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2013-04

大鍋3 - 2013.04.23 Tue

前回調べて、生徒が魔法薬学の授業で使う大鍋はかなり大きいことがわかりました。
また、生徒はその大鍋をトランクに入れて新学期に持ってきているらしいこともわかりましたが、ではトランクはどのくらいの大きさなのでしょう。

ハリーの大きな重いトランクは車に乗せられ(1巻6章p.137)
(ハリーは)列車の戸口の階段から重いトランクを押し上げようとしたが、トランクの片側さえ持ちあがらず、(1巻6章p.142)

このトランク、1年生では列車に持ち込む時一人ではできないくらい大きくて重いようです。この時ハリーのトランクはフレッドとジョージに手伝ってもらって列車に乗せられました。
2年生と3年生と5年生では、自分たちでトランクを持ち上げていると思わせる描写はありますが、一人で持ち上げられたかどうかは微妙で、二人での作業かもしれません。
さすがに6年生のゴイルは振り回して下ろすことができるようです。


ハリーは(中略)ゴイルがトランクに手を伸ばしたのに気付かなかった。ゴイルがトランクを振りまわして棚から下ろす拍子に、(6巻7章p.232)


この荷物棚も、コンパートメントにいる全ての人のトランクを乗せられるだけの大きさがあるかどうかわかりませんが、少なくとも3個は乗せることができているようです。

ハリーとネビルは、トランク3個とヘドウィグの籠を荷物棚に上げ(5巻10章p.297)

コンパートメントの荷物棚に置けて、1年生以外はなんとか扱えるトランクに、4年生のハリーが引きずって歩けるサイズの大鍋が入るのは、ちょっと妙な気がします。
ここは、魔法なしで考えるのは難しそう。

となると、トランクにはフォードアングリアやテントにかかっていたような見かけより内部を広くする魔法がかかっている、ということでしょうか。
ハーマイオニーのビーズバッグも小さなバッグなのにテント一式が入ってましたから、トランクに大鍋を入れるのはたやすいことではないかと思います。
ホグワーツ特急の荷物棚も同様に、見た目以上に物が乗せられるようになっているのではないかと思います。JRの荷物棚程度では、そうそうトランクを置けないでしょう。

しかし、ここでまた一つ疑問が出てきます。
ハリーが一年生の時に持って行ったトランクは、マグルの製品ではないか、ということです。バーノンおじさんが1特に疑問も持たずに車に乗せたり駅のカートに乗せたりしているので、そのトランク自体はダーズリー家にあったものではないかという気がします。
だとすると、鍋自体の大きさが変化するものなのでしょうか。

ハリーが一年生の時、ハグリッドと買い物して、買った物と一緒に地下鉄に乗っている描写があります。パディントン駅ではハグリッドと別れる際、列車に乗り込むのをハグリッドに手伝ってもらっています。
11歳のハリーが大きな鍋とヘドウィグの鳥籠を一緒に一人で持ち帰るのは無理と思われます。
鍋屋さんで包んでくれた時に、中身が縮小できる風呂敷みたいなものにでも入れられたのかもしれません。
あるいは、鍋自体に大きさを変える魔法の機能がついていて自分でサイズをセットすると小さくなるとか。授業中だって調合する物や量によって大きさを変える必要がありそうな気がします。
出来上がった魔法薬を瓶やフラスコに入れてスネイプ先生の机の上に提出するなら、そんなに大量は必要ないでしょうから。

大鍋は、魔法薬の授業前後に持ち歩いている描写を私は見つけられていません。出来上がった魔法薬を提出した後、鍋をきれいにする、という描写はあるのですが、それを持って教室を出る、という描写が見つけられないのは、置きっぱなしの可能性もあります。鍋の大きさを変えるか、保管場所を広げるかで、1000人の生徒の鍋を保管しているのかもしれません。
毎回スネイプ先生が、次のクラスのために生徒の鍋をどこからか出しているのでしょうか。
魔法を使ったとしても大変なことだと思います。お疲れ様です。

大鍋2 - 2013.04.21 Sun

先日、大鍋の大きさについての疑問を書きました。
あの後、鍋をトランクに入れている描写があると聞き、他にも大きさが推察される描写がないか探してみました。
見つけたのが、この描写。

大鍋が二十個、机と机の間で湯気を立て、机の上には真鍮の秤と材料の入った広口瓶が置いてある。(2巻11章p.278)

