2006年07月04日 (火) 20:43 | 編集
ベラトリックスから次々繰り出される質問に、スネイプ先生が答えていきます。それは皆、以前から多くの読者が気になっていたことでした。
しかし、スネイプ先生の回答は、ベラトリックスの反論こそかわせましたが、なんとなくはぐらかされた印象があります。
以前、コメントでいただいたのですが、『大多数の真実の中に少しの嘘をまじえて騙すのが上手な嘘』だと伺い、スネイプ先生もそのようにしているのではないかと感じました。特にヴォルデモートやダンブルドアに対しては。ベラトリックスに対しては、本当のことを話す必要もなく、多くの嘘が混じっているのではないかと思われます。
「闇の帝王が倒れた時おまえはどこにいた?」(6巻2章p.40)
スネイプ先生は、あの方に命じられてホグワーツにいたと答えています。そもそも、教職に就いたのもヴォルデモートの命令だったと。この答えに矛盾はないし、質問に対しても的確な答えなので、真実を語っていると思います。
「帝王が消え去ったとき、どうして一度も探そうとしなかった?」
(6巻2章p.40)
この質問への答えの検討は、後の賢者の石に関する質問への答えと一緒に行おうと思います。
「ダンブルドアの懐で暮らしていたこの歳月、おまえはいったい何をしていた?」(6巻2章p.40)
この質問には直接答えず、一つ前の質問の流れから、ホグワーツでのことを語っています。
「ぬくぬくとダンブルドアに寵愛されていた」と責めるベラトリックスに、「少し違いますな」「ダンブルドアは我輩に、『闇の魔術に対する防衛術』の仕事を与えようとしなかった」(6巻2章p.43)と答えるスネイプ先生。
ベラトリックスでなくても、それが犠牲か、と言いたくなるようなダンブルドアからの寵愛を否定する言葉です。
スネイプ先生にしてみれば、ダンブルドアに心底信頼されていたわけではないと言いたかったのでしょう。
ですが私は、『闇の魔術に対する防衛術』の先生になれない理由は、1年以上その職の先生がもたないことにあったと思うので、むしろ、その職を与えなかったことこそ「ダンブルドアから寵愛されていた」証拠のように思っています。ベラトリックスに対しては、その程度の返事で十分と判断したのではないでしょうか。
さらに「なぜ、それからずっとあそこ(ホグワーツ)に居残ったのだ?」「死んだと思ったご主人様のために、ダンブルドアのスパイを続けたとでも?」(6巻2章p.43)と聞くベラトリックス。
この問いには「いいや」と答えた後、まずはその理由は答えず、「職を離れなかったことを闇の帝王はお喜びだ」と論点をずらしています。
しかし、ベラトリックスは騙されず「しかし、おまえは居残った」と追及し、答える先生は初めて苛立ちの色を見せています。
結局「アズカバンのお勤めより好ましい、居心地のよい仕事があった」「ダンブルドアの庇護で、我輩は監獄に入らずにすんだ」(6巻2章p.44)と言っています。
私はこれは本心ではないかと思っています。監獄に入りたくないのはもちろん、「居心地のよい仕事」も。
魔法薬学や闇の魔術を語る口調に感じられる愛から、確かに学問を究めること自体も好きだったと思いますが、生徒達に対しても生徒を自立に導く教師らしい態度だったと思うので、スネイプ先生は教えることが好きだったのではないかと思います。
「ダンブルドアの懐で暮らしていたこの歳月、おまえはいったい何をしていた?」に対する答えは、「ダンブルドアの庇護の下、好きな研究に励み、後進の指導に当たっていた」というのが真実ではないかと思います。
しかし、スネイプ先生の回答は、ベラトリックスの反論こそかわせましたが、なんとなくはぐらかされた印象があります。
以前、コメントでいただいたのですが、『大多数の真実の中に少しの嘘をまじえて騙すのが上手な嘘』だと伺い、スネイプ先生もそのようにしているのではないかと感じました。特にヴォルデモートやダンブルドアに対しては。ベラトリックスに対しては、本当のことを話す必要もなく、多くの嘘が混じっているのではないかと思われます。
