スネイプ先生に開心術!!
スネイプ先生についてあれこれ思ったことを綴ります。「ハリーポッター」7巻のネタばれあり。未読の方はご注意ください。
追及なし
2007年04月12日 (木) 22:09 | 編集
ドラコを医務室へ連れて行き、戻ったスネイプ先生は、あの呪文を誰に習ったかハリーに尋ねました。
聞かれたハリーは、この期に及んでまだ嘘をつきます。もちろん、スネイプ先生にはお見通しですが。そこで、開心術を使ったスネイプ先生、ハリーにカバンを教科書を持ってくるよう言い渡しました。
ハリーは結局、替え玉としてロンの本を出し、スネイプ先生は、土曜の罰則を告げたのでした。

先生はこの時まで、ハリーが自分の教科書を持っているとは知らなかったのでしょうか。今まで何度も考えてきたたことですが。
スネイプ先生はこの開心術以前からもともと知っていたのではないかと、スラグホーンがハリーの魔法薬学の優秀さを吹聴したため既に気付いていたのではないかと、後に29章でハリーが語っています。
もとから知っていなくても、少なくともこの開心術によってスネイプ先生は、自分の教科書をハリーが所有し、利用していることは完全にわかったはずです。
それなのにスネイプ先生は、偽物を持ってきたハリーにそれ以上追及せず、罰則を言い渡しただけでした。その罰則も人の命がかかった割りには軽すぎるものでした。

後の29章p.484で、ハリー達三人も、スネイプ先生がなぜ、ハリーを突き出さなかったか考えています。そこでの推論、「あの本との関係を知られたくなかった」は、つまり真実ではないのだと思います。根拠としては薄いのですが、今までたいていハリー達の言葉として提示された推測は外れていました。今回もローリングさんは、謎として残してくれたのだと思っています。

ハリーは29章で、この本が「自分を助けてくれた」ということに耐え難い思いを抱いていますが、結局そのために、スネイプ先生は取り上げなかったような気がします。むしろ初めからハリーを助けるために、偶然が重なるよう仕向けたようにも思えます。ちょうど、フェリックス・フェリシスで、万事上手く事が運ぶよう行動をコントロールできたように。フェリックス・フェリシスか、そうででなくともハリーの手に渡るよう偶然が重なるような呪文などがかかっている可能性はあると思います。フェリックス・フェリシスの存在によって、そんな偶然の連なりが可能であることが示唆されたと思います。
やはり、スネイプ先生は、ハリーに渡るよう細工していたのでしょうか。
その中には、セクタム・センプラのように、大変危険な闇の呪文も書かれていたのに?
リスクを冒して敢えて渡したからこそ、今回の罰が軽かったということでしょうか。
そうだとしたら、スネイプ先生がここで開心術を使ったのは、なぜなのだろうと思います。ハリーだって『開心術』を使う必要はなかったと29章で言っているくらいですし、反対呪文を唱えた時点で、ドラコの傷がセクタム・センプラという自分で作った呪文によるものだとわかっていたわけですから。自分が既に知っていることをハリーに知られないためのカモフラージュでしょうか。色々、わからないことだらけです。

ハリーがカバンを取りに戻る途中「スネイプがそれを見たらどうなるんだろう?」と考えたように、スネイプ先生は、もしハリーが素直にプリンスの教科書を持ってきたときには、どんな反応を示したのだろうかと考えずにはいられません。
取り上げざるを得なかったのでしょうか。なんだかんだ言って、結局ハリーの手元に残ることになったような気もします。
この教科書、6巻では結局それほど大きな役割を果たしていないような気がするからです。
ハリーの魔法薬学の授業での活躍を助け、スラグホーンの信頼を得たからこそ、重要な記憶を取り出すことができたわけではありますが。
今後再び登場して欲しいです。
あとは、スネイプ先生のものだと知らければ、その内容は信頼し、指南役でもあり友達でもあったと考えるハリーの「フィルターのかからないスネイプ先生に対する評価」というものをハリー自身が気付くきっかけになりそうです。本自体の登場はなくても、ハリーを助けることは続いて欲しいと思います。

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