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2013-08

ぺしゃんこ薬の与え方 - 2013.08.08 Thu

2巻でハリーが放り投げた花火がゴイルの大鍋に入って、クラス中にふくれ薬が降り注いだ時、スネイプ先生、「薬を浴びた者は『ぺしゃんこ薬』をやるからここへ来い。(後略)」(2巻11章p.279)と言いましたよね?
日本語訳の「ぺしゃんこ薬」の語感が可愛くてそのことにばかり目が行って、今まで見逃していたことがあったことに気付きました。
スネイプ先生は先生はどうやって生徒たちに『ぺしゃんこ薬』を渡したのでしょう?

生徒たちは薬を浴びた部分が膨れ上がり、重みも増しているようです。
マルフォイなどは、鼻が小さいメロンほどになり、重みで頭を垂れていました。棍棒のようになった腕とか、唇が巨大に腫れあがって口をきくこともできない、などの描写もあります。
そんな生徒達が、ドシンドシンとスネイプ先生の机の前まで集まってきたのです。

スネイプ先生はその日の授業で作る『ふくれ薬』と拮抗する作用を持つ『ぺしゃんこ薬』を生徒全員に行きわたるくらいの分量を用意していたのですね。
この授業に限らず、どんな魔法薬でも授業で作らせる時は解毒剤を用意したに違いないと思っています。それくらいの危機管理能力のある人だと私は考えています。
そして今回は、たいていの魔法薬に対して解毒作用を持つというベゾアール石ではなく、『ぺしゃんこ薬』が使われました。コスト的なものがあったかもしれませんが、とにかくスネイプ先生は『ぺしゃんこ薬』を使ったのです。

『ぺしゃんこ薬』は、原文では『Deflating Draft』という特に可愛くもない名前ですが、Draftとなっているところを見ると、液体であるようです。
そして、「ここへ来い」と言い、生徒が列をなしているところを見ると、小瓶などに予め分けてあった薬を一瓶ずつ渡して勝手に好きなだけ飲ませるのではなく、スネイプ先生が個別に与えている印象を受けます。
「勝手に飲み干せ」ということなら、先生が配って歩く方が時間は短縮されるし、合理的なスネイプ先生ならそうしたでしょう。騒ぎの合間にハーマイオニーが教室を出て保管庫まで行って必要な材料を盗んで帰ってくるだけの時間の余裕も生まれなかったと思います。

スネイプ先生はそれぞれの状態を見て『ふくれ薬』を浴びた量を即座に判断、『ぺしゃんこ薬』の量も加減して与えていたのではないかと想像しています。
生徒の中には、唇や鼻が膨れたり腕が棍棒のようになっていて、自力で口まで薬を運ぶのが困難な生徒をいたはずです。そんな生徒には先生手ずから飲ませていたのではないかと思います。
いや、もしかしたらスネイプ先生は、列に並んだ生徒全ての口に薬を入れていたかもしれません。
そうだとしたら、なんとも微笑ましい光景ではないですか!
スネイプ先生はひどく不機嫌で作業も機械的だったかもしれませんが、それでも一人一人を見てくれるんです。

そして、ここが大事なのですが、スネイプ先生はみんなが解毒剤を飲み、いろいろな『ふくれ』が収まったときに、ゴイルの大鍋の底をさらって花火の燃え滓を見つけました。
授業が混乱してどんなに腹立たしくても、騒ぎを起こした原因を探るより先に、まず生徒の不調を治すことを優先したんです。スネイプ先生は!さすが『先生』です!

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