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2017-08

ポッターのやっていること - 2010.01.21 Thu

スネイプ先生の、組分けの次の記憶は、リリーと中庭で議論しているものでした。
リリーが、「このあいだの晩に何があったか、聞いたわ。あなたは『暴れ柳』のそばのトンネルをこっそり下りていって、(中略)ジェームズ・ポッターがあなたを救ったと―」(7巻33章p429)と言っています。
また、3巻で、「シリウス・ブラックは十六のときに、すでに殺人の能力を顕した」(3巻21章p.512)とスネイプ先生が言っていることから、セブルスが5年生の15か16歳の時の記憶だと思います。

そもそもこの場面における事の発端は、リリーがセブルスのスリザリンの友達であるエイブリーやマルシベールを非難する言葉でした。
マルシベールがやったという『何か』は、リリーは『闇の魔術』だと言い、セブルスは『冗談だ』と言っています。
これが何かはわかりませんが、その意見の食い違いは十分あり得ると思います。まさか許されざる呪文を使ってはいないと思いますが、服従の呪文だって、偽ムーディーが授業で使った時は、生徒の笑いを誘ったものでしたから。

マルシベールの『闇の魔術』を冗談というセブルスにリリーが苛立つと、「ポッターと仲間がやっていることは、どうなんだ?」(7巻33章p.428)とセブルスは切り返しました。
ここで疑問なのですが、この時セブルスは彼らがアニメーガスになれることを知っていたのでしょうか。

3巻を読むと、
「セブルスはある晩、わたし(ルーピン)が校医のポンフリー先生と一緒に校庭を歩いているのを見つけた。(中略)シリウスが、(中略)木の幹のコブを長い棒で突つけば、あとをつけて入ることができるよ、と教えてやった。(中略)スネイプは試してみた(中略)しかし、君のお父さんが、(中略)自分自身の身の危険も顧みず、スネイプのあとを追いかけて、引き戻したんだ」(3巻18章p.462)とあります。

大事なのは、自分自身の危険も顧みず、という一言だと思います。それはつまり、ジェームズは牡鹿の姿には変身せずにセブルスを引き戻しに行った、ということだと思います。でなければ、毎月一緒に校庭や村を歩きまわるアニメーガスだって危険だということになるので。
また、「我輩は校長にくり返し進言した。君が旧友のブラックを手引きして城に入れているとね」(3巻19章p.464)ともあります。そしてダンブルドアは、「シリウスが昨夜、あの者たちがどんなふうにして『動物もどき(アニメーガス)』になったか、すべて話してくれたよ」「―わしにも内緒にしていたとは、ことに上出来じゃ」(3巻22章p.559)と話しています。
ハリーが3年生のこの時だって、スネイプ先生は真剣にハリーの身を守ろうとしていたのですから、知っていたらダンブルドアに話し、動物にも警戒していたはずだと思います。スネイプ先生もダンブルドアも知らなかったと考えて良いと思います。

ということは、ポッターとその仲間のやっていることが具体的に何だかわからないまま、「どうなんだ?」と切り返したことになりますね。
毎月、ポッターとその仲間たちが夜出歩いていることは突きとめながらも、それがなんだかわからないセブルス。
でも、確実にルーピンの正体は知ってしまったセブルス。
彼らがアニメーガスに変身できることを初めて知ったのは、3巻、叫びの屋敷で透明マント内に隠れて話を聞いていた時だったのでしょうか。

アニメーガスへの変身自体は闇の魔法ではありません。でも、間違うと「とんでもないことになる」として魔法省に管理され、登録の必要があるというのに未登録であったのは明らかに違法行為です。また、ダンブルドアの信頼を裏切り、学生やホグズミードの住人の身の危険の可能性を知りながら、「わくわくする」とか「冒険」程度にしか考えていなかった彼らと『闇の魔術』を冗談と話すセブルスと、どこが違うのかリリーに問いたいです。もちろん、リリーはそれを永遠に知らなかったかもしれませんが。

アニメーガスに変身して出歩いていたと聞いた時は、さぞかし悔しかったことでしょう。
未登録のアニメーガスだということを突き止めていれば、セブルスの人生も違ったものになっていたかもしれないと思うと、私が悔しいです。

● COMMENT ●

セブルスのやってることとポッター達のやってること

こんばんわ。前に掲示板のほうに書き込みしました、翔子です。
いつも、二尋さんの「開心術!」をいろんな思いで読んでます。色々考えると涙がでます。

この本の中では、登場人物にしても、考え方にしても、いろいろな見方ができますね。どちらが、正しいとか、悪いとか、はっきりしないところがすごく考えさせられます。
ジェームズたちのやっていることと、セブルスがやっていること・・・この時点ではあまり違いがないように思います。でもこの後、どんどん方向が違っていく・・・。
そして、リリーとも・・・。

人には悪いところもあるし、良いところもある・・・この物語はどの登場人物もそんな感じなので、スネイプ先生を想うと、なんで、どごで、死喰い人の道を選んでしまったんだろう・・と、ものすごく悲しくなります。
(すみません、よくわからない文章になりました。)

進んだ方向

翔子さん、こちらにもコメントありがとうございます!