「闇の帝王が倒れた時おまえはどこにいた?」(6巻2章p.40)
スネイプ先生は、あの方に命じられてホグワーツにいたと答えています。そもそも、教職に就いたのもヴォルデモートの命令だったと。この答えに矛盾はないし、質問に対しても的確な答えなので、真実を語っていると思います。
「帝王が消え去ったとき、どうして一度も探そうとしなかった?」
(6巻2章p.40)
この質問への答えの検討は、後の賢者の石に関する質問への答えと一緒に行おうと思います。
「ダンブルドアの懐で暮らしていたこの歳月、おまえはいったい何をしていた?」(6巻2章p.40)
この質問には直接答えず、一つ前の質問の流れから、ホグワーツでのことを語っています。
「ぬくぬくとダンブルドアに寵愛されていた」と責めるベラトリックスに、「少し違いますな」「ダンブルドアは我輩に、『闇の魔術に対する防衛術』の仕事を与えようとしなかった」(6巻2章p.43)と答えるスネイプ先生。
ベラトリックスでなくても、それが犠牲か、と言いたくなるようなダンブルドアからの寵愛を否定する言葉です。
スネイプ先生にしてみれば、ダンブルドアに心底信頼されていたわけではないと言いたかったのでしょう。
ですが私は、『闇の魔術に対する防衛術』の先生になれない理由は、1年以上その職の先生がもたないことにあったと思うので、むしろ、その職を与えなかったことこそ「ダンブルドアから寵愛されていた」証拠のように思っています。ベラトリックスに対しては、その程度の返事で十分と判断したのではないでしょうか。
さらに「なぜ、それからずっとあそこ(ホグワーツ)に居残ったのだ?」「死んだと思ったご主人様のために、ダンブルドアのスパイを続けたとでも?」(6巻2章p.43)と聞くベラトリックス。
この問いには「いいや」と答えた後、まずはその理由は答えず、「職を離れなかったことを闇の帝王はお喜びだ」と論点をずらしています。
しかし、ベラトリックスは騙されず「しかし、おまえは居残った」と追及し、答える先生は初めて苛立ちの色を見せています。
結局「アズカバンのお勤めより好ましい、居心地のよい仕事があった」「ダンブルドアの庇護で、我輩は監獄に入らずにすんだ」(6巻2章p.44)と言っています。
私はこれは本心ではないかと思っています。監獄に入りたくないのはもちろん、「居心地のよい仕事」も。
魔法薬学や闇の魔術を語る口調に感じられる愛から、確かに学問を究めること自体も好きだったと思いますが、生徒達に対しても生徒を自立に導く教師らしい態度だったと思うので、スネイプ先生は教えることが好きだったのではないかと思います。
「ダンブルドアの懐で暮らしていたこの歳月、おまえはいったい何をしていた?」に対する答えは、「ダンブルドアの庇護の下、好きな研究に励み、後進の指導に当たっていた」というのが真実ではないかと思います。
この記事へのコメント
昔の妖○人間ベムというアニメを思い出してしまいます…。
ベラは疑いもあるでしょうけど、ナルシッサが言うようにヴォルにスネイプ先生が信頼されていると感じていて、嫉妬のような物も混じっている気がしました。ちょっとのことで激昂していますし、あんまり冷静な感じではなく、感情的になっている気がしました。スネイプ先生もはぐらかす程度で大丈夫だと思ったのかもしれません。
特に、うまく言いくるめたなと思ったのは「あの方が間違っていると〜」の所です。ここで間違っていると答えると、ヴォルの開心術より、スネイプ先生の閉心術のほうが優れているといっていることになり、ヴォルよりスネイプ先生のほうが優れているといっているのと同じになってしまいますから。
スネイプ先生、ディベートとか得意そうと思ってしまいました。
