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2017-06

教科書通り - 2006.10.05 Thu

6年生の魔法薬学の授業で使用したのはリバチウス・ボラーチ著『上級魔法薬』の教科書です。
ハリーが入学時に購入した魔法薬学の教科書は、アージニウス・ジガー著『魔法薬調合法』とフィリダ・スポア著『薬草ときのこ1000種』でした。前者が調合の手引書で、後者は材料の図鑑とか参考書といったところでしょうか。後者は薬草学の授業でも用いられていたと思いました(未確認)
2年、3年、4年と新しい魔法薬学の教科書は購入していないようです。2年の時はロックハートの本以外に購入したのは、『基本呪文集二学年用』だけでしたし、3年では『怪物的な怪物の本』『未来の霧を晴らす』『中級変身術』『三年生用基本呪文集』、4年では『基本呪文集・四学年用』だけが明らかにされています。(5巻の上巻は貸し出し中で手元にないので、5年生の教科書はわかりません)
ということは、今まで1年の時に購入した『魔法薬調合法』で事足りていたということですね。

今回、スラグホーンの授業では、調合法は完全に教科書の指示を頼りにしています。教科書が間違っていようといまいと、スラグホーン先生は調合を生徒任せにしています。
もし、スネイプ先生が今年も魔法薬学を担当していたら、『生ける屍の水薬』の調合はどう指導したのでしょう?

『上級魔法薬』の本は、『上級』を名乗っている割には、内容に間違いが多いようです。しかも、50年前の教科書だけでなく、現在の教科書も間違いは訂正されていません。
スネイプ先生が着任する前までの担当だったスラグホーン先生は、生徒任せの調合をしていてその間違いには気付かなかったのでしょうか。
教科書通りに作ったハーマイオニーは、色は濃いものの取り合えずスラグホーンが頷く程度のものは作れましたが、他の生徒は教科書通りにすら作れず、結果は惨憺たるものでした。過去の学生も似たり寄ったりだったのでしょう。
でも、正しい調合法を知っていたスネイプ先生は、この教科書通りにやらせていたとは思えません。
そもそもスネイプ先生は、教科書通りの指導はしてこなかったのではないかと思います。

3巻で『縮み薬』を作った時は、ネズミの脾臓は一つでいいなどと口頭で材料を確認しているようです。
4巻では、『頭冴え薬』の材料を板書しています。5巻でも『安らぎの水薬』の材料と調合法が瞬時に黒板に現れました。教科書を見ながら調合させているわけではなさそうです。教科書通りの内容を黒板に再現しているだけとも考えられますが、『上級魔法薬』の間違いの多さから考えると、先生はより適切な指示を生徒達に与えていたのではないかと思われます(実際使用していたのは、著者の違う『魔法薬調合法』ですが)
また、5巻の査察の場面において、アンブリッジは『強化薬』を教えることに難色を示しました。教科書通りなら、魔法省だって文句はないはずです。教科書にない魔法薬の調合をさせていたからこそ、アンブリッジはひとこと釘をさしたのだと思います。
スネイプ先生は、臨機応変に、学年に応じて、内容をアレンジしつつ、教えていたのではないかと思っています。生徒達の今後の人生に本当に必要なものを教えていたのかもしれません。

以上のことから考えると、『生ける屍の水薬』の指導は、催眠豆の切り方について「銀の小刀の平たい面で砕け」とか、撹拌の方法について「七回反時計回りに撹拌するごとに一回時計回りを加えろ」だとか、改良された方法を板書したかもしれません。
でなければ、生徒達の考える力を伸ばすため、敢えて教科書通りに調合させて、上手くいかなければレポートとして提出させるということも考えられます。
いずれにしても、教科書通りに調合させてフォローなし、ということはないと思います。

でも、もしかしたら、さらにさらに改良は進んで、そんな小難しい方法など取らずとも簡単に調合できる方法を発見していて、それを教えたかもしれません。
カノコソウも催眠豆も使わず、「アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加える」とだけ書くとか。
というか、これは既に1年の時に教えたので、スネイプ先生は今更6年の授業では扱わなかったような気もします。

● COMMENT ●

スネイプ先生はある種教育熱心だったのではないかとわたしも思います。この教科書というのは高校で使っていたものを連想させます。高校の教科書って、一応基本らしいことが書いてあるものの、教科書の問題ができればOKというものではなかったと思います。
数学や歴史なんかは参考書でより細かい情報を得て試験に臨む(模試とか入試)だったと思います。ホグワーツの教科書もそういう感じなのかな~なんて考察にもなりませんが感じました。教科書だけ完璧に覚えてもだめで、図書館などで参考書籍を調べるなどして、知識を深めていかないと役に立たないなんて思いました。

ホグワーツは大学風な感じもあります。魔法薬学は実験的な感じもしますね。レポートも高校の宿題よりは大学のレポートに近い気がします。教科書は一応の基本的なことだけ書いてるものの、頼りにしすぎるよりはそこから発展していかなくていけないようですよね。

二尋さんの考察にあるように、教科書は教科書として、スネイプ先生は厳しくも実践的な指導(教科書だけでは当てにならない)をしていたように感じます。それにしても、50年前の教科書と一部は中身が同じであるとしても、改訂されているはず(?)ではないかと疑問は感じます。もし改訂されていないのなら、古めかしい同じ内容の教科書を採用していていいのでしょうか、ホグワーツ!とちょっと思ったりします。
(新しい知識はその後の職業で得るものなのかも?)

kmyさん、コメントありがとうございます!
そうですね、ホグワーツは特に学年が上がるにつれ、大学風になってきている感じです。選択授業とか単位制のような部分もありますし。教科書の役割も学年に応じて変化したり、担当する教師によって変わったり。
スネイプ先生は、研究者であり、熱心な教育者であると思います。リドルがホグワーツで教えたいと申し出た時、「きみは教えたいなどとは思っておらぬ」と言ったダンブルドアが、スネイプ先生に教えさせていることからも、スネイプ先生は心から教えたがっているのだと思います。
教科書の改訂がないのは気になりますよね!スラグホーン先生も教科書通りに調合させるなら、いい加減気がついても良い頃では?

