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2017-08

最悪の記憶を見せたかった? - 2006.04.06 Thu

5巻28章のタイトルでもある「スネイプの最悪の記憶」の内容について考える前に、一つ私の考えを示しておかなければならないかと思います。この記憶をハリーに見せる意図があったかどうかについて。

スネイプ先生の課外授業の前に、チョウと口論したハリーは、憤慨しながらスネイプ先生の研究室に入ります。遅刻を指摘しつつ、ハリーに背を向け、スネイプ先生はペンシーブに想いを蓄えていました。

最初の授業でもそうでしたが、スネイプ先生は大事な記憶を抜き取る場面をハリーにしっかり見せています。今回もハリーは遅刻をして部屋に入ったのに、まだ抜き取る作業の途中だったということは、スネイプ先生はハリーが来る前にこの作業を終わらせようとは考えていないようです。
このことから、ハリーに実はこの記憶を見せたかった、ハリーに興味を持たせペンシーブを覗かせるよう仕向けた、と考えることも出来ます。
実際そのような意見の方もいらっしゃるようです。
で、私はどうかというと、この点はあまり深く考えていません。ローリングさんの都合のように捉えています。

ハリーが来る前に記憶を抜き取る全ての動作を終え、ペンシーブもハリーの目に触れないようにしておけばハリーが好奇心を持つ事もなかったでしょう。
でも、作者は、スネイプ先生が過去にどのような目に遭って来たかをハリーに(読者に)客観的に見せたかったために、このような手法をとったのではないかと思っています。
スネイプ先生自身やシリウス、ルーピンに語らせれば、それぞれの主観が混じるでしょうし、スネイプ先生の言葉をハリーが信じるとは思えません。事実、今までスネイプ先生がハリーに語ってきたジェームズ像をハリーは信じていませんでした。
ペンシーブで見せつけられ、初めて父親の傲慢な態度を事実として受け止める事ができたのです。

作者はファンサイトからのインタビューで、ペンシーブの反映するものについて「reality(事実)」か「the views of the person(誰かの視点)」かと問われ「reality(事実)」と明言しています。
ハリーが間違った父親像を改めるには、また読者が過去の事実を正しく知るには、ペンシーブを覗く以外の方法を作者が思いつかなかったのだと私は解釈しています。
そのためスネイプ先生はハリーに背を向けて記憶を抜き取るという無防備な姿をさらすハメになったのではないでしょうか(笑)

もし、スネイプ先生がハリーに関心を持たせるために、わざとハリーの眼前で記憶を抜いているとしたら、これはハリーに見せたい記憶ということになります。
自分がハリーの父親達によって痛めつけられたことを、ハリーに本当に知らせたいと思うでしょうか。私はスネイプ先生の自尊心がそれを許すとは思えません。間違った父親像を抱くことに虫酸が走っても、苛められる姿を自らハリーに見せるとは思えないのです。または、他に意図があるとか?
その意図を考えるのも面白いとは思うのですが、私はやはり、見せたくなくてそっと仕舞っておいた辛い記憶を、こともあろうにジェームズの息子に見られてしまって取り乱した、と考えたいです。
その方がずっとずっとスネイプ先生がかわいそうなので(汗)

● COMMENT ●

過去のコメント

やっぱり笑って許して (たこぽん) 2006-04-07 22:32:09

「フローレンスのことを、ポッターにバラしたのは校長あなただったとは・・・・」
「セブルス、そう憤慨するでない。わしにはバーサの記憶があれしかなかったのでな・・・セブルス、君の事を話した訳ではないのじゃよ」
「どっちにしろ同じです。それにポッターがペンシーブの使い方を知っている事ぐらい教えて下さい。最悪の記憶見られちゃったじゃないですか!」
「・・・不用意にハリーの前で記憶をペンシーブに入れたりしたから探られたんじゃよ。どっちにしろ同じじゃよ」
「いーや違う。校長あんたが悪い」
「なんじゃと・・・ハリーがペンシーブを見ても質問しなかったのは、知っているからだと判断できんかったくせに、その言いぐさはなんじゃ?」
「ポッターのやつ、我輩がわざわざ見せたとウソぶいているんですよ! 宙吊りパンツを見せたいバカが世の中にいるかってんだよ!」
「ホウホウ、花柄パンツともピカチュウパンツともいろいろウワサされてるそうじゃの」
「ウー、そんない・・・クソー!」
「フン!そんなことじゃから、その年になっても結婚ひとつできんのじゃよ」
「・・・その言葉、そっくりあんたにお返ししますよ。ああ、失礼。奥方に逃げられたんでしたっけ?」
「セブルス!言わせておけば」
 ダンブルドアは杖を抜き放ちながら、つかつかとスネイプのほうに進んだ。スネイプも自分の杖を取り出した。ダンブルドアはカンカンに怒り、スネイプはダンブルドアの杖の先から顔へと目を走らせながら・・・・






