スネイプ先生に開心術!!
スネイプ先生についてあれこれ思ったことを綴ります。「ハリーポッター」7巻のネタばれあり。未読の方はご注意ください。
7巻を読み終わって
2008年08月01日 (金) 22:47 | 編集
6巻読了後、スネイプ先生がどちらの側にあるかは、私にとって大きな関心事の一つでした。殺人を犯したスネイプ先生がとても苦しんでいるように思えたし、どう考えてもずっとハリーを守っているようにしか見えなかったので、ヴォルデモート側で終わるとは思えませんでした。
でも私が7巻に求めたのは、先生がダンブルドア側にあることではありませんでした。物語が完結した時自分を肯定しているか、引き裂かれた魂が安らぎを見つけているか、という点が私にとって重要でした。もちろん、スネイプ先生が生き残ることも。

32章でのヴォルデモートとの会話でだんだん雲行きが怪しくなってきた時、私は読むのを途中でやめました。
原書ではp.527の7行目まで、日本語版でいえば、ちょうど下巻401ページまで読んで、続きを読むのをやめました。この先さえ読まなければ、ずっとスネイプ先生は生きている、と感じたからです。
でも、翌日やっぱり先を読まずにはいられず、恐ろしい悲鳴を聞き、むごい姿を見る羽目になったわけです。あんなに自分の心臓の鼓動を感じ、肩で息をしながら本を読んだ例(ためし)はありませんでした。
そして本を読んで、あれほど心が乱れ、体に影響が出てくるほど思い詰めた経験もなかったです。
スネイプ先生が死んでしまってもうどこにもいない、という悲しみだけに支配された日々がしばらく続きました。33章すら読みたくありませんでした。
元々存在しない人だし、かなり覚悟を決めていたのに、こんなに大きな喪失感に見舞われるとは思いませんでした。スネイプ先生は、本当に私にとって大事な人だったのだと痛感しました。

1週間近く経ってからようやく33章を読みました。
先生がずっとずーっと心の奥に隠していた想いを知って、涙が止まりませんでした。
私の想像していたスネイプ先生とは違う先生がそこにいました。
私は人と関わるのが嫌いな、複雑な思考回路を持った人を想像していました。他人どころか自分すら愛さない人だと思っていました。
実際のスネイプ先生は、ずっと無垢で純真で、正直で、まっすぐで、愛に溢れた人でした。
リリーへの好意を隠しもしなかった少年時代の姿には本当に驚かされました。それが後に、何もかも心の奥底に隠してしまうことになるなんて。

せっかくリリーのためを思って守ってきたハリーが結局死ぬべき時に死ななければならない運命だと聞かされて、それを伝える重荷まで負わされて、どんなに辛く虚しかったことでしょう。使命は全うしたかもしれないけれど、スネイプ先生自身は何も報われることなく逝ってしまったことがたまらなく悲しかったです。
でも、私はスネイプ先生がリリーへの愛だけではないものを見つけていたような気がしてなりません。
年々増えていく研究室の標本は先生が自分の人生を生きた証ではないかという気がします。
また、ダンブルドアのことも、生徒や先生方などホグワーツ全体も、愛していたのではないかと思っています。そうでなければ説明のつかない数々のエピソードがあると思っています。

物語が完結して、謎は全て解けたかもしれません。不可思議だと思った言動にも一貫性があることがわかりました。私の先生への愛と尊敬の念も深まるばかりです。
でも、語ることが無くなってしまったわけではないと思っています。
まだまだ各場面において、スネイプ先生の気持ちを想像する余地が残されていると思います。先生の苦しみも測り知れません。先生が自分を肯定できたのか、引き裂かれた魂は癒されたのか、ということもこれから考えていきたいです。
並大抵の開心術では先生の心の奥底を覗けないことを知った上で、これからも先生の気持ちを探っては語っていこうと思います。
コメント
この記事へのコメント
たくさん語ってください
喪失感で一杯で、彼の死を受け入れることが出来ません。

