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2017-10

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お出迎え - 2006.08.21 Mon

遅刻してきたハリーをスネイプ先生が迎えにくる場面、もし最初に読んだのが邦訳だったら、私はどんなふうに感じたのでしょうか。
原文を読んだ時には、遠くから近付いてくる人物がスネイプ先生ではないかとの予感があって、すぐ近くに来るまで誰だか明かさないその文章の書き方に、どんどん期待が高まっていたのでした。
非常にもったいぶった登場の仕方に、作者のこだわりを感じました。
読者の大半はハリー同様、期待させられた後、ガックリしたのでしょうけど、私は嬉しくてたまりませんでした。
6巻2章での登場の仕方も、黒い長髪、土気色の顔などスネイプ先生の条件を提示しておきながら、なかなか名前が出てこない。読者の想像力を膨らませる、作者の演出だと感じました。
スネイプ先生について、必ずしも好ましい人物ではないとしながらも、書くのは好きだというローリングさん。スネイプ先生の登場のさせ方にその愛を感じます。

ハグリッドに伝言を送ったつもりだったと顔をしかめるトンクスに、ハグリッドは遅刻したので自分が受け取ったと答えるスネイプ先生。
ハグリッドは宴会に数分遅れたわけですから、それまでの間に伝達の守護霊がやってきたのでしょう。
スネイプ先生は、ハリーの到着を確認しようと目を光らせていたと思います(毎年そうだったと思いますが)
一年生の到着以前に上級生は寮のテーブルについていますから、かなり前からハリーの不在に気付いていたと思われます。
宴会が始まってもハリーは到着しない。もしかしたら、ドラコの武勇伝なども耳に入っていたかもしれません。そんな時に伝達の守護霊がやってくれば、真っ先に受け取るのはやはり、気にしていたスネイプ先生しかいないと思います。寮監のマクゴナガル先生は一年生の引率に忙しいでしょうから。

トンクスの新しい守護霊を「興味深い」と言ったり、「昔のやつのほうがいい」「弱々しく見える」などと難癖をつけるスネイプ先生。
四足の動物の姿の守護霊は、人狼ではないかと思われますが、先生はきっとこの時点でトンクスの気持ちを全てお見通しだったのでしょう。弱々しく見えるのはトンクスの気持ちが沈んでいるために実際儚い姿をしていたからなのか、スネイプ先生の人狼(=ルーピン)へのイメージが弱々しいからなのか、ただ挑発しているからなのかはわかりませんが、この発言でハリーは守護霊が変わることがあるという事実に気付かされます。そのために言ったのでしょうか。良い方に解釈すれば。
『昔のやつ』との比較や弱々しいという点は、言わなくても良いことを言って怒らせているだけのように思いますが。そんな意地悪な先生、好かれようなどとは全く思わない先生、大好きです。

ハリーと一緒に歩くスネイプ先生、1分かそこら、口をききませんでしたが、減点を言い渡してからの数分間はハリーの怒りや憎しみが増すような内容をしゃべり続けます。
胸中爆発寸前のハリーは、スネイプ先生が迎えにきた理由について、「ほかの誰にも聞かれることなく、ハリーをチクチク苛むことができるこの数分間のためだった」(6巻8章p.245)と思っています。
これは、私としては、スネイプ先生自身がハリーをしっかり守りたかったのだと思いたいです。
後の新入生歓迎会の席でダンブルドアが、現在の状況がどんなに危険であるか、と力説していますが、第一級セキュリティの資格が与えられているハリーを守りきれるのは、自分しかいない、という気持ちで。
もちろん、ハリーに対しては、あくまで憎まれる態度をとり続けるわけですが。
1分ほどの沈黙のあとの、饒舌すぎるスネイプ先生が、ちょっと沈黙を恐れているかのようでかわいく思ってしまいます。
ハリーは何も答えず、ただ一人ずんずん歩きながらしゃべり続けるスネイプ先生を想像すると、微笑ましくてニヤニヤしてしまいます。

● COMMENT ●

憎まれ口はやけに饒舌

憎むべき存在になるよう振舞っている。そうですね。それもスネイプ先生にしかできないことですよね・・・。敵味方とも欺くべく非友好的な態度をとらねばならないのは、あまりに孤独すぎます。その孤独に耐えうるだけの技量があるとも思います。先生の任務はいつでも非常に強い精神力を必要とします。原動力となるものは、悔恨、ダンブルドアの信頼に応える気持ち、それにもうひとつ何かあるように思います。それがなんであるか、私も考え続けています。
この場面、トンクスに対して、普段他人を姓でしか呼ばないくせに「ニンファドーラ」とわざと嫌がる名前のほうを呼んでます。先生、一人ひとりの性格や弱点を熟知しているようです。先生がわざと意地悪したり憎まれ口をたたくのは他人と関わっていたいからだと思います。その者に関心がなければ効果的ないやみも発せません。自分の言動に対する反応、たとえ負の反応であっても、それは自分が他人の中で存在していると確信できる瞬間です。彼の孤独感を埋めるには効果的なのだと思います。そんな風に意識してやってはいないでしょうけど。(時に意地悪すぎる先生の内面を探ってみました、妄想入ってます。)
ところで、若い闇祓いであるトンクスは在学中、魔法薬学をずっとスネイプ先生に習い、しかも優だった数少ない生徒だったと思われます。先生はふくろうで優じゃないといもりの受講は許さないと言ってましたから。ドジっ子トンクスが微妙な調合を得意とするのか?他人の鍋を蹴落としちゃったりしなかったのか?想像すると不思議ですがかわいいので許す…それはさておき、数名しかいない教室での濃密な講義…うらやましいいい!私の好きな先生は、教師業に勤しむ姿なので・・・授業の計画を立て、材料をそろえるなどの準備をし(時に処罰という名目で生徒にさせる、その様子も素敵)、講義そのもの、生徒の間違いに対する指摘の仕方、宿題の出し方、採点する姿などなど・・・。

