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2011-07

スネイプ先生の涙 - 2011.07.11 Mon

シリウスの部屋でスネイプ先生がリリーの手紙を読んでいる場面で、私が何より衝撃を受けたのは、スネイプ先生が泣いていることでした。

私はオフでスネイプ先生の話をする時、一時期「スネイプ先生は泣くと思う?」という質問をよくしていました。なぜ聞いたかというと、私は「泣かない人」だと思っていたからです。
人前はもちろん、陰でも泣かない人だと思っていました。

「泣く」というのは、交感神経が優位に働いていて急に副交感神経優位に切り替わった時、つまり緊張した状態から急に緊張が緩んだ状態になった時に起こる、と私は習いました。
で、スネイプ先生は常に交感神経優位な状態(緊張した状態)にあるようなイメージだったので(実際そんなはずはないでしょうけど)、泣くことなどないと思っていました。つまり、スネイプ先生はいつだって、一人になった時でさえ、緊張の糸を緩めることなどないと思っていたのです。
そんなイメージを7巻のこの場面を見るまで持っていました。
だから激しく衝撃を受けました。
スネイプ先生の緊張の糸が切れた!と思ったからです。

もしかしたら、この時までは本当にずっと緊張を保ってきたのかもしれません。
けれど、ダンブルドアを殺す、というあまりにも大きなストレスがかかって、これ以上ないほどの緊張状態となって、この家に飛び込んできて、無目的に階段を上がっていって、そしてシリウスの部屋で、思いがけずリリーの写真を目にして、その瞬間、プツンと切れてしまったのではないかと想像しています。

最上階のシリウスの部屋をどうして開けようと思ったか、そこはよくわからないのですが、スネイプ先生自身もやはり自分の行動に説明がつかないまま、目の前に現れたシリウスの部屋をなんの気なく、というか呆然としたまま開け、ぼんやり部屋の奥まで入り、そこで既に絨毯に散らばっていた羊皮紙の中から、リリーの文字の書かれた手紙を発見したのではないかと想像しています。

gの特徴を見なくても、リリーの文字をスネイプ先生が見間違うはずがありません。
シリウスに宛てた手紙にその文字を見つけ、笑顔で写っているリリーの姿に、とうとう堪え切れなくなったのだと思います。
手紙の内容というより、リリーの笑顔、リリーの文字、特に「愛を込めて(Lots of Love )」に、張りつめていたものが切れて泣いてしまったのではないかと想像しています。
ハリーが手紙を見て感じたように、リリーの温かな手が、一度はこの羊皮紙の上を動いて文字を、言葉をしたためた、という事実に想いを巡らせたかもしれません。
その、目いっぱい張りつめた状態から一気に気が緩んで、鼻先から滴るほどの涙を流したスネイプ先生の姿を思うと、切なくて私が身を捩ってしまいます。抱きしめて「辛かったよね、辛かったよね」と言ってあげたいです。

でも、その涙が却ってスネイプ先生を救ったようにも思います。
あのまま、緊張状態を保ったまま、感情を閉じ込めて死喰い人生活に戻っていったら、いくらスネイプ先生でも身が持たなかったのではないかと思います。
最近巷で言われる「涙の効用」もあって、その涙は、ストレスを軽減する働きをしたことでしょう。
そして、リリーの「愛」とともに笑顔の写真をお守りとし、スネイプ先生は再び独りで立ち上がったのだと思います。

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スネイプ先生への愛を語らずにはいられません。         

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