本当に、人には色々な面があって、善と悪などきっちり分けられるものではないと思います。組分けの方法も短絡的で、不必要な反目を抱かせるもののような気がします。
また、一つの寮の生徒が皆同じ方向に行ってしまうことの異常さに、先生も傍観しているだけだったのか、気になるところです。元々多様な価値観を混在させる組分けにしておけば、このような事態にはならなかったかもしれません。自己責任というのは、あまりにも可哀想だと思います。

組分けについて

確かに、組分けの仕組みは不必要な反目を抱かせるだけですよね・・。
私は、7巻でヴォルデモートが組分けはもういらない、と言った時に、「ええこと言うやん!!」って思ってしましました・・・(笑)もちろん意味は違うんですが・・。
組分けは、自分で選べることもあるようですが、はたして11才の子供に選ぶ判断なんてあるのかしら・・と思います。ロンやハリーの子供でさえ、結局、親の希望を気にしてるし・・。スネイプ先生も、(もしかしたら)素質はグリフィンドールであったとしても、本人はスリザリンを希望していたようですし。

しかし、スリザリン以外は仲良しですよね・・・サラザール・スリザリンの考え方に一番問題があるような気もします・・。
スリザリン寮の生徒は確か全員戦いに協力してくれなかったし・・・スリザリン寮に入ると、みんな考え方が決まってしまうのか・・と思いました。でも、スリザリン出身者でも、トンクスのお母さんのように、マグルと結婚した人もいるんですよね。
もし、ジェームスとセブルスが仲良くなっていたら、セブルスはスリザリンでもきっと違った道を歩んだろうな、と思います。もしかしたら、リリーと仲たがいしていなかったら、死喰い人にまでなってなかったかもしれない・・。なんて思ってしまいました。

指導の仕方

翔子さん、再度コメントありがとうございます。
戦いが終わった後、寮生たちが入り混じって歓喜の祝宴をしれいたけれど、そこにはドラコ以外のスリザリン生がいたのかどうか気になります。
いなかったら、とても寂しいことですよね。
19年後もスリザリンの評価は変わっていないようだし。

セブルスがスリザリンに入ったのは、ジェームズと同様、親に影響されて本人が希望したからだと思っています。
レギュラスも、ドラコもそうだったと思います。
セブルスとジェームズ、ハリーとドラコは、共に同じ寮になる可能性だってあったと思います。
魂は純真な子達で、その資質というより、指導する側に問題がなかったか、気になっています。

ちょっと(?)話が脱線しますが…

今晩は。KUMORIです。

済みません。横からコメント失礼します。寮の話になったので、私が思っているホグワーツの寮、特にスリザリン寮の考えをちょこっと書かせて頂きます^^;(済みません、勝手に…)

私の勝手な考えですが、スリザリン→純血、という考えには『魔法使い、魔女としての誇りが高い』という意味に捉えました。
誇りが高いからこそ、秘密主義に走り易い。ので、一番指導するのが難しい、寮なのかな~と。
そういえば、ホグワーツの寮監って、その寮のOB、OGがなるんですよね?これは、その寮の事を良く知っている、7年間、一人ひとりの生徒をきちんと見守れる、というこのなのかな、と思いました。
6巻でのドラコとスネイプ教授のやり取りを拝読して、もしかしたら、スネイプ教授、他の寮生が見ていない処ではかなり厳しくスリザリン生の指導に当たっているのではないか、と思いました。そして、他の寮監は知っていて、スリザリン生の指導は、スリザリンOB、OGに任せているのではないかな、と思いました(1巻でマクゴナガル教授がドラコを捕まえて'Come on-I shall see Profrssor Snape about you'というシーンや6巻でスラグホーン教授が『(勝手にパーティーに忍び込んだドラコを)お手柔らかに、セブルス』と言うのに対して'I'm his Head of House,and I shall decide how hard or otherwise'というシーンで連想しました。スリザリンは結構、寮監裁量だな~と。って、スラグホーン教授も元寮監だったんですよね?えっ、じゃ、彼の指導不足??←コラ)

反対にグリフィンドールは結果OKみたいな処があるからこそ、スネイプ教授は他の生徒の目がある処で減点していたのかな~と思います。あの、憎たらしい、ハリーですら、個人授業の時は減点等の描写が一切なかった様な…。同じ寮監として、マクゴナガル先生が一切文句言ってないみたいなので、公認というよりは申し合わせていたのかな、と思います。

議題がそれている上にグダグダで済みません(>_<)。さくっと流しちゃってくださいね^^;。


組分けの仕方

KUMORIさん、コメントありがとうございます。

ごめんなさいi-201]私の言葉が不足していました。
と言うか、言い間違いです。
指導不足と言ったのは、スネイプ先生やスラグホーン先生個人に対してではありません。
グリフィンドールとスリザリンの対決、という構図だけならともかく、一つの寮が除け者になるような組分けに問題があると思ったのです。だから、結局「指導のし方」ではなく「組分けのし方」が正しいです。

1000年も前の基準で4つの寮に分けることを、現役の先生方は疑問に思わないのかと。
『純血主義』という一つの思想を、一つの寮にまとめてしまうことに問題があると私は思っています。色々な主義主張があって当然なのに、日常の生活を共にする仲間が皆同じような考えを持っていたら、偏った方向に行くのは目に見えています。しかも、組分けする時の年齢11歳では、その思想だってまだまだ変動していく可能性が高いのに。
もしかしたら、魔法の拘束があって、基準を変えようがないのかもしれませんが。

スネイプ先生の指導力は優れていたと私も思っています。
また、ローリングさんも質問に答えて、スネイプがスリザリンの寮監を務めたことは良い方向に働いたと思う、というようなことを言っていたと思いました(うろ覚えです。未確認)
それでもスリザリン生が皆去っていったという事実は寂しいです。

組分けに対する私の意見は、「組分けが性急すぎるのではないかと思うことがある」とダンブルドアが言った場面に、また詳しく書こうと思っているので、今はこの辺でやめておきますね~






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