関わっていたい

千穂さん、コメントありがとうございます!
>わざと嫌がる名前のほうを呼んでます
私もそのように感じました。ただ、ナルシッサやベラトリックスをファーストネームで呼んでいたのと、ダンブルドアもトンクスをニンファドーラと呼んでいたのとで、ちょっと根拠がなくて書けませんでした。
でも、やはり私も先生がニンファドーラと呼ぶのは相手が嫌がるからのよう気がしてなりません。そこには、同じ騎士団員としての事務的な関係以外のものを感じるからです。
それに、学生時代はミス・トンクスって呼んでいたでしょうから、やっぱり意図的に変えたのでしょうね。

>先生がわざと意地悪したり憎まれ口をたたくのは他人と関わっていたいから
>その者に関心がなければ効果的ないやみも発せません。
ああ、すごく納得できます!そうか、先生が意地悪するのは、その人と関わっていたいからなのですね!ええ、意識してはいないけど、そうかもしれません。あながち妄想とは言えないと思います。すごく切ないです。

トンクスは先生の教え子だったとは思っていましたが、あまりその点に関しての妄想は働いていませんでした。想像してみると面白いです♪

応援

こんにちは お久しぶりです
この記事を読んでトンクスの守護霊の所、スネイプ先生なりの応援かなと思いました。そしてトンクスもどこかしら感じとったのではないでしょうか。言われた直後は“怒りと衝撃の顔”とありますがハリー視点だし。あるいは後々スネイプ先生の言葉を思い出して受け止めたのかも。
そう思って読むと29章でのトンクスの言動は、スネイプ先生に対して慎重に考えようとしている気がします。(重要)

更に妄想するとこれが起爆剤となってトンクスはルーピンに告白することが出来たのではないでしょうか。
ハリーがルーピンにトンクスの守護霊が変わった話をした時も、ルーピンは動揺もしなかったので、まだ告白されてないのかなと思います。(ハリー曰く、守護霊のことなら何でも知っているルーピンなのだから。でも鈍感なだけ?)
ですが、ここは微妙ですね。前後のモリーとルーピンのやり取りも。

そして更に倍で妄想しますとスネイプ先生は自分は恋に敗れているので、他の人は上手くいってほしい、という心があったのかもと思います。人は辛いことがあると「こんな思いをするのは自分だけでいい。」と思うことがあります。スネイプ先生は恋愛に関してそういう気持ちを持ったのではないでしょうか。
「前のやつのほうがいい」とか「新しいやつは弱々しい」と、からかう事によってトンクスの気持ちを軽くしてあげているようにも見えます。

あー、でも人狼のパトローナスを見て恐怖体験を思い出してしまったかも知れない先生。ギョエーと思って、「・・・ハグリッドが遅刻しなきゃ我輩あんなものを見なくて済んだものを・・・まったく悪趣味な・・」などとぶつぶつ言いながら門の所まで来てトンクスを見つけ、何か言ってやらなきゃ気がすまなかっただけだったりして・・・。でも29章が・・・

 

悪意

こはちゃんさん、コメントありがとうございます。

7巻を知らない状態でこの記事を書いたので、今は少し違う見方もあるかな、と思いながら、もう一度この場面を読み返してみました。
全体的にあまり感想は変わりませんでした。
確かなのは、スネイプ先生はハリーを守ろうとする立場にあったことが事実となった今、この場面でも「自分が迎えに行かなければ!」という気持ちが強かっただろうということに確信が持てるようになったことです。

スネイプ先生なりの応援ですか。
まず、妄想を全く入れずにお返事すると、「紛れもなく悪意がこもっていた」をハリー視点だからと言いきれるのかどうか判断が難しいと思いました。
声というのは、表情よりフィルターがかかりにくい気がするのと、ハリーにではなくトンクスに言っているのとで、そのままに解釈しても良さそうに思えます。あくまで私の感想ですが。
また、29章のトンクスの言動がどんなものだったか忘れたので、確認しました。
マクゴナガル先生やルーピンは、ダンブルドアの手前、疑う言葉を口にしてはいなかったものの、心の奥底では、死喰い人であった過去から、心底信じる気にはなれなかったような口ぶりです。
対して、トンクスは、“ダンブルドアが信じるから”ではあるものの、自分たちが知らない信じるに足る何かがあるとずっと思っていたようです。
しかし、その後、スネイプ先生がダンブルドアを殺したという現実を突きつけられて、やはりこの時点ではもう信じていないように私には見えます。
私の印象では、純粋なためにダンブルドアに疑いを持たなかっただけで、残念ながら、スネイプ先生の人柄を信じていたようには感じられません(涙)

