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2017-08

森で過ごした時間 - 2008.11.24 Mon

フィニアスの言葉からハリーたちの居場所を知ったスネイプ先生は、ダンブルドアとの一通りの会話の後、剣を取り出し、旅行用マントを上から羽織るだけの身支度で校長室を出て行きました。
まだまだ、朝は早かったでしょう。

そんな朝早くホグワーツを出発したスネイプ先生が、ハリーに剣を届けたのは、もう真っ暗な夜になってからでした。
ちなみに、グロスターの12/26の日の入りは16:02です。
刻一刻と闇が深まり、何も見えなくなった後、ハリーはテントに凭れて眠り、首が痛くなって何度か体を起こしたのち、銀の牝鹿と出会いました。
日が暮れてからの時間の感覚がつかめませんが、ハリーが眠っては起き、眠っては起きしているところを見ると、銀の牝鹿との出会いは夜も更けてのことだったと思います。

スネイプ先生は、刺すように寒い森に、一体何時間いたのでしょう?
火消しライターが仲間のいる場所に連れていってくれるものだとしたら、ロンはそれを使ったからこそ、ハリーが保護呪文の境界から出た時には見えるほど近くに姿現わしできたのだと思います。
でも、スネイプ先生に与えられた情報は、「ディーンの森」だけでした。
109平方キロメートル(川越市くらい)の広さの森のどこにいるか、というのは、スネイプ先生といえども最初はわからなかったのではないかと思います。

スネイプ先生は夜までかかってハリーを探していたのでしょうか。
それとも、もっと早い時期に見つけていて、暗くなるのを待っていたのでしょうか。
暗くなってから相当時間が経って銀の牝鹿が現れたことや、スネイプ先生に時間の余裕があるとは思えないことから、やはり精一杯の努力の結果、あの時間にハリーに牝鹿を送ることができたのではないかと私は考えています。
9章でアーサーの送ったパトローナスが伝言を持ってグリモールドプレイスにやってきたことや、騎士団員の伝達方法としてパトローナスが使われていたことを見ると、パトローナスには、会いたい相手のいる場所を見つけ出す能力がありそうです。
広い森の中では、やはりパトローナスを使って突き止めたのではないかと思います。
だとしたら、いきなりハリーを目指してやってきたのでしょうか。適当に姿現わしした場所から、パトローナスを放ち、それを追って歩き続けていたのでしょうか。足跡を残していないところを見ると、魔法で消しながら歩いたかもしれません。空を飛ぶ、というのは、マグルもいる森ではあまり実用的ではなさそうです。
ハリー達が一日中テントの中でリンドウ色の炎で暖をとっていた時、スネイプ先生はハリーを探して歩いていたのだと思います。

早朝のおそらく暗いうちにホグワーツを出発し、刺すような寒さと午後から降り出した雪の中、ハリーを探して歩いたかもしれないスネイプ先生。
葉の落ちた森の中を、冷え切った体でパトローナスに先導されて静かに歩く、美しくも寂しい姿を想像すると泣けてきます。

それでも、ハリーの前に姿を現したパトローナスの、明るい月のように眩しく輝く様子を見ると、スネイプ先生の体は芯まで冷えていたとしても、心までは凍えていなかったのだな、と思います。
牝鹿の長いまつげが見てとれるほど、しっかりしたパトローナスを作り出すことのできる幸せな思い出が、スネイプ先生の心を温めてくれていたのだと思います。

● COMMENT ●

美しい牝鹿

雪の積もった静かな森の中で、まばゆい銀色の牝鹿がやって来る…、とても美しい光景を想像します。
その牝鹿を見て、ハリーは危険を感じることなく誘導されて池まで行ったんですよね。
この美しい牝鹿をパトローナスとして出すことができるスネイプ先生は、リリーのことを思いながら、時々誰も居ない所でパトローナスの牝鹿を出して思い出に浸っていたのかもしれないなあと考えてみたりしました。
が、ハリーとの閉伊心術の時に、「感情を制御できず、悲しい思い出に浸り、やすやすと挑発される者ども、いうなれば弱虫どもよ…(第5作目の記述」って言っていたので、そんなことはしていなかったかな?と思い直してみたり。
しかも、スネイプ先生は本当に多忙過ぎて、そんな思い出に耽っている暇もなさそうですしね。
ハリーが氷の張った冷たい池に飛び込んで剣を取る時にもすごく寒そうだと思いましたが、こんなに寒そうな森の中に、しかも一番冷え込みの厳しそうな夜更けにスネイプ先生が何時間もいたのかもしれないと思うと、本当に気の毒でなりません。
パトローナスについては、私も二尋さんと同じで、会いたい相手を見つけ出してそこへ行くという魔法の力があると考えています。

パトローナス

ねねさん、コメントありがとうございます。
本当に7巻の中でもひときわ美しい光景として心に残っている場面です。
スネイプ先生がこのパトローナスをたびたび出していたのか、滅多に出さなかったか、そのどちらを想像しても切なくなります。

私は自分でこうして記事に書き始めるまで、スネイプ先生が出発した時間と剣を届けた時間の差の大きさに気づきませんでした。
森にいた時間を思うと、かなり体が冷えていたのではないかと胸を痛めたのですが、パトローナスの輝きに安堵するものもありました。
パトローナスについては、未だによくわからないことが多いのですが、会いたい相手を見つけられる能力がなければ伝達手段には使えませんよね。

5巻の「感情を制御できず、悲しい思い出に浸り、」の部分は私もとても辛く思う場面です。一体どれほどの強い力でもって感情を制御していたのかと思うと、悲しくてたまりません。

パトローナス

パトローナスの形は 自分の意思で決めれるものではないんですよね。 スネイプ先生が 自分のパトローナスの呪文をいつ どういう経緯で使ったのかは解らないですが リリーと同じパトローナスが出現した時に どういった気持ちだったんでしょうね。 そしてトンクスのパトローナスの形が変わったのを見て本当はどう感じたんでしょう… 悲しすぎて想像する事をどうしても頭が拒否してしまいます(T-T)

パトローナスの変化

ゆき子さん、コメントありがとうございます。
リリーが亡くなった直後の絶望を思うと、いつからパトローナスを出せるようになったのだろうと思います。やはり変化に気づいた時は自分自身の驚きも大きかったでしょうね。7巻を読んでからは、トンクスへの言葉も、本当に全く違ったものに聞こえます。
パトローナスについては、もう少しじっくり考えてみたいです。


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