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2017-09

正当な校長 - 2008.10.15 Wed

テントでの放浪生活をしていたハリー達は、ある晩すぐ近くでキャンプをしている数人の話声を耳にしました。二人のゴブリンとテッド・トンクスと、ディーン・トーマス、そしてダークという男の声でした。

ダークがテッドに問いかけました。
「ホグワーツのスネイプの部屋から、グリフィンドールの剣を盗み出そうとした子どもたちのことだが」 一人がビルの妹(ジニー)であると説明した上で、さらにこのようにも言っています。
「その子と他の二人とで、スネイプの部屋に忍び込み、剣が収められていたガラスのケースを破ったらしい。スネイプは、盗み出したあとで階段を下りる途中の三人を捕まえた」(7巻15章p.434)


私は最初に12章でスネイプ先生が校長に就任したと知った時、先生の部屋はどこだろう?と思いました。
「いまごろスネイプは、あの塔の上階の円形の部屋に勝ち誇って座っているに違いない。」(7巻12章p.330)とハリーは思っていましたが。
6巻で闇の魔術に対する防衛術の教師となった時も、魔法薬学の教師として長年使っていた地下の部屋をそのまま使い続けたスネイプ先生ですし、何より3か月ほど前に殺害したダンブルドアの肖像画のある校長室を使う気になるのか疑問だったからです。

けれど、上記の15章の記述をみると、やはり、塔の上階の円形の部屋、元ダンブルドアの部屋がスネイプ校長の部屋となったようです。
剣を盗み出して階段を下りる途中で三人は捕まったのですから。地下の部屋ならそうは言われなかったでしょう。

「この部屋は正当なる校長以外は入れないことになっているのだが」(5巻37章p.621)
とは、5巻のでフィニアス・ナイジェラスの言葉です。
とすると、スネイプ先生は正当な校長と認められたわけですね。
アンブリッジが校長として就任した時には部屋には入れませんでした。
「アンブリッジが(中略)校長室に戻ろうとしたらしいんだ。ガーゴイルのところを通れなかったってさ。校長室は独りでに封鎖して、アンブリッジを締め出したんだ」(5巻28章p.321)
と生徒も噂していました。正当な校長として認められなかったことになります。この時は肖像画たちもダンブルドアを待っている様子がうかがわれました。

正当かどうか判断するのは誰なのか。
2巻ではルシウスが「校長の決定―それに停職も―理事会の決定事項ですぞ」(2巻14章p.389)とファッジに言っています。魔法省大臣がダンブルドアに留まって欲しいと思っていても、理事会の決定事項は覆せなかったようです。
スネイプ先生がホグワーツの校長となった時は魔法省も陥落していたし、ホグワーツにもカロー兄妹という死喰い人が入り込み、ヴォルデモートの手中にあったので、理事会のメンバーもヴォルデモートの意のままになる人たちだったろうと思います。
どんな経緯があろうと、理事は理事。認められたからにはスネイプ先生は正当な校長だったということになるのでしょうか。

とすると、5巻でアンブリッジが入れなかった時も理事会で認めていなかったからでしょうか。でも、5巻当時の魔法省だって、理事の操作くらい当然していそうに思えます。
また、気になるのはローリングさんがチャットで言った言葉。
7巻最後の場面にスネイプ先生の肖像画がなかったことが意図的なものかどうかについての質問に答えたものです。
It was deliberate. Snape had effectively abandoned his post before dying, so he had not merited inclusion in these august circles.
意図的でした。 スネイプが死ぬ前に事実上地位を捨てたので、彼はこれらの威厳のある輪に含まれるに値しなかったんです。(二尋の直訳です。間違いがあったらご指摘ください)

