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2017-09

ヴォルデモートの計画 - 2006.08.01 Tue

スネイプ先生に訪問の理由を尋ねられ、ナルシッサは、ヴォルデモートが他言を禁じた計画について、先生に助けを求めます。
この計画、スネイプ先生は「たまたま知っている」と言っていますが、実際知っていたのか、知らずに話しを合わせて誘導したのかどちらなのでしょう。
 
まず、ナルシッサが闇の帝王が他言を禁じたこと、とても厳重な秘密であることを告げると、すぐさまスネイプ先生は「あの方が禁じたのなら、話してはなりませんな」「闇の帝王の言葉は法律ですぞ」
(6巻2章p.51)と答えています。死喰い人としては模範解答です。
その後、通りに人気のないことを確認してから、計画を知っていることを告げました。このあたりから、死喰い人としてより、ダンブルドア側として動いているような気もします。

最初に読んだ時は、このスネイプ先生の言葉通りに捉え、その後の会話についても何の疑問も持ちませんでした。もし、スネイプ先生が何も知らない状態だったとしたら、以降の会話は成り立つのでしょうか。

まずナルシッサの最初の言葉からわかることは、
・自分を助けて欲しい
・闇の帝王はその話しをすることを禁じた
・闇の帝王はこの計画を誰にも知られたくない
そして、計画を知っていると言った後の最初のスネイプ先生のセリフは「我輩にどう助けて欲しいのかな?闇の帝王のお気持ちが変わるよう、我輩が説得できると思っているなら、気の毒だが望みはない~」(6巻2章p.52)
最初の3つの情報だけでもこのセリフは言えそうです。まだナルシッサはドラコのドの字も言っておらず、スネイプ先生も言っていません。

次のナルシッサとベラトリックスのセリフからわかることは、
・ドラコがかかわっている
・闇の帝王はドラコに大きな名誉ある任務を与えた
・ドラコは尻込みしていない、自分の力を証明するチャンスを喜んでいる
・ドラコは何が待ち受けているか知らないが、かなり危険な任務である
・ルシウスが間違いを犯したことへの復讐ではないか
それに対し、スネイプ先生は「ドラコが成功すれば―」「他の誰より高い栄誉を受けるだろう」と言っています。
やはり今聞いた情報からでも十分答えられるセリフです。

次のナルシッサのセリフからわかることは、
・ドラコは他の誰も(闇の帝王さえ)成功したことのないことをやらされる
そして、スネイプ先生にヴォルデモートの説得を依頼し、断られます。スネイプ先生はさらに、帝王がルシウスに対して怒っていると言います。
この辺は特に計画に関係ない話です。

さらにナルシッサのセリフからわかることは
・帝王はドラコに成功させるつもりはなく、殺されることが望みかもしれない。つまり死ぬ可能性が高い
そして、ドラコのかわりにスネイプ先生ならできるというナルシッサに、先生は、最後には自分にやらせるつもりだと思う、と言い、さらにこう言っています。
「――しかし、まず最初にドラコにやらせると固く決めていらっしゃる。ありえないことだが、ドラコが成功した暁には、我輩はもう少しホグワーツにとどまり、スパイとしての有用な役割を遂行できるわけだ」(6巻2章p.55)
ドラコにやらせると固く決めているというのも、知っていればこその発言のように見えますが、全く知らされていない、つまりスネイプ先生に声がかからなかったからこそ、そう思ったとも解釈できます。
そして、ドラコが成功したら、もう少しホグワーツにとどまって、スパイができるというのもおかしい気がします。
ヴォルデモートの計画がどのようなものかと明記されていませんが、後にドラコが1年間ダンブルドアを殺そうとしていたことがわかることから、ヴォルデモートはドラコにダンブルドアの殺害を命じたのだと思われます。それをスネイプ先生が知っているのなら、ドラコが成功した(=ダンブルドアを殺した)後、先生はホグワーツで何をスパイするのでしょうか。
そもそも、ダンブルドアをスパイする目的でホグワーツに入ったはずでしたが。
騎士団員として本部に入り続けることができるという意味でしょうか。ダンブルドア亡き後、騎士団はヴォルデモートにとってどれほどスパイする必要があるものなのでしょう。

このように考えると、スネイプ先生はヴォルデモートの計画を実は知らされておらず、まず「闇の帝王の言葉は法律ですぞ」とヴォルデモートに対する忠誠を見せて警戒を解き、言葉巧みにナルシッサから聞き出したようにも思えます。
そして、この後『破れぬ誓い』を立てた際、3つ目の誓いをナルシッサが言いかけた時にピクリと手が動いたのは、その時には既に計画の内容を確信していたからではないかと思っています。


8/3追記
『3つ目の誓いを立てる前にピクリと手が動いた際には、既に計画の内容を把握していた』と書いたものの、いつの時点で把握したのかわかりませんでした。
コメントをいただいて気付いたのですが、『破れぬ誓い』を結ぶことを頼まれた後、承諾するまでの間にスネイプ先生はナルシッサの目を見据えています。先生はここではっきりヴォルデモートの計画の内容を把握したのではないでしょうか。
そうだとすると、「ドラコが成功した暁には~もう少しホグワーツにとどまり~」と言った時にはまだ理解していなかった内容も、誓いを結ぶ時には理解していたと考えても辻褄が合います。
やはり先生、最初は知らなかったと思います。

