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2017-09

ドラコとの会話2 - 2006.11.16 Thu

スネイプ先生とドラコの会話の続きを確認してみます。

「我輩は君を助けようとしているのだ。君を護ると君の母親に誓った。ドラコ、我輩は『破れぬ誓い』をした―」(6巻15章p.491)
『破れぬ誓い』については、ヴォルデモートは知っていると解釈していいのでしょうか。少なくとも、ドラコが開心されることで知られても構わないから言ったのでしょう。この言葉からはドラコへの協力(ダンブルドア殺害の協力)、に命を掛けていることがわかり、ヴォルデモートを裏切る内容は一つもないと思います。
ダンブルドア側だとしても、『破れぬ誓い』を持ち出して、真剣さをドラコに伝えつつ、ヴォルデモートにも疑われずに計画の内容を聞き出そうとしているように見えます。「君を助けようとしている」もダンブルドア殺害への協力ではなく、マルフォイ一家まるごと助けようというダンブルドアの気持ちを裏切らない言葉だと思います。

「君の友達のクラッブとゴイルが『闇の魔術に対する防衛術』のO.W.Lにこんどこそパスするつもりなら、現在より多少まじめに勉強する必要が」(6巻15章p.492)
これは、ダンブルドア側というか、教師としての配慮以外の何ものでもないと思います。すぐあとで「成功のためには不可欠な芝居」と言っていますが、ダンブルドアに対する芝居なら、真面目に授業で教えるだけで十分で、出来の悪い生徒の居残りまでする必要はない気がします。
どんな課目でも、O.W.Lに通らなかった生徒はいたはずで、他の先生だって「こんどこそパス」させるために居残りさせているわけではないでしょう。「まじめに勉強」というのは、本心のような気がします。そして、本当に闇の魔術の対して防衛する術(すべ)を身につけて欲しいのだと思います。

結局、ほとんどがどちらの側でも説明がつけられます。私としては、ヴォルデモート側ならこうは言わない、と納得できる言葉を探したかったのですが。クラッブとゴイルの話は、それほど説得力もないし。
本当にスネイプ先生は上手く立ち回っていると思います。
隙が見つかりません。


スネイプ先生とドラコの会話は、ドラコが話の途中で、部屋を飛び出していくという失礼な形で打ち切られました。ドラコはスネイプ先生が自分の栄光を横取りしたいのだと思っているようです。
そう言えば、今年のドラコはスネイプ先生に対して無礼な態度が目立ちます。今まで尊敬や好意を示していたのに、ハリーでさえ驚く口のきき方をしています。
世界が広くなったということでしょうか。今まではホグワーツという狭い世界の中での価値観から、自分の寮の寮監であるスネイプ先生を尊敬したり、監督生になって威張ってみたりしていたのが、ヴォルデモート直々の命令を受け、急に監督生もスネイプ先生もちっぽけな存在に感じられたのでしょうか。
ドラコが死喰い人かどうかははっきりしていませんが、『闇の印』をイメージさせる行動や、ヴォルデモートの命令があったことから、近いものはあると思います。スネイプ先生を同等のように考えるようになったということでしょうか。ライバル視すらしているように見えます。ベラトリックスとの閉心術の授業で、悪いイメージを植えつけられたのかもしれません。
こんな無礼なドラコにもスネイプ先生は冷静な態度を続けています。
沈黙が3度あったのは、そっと深呼吸でもして気持ちを静めていたのかもしれません。売り言葉に買い言葉でうっかり本心が出ないよう、注意しているのでしょうか。

そんな無礼な態度をとられた後、スネイプ先生はパーティに戻っていきました。底のうかがい知れない表情で。
全ての感情を押し殺して、それでもスネイプ先生はパーティに参加するのですね。楽しくもなんともないでしょうに。ただそこに存在するだけで得られる信用のためにでしょうか。
ドラコをずっと見張って気を張っているに違いないスネイプ先生。
それはハリーが入学した時からずっと続いていることかもしれません。
今年は見守る人の数が増えただけで。
その上、あちこちで隙を見せないように振る舞い、心身共に休まる時などあるはずがありません。本当に少しでも休ませてあげたいです。