2巻を読んでいて気づいたのですが、最後の方で、ダンブルドア先生が「わしの個人的な情報によれば〜現在アルバニアの森に」とあるのですけど、これを調べたのは誰だったのでしょうか。なんとなくスネイプ先生が調べたのかなとおもったのですけど、もし調べたのがスネイプ先生でなかったとしても、いざという時にスパイをすることになっているのですから、知らされていたような気がするので、ヴォルが死んだと思ったといのはさらに嘘ということに……と思ってしまいました。
ベラは疑いもあるでしょうけど、ナルシッサが言うようにヴォルにスネイプ先生が信頼されていると感じていて、嫉妬のような物も混じっている気がしました。ちょっとのことで激昂していますし、あんまり冷静な感じではなく、感情的になっている気がしました。スネイプ先生もはぐらかす程度で大丈夫だと思ったのかもしれません。
特に、うまく言いくるめたなと思ったのは「あの方が間違っていると〜」の所です。ここで間違っていると答えると、ヴォルの開心術より、スネイプ先生の閉心術のほうが優れているといっていることになり、ヴォルよりスネイプ先生のほうが優れているといっているのと同じになってしまいますから。
スネイプ先生、ディベートとか得意そうと思ってしまいました。
2巻を読んでいて気づいたのですが、最後の方で、ダンブルドア先生が「わしの個人的な情報によれば〜現在アルバニアの森に」とあるのですけど、これを調べたのは誰だったのでしょうか。なんとなくスネイプ先生が調べたのかなとおもったのですけど、もし調べたのがスネイプ先生でなかったとしても、いざという時にスパイをすることになっているのですから、知らされていたような気がするので、ヴォルが死んだと思ったといのはさらに嘘ということに……と思ってしまいました。
2006/07/05(水) 21:04 | URL | ゆきの #3wgQPriI[編集]
ゆきのさん、コメントありがとうございます
>昔の妖○人間ベムというアニメ
私もそうです。そのため、ベラトリックスの容姿は、アニメのベラのようなイメージです。
>嫉妬のような物も混じっている気がしました
私もベラトリックスは嫉妬があると思います。変わらぬ忠誠を示しアズカバンで何年も耐えた自分に比べ、ぬくぬく過ごしていたスネイプ先生が同等、あるいはそれ以上の扱いを受けているということは、我慢ならないことだろうと。できれば、しっぽをつかみ、ヴォルデモートの前に突き出してやりたいと思っているのではないかと思います。
>わしの個人的な情報によれば〜
ああ、忘れていたけど、こんなセリフがありましたね!
ダンブルドアは実に多くのスパイを送り出しているようですね。6巻16章のルーピンの話では、ルーピンもまた、人狼をスパイする役目が与えられていて。ダンブルドアの人脈は、外国にもあったのかなと思います。ダンブルドアはヴォルデモートが死んだとされた時から、死んだとは考えていなかったので、やはりその点もスネイプ先生に語っていたように思います。このことは次回書きますね。
>昔の妖○人間ベムというアニメ
私もそうです。そのため、ベラトリックスの容姿は、アニメのベラのようなイメージです。
>嫉妬のような物も混じっている気がしました
私もベラトリックスは嫉妬があると思います。変わらぬ忠誠を示しアズカバンで何年も耐えた自分に比べ、ぬくぬく過ごしていたスネイプ先生が同等、あるいはそれ以上の扱いを受けているということは、我慢ならないことだろうと。できれば、しっぽをつかみ、ヴォルデモートの前に突き出してやりたいと思っているのではないかと思います。
>わしの個人的な情報によれば〜
ああ、忘れていたけど、こんなセリフがありましたね!
ダンブルドアは実に多くのスパイを送り出しているようですね。6巻16章のルーピンの話では、ルーピンもまた、人狼をスパイする役目が与えられていて。ダンブルドアの人脈は、外国にもあったのかなと思います。ダンブルドアはヴォルデモートが死んだとされた時から、死んだとは考えていなかったので、やはりその点もスネイプ先生に語っていたように思います。このことは次回書きますね。

