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2010-10

指輪の呪いと破れぬ誓い - 2010.10.17 Sun

指輪の呪いの治療をしたスネイプ先生とダンブルドアの会話は、指輪の話題からドラコに課された計画についての話題へと変わっていきました。
二人の会話の内容に触れるのは次回にするとして、この会話の時期とスピナーズ・エンドの破れぬ誓いの時期について整理しておきたいと思います。

<指輪の呪いを治療した時期>
ダンブルドアがこの指輪を手に入れた時期を6巻で語っています。
「いや、ごく最近手に入れたのじゃ」
「実は、きみの叔父上、伯母上のところにきみを迎えに行く数日前にのう」(6巻10章p.326)
(叔父叔母となっているのは、7巻でペチュニアがリリーの姉だと判明するまではリリーの妹だと言われていたからです。実際には伯父伯母です)

ダンブルドアがハリーを迎えに行ったのは、夏休みが始まって二週間が経過してからでした。
たった二週間ダーズリー一家とつき合っただけで救い出されるのは、話がうますぎるような気がした。(6巻3章p.67)

以上のことから、ハリーが5年生の学期を終え6年生になる前の夏休みが始まって、一週間と少し経った頃、ダンブルドアは指輪を手に入れたのだと思います。
そして、手に入れてすぐ指にはめたのです。
石を見て、わしは正気を失ったのじゃよ、(中略)指輪を取り上げ、それをはめた。(7巻35章p.501)

スネイプ先生が呼ばれ治療したのは、ダンブルドアがゴーントの家からホグワーツの校長室に戻って指輪を割った後でした。それにしても戻ってからはすぐ呼ばれたことでしょうから、同じ日ではないかと思います。夜のことでした。
著しく傷ついてホグワーツに戻ったときのスネイプ先生のすばやい処置がなければ、わしは生きてこの話をすることができなかったじゃろう。(6巻23章p.281)


<破れぬ誓いを結んだ時期>
スピナーズ・エンドでスネイプ先生が破れぬ誓いを結んだのは、ファッジがマグルの首相を訪れた日と同じかその付近だと思われます。

ファッジが解任されたのは、魔法省での事件の約二週間後。マグルの首相を訪ねて行ったのはその三日後です。
「三日前にクビになりました!魔法界全体が、この二週間、私の辞任要求を叫び続けましてね。」(6巻1章p.25)

魔法省での事件の約一週間後に夏休みが始まっているようです。
マクゴナガル先生が退院してきた三日前に事件があり、その数日後に学期は終わっています。
また、帰りのホグワーツ特急内でマルフォイたちが襲撃してきましたが、この一週間その機会を待っていたとあるのは、彼らの父親が収監された日、つまり魔法省の事件があってから一週間後に学期が終わったということだと思います。


長々と引用しましたが、つまり、ダンブルドアが指輪の呪いを受けた日と、スピナーズ・エンドでの出来事とは共に夏休みが始まって一週間余り経った頃だということがわかります。

では、どっちが先の出来事でしょうか。
スピナーズ・エンドでのナルシッサとのやり取りは、スネイプ先生は事実を知らないまま上手く話を引き出し、合わせているようにも見えるし、私としては、スピナーズ・エンドの方が先で、その情報を元にドラコがダンブルドアを殺す使命を与えられた、と話題に上ったのだと考えるほうが、よりスネイプ先生の有能さを示しているようで好ましいです。

しかし、ベラトリックスとの会話、「闇の帝王との先月の決闘は、ダンブルドアを動揺させた。その後も動きにかつてほどの切れがなくなり、ダンブルドアは深手を負った」(6巻2章p.50)の中の深手こそ、この、手にかかった呪いのことに思われます。
また、指輪の呪い治療時に、ダンブルドアにドラコに代わって自分を殺すように言われた時の動揺を見ると、破れぬ誓いを結んだ後だとは考えにくいです。三つめの誓いは同じことを指していますから。
また、傷ついたダンブルドアが戻ってきたとき、スネイプ先生は学校に居て、その後スピナーズ・エンドに行った、と考える方が、スネイプ先生が行ったり来たりする必要がなくなります。

ということは、やはり指輪の呪いの方が先で、スネイプ先生はナルシッサに話した通り、「あの方の計画を知っている」ことになりますね。
しかも、闇の帝王はドラコが成功すると期待していない、ルシウスへの懲罰にすぎない、とまで話しています。
何もかも知った上で、スネイプ先生は破れぬ誓いを結んだということでしょうか。
三つめの誓い、「もし必要になれば……ドラコが失敗しそうな場合は……」(6巻2章p.58)と言われた時、スネイプ先生の手はピクリと動きました。
6巻を読んだ時は、自分の死を覚悟してのことだと思ったのですが、ダンブルドアが同じことを既に言っていたからだと今は考えています。これから誓うべき内容がわかっていて、動揺が手に出たのだと思います。

「闇の帝王がドラコに遂行を命じた行為を、あなたが実行してくださいますか?」(同)
と言われたあと、一瞬の沈黙が流れ、「そうしよう」と言ったスネイプ先生。
この一瞬、ダンブルドア本人に依頼されたことを思い出し、意思を固めていたのでしょうか。
ダンブルドアに頼まれて頷くまで時間がかかったり、誓いを結ぶ際に動揺が表に出たり、誓いの言葉を言うまでに間があったり、ダンブルドア殺害に関してスネイプ先生の心が激しく揺れ動いたことがうかがわれます。
本当に、なんて酷な使命でしょう。

あと一つ、気になったのは、「あの子(ドラコ)はきみを好いておる」というダンブルドアに、「そうでもありません。父親が寵愛を失ってからは。ドラコは私を責めています」(7巻33章p.443)と答えたこと。
これはまだドラコが6年生になっていない夏休み中の会話ですから、ドラコは魔法省の事件から学期末までの一週間、ドラコは既にスネイプ先生を責める態度を取っていたのですね。
そんな反抗的な態度を取り、投げやりで無謀な行動をするドラコのために、破れぬ誓いを結んだスネイプ先生。本当に6巻時点でかなり命の危険があったのだなあ、下手をすると思いもよらない場面で死んでいたかもしれない、と背筋が寒くなる思いです。

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