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2010-11

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スネイプ先生の魂 - 2010.11.17 Wed

手に受けた呪いの話を早々に打ち切ったダンブルドアは、ヴォルデモートの、ドラコにダンブルドアを殺させるという計画に話題を転じました。
スネイプ先生もしぶしぶ話についていきました。

ヴォルデモートはドラコが成功するとは思っていない、これはルシウスへの懲罰にすぎない、と説明するスネイプ先生。
ダンブルドアは「ドラコが失敗すれば当然その仕事を引き継ぐのは、君じゃろう?」(7巻33章p.442)と尋ね、「それが闇の帝王の計画だと思います」(7巻33章p.443)とスネイプ先生は答えました。
この後、ダンブルドアは、最終的にはドラコをヴォルデモートの怒りから救う手段は一つしかないとした上で、「きみがわしを殺さねばならぬ」(7巻33章p.444)と続けるのでした。

余命は1年ほどと知ったダンブルドアは、「これでことはずっと単純明快になる」(7巻33章p.442)と言っています。
杖の所有権は誰かに移ったと見せたいし、ドラコは救いたいし、時間と共にただ呪い殺されるだけでは勿体ないし、確実に死ぬなら自分の命すら利用しようというわけでしょうか。
しかし、ダンブルドアは、それを執行するのにドラコではなくスネイプ先生を指名します。
ドラコにそうさせてやったら、と提案するスネイプ先生に、ダンブルドアは答えました。
「あの少年の魂は、まだそれほど壊されてはおらぬ」「わしのせいで、その魂を引き裂かせたりはできぬ」(7巻33章p.444)と。
それを聞いたスネイプ先生は、「それではダンブルドア、私の魂は?私のは?」(同)と問いました。

もっともな問いだと思います。
殺人によって魂が引き裂かれることを知っていながら、殺せと言い、まだそれほど壊されていない少年の魂を守るために、代わり選ばれたのですから、その魂は、一体どうなると考えているのか知りたいに決まっています。
その質問に対する答えは「老人の苦痛と屈辱を回避する手助けをすることで、きみの魂が傷つくかどうかは、きみだけが知っていることじゃ」(7巻33章p.445)でした。

この返事が、私はすっきりしません。はぐらかされた印象です。
自分で殺人を依頼しておきながら、殺人によって魂が傷つくかどうかは、「きみだけが知っている」と丸投げでは、無責任すぎる気がします。
何か適当な話を作り上げてでも、「決してきみの魂が傷つくことはない」と断言してあげればまだ救われたでしょうに…。
それはさておき。

ダンブルドアは、呪いによって1年ほどしか生きられないと思っているでしょうが、スネイプ先生にしてみれば、この1年の間になんとか寿命を延ばす方向で試行錯誤するつもりだったと私は見ています。
「私をもう少し早く呼んでくださったら、もっと何かできたものを」(7巻33章p.441)と言ったスネイプ先生です。1年で死なせるものか、とスネイプ先生なら考えたと思うのです。だから、ダンブルドアが言うような、苦痛と屈辱を回避する手助けとなったとは、スネイプ先生は感じていないと思うのです。

魂はともかく、少なくともスネイプ先生の心はダンブルドアを殺した時に深く傷いたはずです。
6巻でダンブルドアに杖を向けた時の表情(ハリーが『嫌悪と憎しみ』と表現した表情)や、ホグワーツを去り際に臆病と言われて見せた表情(あたかも背後で燃え盛る小屋に閉じ込められて、キャンキャン吠えている犬と同じ苦しみを味わっているような顔)が、何よりの証拠です。

ハリー・ポッターにおける魂が何なのかそもそも私には理解が難しいのですが、どんな理由がそこにあっても、本人の依頼があったとしても、やっぱり殺人によって魂は傷ついたのではないかと私は考えています。
線引きが難しいというか、人の判断に委ねられるものではないと思うからです。

スネイプ先生も、自分の魂は傷つかないかもしれないと思ったからではなく、自分の魂が傷つくことを承知で、老人の苦痛と屈辱を回避する手助けをする選択をしたのだと思います。
でも、スネイプ先生の魂が損傷されたままだったとは、私は考えていません。

分霊箱について書かれた本を読んで、ハーマイオニーがこう語っています。
「この本は、魂を裂くことで、残った魂がどんなに不安定なものになるか警告しているわ」
元通りにする方法はないかと問われ、
「あるわよ」「でも地獄の苦しみでしょうね」
さらにどうやって戻すかの問いに
「良心の呵責」「自分のしたことを心から悔いないといけないの。注釈があるわ。あまりの痛みに自らを滅ぼすことになるかもしれないって」(7巻6章p.149)と言っています。
これは、分霊箱を作るために殺人をして引き裂かれた魂のことを言っているのだと思いますが、分霊箱を作るつもりなく殺人をしても魂は引き裂かれるのですから、同様のことが起こっているのではないかと思います。

スネイプ先生の魂は、ダンブルドアを殺した時に傷つき、その後地獄のような苦しみを味わって修復されたのではないかと私は考えています。
ダンブルドアは、そこまで見越してスネイプ先生に頼んだのではないかという気もします。
この本はダンブルドアが校長室で保管していたもので、ヴォルデモートの行動を調べる間に当然上記の記述も目にしたと思われるし、また、以前ダンブルドアは、リリーの死に深く後悔し苦痛の呻き声を上げるスネイプ先生を見ているので。
もっとも、後にハリーが死ぬべき時に死なねばならないと聞いて驚くスネイプ先生に、「いままで、それこそ何人の男や女が死ぬのを見てきたのじゃ?」(7巻33章p.451)と言うくらいですから、スネイプ先生は人が死ぬのをなんとも思わないとでも思っているようにも見えますが。

スネイプ先生自身は、傷ついた魂の修復方法など知らなかったかもしれません。ダンブルドア殺害後、良心の呵責に苛まれ、地獄の苦しみを味わい、本人も知らないまま魂は元通りになったのだと思います。

6巻を読み終わった時私は、スネイプ先生がたとえ本人に依頼されてダンブルドアを殺したのだとしても、スネイプ先生の魂は傷ついたままだと嘆きました。
でも、今は、スネイプ先生の魂は元の通りきれいな状態だったと考えています。
そしてそのまま逝ったと信じています。
ハーマイオニーの説明でも、「体がどうなろうと魂は無傷で生き残る」とのことですから、体に傷を負って死んだスネイプ先生ですが、魂は無傷で生き残り、リリーたちと同じ死後の世界に行けたと私は信じています。
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