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2017-07

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いじめ  - 2006.04.26 Wed

スネイプ先生の記憶の中。
OWL試験終了後、湖畔の木陰で寛ぐジェームズ達。退屈だというシリウスは、灌木の茂みの暗がりにいたセブルス少年が立ち上がるのを発見しました。
ジェームズとシリウスが立ち上がり、歩き始めたセブルスにジェームズが声を掛けます。すると攻撃を予測していたかのように素早く反応するセブルス、カバンを捨て、杖を取り出し振り上げかけたところで、ジェームズによって武装解除されてしまいました。

ここからは、いじめの詳細が綴られ、大変辛い場面です。
最初に読んだ時はまだスネイプ先生ファンではありませんでしたが、ここはひどく辛いと感じました。(多分ここでスネイプ先生への見方が変わり、柔軟な気持ちになっていたところで、後の章のスネイプ先生の陰の活躍を知り、心が動かされたのだと思います)

ジェームズ達が立ち上がった時、本を見つめた振りをしていたルーピンの様子や、攻撃を予測していたかのように素早いセブルスの行動は、このような行為が日常的に起こっていたことを想像させます。
ジェームズが武装解除、すかさずシリウスが吹き飛んだ杖に触れさせないよう妨害呪文を唱えています。見事な連携です。こうやって、いつも反撃できないようにしていたぶっていたのでしょうか。まるでゲームのように。

いじめる者の心理を考えようとすると、まるでストッパーがかかったように私の頭が働かなくなります。それは、自分自身に向き合うことを避けようとする一種の防衛機制が働いているのではないかと推測していますが、とにかく、私にはいじめる心理がわかりません。
先日見たテレビで、しかもお笑い番組で、いじめる側に問題があるという主張といじめられる側に問題があるという主張がぶつかり合っていました。その中で、「いじめっ子は会う人会う人皆いじめるのかよ」という言葉があり、はっとさせられました。やはり、いじめられる要素ってあるのだと。だからいじめて良いというのでは全くありませんが。

セブルス少年のそれは何だったのでしょう。見た目の不潔さ、他人を不愉快にさせる態度でしょうか。打ちひしがれることなく何度でも抵抗してくるため、苛める側の罪の意識が薄らぐからでしょうか。それともどんな時でも闇の魔術を憎んでいたというジェームズが、正義の名の下に成敗していた気になっていたとか。

どんな理由にしろ、いじめてよい理由などあるはずもないことを当時のジェームズ達は幼なすぎて思い至らなかったのでしょう。

次の29章で、ハリーがルーピンとシリウスにこの場面のことを問いただすと、二人は懐かしそうに当事を語っています。「少々いい気になっていた」「ちょっとバカをやったさ!」と話す二人に悪気はなく、また、大して重要なこととも考えていない様子です。いじめた側はバカをやっていた懐かしい思い出くらいにしか捉えていないようです。

唐突ですが、私がかつて出会った一人の青年を思い出します。小中学校でいじめに合い、今もその現場に近づくと本当に体が振るえ、耳をふさいで蹲ってしまうという、心を病んだ青年です。私は彼に会った時に、その尋常ではない怯え方に驚くと同時に、苛めた側は多分その心の傷を知らないだろうということに愕然としたのでした。

このペンシーブの中の出来事から約20年。ルーピンもシリウスもその詳細を忘れています。ジェームズの癖を聞いて思い出に耽るようににっこりして、まるで暢気です。
ハリーに見られないよう慎重に、その記憶を選んで抜き取ったスネイプ先生との、意識の違いが明らかです。
スネイプ先生は、今もその記憶に苦しめられているに違いありません。忘れていたなら、ペンシーブに移したりはしないはずです。課外授業の時に抜いては戻し、抜いては戻しするたびに憎しみを新たにしているのかもしれません。
いじめた方は既に記憶も曖昧になっているというのに、今も過去に囚われ、一人で苦しむスネイプ先生が気の毒で仕方ありません。

学生時代の苦い思い出が随所に残っていると思われるホグワーツ校。そこで教鞭をとるスネイプ先生は、どんな気持ちで毎日を送っているのだろうと思います。校内を移動する時、見回る時など、あちこちでフラッシュバックが起きているかもしれません。スネイプ先生の心の安全がとても心配です。

