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2017-06

A little smile - 2009.10.03 Sat

二つ目の記憶の中、セブルスが木の茂みの中でリリーと二人だけで話をしている時にこんな場面がありました。

「セブルス?」
リリーに名前を呼ばれたとき、スネイプの唇が、微かな笑いで歪んだ。(7巻33章p.418)
‘Severus?’
A little smile twisted Snape’s mouth when she said his name. (UK版p.535)


この部分を最初に読んだ時の驚きといったらありませんでした。
今まで、何度もスネイプ先生が唇を歪めて笑う姿を見てきましたが、これほど幸せそうだと感じたことはなかったからです。
誰か(ジェームズやハリーなど)の優位に立った時に見せる嘲笑ではなく、内から溢れる喜びを隠しきれないような幸せな微笑みがとても嬉しかったです。
喜びの表現にしてはあまりにささやかなところが、不器用な彼らしくて切ないけれど、私には本当に輝いて見えました。

最初の記憶とこの二つ目の記憶の間に、どれだけ二人だけの時間を過ごしただろうか、とは前回書きましたが、少なくともこの間にリリーの前で名乗った場面があったのだろうな、と想像しています。やっぱり赤くなって名乗ったのでしょうか。可愛すぎます。

イギリスにおいて、ファーストネームで呼ぶことにどれほど親愛の情があるのか私にはわかりません。
特に子どもなら、誰しもそう呼ぶのでは?と思いながら、ペチュニアは呼びかけではないにしても、あくまで、「スネイプって子(Snape boy)」「あの子(that boy)」と表現していたことを思うと、やはりある程度親しい関係にあってこその呼び方ではないか、という気がします。(5巻2章でペチュニアは大人になってからも、セブルスのことを「あのとんでもない若造(that awful boy)」と呼んでいました)
少なくとも、セブルス自身は親愛の情を感じたからこそ、嬉しそうな顔をしたのではないかと思います。
5巻28章の5年生のリリーとジェームズが互いに「ポッター」と「エバンズ」とファミリーネームで呼び合っているのを見ても、、やっぱり「セブルス」は特別な感じがします。
また、後に、呼び方が「セブ」になっていますが、それも初めてそう呼ばれた日も、きっと口元を歪めたのではないかと想像しています。

自分に対する親愛の情を感じて嬉しいと思うセブルスは、私がそれまで想像していたような人間不信の少年ではありませんでした。
人を愛することも愛されることも素直に喜べる人だとわかって、本当に嬉しかったです。
そして、セブルスにそんな幸せそうな顔をさせることができたリリーに、嫉妬しながらもとても感謝しています。


ところで、この後、セブルスは「何?(Yeah?)」と答えています。
「何?」だとちょっとわかりにくいのですが、Yesではなく、Yeahなところが、また親密な感じでとても好きです。そもそも、今まで見てきたスネイプ先生からは、このように口語を使う姿はとても想像できませんでした。
リリーの前では手足を伸ばしてすっかり寛いだ様子からも、本当に心を許していたのだと感じます。
輝く川が幹越しに見える木の小さな茂みは、二人の基地だったのでしょうか。こんなに居心地が良さそうな姿を、もっとたくさん見たかったです。
この幸せな時間がずっと続いて欲しかったです。


余談ですが、Stephen Fry氏が朗読する7巻のオーディオブックの‘Yeah?’はとても素晴らしいです。
とっても嬉しそうに、優しい甘い声で言うんです。
それまでのスネイプ先生の姿からはとても想像できないとろけるような甘さに、私は悩殺されました(笑)
機会があったら、聴いてみてください。

● COMMENT ●

ただ涙

こんにちは。
いつも泣きそうになりながらこちらのサイトを拝見させていただいてます。

私もこの「セブルス?」と呼ばれたときのスネイプ先生の笑顔がいろんな意味で衝撃でした。
微笑ましくもあり、現在の先生のことを思うと涙が止まりませんでした。

私はほぼ毎晩「ハリーポッターと死の秘宝」を読みかえして泣いてます。
ぜひ映画でもこの笑顔を見てスネイプ先生のために泣かせてほしいです。

はじめまして

夢歌さん、はじめまして。
泣きそうになりながらも読んで下さってありがとうございます。

この場面、1巻から見てきたスネイプ先生からは想像できない姿だったので、驚きは大きかったです。
本当の笑顔って、この時しか描写はないのではないかと思います。本当に貴重な場面ですよね。

夢歌さんは、毎晩読み返していらっしゃるんですね。
何度読んでも胸を打たれますよね。
映画でもこの場面はカットしないで欲しいです。
絶対、スネイプ先生を好きでなかった人も心打たれる瞬間だと思います。
原作がそうでったように、33章は丁寧に描いて欲しいです。

コメントありがとうございました。
また、どうぞいらしてくださいね!

ああ、大好きな場面です!!
「セブルス」と呼ばれて嬉しそうに笑う姿は、驚きでもあり、こちらがいっしょに喜びたいようでもありました。
「A little smile twisted」と、ささやかな表現ではあったけど、とても幸せな気持ちだったんだろう…と想像できて。
Yeah?という受け答えも、なんだか好きでした。うまく説明できなかったのですが、セブルスがこんなふうに言うとは…と妙にびっくりして、嬉しかった覚えがあります。
訳するの、難しそうですよね。邦訳を読む前、自分の中では「うん?」としていました。
この記事を読んでフライ氏の朗読もぜひ聞いてみたくなりました~。

ささやか

セブルスの喜びは、私たちにとっても喜びですよね。
ささやかな表現の描写、何度も読んでいるとだんだん泣きたくなってきます。この幸せが続いて欲しかったです。

Yeah?は意表をつかれました。
「ん?」という感じで私は想像していましたが、文字にするとちょっと上の空に見えてイメージと違う気がします。微妙な言い方で、難しいですね。
33章は常に携帯に入れているので、いつでもお聞かせしますよ~


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