あと、トンクスはかなり前から告白していた気がします。
百万回言ったと言っているし。
少なくとも5章でハリーが隠れ穴に行った時には既に1回は結婚を断られた後だったと思います。
この時、トンクスはやつれた様子で、ハリーは病気かもしれないと思っています。
トンクスは告白する前からそんなに思い悩んでやつれる人ではなく、むしろ恋する気持ちでウキウキで、髪もピンクばっかりだった気がします。
モリーに対しても「お茶と同情をありがとう」と言っているので、きっと慰められ、さらにこの後何度もチャレンジしたのではないかと思います。
ルーピンは結構、百戦錬磨で、守護霊の変化の話題程度では顔色を変えないように思います。
そして、クリスマスのモリーとルーピンのやり取りは、やっぱり事情をよく知っているモリーが仲を取り持とうとしているのに、ルーピンの反応がイマイチで怒っているように見えます。
なので、スネイプ先生はキューピッドではなかったかなあ、と思います。

妄想の域となると、私としてはこの場面、トンクスの気持ちにも狼の形であることにも全く気付かず、本当に見たままを口にしてしまった“空気の読めないスネイプ先生”という図が一番好きです。
悪意がこもっている、という言葉でこの妄想も打ち消されますが。
そんな感じで、上では可能性を打ち消すようなことばかり書きましたが、「悪意がこもっている」の解釈次第で、いくらでも妄想の幅は広がりますね。
恋に破れた経験を持つために、他の人には上手くいって欲しい、と考えるスネイプ先生、素敵だと思います。


余談

お返事ありがとうございます。
実は6巻を読むより先に二尋さんの記事を読んでそう思いました。それで6巻を読み込む時に既にそうゆう目で見ました。
どこをどう取ったら応援に見えるのかというと、わざわざ言うところがです。スネイプ先生はそんな余談をする人には思えなかったので。トンクスの気持ちに気付いても、ど~でもいい感じで流しそうなタイプ。ハリーを迎えに行った時「ハイごくろーさん」で城に帰ってしまいそう。
と思ったのがこの応援説の始まりでした。
そうですね、告白の時期はやはり前々からと思い直しましたが、私の中ではすっかり悪意じゃないのです。

好きな図

度々お邪魔します。
好きな図となると、今回“恋話”なコメントなのですがスネイプ先生に関して恋話って結構二の次ですね、私も。(“も”じゃないかもれませんが)
以前、第3話の映画で「もしかしてハリーのお母さんが好きだったとか?」と思った場面があったと書きましたが同時に「だったらやだな」とも思ったんです。
教員魂で全生徒を守ってるっていうのがいいのです。

恋愛

こはちゃんさん、さらに二つもコメントありがとうございます!

6巻を読むより先に、この記事を読まれてそう感じたのですね。
おっしゃる通り、余談をする人には私も思えません。
そして、トンクスの気持ちに気付いてもどーでもいい感じで流しそうなタイプ、という点も同感です。
そして、恋話が二の次、という点も同感です。
どう転んでも、他人の恋愛に首を突っ込むタイプには思えません。
となると、私の妄想では、ハリーへの指導、又はルーピンへの嫌み、という方向に向かいます。
ハリーへの指導というのは、「パトローナスは変化するものである」ということをそれとなく知らせる意味です。
スネイプ先生にとってはハリーを守ること、導くことが最優先というイメージからです。
ルーピンへの嫌み、というのは、トンクスの気持ちには気付いているけれど、そして今そんなにハッピーではないと気付いているけれど(“儚い”のを“弱々しい”と表現した点)、その点は流し、単にルーピンの変身した姿そのものをけなしたかった、という感じです。
ただ、方向は違うけれど、あんな弱々しいやつ(人間的な弱さも含めて)を好きになったら不幸になるぞ、的な意味では、トンクスへの思い遣りもあったという気がします。

>「だったらやだな」
私もそうでした。
スネイプ先生がハリーを守り続けていることは確信していましたが、それが「ハリーのお母さんが好きだったから」という理由だったらやだな、と思っていました。
7巻発売前に、そんなコメントだかメールだかを下さった方がいらして、ハリーが鋭い目で見つめるとスネイプ先生は視線を逸らすことからその可能性もありますね、とお答えしつつ、やはりそうあって欲しくありませんでした。だってそれだけの理由だったら、なんか男としての器が小さいような気がしたんです。
今は、仮にそれだけの理由だったとしても、器は小さくても、筋の通った生き方にとても共感しているし、それに結局、それだけじゃなかったと思えるので、そこは気にならなくなりました(笑)


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