● COMMENT ●

過去のコメント

本当に「いじめ」なのでしょうか? (たこぽん) 2006-05-18 20:26:20

 もしも、ジェームスとシリウスが低レベルな単なるワルだとしたら、ルーピン先生は学生生活を送っているうちに、あいそづかしをしたと思います。恐らく、フレッドとジョージがそうであったように、彼らなりのポリシーを持ってイタズラをしていたのでしょう。また、イタズラは大抵ジェームスとシリウスの二人が実行犯で、後の二人は見張りあるいは傍観者だったのではないでしょうか?
 そんな彼らを先公にチクってた嫌な奴がいたとしたら、フレッドとジョージが2対1で立ち向かったように、ジェームスとシリウスも2対1で攻撃したでしょうね。
 スネイプが最悪の記憶の過去と未来に何をしたかはわからないのですから、結論を急いではいけないでしょう。






いじめ (二尋) 2006-05-18 21:31:32

たこぽんさん、コメントありがとうございます。

ジェームズとシリウスのイタズラは確かにポリシーをもったものではあったかもしれません。でなければ、多くの人が今も二人を愛情込めて語るようなことはないと思います。そして、ポリシーを持ってやっているイタズラをチクるやつは確かに目障りだとも思います。また、「スネイプは明らかに嫌われ者」との記述があるように、スネイプもなんらかの嫌われる要素はあったと思います。

ですが、どんな嫌なやつに対しても、無防備な状態にして大衆の前で辱める行為はやはり「いじめ」だと考えます。
嫌なやつには2対1で不意打ちをしていいという論理は成り立たないと思います。この場面にどんな理由が隠されていても(例え陰でスネイプ自身、他の人をいじめる行為があったとしても)やはり二人の行為は「いじめ」ではないでしょうか。
悪人を裁く権利などジェームズにもシリウスにもないと思います。

ただ、おっしゃるとおり、結論を急ぐのは危険ですね。
日常的にいじめがあったかどうかは、この場面からは言い切れないと思いました。

貴重なご意見ありがとうございました。
自分で書いた内容について、再考するいい機会になりました。






いきなりですが (マキ) 2006-05-25 21:18:38

いきなりの書き込みすみません!ただこの話に関してはどーしてもなにかコメントしたくて;;
ルーピンはジェームズとシリウスの行動に多少は「やりずぎだなぁ」と感じていたとしても、ルーピンにとってジェームズとシリウスは自分が狼人間だということを知っても友達でいてくれる、無二の親友なのでとめることができなかったのでは、と思います。
きっとそれがルーピンの弱さなのだと思います。

いくらなんでもあそこまでされたら、ジェームズたちを憎むのもわからなくはありません。
かといって息子のハリーに八つ当たり(?)はお門違いですが(笑)

いきなりの書き込み失礼しました。






ルーピン (二尋) 2006-05-25 22:17:23

マキさん、はじめまして(でしたよね?)
コメントありがとうございます。

無二の親友を失いたくなかったから、悪いことだと思いながらも二人を止められなかった、ということですね。
私もそうだと思います。
ルーピンは事の善悪を十分わかっていたと思います。
でもここで意見したら嫌われるかもしれないと15・6歳の少年ならやはり考えるでしょうね。それに本当に貴重な友人であったのも事実でしょうから、その弱さを責めるのは酷かもしれません。今になって懐かしそうに語るのは、納得いきませんが。
スネイプ先生の八つ当たりも、実際ハリーにとっては迷惑極まりないことだとと思います(笑)






前回のコメント (二尋) 2006-05-26 19:24:03

よく考えてみたら、15・6歳だからではなく、性格なのですよね。だから3巻で、脱獄したシリウスがアニメーガスであることをダンブルドアに告げられなかった。人狼である自分を入学させてくれたダンブルドアを裏切るような気がして。
どちらも人狼由来の弱さでしょうか。
やっぱり責められません。その生い立ちを考えると。


素晴らしい日記です!!いじめは本当に酷いですね
スネイプ気の毒

カニウエストさん、はじめまして!
いじめは許されない行為ですよね。
7巻を読んだ今となっては、「穢れた血」と言ったセブルスとは絶交し、いじめた側のジェームズと後に結婚したリリーの基準がよくわかりません。

