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2017-09

独創的 - 2006.10.14 Sat

半信半疑ながらプリンスの教科書の書き込みの指示に従ってハリーが作る『生ける屍の水薬』は、明らかにハーマイオニーの薬とは違った色を呈しました。
それを見たハーマイオニーは、どうやったらそうなるか質問したものの、答えたハリーのやり方をピシャリと撥ねつけます。その後も、ハーマイオニーは頑として「公式」指示なるものに従い続け、プリンスの指示に劣る結果になるのでした。

最初の「闇の魔術に対する防衛術」の授業で、初めてハーマイオニーを指名したスネイプ先生が、その答えを「教科書丸写し」と批判した理由が大いにわかる部分です。ハーマイオニーの融通の利かない勉強方法は、スネイプ先生からの高い評価は望めないということでしょう。
「公式」に勝る指示を出す学生時代のセブルス。この部分を読むと、本当に誇らしい気持ちになります。
また、その本がスネイプ先生の持ち物だとは知らないハリーがプリンスに心酔していく様子も嬉しいです。つまり、先生の人格はハリーにとって好ましくないものの、その能力に関しては十分尊敬に値するということですから。
プリンスの教科書は、書き込みをしていないページがほとんどないばかりか、魔法薬以外の書き込みもあります。創作したと思われる呪文で、ハリーはその呪い(jinx)や呪詛(hex)を「独創的」と評しています。

入学した時には、既に7年生の大半より多くの呪いを習得していたというセブルス。基礎はしっかりできていて、入学後は専ら応用に力を注いでいたのかもしれません。呪文はラテン語などの言語が語源となっていますから、その規則性などに着目し、自ら創作していったのでしょうか。
バツ印で消したり、書き直すというのも、大変几帳面です。失敗から学ぶことも多いですから、その記録はしっかり残しておいたのでしょう。几帳面で、闇の魔術への愛情と柔軟な思考をもつセブルスだからこそ、独創的な呪文の開発が可能だったのでしょう。

創作した呪文は、やみくもに作っていったのでしょうか。語源からだいたい効果は想像できそうなので、狙って作っていったのでしょうか。
ごくはじめは手当たり次第、そのうち狙って作っていったのではないかという気がします。
足の爪が驚くほど速く伸びる呪詛は、とりあえずやってみたら、足の爪が速く伸びたというイメージです。
舌を口蓋に貼り付けるとか、雑音を聞かせ耳を塞ぐマフリアート呪文などは実用的なので、すこし狙った感があります。
身体浮上呪文のレビコーパスや、セクタム・センプラはしっかり目的を持って作られた気がします。セクタムセンプラには「敵に対して」という見出しもついていることですし。セクタムはラテン語で「切る」、センプラもラテン語で「いつも、常に」という意味のようですから、その言葉を組み合わせて使えば、その効果もだいたい想像できたような気がします。
そして、レビコーパスにしろ、セクタムセンプラにしろ、呪文を作りっぱなしにせず、しっかり反対呪文まで作り出している点に、感動します。

それらの呪文を誰(何)に対して使っていたか考えると、ジェームズやシリウスくらいしか思いつきません(汗)実験台にしていたのでしょうか。消したり書き直したりしていたということは、思った効果が出なかったものがあったということですから、ぜったい被験者はいたと思うのですが。
軽い呪いは自分に試したものもあったのではないでしょうか。
「もともとはつま先の深爪が痛かったから、ちょっと伸ばそうと試してみた所、思いがけず足の爪が速く伸びてしまって驚くセブルス」を想像して、ちょっと微笑ましく思ってしまいました。

● COMMENT ●

ハリーよ・・・

私はハリーが「ジェームズのものではないか」と疑い始める頃まで、教科書はセブルスのだと思っていたので(見事に外されたわけですけれど)、書き込みに従っていくハリー、うまくいく調合に胸を躍らせるハリーの様子はとてもどきどきするものでした。
ハリーは六巻の間中、プリンスを頑固に(主にハーマイオニーの攻撃から)庇い、賞賛していましたけれど、スネイプがあんなことをしなかった場合、つまりなんの重大な事件もなく、ただ「プリンス=スネイプ」だと判明した場合、ハリーはどんな反応をしたのでしょうね。

ちょっと伸ばそう、と試してみたのが速く伸びてしまって驚くというセブルス、想像すると大変かわいらしいです。
深爪が痛かったというのも些細でかわいい理由ですよね(笑)。セブルスがそういったことに注意を向けるのを想像すると、なぜか人より微笑ましい感じです。