● COMMENT ●

こんにちは!
ご無沙汰しております。
1巻から読み返しをしていて、やっと6巻に入りました。
この場面、ドラコは必要の部屋へ行こうとしていたのではないでしょうか?
行く途中だった、もしくはまだ行った事がなくて探している途中だったのではないかと思いました。

この場面とは直接関係ありませんが、スネイプ先生がドラコのことを始めは(確か3巻位までは)「マルフォイ」と呼んでいたのに、途中から「ドラコ」に変わったことが気になっています。
寮監としての月日が経って親密になったのか(でもマクゴナガル先生は今でもハリーをポッターと呼んでいますね)途中でマルフォイ一家と何かあったのか・・・
そもそもマルフォイ一家とはどういう繋がりがあるのでしょうか?
ナルシッサが「ルシウスの昔からの友人」と言っていましたが、年も違うし、死喰い人時代の友人ということでしょうか?
その後も交流があったのでしょうか?
一緒の場面がないので先生がルシウスのことをどう思っているのかもよく分からないです・・・。

あと読み返して思ったのですが、5巻の二尋さんが恋に落ちた場面、あそここそ先生がダンブルドア側だという確信が強くなった場面でした。
ヴォル側でもハリーを神秘部へ行かせるために森へ探しに行ったかもしれませんが、騎士団に警報を発したというのはありえないと思います。
実際騎士団がきたことで予言はまもられ(?)、死喰い人達の作戦は失敗してしまったわけですから。

いつもとりとめのないコメントで申し訳ありません・・・。

スネイプ先生とマルフォイ一家

たけさん、お久し振りです。
1巻から読み返されたのですね。私も色々な事を忘れかけてきて、そろそろまた1巻から読み返したいと思っていたところです。
先生がドラコをマルフォイからドラコへと呼び方が変わっていたことには気づきませんでした。たけさんのおっしゃるように何か心理的に距離の縮まる何かがあったのかもしれません。
マルフォイ一家との繋がりについては、私がスネイプ先生について考えるようになった時からずっと解決できていない課題の一つです。古い友人というのは、死喰い人時代の友人と私も捉えていますが、互いがどのように考えているのか私も推察できずに困っています。
2巻でダンブルドアがルシウスを含む12人の理事たちに停職させられた時、ドラコはスネイプ先生に校長職を志願するよう提案していますよね。父が支持投票するはずだと。その時は、「僕が父にスネイプ先生がこの学校で最高の先生だと言いますから」(2巻15章p.396)と言っています。ドラコの価値観は父親から吹き込まれたものだと私は思っているのですが、この言い方だとドラコ自身の評価のようですね。もっとも12歳の子どもの言うことですから、あまりあてにはなりませんが。
スピナーズ・エンドの場面で書きましたが、ナルシッサが姿現ししてまっすぐ先生の家に向かったということから、以前からの交流も想像されます。が、ルシウスについては、私の関心が薄いため、考察が深まりません。何かお気付きの点がありましたら、むしろ教えてください。

>ドラコは必要の部屋へ行こうとしていたのでは
>行く途中だった、もしくはまだ行った事がなくて探している途中だったのではないか
必要の部屋とは考えていませんでした。
「上の階の廊下にいた」ということがすぐ上の階だと私は思っていたのですが、別にそうとは限らないし、スラグホーンの部屋もどこかわからないので、必要の部屋に行く途中だったとも考えられますね。
ただ、ドラコは必要の部屋については、5巻の時点で知っていましたから、探していたわけではないと思います。また、ドラコは6巻の6章で、ボージンに壊れているキャビネットの直し方を相談しています。この時既にキャビネットを使った移動について考えていたことが窺われます。学期最初から必要の部屋に入り浸っていて、上手く治らないので、10月半ばにネックレスを送りつけようとしたのだと思います。
今回「上の階」にいたのも、キャビネットが治らないことに焦って何かを企んでいたのかな、と思っていましたが、いつも通り必要の部屋に向かっていた可能性もありますね。

私が恋に落ちた場面は、もし、ヴォルデモート側だとしたらと考えているうちに頭がこんがらがってきます。やはり騎士団に知らせるのは、ヴォデモート側には何の益にもなりませんよね?信じていいのですよね?