大鍋は、映画のように机の上ではなく、机と机の間にありました!
おそらく、床に直に置いてあるのだと思います。
床に置いて作業するなら、映画サイズの大鍋では小さすぎると思います。
また、同じページにはこんな一文もあります。

ハリーはすばやく大鍋の陰に身を隠し、ポケットからフレッドの「フィリバスターの長々花火」を取り出し~(2巻11章p.278)

2年生のハリーが身を隠すことが出来る程度に大きかったのだと思います。映画を見る前に既にこの描写を読んでいたから、「大きな」大鍋のイメージが出来ていたのかもしれません。
4巻にも同様の描写があります。

これで大鍋の陰にしゃがみこむ口実ができた。ほかの生徒がガヤガヤとドアに向かっているとき、ハリーは床を拭いていた。(4巻27章p.245) 

授業中に乗りこんできたカルカロフが授業後にスネイプ先生に何を話すのか盗み聞きするために、ハリーはわざとアルマジロの胆汁を床にこぼして大鍋の陰に隠れました。大鍋は、4年生でもしゃがめば隠れる程度の大きさがあったのだと思います。
他にも鍋の大きさを示す描写がいくつか見つかりました。

ロンもジニーの鍋の中に本を入れ(2巻4章p.93)
ハリーがロックハートの全著書を入れたところに更にロンもロックハートの本7冊を加えているので、相当な量入るということです。

ハリーは材料とカバンを大鍋に放り込み、空席になっている地下牢教室の一番前のテーブルに鍋を引きずっていった。(4巻27章p.240)

魔法薬の材料だけでなく、カバンも入れています。また、ハリーはそれを引きずっているので、ハリーの手と床の間に納まる程度の高さはあるはずで、やはりあまり小さなものではないようです。
大鍋については、こんな描写もあります。

ハリーの呪文の教科書も、魔法の杖も、ローブも、鍋も、最高級の箒ニンバス2000も、家に帰った途端、バーノンおじさんが階段下の物置に押し込んで~(2巻1章p.9)
ダーズリー一家は、ハリーの呪文集や杖、鍋、箒を夏休みの初日に鍵をかけてしまい込む(3巻1章p.7)

学期が終わるごとに家に持ち帰っているということですね。
さらにこう書かれています。

大鍋に下着を詰め込んでいたとき(4巻10章p.141)

これは新学期が始まる前日に荷造りしている時の様子ですが、大鍋に下着を入れたのなら、そのままトランクに入れられることが予想できます。
そして、実際そう書かれている場面もあります。

ベッドの下から「透明マント」を引っぱり出し、「色変わりインク」の蓋を元どおり閉め、大鍋を詰め込んだ上から無理やりトランクの蓋を閉じた。(6巻3章p.81)

前述のようにかなり大きな大鍋をトランクは入れることができそうです。
このトランクの大きさも調べてみましたが、あまりに長くなったのでまた次回に。

大鍋 - 2013.04.10 Wed

ハリー・ポッターに出てくる大鍋(cauldron)って一体どれくらいの大きさなのでしょうか。
『大鍋』と日本語で書いても大きいとは限らないでしょうが、私は大きな鍋を想像していました。

日本語版のハリー・ポッターの表紙や扉絵を描いている方はイギリス人ですが、cauldronはかなり大きく描いています。
4915512576ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)
J. K. ローリング J. K. Rowling
静山社 2006-05

by G-Tools
6巻上巻表紙の大鍋をかき混ぜるハーマイオニー(?)

和式の浴槽くらいありそうです。
で、私もこれくらいの大きさを想像していました。
映画やPottermoreではまあ普通の深鍋くらいの大きさで、授業中に扱うことを考えてもそれが妥当な線かな、という気はします。

じゃあ、なぜ私も、挿絵のダン・シュレシンジャーさんも、和式の浴槽くらいの大鍋を想像したんでしょう?
これは、昔からの魔女の鍋のイメージじゃないか、と思います。
cauldronで画像検索すると、6巻の表紙のようなサイズの鍋をかきまぜている魔女の絵がいくつも出てきますが、まさにそんなイメージ!童話に出てくる魔女の鍋のサイズが、私の大鍋のイメージでした。