お久しぶりです。
ジェームズた達は、いじめた側だから、あまりはっきり覚えていないのではないでしょうか。
それこそ、若気の至りみたいな…。
でも、スネイプ先生は、いじめられた側なので、しっかりはっきりと覚えていると思います。
私は小4の時と、中2の時にいじめにあいましたが、今もはっきり覚えています。いじめた相手を未だに憎むなんて事は全然ありませんが、あんな事された、こんな事された…というのは、はっきり覚えています。
小4の時の相手は、幼馴染の男の子で、クラスのガキ大将だったのでクラス半分くらいを巻き込んでいましたが、高校の頃電車で会って、「やぁ、久しぶり」みたいな笑顔で、近寄ってきましたよ(笑)。
きっと、ジェームズ達も、そんなノリなんでしょう。
ルーピンは、弱い人です。けど、彼の気持ちも解る。ジェームズ達は、人狼と知っていても友達でいてくれるのですから、彼に取ったら拠り所ですもの。言ってみれば、上記のクラス半分みたいなものでしょうか。ガキ大将に逆らったら、今度は自分が…みたいな。それよりはずっと、ルーピンは上等だと思いますが。
スネイプ先生に戻ると、スリザリンで初めて居場所を見つけて、ザリンの生徒は悪いこと(闇の魔術関係)もする(人もいる)でしょう。上級生とかから進められたら、居場所を確保するのにやはり、どんどん手を染めてしまったかもしれません。
というと、ルーピンと同じ立場なのかなぁ。
本来は、純血とか純血じゃないとかに拘る人じゃないと思うし、拘っているなら、最初にリリーを好きにはならないでしょう。スリザリンという括りで、どんどん雁字搦めになっていったのかなぁ。
環境って大切ですね。
個人的には、ジェームズって嫌いですが、それは、スネイプ先生いじめてたり、いい気になってたりするのが解るからで、でもそれは、物語を上から見てるから、それぞれの行動が詳細に解るのだけれど、実際、物語の人物達と同じ目線で過ごすとしたら、年々ジェームズのいじめなどは巧妙になっているだろうし、リリーには、分らないように分らないようにしていってたら、あの年頃の少女だったら、どうでしょう?
汚い、暗い男の子よりは、惹かれるかもしれませんね。
大人になるにつれ、何か良いところがあったのでしょう(希望的観測)。学校出てまでスネイプ先生をいじめないだろうし。魔法省か何かでメキメキ仕事していたら、頼もしく思うだろうし。
もし、スネイプ先生が、スリザリンで普通に成長して、普通に仕事に就いて、毎日シャンプーしてこざっぱりしても、う~ん、何だか最初から、リリーの話し方は友達以上でなさげだし、どうでしょう…。

みのんさん、お久しぶりです!

この記事を書いたのが今から4年半前なので、今はだいぶ私の考えも変わっています。
当時、この記憶が最悪なのは、「ジェームズたちに辱められ悔しい思いをしたから」だと考えていたために、このような内容の記事になったのです。
7巻を読んだ直後は、「屈辱のあまり、口が滑って大事な人を失ってしまった」から辛くて最悪な記憶なのだと考えていました。
そして今は、「差別的な言葉で人を傷つけてしまったことが恥ずかしい」から最悪なのだと解釈しています。

そんなセブルスを知ったら、きっとリリーも許したと思うのですが、残念ながらセブルスがその境地に至ったのは、リリーの死後でしょうから、生きているリリーが歩み寄ることは難しかったろうな、と思います。

また、リリーがジェームスを好きになったのも、ジェームズが早い時期に自分のいじめの行為を「恥ずかしい」と感じるようになったからだと思いたいです。
ただ単に、若かったから~と言い訳するような、またはいじめたこと自体忘れるようなジェームズを好きになったのだとしたら、幻滅です。巧妙ないじめに気付いていないというのも同様です。
でも、スネイプ先生の愛した女性ですから、そんなはずはないと思うんです。

ローリングさんが以前どこかで、セブルスが闇に傾倒しなければ、リリーは異性として彼を愛する可能性もあった、というようなことを言っていたと思います。
リリーにとって、セブルスの不潔っぽいところや暗い性格は問題ではなかったというわけですね。つくづく残念です。

私も小学生の時、いじめられていました。今も不登校です。
(といっても精神的にで、教授よりはましでしたが)
ここから先、暗い想像です。

きっと教授は家に帰っても父親にやられていたと思います。それに百合の姉も
百合に「化け物!」と言っている(映画のみ)のでそういわれて
身なりもひどいため、まわりの子供にもいじめられていたのでは
ないかと思っています。きっと百合は教授にとって世の中に色を
つけてくれたような存在だったと思います。ハイ。すみません。

>a さん

aさん、続けてのコメントありがとうございます。

そうですね、お父さんに可愛がられていたとはとても思えませんね。
魔法だけでなく、何も好きじゃない、とお父さんを語るセブルス少年を見ると、自分も嫌われていると感じていたのだろうな、と胸が痛みます。
ホグワーツに入学する前、ハリーのようにマグルの小学校に行っていたのかどうかわかりませんが、ペチュニアからはやはり「化け物」や「変人」扱いはされていたでしょうね。
リリーの存在は、世の中に色を着けるものだったと私も思います。


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