topimage

2017-10

スポンサーサイト - --.--.-- --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ダンブルドアの意図 - 2009.04.26 Sun

スネイプ先生は何度もダンブルドアに、ハリーのなすべきことについての情報を自分にも与えるよう頼んでいたことが33章でわかりました。
しかし、ダンブルドアは一切話しませんでした。
ヴォルデモートから死の宣告を受けた時、杖の秘密が明かされて、スネイプ先生はどう感じたのでしょう。

ダンブルドアはハリーとの会話で、こう言っています。
「でも、先生は、ヴォルデモートが杖を追うと予想なさったのでしょう?」
「リトル・ハングルトンの墓場で、きみの杖がヴォルデモートの杖を打ち負かしたときから、わしは、あの者が杖を求めようとするに違いないと思うておった。(後略)」(7巻35章p.503)
ダンブルドアは何年も前から、ヴォルデモートが最強の杖に執着すると確信していたようです。

さらにこう言っています。
「先生が、スネイプによるご自分の死を計画なさったのなら、『ニワトコの杖』は、スネイプにわたるようにしようと思われたのですね?」
「たしかに、そのつもりじゃった」(7巻35章p.504)

それはつまり、杖の所有権がスネイプ先生の手に渡ったように見せかけることを仕組んだということですよね?
実際はダンブルドアの死は計画されたものであったために、たとえ間にドラコの武装解除が入らなかったとしてもスネイプ先生に所有権は移動しなかったでしょう。
ダンブルドアが所有権を有したまま死ねば敗北しないまま終わり、杖もそれでおしまいになるというのが当初の計画だったのだと思います。

でも、ヴォルデモートの前ではあくまでスネイプ先生が杖の所有者であると思わせておく必要があったのは間違いないと思います。でなければ、ダンブルドアの計画の意味がありません。
また、ヴォルデモートを、何度も殺人を犯すことを辞さない魔法使いと見ているダンブルドアなら、所有権の移動に際してヴォルデモートが殺人を迷わないこともわかっていたと思います。

ヴォルデモートも、以前の持ち主のグリンデルバルドが生きていたという点から、殺さずに所有権が移動することには気づいていたかもしれませんが、「いまとなってはおまえの存在も、たいした意味がない」と考えている身では、てっとり早く確実に所有権を移動させるには殺すしかないと考えたのだと思います。

そんな危険な立場に置かれていたことを、スネイプ先生は死の宣告の際に悟ったのではないかと私は心配しています。
閉心術は最期まで解かなかったスネイプ先生ですが、「ニワトコの杖をダンブルドアの墓から奪った」と聞いたとき、その顔がデスマスクのようだったのは、より一層動揺した気持ちを抑え込もうとしたからだと思います。
スネイプ先生が動揺したのは、命の危険を確信したのと同時に、「ダンブルドアを殺すことによって杖の所有権が自分に移るようにダンブルドアに謀られた」と感じたからではないかとも考えられると思います。
ヴォルデモートの説明に、頭の回転の速いスネイプ先生が、ダンブルドアが自分に殺人を命じた意味に気づいてしまったら可哀想です。

スネイプ先生がこの後、ろくに言葉を発することなく、ほとんど無抵抗だったのは、ハリー同様、自分も死ぬべき時に死ぬようダンブルドアによって運命が定められていたと考えてしまったからではないかという気がします。何を聞いても十分な情報が与えられなかった理由がこれだったのか、と思ったかもしれません。
「ニワトコの杖は、最後の持ち主を殺した魔法使いに所属する。おまえがアルバス・ダンブルドアを殺した。」(7巻32章p.402)
こう言われたら、それを命じたダンブルドアの真意を知りたいと思うでしょう。別に穿った見方でもなんでもないと思います。だって、本当にダンブルドアはそう考えていたのですから。

ダンブルドアに命じられた殺害には杖の所有権のことまで絡んでいたのか、杖の秘密などダンブルドアは知らなかったのか、きっとスネイプ先生は混乱していたと思います。
混乱の中にいたことが、ろくに反撃しなかった理由の一つではないかと思っています。

私は、スネイプ先生はリリーに対するものとは違う愛情をダンブルドアに抱いていたと考えています。それなのに、ダンブルドアの計画に自分の死が組み込まれていた可能性に思い当ってしまったら、どれほどスネイプ先生を苦しめることになるでしょう。
疑心暗鬼となり、心の拠り所の一つを失った状態になったために無抵抗だったのなら、それは殺された理由や方法以上に残酷なことではありませんか?
子どもの頃から十分な愛を与えられなかったスネイプ先生の最期が、これではあまりに惨すぎます。
私の思い過ごしであって欲しいです。
スネイプ先生が生きて意識のある間、ハリーに伝えることにのみ集中して、この悲しい事実に気付いていませんように。

● COMMENT ●

4/29に拍手コメントくださった方へ

拍手とコメントありがとうございました!
通りすがりとのことでしたから、お返事しても届かないかもしれませんね。
>スネイプに選択肢を与える意図
申し訳ありませんが、どういうことなのか、よくわかりませんでした。
ダンブルドアを殺すか殺さないかの選択肢でしょうか。
もしそうだとしたら、確かにそれはスネイプ先生が決めたことでしたが(本当は「服従させた」くらいに私は考えていますが)、それにしても、その結果自分が狙われるとは知らなかったわけで、それが初めから計画されたものだったと知った時、ショックは大きいだろうと思うのです。

もし、これをご覧になる機会があって、違う意味だったら教えてください。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントをくださった方へ

もう一度寄って下さってありがとうございます。
そして、ご説明とご意見書いてくださって嬉しいです。ありがとうございます。
コメレスもスルーで、とのことでしたが、お礼だけでも言わせていただこうと思いました。
よろしかったら、またお立ち寄りくださいね。