こんにちは!
そうでしたね、ドラコは5巻で既に必要の部屋へ行っていましたね。
失礼致しました。

5巻の二尋さんの恋に落ちた場面、私はダンブルドア側としての忠実な動きだったと信じています。

・暗号が分からないふりをしても問題ない
・シリウスが捕らわれていない事は承知済みなので確かめる必要はない
この2つは後に騎士団に疑われない為の偽装かもしれませんが・・・

・ハリー達を森へ探しに行く
これもどちらの側であっても必要な事であったと思いますが・・・

・騎士団に警報を発する
これはヴォル側ならありえないと思います!!
このことがヴォルの長きに渡る計画を失敗に導いたわけですし、最初の2点のように騎士団に疑われない為と考えても、「まさか学生が学校を抜け出して魔法省へ行く手段を見つけるとは思わなかった」とか「森で必死にハリー達を探していた」とかいくらでも言い訳は出来ると思うので。

ダンブルドア側でいてほしいという願望から、偏った読み方をしてしまっていますが、ここは客観的に読んでも間違いないだろう!と思っています。

味方

たけさん、ご説明ありがとうございます!
私も偏った読み方をしているので、時々何がなんだかわからなくなります。
スネイプ先生が、6巻2章で、ベラトリックスの質問に答えている場面でも、騎士団に知らせたことについては触れていませんね。ベラトリックスもその点は聞いていないし。作者があえて質問させなかったのでしょうか。
騎士団が加勢に来たことで、あきらかに死喰い人たちは状況が不利になっていますから、ヴォルデモート側としての説明はやっぱり成り立ちませんか。
37章でのダンブルドアの説明や、32章でハリーが必死でスネイプ先生にシリウスのことを伝えようとした場面を、今日読み返したら、やはり味方にしか思えなかったです。それだけに、その後の展開を思うと苦しくなります。6巻後もまだ任務の遂行中だとしたら、こんなにもハリーに憎まれ、騎士団員に蔑まれるスネイプ先生が可哀想で。

「スネイプは見事なシェイプシフター」

スネイプについての描写は、行動にせよ台詞にせよ何にせよ、考えれば考えるほどわけがわからなくなります。
時々友人や家族に考えたことを説明して、主観と客観のバランスを取るようにしています。なかなかとれませんが…。

物語を分析するクセのある知人に言わせると、スネイプは「シェイプシフター」という、観客や主人公を惑わせる役割を割り当てられたキャラクタなのだそうです。
他にもそれぞれの巻で、主人公を欺く役割のキャラクタはいますが、彼女が言うには「スネイプは一貫してシェイプシフター」。しかも敵である証拠も味方である証拠も決して見せない、見事なシェイプシフターだと言っていました。

ローリングさんもスネイプに関しては細心の注意を払っているに違いありません。スネイプは敵か味方か、最後までファンの意見は分かれそうですね。

シェイプシフター

シェイプシフターという言葉は、全く知りませんでした。
また、物語の中で『観客や主人公を惑わせる役割』というものが位置づけられていることも知りませんでした。
そのような役割も名称も知りませんでしたが、その概念はなんとなく感じていました。スネイプ先生は、物語の中でも二重スパイという重要な役割を演じていますが、読者をも惑わせる役割も作者によって担わされているということですね。
うう、大変な役割です。だからこそ惹かれるのですが。
なるほど、ローリングさんも細心の注意を払っているから、なかなか証拠が掴めないのですね。
でも、そんな重要な人物で本当に嬉しいです。色々な意味で物語の鍵を握る人物で、誇らしい気さえします。


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