スネイプ先生の「愛」をはじめ、彼について、想像の余地はたくさん残されていると思います。

このサイトがあるということが本当にありがたいです。
二尋さんが語ること、コメントを寄せる方々の意見を拝見し、自分の思いと比べたり、もやもやを整理したり・・・ここでは、ゆっくりと、丁寧に、スネイプ先生の生涯を振り返って(こう書くのも辛いのですが)いけるだろうと、思うからです。
2008/08/02(土) 20:53 | URL | 果穂 #X5m120j.[編集]
まだ一つに決めない
果穂さん、コメントありがとうございます。
先生の遺した記憶を見てしまったことで、一時はもう語ることはなくなってしまったと思いました。でも原書の描写を書き出しているうちに、例えば4巻での出来事など、結末を知った上で見ても良くわからない部分があるのだと気付きました。
7巻のスネイプ先生だって解釈はいくつもありそうです。
ここは皆さんの意見も聞きながら、私自身の先生に対するイメージを確認していきたいと思いました。
7巻を語ってなお余力があったら、1巻から考えていきたいです。ライフワークになったりして。
これからもよろしくお付き合いください。
2008/08/02(土) 22:01 | URL | 二尋 #tcb4VS3Y[編集]
祝!開心術七巻解禁♪
こちらも解禁なんですね。
ものすごくうれしく思います。
そしてこのサイトがある限りスネイプ先生は生き続けている気がします。
がんばってくださいね。

スネイプ先生の「死」はショックでしたし33章で真実が明かされてもまだまだスネイプ先生への疑問はいっぱい。語りたいことも沢山あります。

私はスネイプ先生の行動の裏にある深い絶望と愛に引かれていたと再認識した一人です。こんなに辛く切ない思いを閉心術で隠し通す・・・ダンブルドアと同様涙が溢れて止まりませんでした。やっぱりこんなセブルスが愛おしくてたまりません。

七巻を読み終えてから実は「スネイプ」という呼び名に少し抵抗が出てきました。私の中ではセブルスが心にしっくりくるので、「セブルス」と呼ぶときも多々あるのかもしれません。

深くも強い永遠の愛を残してくれたスネイプ先生に感謝。
2008/08/03(日) 23:48 | URL | ゆうゆう #9L.cY0cg[編集]
ありがとうございます!
ゆうゆうさん、こちらにもコメントありがとうございます!
解禁を喜んでくださって嬉しいです。
ゆうゆうさんもおっしゃるとおり、語り続けている限り、先生は生きているような気がしています。まだまだ語り続けますよ!応援ありがとうございます。
そうですね、7巻で真実が明かされる前から、スネイプ先生には人を惹きつけるものがあると思っていました。深い絶望と愛を感じさせるものがあったのでしょうね。

私は「スネイプ」に抵抗はないものの、「セブルス」の地位がぐっと上りました。私も今まで以上にセブルスと呼ぶ場面があると思います。
2008/08/04(月) 22:20 | URL | 二尋 #tcb4VS3Y[編集]
分からない自分の気持
ずっと考えていました。

喪失感を訴えられる人がたくさんいる中、確かに悲しいのであるがそこまで感じていない気がして、

あそこまで描写されても、まだ、私の中で生きているんです。だから、英文で読んだ後も・・・今でさえ・・・

色々語っているのに、
私はもしかしたらその事実をまだ、ちゃんと受け入れていないのかもしれません。

妄想の中では生き続けているのです
果たして私は受け入れることが出来るのでしょうか、そのことを。
2008/08/05(火) 07:58 | URL | hajime*mama #TEpKEBmc[編集]
それぞれ
スネイプ先生に限らず、物語の中の人って、読む人それぞれの存在の仕方があるのかな、と思っています。愛の深さに関係なく。
私は自分で思っていた以上に現実に近いところにいたような気がします。想像というより、本当の意味での妄想、ある意味ちょっと病的だったかもしれません。死んでしまったことに動揺してしまい、どう生きたか、ということは二の次でした。私にとってはとにかくスネイプ先生が生きていることが重要でした。
その後の自分の心の変化を思い起こすと、ちょうど受容の過程をたどったようにも思えます。否認とか、悲しみと怒りとか。作者やダンブルドアやリリーに怒りをぶつけてみたりもしました。