マイクロソフトオフィス クリップアートの中にもこんな画像があります。
MH900116028.jpg
大鍋をかき混ぜる魔女

MH900090965.jpg
直火にかけた大鍋をかき混ぜる三人の魔女

まさに、私のイメージした大鍋のサイズです!
マジクエストの大鍋も浴槽ほどではありませんでしたが、結構大きなものでした。
DSC04213-1.jpg
マジクエストの大鍋とパペットスネイプ先生との比較
私一人なら入れそうな大きさです。

実際はローリングさん、どのくらいの大きさをイメージしながら書いていたんでしょう?
ハリーが1年生の時、ダイアゴン横町の鍋屋さんで買っていますが、その時の看板には「大小いろいろあります」と書かれていました。
ということは、本当に昔からの魔女のイメージのサイズの大鍋もあったかもしれません。
新入生の必要なもののリストの大鍋の欄には、「錫製、標準 2型」と書かれていました。
この標準2型が原文では satandard size 2となっているので、これが大きさを示しているのだと思いますが、それが実際どのくらいなのかはわかりません。
購入した鍋を持ち帰ったのなら、地下鉄に乗った時の“変な形の包み”の中にあったわけで、サイズ的にも入学の日に持っていた大きなトランクの中に納まる程度ではあったのではないかと思います。
また、後々魔法薬の授業で使う材料の量を見ても、浴槽サイズにしては少ないし、第一浴槽サイズではほとんどが無駄になってしまいそうだし、やっぱり映画に出てくるくらいなのでしょうか。

しかし、2巻の描写を読むと、また少し違った印象を持ちます。
ダイアゴン横町でウィーズリー家の人々やハーマイオニーと買い物をしていた時の描写です。
本屋でギルデロイ・ロックハートのサイン会があって、ハリーはその時彼の全著書をプレゼントされました。重みでよろけながら部屋の隅に逃れたハリーは、そこでジニーに会いました。
その時の描写がこれです。

そこにはジニーが買ってもらったばかりの大鍋のそばに立っていた。
「これあげる」
ハリーはジニーに向かってそうつぶやくと、本の山をジニーの鍋の中に入れた(2巻4章p.92)

ジニーが大鍋のそばに立つ(Ginny was standing next to her new cauldron.)
という表現は、鍋が見た目でジニーと同等に近いくらいの大きさをもっていそうに感じます。
また、本の山をジニーの鍋の中に入れた(~,tipping the books into the cauldron.)という表現は、鍋がそれだけの容積があることを示していると思います。(tipはごみを捨てる、中身をあける、という時に使われる単語のようです)少なくとも、映画でジニーが腕に下げていたサイズでは、ロックハートの全著書を捨てる入れることは出来ないでしょう。

さらに、ここにもう一つ重要な描写があるを忘れてはいけません。
5巻15章での占い学の授業中に、ハリーがロンに言ったセリフ―予兆的な夢の授業で、互いの夢を解釈し合うという場面で、ハリーがねつ造した夢の内容―です。

「えーと、僕の観た夢は……スネイプを僕の大鍋で溺れさせていた。うん、これでいこう……」(5巻15章p.492)

僕の大鍋で溺れさせる!?
やっぱりハリーの大鍋は浴槽サイズなのでしょうか??
大鍋の大きさ、謎です。
ハリー・ポッターと謎の大鍋…

授業準備 - 2013.04.07 Sun

5巻でアンブリッジが査察した際に、スネイプ先生が授業で取り上げていた『強化薬』について、「教材から外した方がよいと魔法省は考えている」というようなことを言っていましたが、これが魔法省がホグワーツに干渉した5巻だけのことか、大雑把な指導要領のようなものがあったのかはよくわかりません。
ホグワーツの授業内容は、どの程度先生個人に任されていたのでしょうか。

2巻でロックハートが『闇の魔術に対する防衛術』の先生になった時、教科書は自分の著書ばかりでしたし、3巻でハグリッドが『魔法生物飼育学』の先生になった時は『怪物的な怪物の本』が指定され、本屋の店員を泣かせていました。
これらはきっと、他の先生が同じ教科を担当していた時は使われなかったものと思われます。
つまり、それぞれの先生の個性はかなり反映されるものだったと思われます。
担当が毎年変わった『闇の魔術に対する防衛術』の授業では、教科書も年々違って生徒たちもだいぶ振り回されて大変だったと思います。しかもお下がりが通用しなくて、ウィーズリー家の家計も圧迫したことでしょう。