おちゃめ (二尋) 2006-04-08 00:15:15

たこぽんさん、お茶目なスネイプ先生とダンブルドア校長の会話を書いていただき、ありがとうございます。
ハリーがペンシーブの使い方を知っているとは思わず、目の前で記憶を抜いているスネイプ先生も可愛いです。

同じ文章が二つ投稿されていたので、一つ消させていただきました。



大切な記憶

私はスネイプ先生にとって、とても大切な記憶だから
できる限り長く自分の中にとどめて置きたかったのかなって思いました。

ちょっと疑問に思うのですが、
記憶を抜き取るとその記憶がまるまるなくなるのでしょうか?
ハリーがペンシーブでダンブルドアの記憶(裁判の記憶)を勝手に見たあとの二人の会話から
推測するとダンブルドアはその出来事を覚えているみたいです。
記憶を抜き取ってもその出来事を覚えているなら、抜き取ることに意味があるのかな・・・。

スネイプ先生はハリーとの個人授業でさえ記憶を抜いたってことは、
最強の開心術士であるヴォデモートに会いに行くときも抜いていったのかな。
(どこにもそんな記述はないけれど・・・)

Re: 大切な記憶

kirariさん、コメントありがとうございます。

>スネイプ先生にとって、とても大切な記憶だから
できる限り長く自分の中にとどめて置きたかったのかな
ごめんなさい、ちょっとどういうことかわかりませんでした。
閉心術の個人授業で、スネイプ先生が自分の記憶をそっと杖で抜き取ってはペンシーブに入れていた動作に対する解釈でしょうか。それとも、何か別の意味がありますか?
ここがわからなかったので、この部分についてのお返事は後回しにしますね。

今、何年ぶりかでこの記事を読んだのですが、自分で書いたとは思えない、酷い内容でしたi-201
まあ、この時はまだ結末を知らなかったのですから、スネイプ先生がどういうつもりだったかなどわからないのは仕方ありません。それよりも気になったのは、この時のスネイプ先生の動作を「作者の都合」などと書いたことです。
今、私は、物語中でどんなに辻褄が合わないことがあっても、それを作者の都合と片付けることはしたくないと思っています。全て登場人物の思考や性格から起こった事柄であると考えようとしているのですが、当時はまだそうではなかったみたいで、顔から火が出る思いです。
なので、解釈もそうですが、ポリシーなんかもなかった古い記事で私が言っていることはあまり深く考えないでくださいね。ほとんど今の考えと違うと思っていただければ幸いです。

さて、記憶を抜き取るとその記憶がどうなるか、という点について。
私もその点、よく考えます。
スネイプ先生が個人授業の時最悪の記憶を抜いたのは、もしハリーに記憶を覗かれた時に、あの場面だけは見られたくなかったからだと思います。
抜き取っていれば、万が一の時にも他人に見られない、ということになるなら、抜いた記憶はなくなる、と考えられそうです。

ところが、別な場面を見るとそうとも思えません。
6巻で、スラグホーンが改ざんした記憶を渡したことがありましたね。その後、正しい記憶を渡してくれましたが、内容は一部かぶっていました。
その部分の記憶は二度に渡って抜き取られたことになると思います。
ということは、故意にコピーや捏造物を取り出すことも出来そうです。

その辺の仕組みは未だによくわかりません。
本当にその時なくなってしまうものなら、、ヴォルデモートに会う前に都合の悪い記憶を抜く、ということは有り得ることだと思います。
そして、本当に頭の中から消えてしまうなら、スネイプ先生はリリーと出会った時の大切な思い出をハリーに渡したまま死んでしまったことになります。
それは可哀想。

自分の中(深部)では消えては無くならないものだけれど、あの銀青色の物質に写し取るとこで、他人が見られる状態ではなくなる、とか。とにかく、記憶は残るけど他人は見られない状態になる、というのがベストだと思います。

そう考えればいいんですね!

二尋さんのいうように私もスネイプ先生が亡くなるときにリリーとの記憶ない状態だったとは絶対考えたくありません。


最近、よく二尋さんのブログを見ています。
図書館で勉強の合間に見たりするのですが、
いつも泣いてしまいます。
傍からみたら参考書を目の前にして泣いているみたいです。
かなり怪しいです。。。
先日は夢にスネイプ先生が出てきました。
スネイプ先生のことを完全に忘れることは無理みたいです。

Re: そう考えればいいんですね!

実際のところはどうなのかわからないのですが、考えて苦しくなるようなこと(リリーとの出会いの記憶を失ったまま死んだこととか)は、自分の都合の良いようにこじつけて考えている部分もあります。

図書館で勉強の合間に見てくださっているのですね。
ありがとうございます!
忘れるのは無理でしょうし、いつでも考えたくなってしまうのもすごくよくわかりますが、あくまで“合間”にとどめておいてください。息抜き程度にねi-236


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