topimage

2017-05

逃走中のスネイプ先生 - 2007.06.24 Sun

ダンブルドアに死の呪文を唱えたスネイプ先生は、ドラコを伴って逃走しました。
ハリーは、飛ぶように二人を追っていきます。塔の上から校庭の端まで。

ハリーが途中で見た様々なものの多くは、スネイプ先生も目にしたはずだろうと思いました。
塔に続く螺旋階段下の廊下では、死喰い人と騎士団員やDAメンバーの一部の闘いを、その先では、床に転がる死体や生死のわからない人々を、倒れていたネビルを。ハリーでさえ、ネビルに声をかけた程度でしたから、逃げる立場のスネイプ先生は、視界に入っていてもそれが何であるか認める前に、通り過ぎていったのではないかと思います。ひたすら、玄関と校門を目指して、血の海を通り抜けていったのでしょう。

正面玄関は、もしかしたら、スネイプ先生が吹き飛ばしたものかもしれないと思いました。砂時計も呪いで壊されていましたが、やはり壊したのは、スネイプ先生でしょうか。
必要の部屋のキャビネットから城の中に進入した死喰い人達は、そのまま塔に、つまり上に向かったはずですから、正面玄関を既に通り抜けたスネイプ先生、ドラコ、ブロンドの死喰い人の誰かが、砂時計や玄関を壊したのだと思います。
ブロンドの死喰い人は、ところ構わず呪文を飛ばす性質もあるようなので、適当に呪文を飛ばした結果砂時計が壊れたのかもしれません。
でも、逃走中のスネイプ先生が、視界に入るものに何も心を動かされなかったとしても、所々に先生の計算された上での行いを探したい思いが私にはあって、都合よく解釈したくなります。
玄関ホールでも怯えた生徒が身を寄せ合っていましたが、砂時計を壊すことによって足止めしたり、威嚇したりして無関係な生徒の動きを封じたようにも思えます。

研究室に迎えに来たフリットフィック先生を殺すことなく、気絶させたのも、見張っていたハーマイオニーとルーナにフリットウィック先生の介抱を命じたのも、乱闘に巻き込まれるのを防ぐ目的だったのではないかと思っています。スネイプ先生がダンブルドア側だとしても、小柄なフリットウィック先生はむしろ足手まといと考えて気絶させたのかもしれません。
ヴォルデモート側なら、そのままダンブルドア側を演じて一緒に登っていくことだって出来たはずだし、それが死喰い人側にとって邪魔ならその場ですぐ殺すことだってできたでしょうに、そうしなかったのは、無闇に人を殺したくない思いがあり、そこに足止めするのが最も良いと判断したからだと思います。
結果的に学校側に誰一人死者がでなかったのは、ダンブルドアの保護的措置に因るものだけではなく、スネイプ先生の計算があったからなのではないかと思いたいです。

ところで、若いスポーツマンのハリーでさえ、鳩尾に痛みを感じるほどでしたから、スネイプ先生が走り続けるのはさぞかし大変だったに違いありません。
意志とは裏腹に筋肉が動かない様子は、さすがに私も実感できます。
この後、姿現わしした場所には、精神的にも肉体的にも傷ついて、憔悴しきったスネイプ先生の姿があったのではないかと思うと、胸が痛みます。

● COMMENT ●

ありがとうございました

私はどうしても悪い方に考えてしまう癖があり、敵なのじゃないかとつい疑ってしまっていたので、あくまでスネイプ先生は味方だ、なぜならば…という上の考察には心を打たれました。

「姿現し」したときに他の死喰い人やドラコも近くにいたのなら、スネイプ先生は疲れた様子は見せまいと努力していたのではないかと思います。
スネイプ先生の心の中と、表に出すものの差、それがどれほど力を使うことなのか、考えると格好良いですが、とても痛々しく、強い悲しみに襲われます。

私も

鬼百合さん、コメントありがとうございます。
私も悪い方に考えたり、良い方に考えたり、色々ふらふらしています。
どんな風にも解釈できるように描けるローリングさんは、やっぱりすごいと思います。

>疲れた様子は見せまいと努力
そうですね、疲れた様子は、私たちには感じることができても、きっとスネイプ先生はその世界にいる人には見せないですね。そんな状況に自ら追い込んでいるのでしょうか。
全くスネイプ先生は痛々しくて泣けてきます。

砂時計

一人で読んだときは、ただ何となくドラコがやったのかなと思っていました。最初に通り抜けた一陣にドラコもいたし、何より、この寮対抗の砂時計は、ドラコが「今までの平和な子供時代には、やれグリフィンドールだスリザリンだと、あくせく振りまわされたけど、その世界を捨てる今となっては意味を失ってしまったもの」の象徴だし。ということで、文字通りホグワーツから逃げ出す突破口を開いた彼の魔法が、流れ弾的に当たって壊したのかなーという印象程度で、深く考えていませんでした。

でも、後からスネイプ先生が故意にやったことだと判明することは色々ありましたし、これからも沢山出てきそうな感じですしね…。この場面も、ぜひ実はスネイプが、校長を殺した直後の心の動揺を押して、冷静な判断で的確に動いていたのだということが判明したらいいなぁ~と私も思います。

みじめなスネイプ先生や可哀相なスネイプ先生も大好きですが、どうも6巻を私の視点で読み返すとそればっかりなので、ぜひ7巻では彼の格好いい面も存分に見せてほしいなぁと…。

冷静な先生

zerlさん、コメントありがとうございます。
グリフィンドールの砂時計のみが壊れているところが、また想像をかきたてますね。スリザリンにとってのグリフィンドールの存在とか、赤いルビーが血のように見えることとか。
この場面、ドラコもブロンド髪の死喰い人も、いっぱいいっぱいだったと思うので、狙うならスネイプ先生、闇雲にやったなら前者のどちらか、という気がします。スネイプ先生、まだハリーと向き合う頃には余裕を残していましたから。
私も勝手に可哀想な人的に読み勝ちですが、心の中で血を流しながらも、判断力は失わず、計算どおりに動いている冷静なスネイプ先生の姿も期待してしまいます。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://legilimens.blog68.fc2.com/tb.php/173-6b65af7c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

スネイプ先生とジェームズ «  | BLOG TOP |  » 嫌悪と憎しみ

拍手コメントについて

拍手コメントをいただいた時は、その記事のコメント欄にお返事いたします。

プロフィール

二尋

Author:二尋
スネイプ先生への愛を語らずにはいられません。         

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

スクロール式になっています

前ブログからの訪問者数

リンク

このブログをリンクに追加する

最近のトラックバック

ブログ内検索

RSSフィード