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2017-11

ホグワーツの校庭 - 2007.08.19 Sun

スネイプ先生(とドラコ)は、塔の上から城の内部を通って玄関まで、さらに校庭を抜けて校門まで走り続けました。
私は玄関から校門までのイメージが他の場所に比べて元からはっきりしていません。スネイプ先生は校門目指して必死で走ったでしょうから、校門までの様子など碌に見ていなかったかもしれませんが、ホグワーツの敷地内で先生の目に最後に映った景色がどんなものだったかと思うと、もう一度じっくりこの部分を読み返したくなりました。

1巻では、1年生はボートで湖を渡って直接敷地に入っていますし、帰る時もボートですから、この道は通っていません。ただ、城の正面玄関前については少し記されています。

みんなは石段を登り、巨大な樫の木の扉の前に集まった(1巻6章p.168)

玄関に行くまでには石段があるようです。これは、後の巻にも何度も記されています。先生は玄関を出て、まず石段を下ったようです。

2巻では上空から車で入っていますから、同様に校門からの描写はありません。帰りもすぐにホグワーツ特急内の話になってしまっています。
ところで、6巻では箒で敷地に入る際、ダンブルドアが何かの魔法(侵入者避け呪文?)を解除しています。「夏の間に警備措置が百倍も強化された」(6巻8章p.241)とトンクスが言っていることから、2巻ではまだそれほど厳重な魔法はかけられていなかったことがここからもわかります。
校門の様子が詳しく描写されるようになるのは、3巻からです。

馬車は壮大な鋳鉄の門をゆるゆると走り続けた。門の両脇に石柱があり、そのてっぺんに羽を生やしたイノシシの像が立っている。
城に向かう長い上り坂で、馬車はさらに速度を上げていった。ハーマイオニーは(中略)城の尖塔や大小の塔がだんだん近付いてくるのを眺めていた。(3巻5章p.116)

羽の生えたイノシシについては、以後の巻でも同じ描写があります。
校門から城までは長い上り坂になっていた、ということはすっかり私の中で抜け落ちていました。ということは、スネイプ先生は逃走時、長い下り坂を駆け下りていったということですね。これは筋肉痛になりそうです。

4巻では、さらに新しい描写が加わります。

羽の生えたイノシシの像が両脇に並ぶ校門を通り、大きくカーブした城への道を、馬車はゴトゴトと進んだ。
ハリーは窓に寄りかかり、だんだん近付いてくるホグワーツ城を見ていた。(4巻12章p.266)

校門から城までの道は大きくカーブもしているようです。
ここは、スネイプ先生はショートカットしたのでしょうか?そのままカーブに沿って走ったのでしょうか?

5巻では、ハグリッドの小屋にも触れています。

馬車が校門をくぐり、校庭に入ったとき、ハリーは身を乗り出して、禁じられた森の端にあるハグリッドの小屋に灯りが見えはしないかと目を凝らした。校庭は真っ暗だった。しかし、ホグワーツ城が近づき、夜空に黒々と聳える尖塔の群れが見えてくると、頭上にあちこちの窓の眩い明かりが見えた。(5巻11章p.319)

もし、ハグリッドの小屋に灯りがともっていたら、校門から見える位置だということでしょうか。
ホグワーツ城の灯りも、すこし馬車が進まないと見えなかったようです。上り坂で、カーブしているためか、途中に木など視界を妨げるものがあったためか、遠いせいでしょうか。

6巻では、校門が開かず、中に入れないハリーをスネイプ先生が直々に迎えに行っています。

遠く城の下の方で、ランタンの灯りが上下に揺れていた。(6巻8章p.242)

5巻の描写で、ホグワーツ城の灯りがすぐには見えなかったことから、だいぶスネイプ先生が校門寄りに来てから見えた灯りではないかと思います。それでもその灯りは遠くに見えているので、城と校門の距離はだいぶあるような印象です。

1分かそこら、スネイプは口をきかなかった。(6巻8章p.244)

その後スネイプ先生はハリーの遅刻をねちねち責め始めます。

ハリーはそれでも黙ったままだったが、胸中は爆発寸前だった。スネイプがハリーを迎えにこなければならなかったのはこのためだと、ハリーにはわかっていた。他の誰にも聞かれることなく、ハリーをチクチク苛むことができるこの数分間のためだった。
二人はやっと城の階段にたどり着いた。(6巻8章p.245)