ハリーの反応

鬼百合さん、コメントありがとうございます。

鬼百合さんもセブルスのものではないかと疑っていたのですね。私も、先生は純血だと思いながら、ずっと疑っていました。だって、他にそんなに魔法薬学に詳しい学生がいるとは思えませんよね!
確かに、あの事件もないまま、持ち主が誰か判明した時のハリーの反応は気になります。スネイプ先生の前では、強く反発するかもしれませんが、一人になった時、その内容にやっぱり舌を巻くような気もします。
自分の爪については、やっぱり関心を向けないような気もしますが、痛かったらちょっと注意を向けるかな~と想像してしまいました。ほんと、そういう姿ってありそうもないだけに、誰よりも微笑ましく思えます。

秀才スネイプ先生に再び惚れレ♪

こんばんわ。
「上級魔法薬の本」の書き込みについてのコメントを読むたびに研究熱心で努力家で創造力の高いスネイプ先生に惚れ惚れしてしまいます。

>入学した時には、既に7年生の大半より多くの呪いを習得していたというセブルス。

そっそうだったんですね。そんな説明の文章があったのですね。見逃していました。スネイプ先生、やっぱりすごい方です。しかし・・・「呪いを」ですか。もしそればかりだったとしらジェームスに陰湿な奴と思われてもしかたないかもしれません・・・。

でも私は、
「目立たずとも地道に努力し続け能力を高め知識を蓄積させた者は、一時の感覚的な成功を手にした者の栄光をいつかは超える」
という持論を持っています。

スネイプ先生はお話の中の人物なので、彼の運命はローリング史に握られていますが、現実は小説より奇なり。スネイプ先生が現実の方ならかなりの強運を手にする方と思います・・・。
(闇の帝王という栄光だったりして・・あわわわ。そんな馬鹿な!)

>れらの呪文を誰(何)に対して使っていたか。

確かに・・・。実験しないと効果は確認出来ないですよね。もしジェームスらを実験体にしていたのなら、彼らをある意味信頼して、ちょっとやそっとの呪文ではやられない奴らだから大丈夫と・・思っていたかもしれません。
やられてしまう相手を実験体にしていたらさすがに学校の問題児というより危険人物としてマークされていますよね。

ローリング史、話の裏や人物のあれやこれやについて本に書かず自分だけが知っている部分がかなり多くあると言っているそうです。もちろん、最終巻で書くものでもない裏事情です。

七巻を読み終えてもきっと私たちは「ああだったのかも」「こうなのかも」と議論を展開する楽しみがあるのでしょうね。きっと。

最終巻が出れば、ローリング史、ファンのそんな疑問に答えてくれるのでしょうか。

実験台

ゆうゆうさん、こんばんは。

「七年生の大半の生徒より~」というのは4巻27章p.264で、シリウスが言っています。
シリウスが知っているという点がミソだと思います。入学早々、セブルスはその呪いを披露し、それをシリウスは見たか聞いたか受けたかしたのですから。セブルスについて「隙あらばジェームズに呪いをかけようとしていた」とルーピンも5巻29章392で言っていますし。でも、入学早々、呪いを使えない1年生に向かって、呪いをかけた卑怯者だとは思いたくないです。きっと意地悪した七年生に向かってかけたのですよ。

ローリングさんが明かしていなくて、7巻でも明かされないのでは、と私が心配しているものに、スネイプ先生の杖の材質があります。どんな理由でその材質を選んだか知りたいので、是非、公開して欲しいです。

それにしても、素敵な持論をお持ちですね。スネイプ先生に栄光あれ!

質問ですm(__)m

スネイプ先生の 杖の材質を googl で調べていたら
また こちらのサイトに たどり着きました!

多分 最終巻や映画では 杖の詳細について 触れられて無いと思うのですが
ローリング女史のインタビューや Potter more などで 証されてますか?

二尋さんが ご存知なければ ローリング女史しか 知らないと思いますから(^o^;)
よろしくお願いいたします(o^・^o)

杖の材質

ノーベルタさん、コメントありがとうございます!
材質を調べていてこの記事が出てくるんですね、面白い~
一応材質については、私も考えをまとめてどこかに書いたと思うんですが、それではなくこの記事が検索にひっかかる仕組みがわかりません。

それはさておき、スネイプ先生の杖の材質ですが、現時点ではまだどこにも明かされていないと思います。
最近は私も調べていないので、ローリングさんがどんな発言をしたか知らないのですが、何か発言があればすぐに世界中に出回りますから(特にスネイプ先生は)、まだ言っていないのだと思います。
Pottermoreでもまだスネイプ先生については新しい事実は明かされていません。でも、いつか7巻33章あたりを探索できるようになったら、きっと隠しコメントで教えてくれるのではないかと期待しています。


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