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2013-05

“あいうえお”の顔 - 2013.05.27 Mon

先日日記の方に、スネイプ先生がたじろぐ表情が見たいと書きました。
相手の勢いに圧倒されて、たじたじして日本語の「いっ!」と言っている顔です。
怒って歯を食いしばって「い」の顔をすることは多々あったと思いますが、その「い」ではなくたじろぎの「い」で(勝手な分類)、それを見てみたいと思いました。

「い」に限らず、日本語の「あ」には驚きの表情が伴い、「う」には痛みや言葉に窮した時の表情、「え」は疑問や疑念、「お」には感嘆があるのではないかと思います。(詳しい内容は日記をご覧ください)
実際は「え?」ではなく'What?'と言っているでしょうし、日本語で感情を示すわけではないのですが、感情の表現の分類としてわかりやすいので、日本語の「あいうえお」の表情をしている場所がないか、原作を探してみました。

「あ」
4巻25章の“パジャマパーティ”の場面はどうでしょうか。
床に落ちていた忍びの地図を目にした時のスネイプ先生。
「わかったぞ、という恐ろしい表情」とハリーは見ていますが(p.176)、それこそが「あっ」ではないかと思います。
あとは、7巻32章でナギニに噛まれた時とか…。悲鳴を上げ、目を見開いているのは、驚きもあるけれど、恐怖も大きかったのだろうと思います(号泣)

「い」
スネイプ先生がたじろぐ(相手の勢いに圧倒されて、ひるむ。しりごみする)などとても稀なことだと思いますが、子ども時代、学生時代はしばしばありそうです。
リリーの前に初めて飛び出していった時なんかはどうでしょう?
「わかりきったことって?」とリリーに問われた時。
スネイプは興奮し、落ち着きを失っているように見えた(7巻33章p.413)
この場面などは、リリーとペチュニアの会話に割って入っていったのは良いけど、リリーに声をかけられて一瞬ひるんだように見えます。
同じ章で、ペチュニアに木の枝を落としてぶつけたことをリリーに責められている時も。
それから、高学年になってからのこの場面、「わたしに何を許さないの?何を許さないの?」(7巻33章p.430)とリリーに詰問された時。「そういうつもりじゃ―」と言い返していますが、言われている時は「い」だったのではないかと思います。
リリーの剣幕に圧倒されるセブルスは、たびたび見られたのではないかと思います。

教師時代でも、皆無ではないような気がします。
5巻24章p.187に、こんな描写があります。
「『神秘部』には何があるんですか?」
「何と言った?」スネイプが低い声で言った。なんとうれしいことにスネイプがうろたえているのがわかった。
スネイプ先生、「うろたえている」とハリーに思われるとは失態ですね。ハリーに不意をつかれて微かに「い」の表情をしていたら可愛いです。

「う」
7巻33章p.417に「何か違うの?マグル生まれって」とリリーに聞かれ、躊躇する姿が見られます。
これも「うっ」という表情かな、と思います。
7巻33章p.442~443「ドラコが失敗すれば当然その仕事を引き継ぐのは、きみじゃろう?」と言われた瞬間。一瞬の間があり「う!」と言葉に詰まったのかな、と思います。
たじろぐ「い」と言葉に詰まる「う」は、関連の深い表情だと思います。
同じ会話でも相手の発言を聞いている段階では「い」で自分が発声しようとする意図がある時「う」。
だから、「い」で挙げた場面も直後に「う」に変わった可能性もあるのではないかと思います。

「え」
4巻25章p.177の"パジャマパーティ"で、ムーディーに「校長には謹んで伝えておこう。君の考えがいかに素早くハリー・ポッターに飛躍したかを!」と言われ「どういう意味だ?」と言ったスネイプ先生の表情は疑いを込めて睨みつける「え?」の顔だったのではないかと思います。むしろ「はぁ?」かもしてないけれど。
それから、7巻33章p.440でダンブルドアに組分けが性急過ぎると言われた時の雷に撃たれたような表情も、驚愕の「え?」だと思います。

「お」
これを探すのはとても難しいです。スネイプ先生が感嘆している場面などあったでしょうか?
実際になくても、この場面の行間にはあったのではないか、という場所は……。と頭を捻って思いついたのが次の場面。
3巻で、脱狼薬を届けようとルーピン先生の部屋に入ってで忍びの地図を見つけた時です。
ハリーから取り上げ損なった羊皮紙の切れっぱしに地図が浮かび上がり、ルーピンの名が移動しているのを一目見て、必要なことは全てわかったというスネイプ先生のその瞬間の表情は、「あ」より「おお!」が近い顔だったのではないかと思います。

以上、ざっと思いついたほぼ勝手な想像を挙げてみました。
表情の変化を極力抑えているようなスネイプ先生ですが、探せば(妄想すれば)まだまだたくさん出てくるのではないかと思います。

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