フリットウィック先生が担当した『Charm(妖精の呪文・呪文学)』は、基本呪文集一学年用とか二学年用とか、学年に合わせて変わっていきました。
マクゴナガル先生が担当した『変身術』は、1年生の時に『変身術入門』の購入が必要でしたが、2年では新しい本の購入は必要なく、3年生で『中級変身術』を購入しています。
また、魔法史は一年の時に買った他は特に新しい本の追加はなさそうです。
フリットウィック先生、マクゴナガル先生、ビンズ先生など、ずっと同じ先生が担当する教科は、7年間を通じた授業計画というものが出来ていたのだろうと思います。

では、スネイプ先生は?
『魔法薬学』については、1年生の時に『魔法薬調合法』という本を購入が定められています。
6年生になる時『上級魔法薬』の本の購入が求められましたが、この時はスラグホーンが担当しています。スネイプ先生が6年生を担当していた時も同じ教科書を買わせたでしょうか?

スネイプ先生自身はスラグホーン先生の教え子ですから、この本を使って学んだのだと考えると、やはり同じ教科書を購入させたのではないか、という気がします。
ただ、この教科書には間違いがあったり、非効率的な方法だったりする部分もありましたから、スネイプ先生ならきっと、スラグホーンのように本を各自に読ませて作らせるのではなく、自分で改善したもの提示したでしょう。
今までの授業でもたびたびスネイプ先生が作り方を黒板に提示していた場面がありましたが、それはもしかしたら教科書に不備があったからなのかもしれません。教科書にある程度沿った魔法薬を作らせるけれど、その方法は教科書丸写しではないのです。

学生時代の教科書に改善方法の書き込みをたくさん入れていたスネイプ先生。
教師となってからも予備実験をして少しずつ改善を加えていったのではないか、という気がしています。
教室の戸棚に古い自分の教科書を置いていたのも、そういう理由だったのかもしれません。戸棚には低学年用のスネイプ先生の古い教科書『魔法薬調合法』もあって、そちらにも書き込みがなされていたのではないかと思います。

スラグホーンが『生ける屍の水薬』を生徒に作らせた中で、ハリーは最高の評価をもらい、その後スラグホーンには「一回目であれほどの物を仕上げた生徒は一人もいない―セブルス、君でさえ」(6巻15章p.485)などと言われました。ということは、スネイプ先生は学生時代、教科書通りに作ってハリーほどの出来にはならなかったのです。
けれど、スネイプ先生はその後(もしかしたら先生となってから)、調合法の改善点を見いだし、自分の授業ではそう教えたのだと思います。つまり、スネイプ先生が教えた十数年の間の6年生(ハリーの一学年上まで)は、『生ける屍の水薬』を正しい調合法を教えられたのだと確信しています。
ハリーたちが1年から5年までの間スネイプ先生に習った時も、スネイプ先生によって編み出された改善方法によって調合していたのだと思います。
スネイプ先生は何年経っても毎年きちんと予備実験しては改善点があれば直していく、そういう教え方をした人だと私は確信しています。

『闇の魔術に対する防衛術』についてはどうでしょう。
6巻で初めてスネイプ先生がその科目を教えた時、『顔のない顔に対面する』という教科書を用意させましたが、どうもそんなに使ってはいないように見受けられます。
また、N.E.W.Tレベルの授業と他の学年とでは教科書も違いそうです。低学年にはどんな教科書を用意させたか気になります。3年生に人狼の授業をしたのか、それとももっと早い段階で教えたのか、その辺も興味のあるところです。
いずれにしても、1年間しか教えられない覚悟はきっとあったはずで(仮にリドルの呪いを知らなくても、毎年教師が変わることは知っていたはず)、自分の持てる知識をなるべく効率よく教えようとしていたのではないかと想像しています。教科書はあくまで参考程度で、実践的な授業をしたと思います。

もしスネイプ先生がずっと『闇の魔術に対する防衛術』の先生であり続けたなら、“多種多様、千変万化、流動的にして永遠なるもの”と言ったスネイプ先生なら、やはり日々進化していく闇の魔術に対して対抗するために、毎年授業内容を検討し直していたと思います。
教師としてのスネイプ先生は、常に授業内容を検討して最善を尽くす、きっとそんな人だと思います。

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