ここには理事の決定とは別の力が働いているような気がします。
30章のスネイプ先生をまだ語りたくはないのですが、でも、この時スネイプ先生は追い出されはしたものの、地位は捨ててはいなかったと私は思っています。少なくともヴォルデモートの手前、勝手に校長職を投げ出すわけにはいかなかったはずです。
自ら学校を去ったから、自動的に「城に」判断されたのでしょうか。
でも、5巻ではダンブルドアが逃亡する形でホグワーツを去り、アンブリッジが校長となったにも拘わらず、校長室はダンブルドアのものであり続けました。
建物も、歴史も、ゴーストや肖像画も、職員や生徒などの人も、全部含めた「学校」という正体のはっきりしないもの自身が判断しているのでしょうか。
よくわかりませんが、理事の力の及ばないものによって、資質とか誠意とか目的意識とかを評価されているような気がしています。

スネイプ先生がちゃんと校長室に入れた、という時点で他の先生方は何か気がつくことはなかったのでしょうか。
死喰い人ではなかったアンブリッジすら入れなかった校長室に、死喰い人であるスネイプ先生が校長として入れたということは、生徒を守ることに全力を注ぐ、真の意味での「正当なる校長」の証にはならなかったのでしょうか。
生きている時は職員や生徒の多くから認められないまま「正当な校長」として身を削って働いたスネイプ先生が、死後はおそらく生身の人間には認められたものの、今度は何ものかによって「正当な校長」と認められず肖像画が無かったなんて、あまりに酷い扱いだと思います。
(19年後もなかったかどうかは定かではありません)

ああ、それにしても、肖像画の元校長たちには「ホグワーツの現職校長に仕えるという盟約がある」(5巻22章p.87)と言われながら、スネイプ先生は実質元校長ダンブルドアに仕えていた感じです。
正当な現職校長なのにぃ~(涙)

● COMMENT ●

校長未定

>スネイプ先生は実質元校長ダンブルドアに仕えていた感じです

だからだと思うと、先生がかわいそうです、生徒たちを守るためにホグワーツを守っていたのに。

校長室自体は、校長未決定と判断し
先生を現校長とは考えず、元校長に仕える人と判断し、校長室に入れた可能性を拭い去れないから。
校長がいなくとも、入れましたね校長室には、
アンブリッジの場合は自分が正当なる校長だと思って入ろうとしたので締め出されました。
スネイプ先生はそもそも自分が正当な校長であると思って部屋に入らなかったのではないでしょうか、
スネイプ先生が校長になったのは
ただボルからホグワーツや子供たちを守りたかっただけなのではないでしょうか。

先生の意思

hajime*mamaさん、コメントありがとうございます。

私は逆に、スネイプ先生はホグワーツや子供たちを守ろりたかったからこそ校長になった、正当な校長を自負していた、と思いたいです。
校長という地位や名前にこだわったのでないのはもちろんだと思いますが、生徒を守るという同じ目的であっても責任ある行動を取りたいがために、校長という立場を選んだのだと思います。
ハリーに関しては、ダンブルドアの指示に従いましたが、他の生徒を守ることに関しては校長としての自分の判断で成し遂げたのではないか、と思います。
もし、「校長室」に意思があったら、そんなスネイプ先生の想いを汲んだので正当な校長と認めたのだと思いたいところです。

「元校長に仕える人だから認められた」のでは、よけいにかわいそうな気が私はします。

校長として

はじめまして。

「元校長」が校長になって欲しいと望む人が、「校長室」に認められるのではないでしょうか。
だから、アンブリッジは追い出されて、スネイプ先生は入れたように思います。

先生が、校長室の中では安心していたかもしれない知り、少しだけ良かったという気持ちです

認められた校長

natsuさん、はじめまして。
>「元校長」が校長になって欲しいと望む人
それはあるかもしれませんね。
全ての元校長の意見が合うのは難しい気がしますが。
また、一つ前の校長の意見だけだと偏りも出てきそうです。
それでも、私はすべての元校長先生方に認められて校長になっていた、と思いたいです。
そして、校長室が少しでも安らげる場であって欲しいです。


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