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2017-08

土曜の罰則 - 2007.04.24 Tue

セクタム・センプラを使い、偽物の教科書を持ってきたハリーに、スネイプ先生が与えたのは、先生の研究室での毎土曜日の罰則でした。
ハリーが研究室に入っていくと、既に先生の部屋には、ハリーのためのテーブルと、積み上げられたくもの巣だらけの箱が用意されていました。

ハリーには、魔法を使わず作業を行うよう指示しましたが、スネイプ先生はこの物品を揃えるのに、魔法は使ったと思います。杖の一振りで机を出し、箱はフィルチが持ってきて、積み重ねていったのではないかと思います。
が、先生が机を運んでいる姿を想像するのも楽しいです。
ハリーが来る前に実はそんなちょっとした重労働をしていて、息切れを隠して「ああ、ポッター」と涼しく言う姿を想像するのが。

学生の悪行に対する記録に何の意味があるのかよくわかりませんが、スネイプ先生がわざわざジェームズたちが君臨した頃の記録から取り掛からせたのは、何か意味があるような気もします。
また、少なくとも、ジェームズと同じ時代を過ごした、スネイプ先生自身に関する悪行の記録は残っていないのだと思います。

最初に目を合わせた瞬間から憎み合っていたというジェームズとスネイプ先生。スネイプ先生だって学生時代は隙あらばジェームズに呪いをかけようとしていた、と5巻29章でルーピンが語っています。またジェームズは七年生の頃、高慢ちきが少し治ってきて、面白半分に呪いをかけなくなったが、スネイプは特別だったと同じ章でシリウスとルーピンが話しています。
つまり七年生になっても、互いに呪いはかけ合っていたわけです。スネイプ先生は色々な呪文を発明して、時にはそれが流行しているというのに、スネイプ先生に関する記録が残っていないとは、どういうことなのでしょう。

シリウスが「スネイプは確かに難を逃れるだけの狡猾さを備えている」(4巻27章p.265)というように、スネイプ先生は常に上手く切り抜け、罰則を受けずに済んでいたのでしょうか。
それとも、隙あらばジェームズに呪いをかけようとしていたものの、実際はシリウスと2人がかりでやり返され、手も足も出ず、常に被害者だったということでしょうか。
それとも、実際は罰則を受けていて、記録も残っていたけれど、ハリーが来る前に自分の記録の書かれたカードだけ抜き取っていたとか!
だいたい、千十二番から、千五十六番までの箱にジェームズたちの記録があるとわかっているのも、怪しいです。既に自分のカードがないか確認済みということではないでしょうか。こっそり自分のカードだけ抜き取る地味な作業の後、「ああ、ポッター」と言う姿も捨て難いです。

いずれにしても、この罰則の場面にも物語の都合上の意味があると思います。だいたい、今までだって、些細な場面が後の伏線になっている場合は多くあり、無駄な場面というものがないように思えるので。
この土曜の罰則、ただジェームズたちの悪行を知らしめるためだけではない、重要なヒントがあるのではないかと思って読むのですが、よくわかりません。
強いて言えば、カードに登場した「バートラム・オーブリー」の名が何かに関係あるとか、頭を通常の二倍にする呪い自体が今後使われるとか。それとも、スネイプ先生と二人きりで過ごす時間そのものに意味があるのでしょうか。上の階で教えるようになっても研究室を明け渡していないことや、以前と同様壁いっぱいに並ぶ魔法薬の瓶にヒントがあるのでしょうか。それとも、時を刻む壁の大時計に?
スネイプ先生が去った後、ハリーは再びこの部屋を訪れる日がくるのでしょうか。変わらずに大時計は時を刻み続けるのかと思うと、書いていて悲しくなってきます。

結局、抜き出してみたところで、よくわかりませんでした。
スネイプ先生、単にジェームズはいつもシリウスと(時には他の二人も)つるんでいた「臆病者」だったということを知らせたかっただけなのでしょうか・・・

● COMMENT ●

妄想混じりですが・・・

ひょっとすると、ジェームズが本当はどういう人間だったかということが、七巻で関わってくるのではないでしょうか?ジェームズの性格を知ることが、ハリーの考え方や行動に影響してくるとか。
ハリーはペンシーブで逆さ吊り事件を覗いて、今回の罰則でしょっちゅう悪戯をやっていたことを知って、六巻の最後でも四対一でなければ攻撃しなかったということを言われているので、最終巻でさらに情報が与えられたら、ジェームズの人格が少しはっきりするかもしれない、と思います。

スネイプ少年もあまり規則に忠実ではなかったのですね。そういえばスリザリン性質として、誰かが「やや規則を無視する傾向」と言っていました。
寮監がスラグホーンでしたから、能力を褒められて、ジニーみたいに見逃されていたかもしれないですね。でも、罰則を受けるスネイプ少年も想像すると楽しいです(笑)

やや規則を無視する傾向

鬼百合さん、コメントありがとうございます。

そうでした!2巻でダンブルドアが、ハリーの中のスリザリン的資質の一つに「やや規則を無視する傾向」を挙げていましたね。
スネイプ先生は、大変規則にうるさい方ですが、自分自身は実際どうだったのだろう?と思います。
確かに、罰則を受けるスネイプ先生の姿を想像するのは、大変楽しいです。

ジェームズの人物像について、私はなかなかイメージできなくて困っています。
四対一でセブルス少年を攻撃し、他の生徒にもちょっかいをだしていたジェームズ。先生たちの評価が高い理由がわかりません。納得のいく説明が用意されているといいのですが。
この罰則部分でますます読者を混乱に陥れたり、私のようにジェームズの評価を下げたり、という作者の魂胆はあるかもしれませんね。

カード

このカード整理の罰則、二尋さんの記事を読みながらいろいろ考えました。
スネイプ先生が罰則を受けたという記録はなかったのでしょうか?ハリーに弱みを見せたくないとは思いますので、自分のカードが見られるという想定はないのでしょうが、実際にあったかどうかは気になるところです。マルフォイだって罰則を受けていますしね。
わざわざジェームズやシリウスのカードがあるところを選ぶのが怪しい……そうですよね。わざとですし、事前チェック入っていますし。
表向きはどんなに悪いかハリーに知らせてやる!と思いつつ、自分の情報によりハリーの両親が亡くなった罪の意識のようなものがあって、ハリーに遠まわしながら両親の様子を伝えたかったのでしょうか? うーん、どうなのでしょう?
再読してまた考えてみます。

スネイプ先生への罰則

kmyさん、コメントありがとうございます。

ハリーが、もしスネイプ先生への罰則の記録を見つけたりしたら、絶対何も思わず通り過ぎるとは思えませんよね。声に出さなくても、「罰則を受けた」という事実は知られてしまいますから、それはスネイプ先生にとって不都合に違いありません。
自分の罰則の記録がないからこそ、この作業をやらせたと思うんです。
私は、「ないはずがない」と思って、不思議で仕方ありません。
>ハリーに遠まわしながら両親の様子を伝えたかったのでしょうか?
なかなか素敵な選択肢で、飛びつきたいところです(笑)先生の罪の意識がどの程度なのか、測りかねています。

>再読してまた考えてみます
私もkmyさんの4/23の記事を読んで、再読して考えているところです。あの場面、考えるほど混乱します。


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