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2011-02

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もう一つの - 2011.02.03 Thu

スネイプ先生とダンブルドアが夕暮れの校庭を歩きながら会話する場面で、スネイプ先生が「私を信用なさらない」と言ったことについて、前回書きました。
自分が信用されていないという思いはスネイプ先生の中に根強くあったと思うのですが、この場面でスネイプ先生が本当に問題にしているのは、ヴォルデモートに知られたくない内容を教えてもらえないことより、ハリーには言って自分には言わない、という点だと思っています。
「閉心術もできず、魔法も凡庸で、闇の帝王の心と直接に結びついている子どもに、より多くのことを打ち明けている!」(7巻33章p.447)
という言葉からもうかがえます。

信用されているかどうかとは別に、ハリーにだけ打ち明ける、その点も単純にスネイプ先生には不満なのだと思います。
自分は信用されていないかもしれないけれど、ハリーもそうなのだと思っていたら、ここまで不満を表さなかったのではないでしょうか。
ダンブルドアがハリーを特別扱いしているように、スネイプ先生には感じられるのだと思います。
ハリーを同一線上に置いて比べてしまうスネイプ先生の方が子供っぽいと言えばそうなのですが、満たされない思いがあるのは事実です。それを酌んであげて欲しいです。「同じ情報を」と繰り返し求めるスネイプ先生の姿に切なくなってしまいます。

「あいつは父親の再来だ――」と言っているように、スネイプ先生はハリーにジェームズを重ね、自分との扱いの違いを比べてしまうのだと思います。
かつてジェームズは、シリウスなどと一緒にいる時だけセブルスを苛めたり、叫びの屋敷で命にかかわるような度が過ぎた悪ふざけをしたり、卑怯で傲慢だったにも拘わらず、先生方からは高い評価を得ていました。ダンブルドアも例外ではなかったでしょう。
ルーピンが人狼であることを固く口止めされたセブルスは、リリーにすら本当のことを言わず、加害者であるジェームズが英雄のように思われるのを修正することに苦しみました。
その誠実な人柄は、残念ながら誰にも正しく評価してもらえなかったのだと思います。事実を知るダンブルドアからのフォローがあれば、事態はもう少しマシな方向に行ったかもしれないのに。
きっと、ずっと不公平な扱いを受けてきたという思いがあったのだと思います。

3巻でシリウスを捕え、ハリーたちに錯乱の呪文をかけたと証言するスネイプ先生の言葉を遮り、むしろシリウスを信じているかのように振る舞うダンブルドアに「我輩の証言は何の重みもないということで?」(3巻21章p.511)とスネイプ先生は唸ったこともありました。
さらに「ブラックはかつて我輩を殺そうとしたことを、忘れてはいますまい?」(同p.512)と言った時も、自分の言葉が届かないもどかしさを噛みしめているようでした。
またその後、シリウスの逃亡を手助けしたのはハリーではないかと言った時も、実際その通りだったにも拘わらずハリーは白を切り通し、スネイプ先生の言葉は誰も耳を貸さず、むしろダンブルドアは楽しんでいるかのような涼しい顔をしていて、激しく心を乱したままスネイプ先生はその場を立ち去ったのでした。

シリウスの裏切りでリリーが命を落としたと思っているスネイプ先生に対して、あまりにも思い遣りのない態度だったのはもちろん、ダンブルドアがスネイプ先生の訴えを正面から受け止めていないのが気になります。
ジェームズとその友人はいつも重きを置かれ、自分は軽んじられてきた、との思いをスネイプ先生が抱き続けていたとしても無理はありません。

暗い一面は覆い隠され英雄的な面ばかり強調されやがてリリーの愛を奪っていったジェームズと、特に取りもなく規則を破ってばかりで態度も悪いのに世間の注目を集めダンブルドアから特別扱いされるハリーは、スネイプ先生には外見だけでなく同じように見えたに違いありません。リリーだけでなくダンブルドアもジェームズ(ハリー)に取られてしまうように感じているのかもしれません。
自分も認めてもらおうと一生懸命なスネイプ先生が不憫です。
私には、この場面にも‘Look at me(私を見てください)’が込められているように思えてなりません。
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