ここの描写から、校門から玄関まで距離を考えようと思ったのですが、ちょっと情報が少なすぎて難しいです。
1分無言で、その後数分スネイプ先生がしゃべって、しゃべっている間に到着したのか、また再び無言の期間があったのか、よくわからなかったからです。
ハリーの心理的には、とても長い時間スネイプ先生と一緒にいるように見えますが、ハリーををチクチク苛んだ時間はハリー視点でも「数分」と短いので、ここはそれほど遠くないのかもしれません。また、「数分」も、原文のthe few minutesとなると、さらに短めの印象があります。この言葉でイギリス人はどのくらいの時間を思い描くのかもよくわかりません。学校では、2,3分と習ったような気もします。
無言の時間を入れても6、7分がせいぜいでしょうか。
30代男性の歩行速度(131.6㎝/s)(注1)から考えると、7分とした時約550mくらいの距離になりました。スネイプ先生の歩く速度は速そうですが、上り坂なので、平均で計算してちょうど良いくらいだと思います。(被験者はアメリカ人とスウェーデン人なので、イギリス人との体格差はないとみなします)

6巻では、玄関から校門までの描写がもう一箇所あります。ハリーとダンブルドアが洞窟に向かう際、徒歩でホグズミードに向かっている場面です。

黄昏の薄明かりの中を、二人は馬車道を歩いた。草いきれ、湖の水の匂い、ハグリッドの小屋からの薪の煙の匂いがあたりを満たしていた。
馬車道が尽きるところに校門が見えてきた(後略)(6巻25章p.358)

新学期、スネイプ先生と一緒に歩いた道の逆方向を、この時ハリーはダンブルドアとも歩いたのだと気付きました。この数時間後、再びスネイプ先生もハリーもこの道を通ることになろうとは。
その時にはスネイプ先生も、夜露に湿った草の匂いを感じたのでしょうか。ハグリッドの小屋からは、皮肉にも、薪どころか小屋自身が燃える煙の匂いがしたことでしょう。
この道を歩き続けると、門が見えてくるようです。壮大な鋳鉄の門とその上の羽の生えたイノシシの姿が見えてきた時、スネイプ先生はどんな気持ちだったのだろうと思います。

映画「アズカバンの囚人」の特典映像で、ローリングさん直筆のホグワーツの地図が紹介されています。
それは、配置としては正しくても、大きさは正確ではないかもしれません。が、参考にはなるかもしれないと思います。
それを見ると、城から校門まで、多少曲がりくねってはいるものの、ほぼ一直線の道があり、その片側には大きな禁じられた森が、その反対側にはクィディッチの競技場が描かれています。競技場は少し斜めに描かれているものの、城から校門までの距離とほぼ同じ直径を持っているように見えます。道が曲がっている分、城から校門までの道のりは競技場の直径を少し上回るかもしれません。
クィディッチ今昔に、クィディッチ競技場の大きさが記されています。
14世紀の競技場が楕円で長さは約150メートルとなっています。その後ゴールポストの形状の変化については述べられていますが、競技場の大きさの記述はないので、同じ位と考えると、玄関から、校門までは150m+αの道のりがあるでしょうか。200mとしても、意外と短いような気がします。やはりその図の大きさは適当なのでしょうか。
禁じられた森の近くにあるハグリッドの小屋も、暴れ柳も、玄関から校門までの道の途中で見ようと思えば見えるほどの近さに描かれています。先生の逃走中、暴れ柳は視界を掠めたのかどうかも気になります。


スネイプ先生は地下の研究室から、8階よりもさらに上の塔の上まで駆け上がり、再び塔から1階まで下り、校門までの下り坂を走り続けました。
その間、上記のような様々なものが視界に入り、様々な匂いを感じたのでしょう。でも、多分それと認識することなく、ひたすら校門の外に出ることを考えて走り続けたのだと思うと、こちらまで胸が苦しくなってきます。
そして、この動き、やっぱり翌々日あたり、筋肉痛になったのではないかと思えて仕方ありません。


(注1)
参考文献)
中村隆一、齋藤宏:基礎運動学第5版.歯薬出版株式会社,2000

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