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2017-06

自責の念 - 2007.05.26 Sat

スネイプ先生は、ヴォルデモートの指示で教職に就こうと、ホッグズヘッドで機を窺っていたのではないかと前回書きました。
もしそうだとすると、不本意ながら、スネイプ先生が、深い自責の念に駆られてダンブルドア側に戻り教職に就いた、という話も怪しく感じられます。

先生がホグワーツにもどって魔法薬学の職についた時がハリー1歳の9月だとすると、まだポッター夫妻は生きていたはずです。
少なくとも「セブルス・スネイプは(中略)ヴォルデモートの失脚より前に我らの側に戻り、~」(4巻30章p.362)とダンブルドアが言っていることから、スネイプ先生が自責の念を語った時には、まだポッター夫妻は生きていました。
ヴォルデモートの狙う子どもが、どの夫婦の子かわかった時点で深い自責の念に駆られたということでしょうが、その自責の念の深さが私にはよくわかりません。
ジェームズのことは憎んでいたはずですから、ヴォルデモートに狙われようと構わないと考えるような気がするのです。(私はスネイプ先生のジェームズに対する思いが一向にわからないため、憎しみ以外どんな感情があったか妄想も働かず、こう思うのかもしれません)

では、リリーに対してその自責の念を感じたのか?
スネイプ先生はリリーを愛していたのか。
これは、非常に難しいところだと思います。というのは、私のスネイプ先生のイメージは一貫して「人を愛さない人」なので。
闇を愛することはあっても、異性を愛する感情はあったのか疑問で仕方ありません。実のところ、自分すら愛していないのではないか、という気さえするくらいです。
リリーを標的にしたことを悔いてダンブルドア側についたと考えるより、同級生夫妻を狙わせてしまった悔いを口実にホグワーツに潜り込み、グリフィンドールかレイブンクローゆかりの品を狙うつもりだったと考える方が、実は私は納得できます。
少なくとも、ヴォルデモートにはそう言ってホグワーツに就職したのだと思います。スネイプ先生自身が「闇の帝王の命令で我輩があの職に就いたことは、ご承知だと拝察するが」(6巻2章p.42)とベラトリックスに言っていますし。
そして、その可能性については、ダンブルドアも頭を掠めたことくらいはあるように思います。なぜなら、「あいつこそとても優れた閉心術者じゃないんですか?」「……スネイプがこっちの味方だと、なぜ確信していらっしゃるのですか?」(6巻25章p.351)と問われたダンブルドアが一瞬の沈黙の後「何事かに関して意思を固めようとしているかのようだった」(6巻25章p.351)との描写があるからです。
この部分こそが、スネイプ先生がダンブルドア側だと私が完全に信じられない理由なのです。もっとも、私にとって大事なのは、先生が自分に満足しているかどうかであって、ダンブルドア側である必要はないのですが。
ダンブルドアは、仮に当時はスネイプ先生の自責の念を信じていたとしても、今回のヴォルデモートの生い立ちに関するいくつかの推理の際に、自責の念が口実で、ホグワーツの2人の創設者ゆかりの品目当てで教員になったのではないかと、思いあたることもあったのではないかと思います。
それでもその思いを打ち消して「わしは確信しておる。セブルス・スネイプを完全に信用しておる」と言ったのではないかという気がします。スネイプ先生が、ベラトリックスに語った「あの人は、人の善なる性を信じずにはいられない」(6巻2章p.50)の言葉通りに。

でも、たとえこの時スネイプ先生の自責の念が本物でなかったとしても、このあくまで信じようとするダンブルドアの姿勢は、結局最終的にはスネイプ先生の道をダンブルドア側に決めるように思います。
そして、リリーを愛していなかったとしても、誰も愛したことがなかったとしても、ホグワーツを離れて初めて、実は生徒を愛していたと気付いたりするといいなあ、と妄想しています。恋愛より、もっと大きな意味での愛、人間愛に目覚めていることに気付くスネイプ先生を夢見ています。願望です。

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スネイプ先生への愛を語らずにはいられません。         

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