うっ。だとすると、6巻後、スネイプ先生は『誰よりも高い報奨』どころか、下手をしたらご不興を買うかも・・・

● COMMENT ●

ヴォルの計画

わたしも、スネイプ先生はヴォルの計画を知らなかったと思います。うまく聞き出す為に、ナルシッサを誘導したのかもしれません。
この章に、もしかして開心術でも使ってるのかな~と思うシーンがありました。スネイプ先生は無言呪文を使えますので、もし無言呪文でナルシッサに開心術をかけた場合、ベラには、開心術を使っているということはわかるものなのでしょうか。ハリーの時の描写から考えると、かけられた本人は頭にそのシーンみたいなのが浮かぶようですが、周囲の人間は使っていることに気づくものなのでしょうか。
ベラは、ドラコに閉心術を教えたくらいなので、開心術の知識もあるとおもいます。もし、この章でスネイプ先生が開心術をつかっていて、ベラがそれに気がついていたのなら、かなりスネイプ先生のことを疑ってましたので、ヴォルの計画の内容をしっても破れぬ誓いを立てたのにはさぞかし驚いたことでしょう。

開心術

ゆきのさん、続けてのコメント、本当にありがとうございます。
開心術をかけているのでは、というのは、以前おっしゃっていた『ナルシッサの涙に濡れた青い目を見据えた』ときですね。
そうか、なるほど!そうですね。最初は知らずにいて誘導したとしても、この瞬間にスネイプ先生はヴォルデモートの計画を真に理解したのかもしれませんね。3つ目の誓いで手がピクリと動いた時には、先生は計画の内容を正しく理解していたと私は思うのですが、そうなるといつ理解したかが曖昧でした。ドラコが成功した暁には、もう少しホグワーツにとどまり、と言った時はまだ確信していなかったと思うので。
この発言と破れぬ誓いの間に目を見据えていますから、ちょうど辻褄が合うと思います。
ありがとうございます!早速追記させていただきます。

ベラは知っていたのかどうか…やはり本人しかわからないような気もします。下手な人がやれば別でしょうけど。

聞き出すのは命がけ

こんにちは。スネイプ先生はヴォルデモートの計画を知らなかった…ドラコが成功した暁には、もう少しホグワーツにとどまり、と言った時はまだ確信していなかった…と私も思います。もし計画を知っていたならもしくはここまでで知りえたなら、ナルシッサをソファに誘って、ワインで落ち着かせた後のセリフは「今夜はこれで帰りたまえ」でも良かったような…。先生の方から「ドラコを手助けできるかも」なんて言ってしまったために『破れぬ誓い』を結ぶ流れになったのですから。一気に聞き出そうとがんばりすぎて、自分の首をしめてしまった先生。でも、ここで聞き出さないでどこで聞き出す?お話にならないじゃないかと言われればそれまでですけど、読み返すたび、非常にもどかしい気持ちになります。

自分の首をしめる

千穂さん、こんにちは!コメントありがとうございます。

そうですよね!計画を知っていたらそもそもこんなに話を長引かせたりしなかったはずですよね。
先生は簡潔にものを話す方ですから。やっぱりこの要領を得ないような会話は聞きだすためのものと考えた方が良さそうです。

>一気に聞き出そうとがんばりすぎて、自分の首をしめてしまった先生
ああ、そんな見方もあるんですね!
頑張りすぎたために自分の首を絞めてしまうなんて、先生愛しすぎます。スネイプ先生、もう少し早く目を見据えていれば、破れぬ誓いも避けられたでしょうか。
先生はいつも頑張っていると思います。そんなに頑張り過ぎなくていいのに・・・

下手をしたらご不興

スネイプ先生、ちゃんとご飯を食べてるかしらと心配になります。

このヴォルの計画ですが、別にドラコだけを呼び出して、他の誰にも言わないようにと命令するだけでもかまわないのに、わざわざ母親を同席させたのは、やはりナルシッサの予想通りドラコが殺されることが望みであり、ルシウス一家への罰だと思いました。この家族を苦しませることが目的だったのではと思います。よほどのことが無い限り、ドラコがダンブルドア先生の殺害を成功できるとは思えませんので、ドラコが失敗してダンブルドア側の人たちに殺されるか、失敗をして逃げてきて自分が制裁の為に殺すかで、許す気がないといっているのも同じで、ナルシッサにしてみれば息子が死刑宣告を受けたのと同じですし。

深読みすると、命令している時に、ヴォルがナルシッサの目を見ればたぶん頭で考えてることが丸わかりなので、スネイプ先生の元へいくことは予測済みだったかもしれません。ヴォルがナルシッサの行動を予測済みだったとすれば、スネイプ先生が最後には我輩に~といったのもあながち外れてないのかな~と思います。
どちらにせよ、ご不興を買わなければよいのですが…。

スネイプ先生の立場

ゆきのさん、コメントありがとうございます。
そうですね、ヴォルデモートは、ドラコが命令を遂行できるとは露ほども思っていなかったと私も思います。
>わざわざ母親を同席させた
あまり深くは考えていなかったのですが、おっしゃる通り、ドラコ自身後に家族が殺されることをとても恐れる発言をしていますし、制裁のためにマルフォイ一家を苦しませるのが目的のように思えます。

もし、本当にスネイプ先生が計画を知らなかったとしたら。
ヴォルデモートがナルシッサの行動を読み、それを見越しての命令だったとしても、他言を禁じた計画を口にしたナルシッサも、聞き出したスネイプ先生も、非常に危険な立場にあると思います。ダンブルドアを殺害したことは評価しても、スネイプ先生への警戒を強めるだけのような気がします。そして、ナルシッサから聞き出した時からスネイプ先生自身もそれを心得ているようにも思います。
こう考えると、先生が生き延びる道ってほとんど閉ざされているように見えて、とても不安になります。


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