司令官としてのダンブルドア

こんにちは。
ダンブルドア。私達夫婦は、いまいちダンブルドアという人が、好きになれません。
表面だけ読んでいけば、確かに良い教師であり、いろいろ示してくれる人に見えます(1巻や2巻の頃などは特に)が、やっている事はすごく冷徹です。
それは優秀な『司令官』を意味します。軍隊においては、『いかに効率よく味方を死なせるか』が勝利への一歩なのだそうです。また、情報を一人に集中させない、この手駒にはこの情報を、と情抜きで設定できるのも、どこかに冷めた目を持っていないと出来ない事でしょう。
その点では見事にダンブルドアは軍師だといえます。軍隊に例えれば、俺様軍団は俺様の恐怖政治だけれど、不死鳥側は、ハリーが「スネイプは信用できない」といくら叫んでも、団員は「ダンブルドアが信用しているから大丈夫だ」と、言います。
私は初めは「みんな腹の中では怪しいと思っているのだろうけど、言わない所が大人やな~」と思っていましたが、軍隊のように締め付けはないものの、『上官の言う事は絶対』みたいな空気はあるのかもな~、と考えたりもします。皆が尊敬するダンブルドアの事に異を唱えるのは、難しいだろうし…。また、本当に信頼していたのだろうし。
でも、ハリーやスネイプ先生くらい、ダンブルドアと親密に関わった人がどれほどいるかというと、そんなにいませんよね。なら、ダンブルドアの高潔な所、頭脳の切れる所、教育者としての熱心さ、ちょっと変わったお茶目なじいさん…そういった所が目に留まると思います。

でも、ハリーやスネイプ先生は、いろんな情報をもらって、親密にしているだけにいろいろ苦しみますよね。5巻の時みたいに、後になって「すまん、あのような態度をとったのは実はのぅ」とか言われたりしたり。ぶっちゃけ「本当に僕を大切に思ってくれてるの?」みたいな。
司令官の深い考えは、手駒は解らない(情報が無い)から、その時その時のダンブルドアの行動で、親密度が高い人ほど、混乱します。
スネイプ先生も、賢い人だから、ダンブルドアの計画は、俺様に言われた時に解ったでしょうね。
7巻で『あなたのために、私は密偵になり…略…その息子を、屠殺されるべき豚のように育ててきたのだという』とスネイプ先生は言っていますが、死を直前にして、『我輩もかい!?』と思わず突っ込んだかも…。
33章のこの辺りを読んでいると、スネイプ先生は動揺を隠しつつも動揺しているように思います。学校では冷徹なスネイプ先生に、人としての情を感じました。でも一方ダンブルドアは冷静で冷たいです。冗談を連発し、お茶目なじいさんとは思えない程。これを見てハリーが「僕は愛されてたんだ」とは思えないでしょう。ハリーはまだ、生き返ったからいいけれど…。
優秀な司令官、頼りになる司令官だとは思いますが、ダンブルドア、やはり、好きになれないなぁ…。

このダンブルドアという人、同じタイプの人がいます。
『封神演義』の原始天尊。太公望に情報を小出しにしていく所や、どれも本当の事を言っていない所や、基本的に自己中で、誰も信用していないらしい所。自分が思う理想の為にまい進する所。

上に立つ者

みのんさん、コメントありがとうございます。
ご夫婦でダンブルドアが好きになれないのですね。お気持ちよくわかります。
私は最初、スネイプ先生を死に追いやったダンブルドアをすごく恨みました。
今は、「死に追いやった」点は、ダンブルドアとしても仕方なかったとある程度理解できるようになりました。(スネイプ先生を傷つける言動は今も許せません)
「軍隊においては、『いかに効率よく味方を死なせるか』が勝利への一歩」という考えがあることは、今日まで知らなかったのですが、全体を見る目を持った人は、時に冷徹に個人を切り捨てる、とは思っていました。
国とか世界レベルでものを見る人は、個人の幸せを一つ一つ尊重しているわけにはいかないでしょうね。全体の利益のために、時には誰かを見殺しにしなけらばならない時もあります。
今流行っているインフルエンザなども、場合によってはそういうこともあるだろうと、職場では話し
ています。
だから、ダンブルドアが上に立つ者として優秀であるほど、そういうことは起こり得るだろうな、と思いました。
ただ、私自身は、そういう立場になく、むしろ地域で忘れられがちな人に目を向けていきたいと思って仕事をしているし、自分の家族が一番大切ですから、やはり物語を読む時も、個人の幸せに目がいきます。
頭ではダンブルドアを理解しつつも、切り捨てられなければならなかったスネイプ先生の人生を嘆くのです。
ダンブルドアにはダンブルドアの苦しみがあったと思いますが、私はスネイプ先生の苦しみを拾って取り上げていき、共感したいと思います。


>原始天尊
ああ、よくわかります。私もそんな風に思っていました。(風貌も含めて)
でも、皮肉なことに、何度も読み返していた『封神演義』、スネイプ先生に夢中になって以来、もうかれこれ4年は読み返していないので、原始天尊の人格も忘れてしまいました(汗)


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://legilimens.blog68.fc2.com/tb.php/239-6acfc9f0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

5月2日 «  | BLOG TOP |  » 迫る危険

拍手コメントについて

拍手コメントをいただいた時は、その記事のコメント欄にお返事いたします。

プロフィール

二尋

Author:二尋
スネイプ先生への愛を語らずにはいられません。         

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

スクロール式になっています

前ブログからの訪問者数

リンク

このブログをリンクに追加する

最近のトラックバック

ブログ内検索

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。