hajime:mamaさんが私と同じように捉えた上で先生の死を受け入れていないのか、私と違う存在の仕方だったのか、それはわかりませんが。
少なくとも、私は以前とは違う感覚を持ってしまいました。それがスネイプ先生の死を受け入れてしまったことではないかと感じています。それはすごく寂しいことです。私の中で大きな存在であることには変わりないのに、先生の死ありきで物事を考えてしまっているのですから。
私の中のスネイプ先生の時間は止まってしまいました(号泣)
2008/08/05(火) 21:14 | URL | 二尋 #tcb4VS3Y[編集]
7巻を読み終わってから毎日
セブルス・スネイプについて考えています。
最後の「僕」という表現に
かなり心を動かされました。
そしてスネイプ教授の生き方は、
愛することの美しさを教えてくれました。

ゆうゆう #9L.cY0cgさんと同じく、
「セブルス」と呼ぶようになりました。

私はスネイプ教授の死より、
どう生きたか。のほうを考えていました。

スネイプ教授の存在は、
私に色々教えてくれたと思います。


2008/08/07(木) 00:22 | URL | 永遠 #-[編集]
与えた影響
永遠さん、こちらにもコメントありがとうございます。

私は、とにかくスネイプ先生の死がショックでした。先生の死を知ってから8が月経った今、ようやく先生がどう生きたか、を考えられるようになってた気がします。
それがつまり、先生の死を受け入れてしまったことなのだろうか、という気もするのですが。

スネイプ先生の生き方は、人に様々な影響を与えたと思います。
そんなことをこれから探っていきたいです。

良かったら、またいらしてくださいね。
2008/08/07(木) 21:47 | URL | 二尋 #tcb4VS3Y[編集]
愛の人
日本語版で読んでいました。不死鳥の騎士団から、先を読むのが怖くなって、ここ数年はずっと、読んでいなかったのですが、このたび、意を決して6,7巻を読みました。
……7巻32章、読んで。震える手で、33章をめくり…、声を殺して泣きました。

スネイプ先生のこと、ずっとずっと、想ってきていて、私の考えていたよりずっと、純粋で深い、愛おしい姿を知って…そこで、私は読むのを止めました。2日後に最後まで読んで、また、33章を読んで泣きました。


まだ、私は、苦しくて…。
ネットを散策し、親世代の若い頃の創作話を読んだり、しながら、セブルスのことを想っています。

自分だけでは気持ちに決着がつけれなかったので、こうして、ネットの世界に来ました。ここに出会えてよかった。二尋さんの考察、じっくりと味わいながら、セブルスのことを想おうと思います。
それではまた…失礼します。
2008/08/10(日) 20:39 | URL | 白い蝙蝠 #ZvWJaGwQ[編集]
苦しい時
白い蝙蝠さん、はじめまして。
読み終わってすぐでは、さぞかし辛く悲しい思いをされていることと思います。
たとえスネイプ先生の誤解が解けても、愛に満ちた素晴らしい人だとわかっても、スネイプ先生がもういない、という悲しみは変わらないですよね。
私も、この悲しみをどうしていいかわからず、ネット上を彷徨ってみたり、自分の世界にこもったり、色々してみました。私にとって一番効果があったのは、自分の想いを文章にすることだった気がします。
白い蝙蝠さんも、しばらく苦しいと思います。このブログが少しでも癒しのお手伝いをできたら良いのですが…
どうぞ、また思いの丈をぶちまけていってください。
2008/08/10(日) 21:32 | URL | 二尋 #tcb4VS3Y[編集]
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