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シャンプー - 2009.01.24 Sat

ラジオ番組『ポッター・ウォッチ』に熱心に耳を傾けるハリー達3人は、いくつもの懐かしい声を聞きました。
レイピアことフレッドが、面白おかしく『親玉死喰い人(Chief Death Eater)』に関する情報への見解を述べ、ハリーは何週間ぶりかで声を上げて笑いました。
フレッドはさらに冗談を言います。

「『あの人』がその気になれば、その動きの素早さときたら、シャンプーを目の前に突きつけられたセブルス・スネイプでさえ敵わないでしょうね」(7巻22章p.84)
(he can move faster than Severus Snape confronted with shampoo when he wants to,)(UK版p.360)

この言葉で、スネイプ先生の髪に対する登場人物の見解が一致していることを確信しました。
今までは、ハリーやシリウスのようにスネイプ先生に嫌悪感を抱く人の目を通してしか語られていなかったので、そこには大いに主観が混じっているだろうと、わずかな希望を持っていましたが。
もっとも、フレッドだって5巻で「いやな野郎(Git)」と言っているし、ジョージの片耳を奪ったことで嫌悪感も増したに違いありません。
とにかく、『脂ぎった(greasy)』と表現される髪は、人々にスネイプ先生の洗髪嫌いを想像させるものであることは間違いなさそうです。

髪については、33章での子ども時代の描写にも表れています。
明るい太陽の下で、スネイプは暑苦しく、不快で、髪の汚れが目立った。(7巻33章p.415)
(,hot and uncomfortable and dirty-haired in the bright sunlight. )(UK版p.534)

dirty…汚い、汚れた、不潔な。《dirtyに比べ不快感を強調するときはfilthy,foul》(ジーニアス英和辞典第3版大修館書店)

filthyを使わなかったところを見ると、ハリーはこの時、冷静にセブルス少年を観察し、客観的な事実を述べたのだと思われます。(3巻で暴れ柳の下の透明マントを掴むスネイプ先生に「汚い手で触るな」と言っている時はfilthy handsと言っていました)

セブルス少年の髪は本当に汚れていたのだと思います。
しかし、季節が変わっても、上着以外は同じ服を着ていたセブルスですから、髪を洗っていないのも無理はないと思いました。
セブルスの両親は、息子の身の回りのことにあまり頓着しない人だったのでしょう。幼い息子を部屋の隅で泣かせたまま口論する二人ですから、それも頷けます。
入浴や洗髪の習慣がなく、服は毎日同じ物を着るのが、セブルスにとって当たり前だったのだと思います。
5巻28章の最悪な記憶の中でも髪は脂ぎったままだったし、パンツも汚れていたし、ホグワーツに入学して何年経っても、その辺は変わらなかったのだと思います。
そして、大人になってからも。

ただ、リリーの死以降は、ちょっと意味合いも変わってきたのではないかと私は思っています。
単に習慣がないから髪を洗わないというだけでなく、全てのセルフケアを意図的に怠っていたような気がしています。
愛する人の遺した息子を守る、という目的のために最低限生きていくのに必要なセルフケアだけして、自分が快適に過ごせるようにとか、周囲に不快感を与えない、という視点は欠落していたような気がします。
特に、自分が快適であることは、犯した罪の重さから避けていたような気すらします。黒尽くめの服を着ていたのだって、同じ服を着続けた子ども時代とは違い、十数年もの間喪に服していたからだと思います。

シャンプーとセブルス・スネイプの組み合わせは、フレッドの軽快な口調もあって人々の笑いを誘ったことでしょう。
でも、世話をされなかった子ども時代、自分を許さなかった大人時代の象徴のように私には思えて、やるせない気持ちでいっぱいになります。

● COMMENT ●

シャンプーできない環境

シャンプー関連であれこれ考えたくて、二尋さんのブログに何か関連したことがあったなあと思い、改めて読み直しに来ました。
子供時代から大人時代までの、スネイプ先生とシャンプーについての二尋さんの考察、一貫性があってとても納得がいくなあと思います。
私が子供時代のスネイプ先生の様子を読んだ時には、「セブルスの家・家族は貧乏なのかも。だから、新しい洋服を買ったりもできないし、シャンプーを買うお金もないからセブルスはそんな惨めな様子でいるのでは?」とも思いました。
子供の頃から痩せているのも、満足に食べられなかったからと思っていたりします。
結局は、習慣的に清潔にするということを小さい頃に身につけられなかったことが、その後にも影響している部分があるのかもしれない、と考えたりしています。

Re: シャンプーできない環境

ねねさん、コメントありがとうございます。
スピナーズ・エンドの描写は、中に住む人たちが貧しいことを連想させますね。
ペチュニアの反応からも、そんな感じがします。
以前読んだイギリスの住居の本に、貧しい労働者にとっては燃料も貴重だったと書かれていたので、入浴も頻繁にすることはなかったのだろうと思いました。
シャンプーで洗ったのかどうかも疑わしいですね。1960年生まれなら、日本では石鹸で洗うこともあったでしょうし。
子どもの頃から痩せて顔色が悪いのは、本当に痛ましいです。
まあ、ハリーもそうだったのですけど、彼は後々幸せになったので、若いころの苦労も笑って済ませられるかもしれませんが、セブルスを見ているとやりきれない思いでいっぱいになります。


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