネットでこのブログを見つけ、まだ何だかハリーポッターの世界もスネイプ先生のことも良くわからないままに、ぶしつけなメールをあの時は送ってしまった気がします。申しわけございませんせした。
あれから7巻以外の原作をぼちぼち買い読みました(飛ばし読みですが)
それでつい先日6巻を読んだところですが映画で内容は分かっていたものの、やはりスネイプ先生が可哀相でたまらず、7巻同様手放そうかと思いました。ですがハグリットがそれを踏みとどめてくれました。
ハグリットはダンブルドアが亡くなった事には嘆き悲しんでいますが、スネイプ先生の事は口にしません。
マクゴナガル先生の「ハグリット、何も言わないですね」の言葉に、モヤッとがあります。(この物語の随所にあるモヤッとです。すぐに話の論点がすれるし(笑))
ハグリットはスネイプの事を思っていたのではないでしょうか。あの森での口論を思い出していたのかも知れません。「ダンブルドアがスネイプにそうしろと命じたに違いねェ、なんて辛いことを」と。゛ハグリットはハンカチを当てて泣きながら"、とありますがスネイプの心中を思ってではないでしょうか。この時は。
それでこの重大な出来事、スネイプがバレねえようにしねえといけないから、頑張って言わないようにしていたのだと思います。
ハグリットだけは分かっているんだ!と嬉しくなりました。
ああ、また礼儀知らずにぶしつけなメールを送ってしまうような気がしますが、すみません。もっと考えてからメールしたほうが良いと自分でも思うのですが、気持ちが抑えられませんでした。
失礼致しました。

無言の間

お久しぶりです。コメントありがとうございます!
以前いただいたコメントの記事を非公開にしてしまってすみません。
こはちゃんさんのコメントも巻き添えで見ることはできなくなっていますが、こちらには記録がちゃんと残っております。

原作を読み返されたのですね。
本当に、ハグリッドはダンブルドアの死を嘆きましたが、スネイプ先生を悪くは言いませんでしたね。
あの時寡黙だったハグリッドが、スネイプ先生のことを考えていたかもしれない、とは思いつきませんでした!
確かに、そう思うと救われます。そうであって欲しいです。
そして、7巻で全てが明らかになった後の場面で、ダンブルドアの時に示したような悲嘆に暮れる様子を見せて欲しいです。彼なら、鼻水たらして号泣してくれそうです。

決してぶしつけではありません。コメント嬉しかったです。
また、いらして下さいね!


暗黙の了解

こんにちは

ハグリット号泣・・・! いいですね。
「俺ぁよ・・!お前さんにゃ幸せになってほしい・・・と・・うぉーーー!」という感じでしょうか。

スネイプ先生が校長先生になってホグワーツに戻った時、二人の間に何がしかなかったかな~等とも考えます。
罰則の時とか、生徒のいない所で「お前さん、分かってるんだろ?俺が生徒にひどい事ぁしねえってことはよ。」とか。

それともずっと暗黙の了解・・・?

ハグリットは何となく騙されたふりをしている。スネイプ先生も騙されたふりが何となく分かっている・・・ような感じで。
ハグリットが真実を分かっている可能性での話しですが・・・。
またまたお邪魔致しました。

こはちゃんさん、再度コメントありがとうございます!

ハグリッドが真実を知っていたかどうか、わかりませんが、感じる人ではあったのではないかと思っています。
なんとなくですが、ハグリッドは魂を感じることができる人のような気がしています。
どんな出来事があろうと、スネイプ先生の魂は邪悪ではないことを感じていて、それで信じてくれているのような。
物語中に描写はなかったけれど、スネイプ先生の亡骸を目にしたハグリッドが冷静でいられるとは思えません。
きっと泣いてくれると思います。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://legilimens.blog68.fc2.com/tb.php/269-4bdb712c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

5周年 «  | BLOG TOP |  » 二人だけの秘密

拍手コメントについて

拍手コメントをいただいた時は、その記事のコメント欄にお返事いたします。

プロフィール

二尋

Author:二尋
スネイプ先生への愛を語らずにはいられません。         

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

スクロール式になっています

前ブログからの訪問者数

リンク

このブログをリンクに追加する

最近のトラックバック

ブログ内検索

RSSフィード