はじめまして。

ずっと、考察を楽しく感心をさせられて読ませてもらっていました。
スネイプ氏のこととは少し関係ないことですが、気になったのでコメントを書き込みたいと思います。

マグルの世界の化学の実験、特に、合成に関しては、それが複雑になり、難しくなるほど教科書通りにやっても、すべて上手く行くとは限らないのです。
たとえば、水分を嫌う物質の合成を雨の日はやらない、と言う人もいます。
その日の湿度さえ影響してくるのです。
魔法薬も材料の刻み具合だけで結果が違ってくるかもしれません。

新しい合成法が開発されても(スネイプ氏が対外的にそれを発表していたとしても)フクロウ試験や、イモリ試験では公式の方法が問われるので、古い評価の定まった方法が書いてある本を使って教えることになるでしょう。(スネイプ氏が採点をするなら別ですが)

教科書は上記のようにフクロウ試験や、イモリ試験をふまえて、その教科を受け持つ教授が指定する既成の本を使っているのだと思います。
日本のように検定は無いのでしょう。
だから、アンブリッジは、教える内容をコントロールしたかったのでしょう。

試験対策

あっちゃんさん、はじめまして。
マグルの世界の化学の実験について、教えていただきありがとうございます。

教科書はあくまで試験対策ということですね。
だとするとやはりスネイプ先生は試験対策のみにこだわった授業をするとは思えないので、授業内容は独自の路線で進めていたのではないかと思います。

それにしても、いくらお役所が行う試験だからといって、50年前と変わらない調合法というのもいかがなものでしょうか。さすがにマグルの世界でも、日進月歩の科学の分野でそれはないでしょうね。

魔法界とマグル

 教科書が間違った記述でもそのまま使用し続けている・・・。私も六巻を読んでいた時に、その部分が気になっていました。
私はダイレクトにその部分では「魔法界、いいかげんだなぁ・・」と思って読んでいました。
でもそれは実は一巻から思っていたことの一つです。
そして魔法界の社会はマグル社会以上に不安定・・・・。

杖ひとつと呪文で火がつく便利な魔法界。  ・・・しかし・・・
シリウスを学校に入れないようにするセキュリティシステムは化学力ではなく、ディメンター。しかし、それも生徒を襲ってしまうという不完全なセキュリティ。実際シリウスは学校に入れてしまいます。暴れ柳の根本の穴から。昔からあったにも関わらず学校側は見ぬけない??
まさにぬけ穴だらけの学校安全対策。秘密の部屋も、マグル界の何とか探知機があれば見つかりそうなもの。より強い魔法使いが出てしまうと、他の魔法が無効化されていくのも不安定。
魔法の能力を持ち、便利ゆえに新しい発明が、マグル界ほどないのも気の毒なこと。

その中でもエジソンのごとく発明し続けるスネイプ先生は有能な魔法使いです。悔しいけれどトム・リドルも。

でもきっと、ジェームスやリリーもそうであったに違いないと思っています。そう、闇の魔術に対する防衛術を発明していたのは二人、ハリーはその発明の結果の存在。防衛術はまずは愛ですから。(でもこれは想像です)

ところで、炎のゴブレットで年齢制限のある対抗試合にハリーが選ばれたのに、規則だと(映画だと「おとり」)挙行し、結果生徒1人亡くし、ヴォルテモートが復活・・・・。マグル界(日本)なら校長は懲戒免職です・・・。(ごめんね。ダンブルドア先生、あと、ハリポタのファンタジー世界にケチつけてごめんなさい)

マグルは魔法力がない代わりに化学・物理・医学などどんとん発展。
魔法の杖のように携帯電話などでどこでも話が出来、遠隔操作で鍵を開けたり、風呂を沸かしたり電気を点けたり消したり出来ます。 そう、出来ないから努力をし発明し続けてきました。

マグルから生まれた魔法使いが優秀なのはそこでしょうか・・・。

言われてみれば

ゆうゆうさん、こんばんは。
言われてみれば、魔法界のいい加減さは随所にありましたね。
1巻での賢者の石の守りも3人がかりとはいえ、1年生で突破できるというのも随分甘いですよね。教授達全員の力を合わせているのに・・・

1巻でハグリッドが出会ったばかりのハリーにマグルには魔法使いの存在を秘密にしていると言い、その理由を「なんでも魔法で解決したがるようになるから」と言っています。まさに魔法界ではそうなっているのでしょうね。
だからこそのいい加減さ、ということでしょうか。
おっしゃるように、マグルの世界で生活した体験のある人は、柔軟で、そういう意味で優秀なのかもしれません。


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