topimage

2010-04

スポンサーサイト - --.--.-- --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ハリー入学前 - 2010.04.21 Wed

リリーの死直後の記憶の次に現れたのは、校長室の中で往ったり来たりしながらハリーを評価するスネイプ先生と、まるで相手にしないダンブルドアの姿です。
クィレルから目を離すなと言っているので、ハリーが入学してからそれほど時間が経っていないころだと思われます。
一つ前の記憶はハリーが1歳の時のものですから、この間に10年の月日が流れたわけです。
その10年の間、スネイプ先生はどんな教師生活を送っていたのだろうかと思いました。

ハリーが入学した日、パーシーはこう言っています。
「スネイプ先生は魔法薬学を教えているんだが、本当はその学科は教えたくないらしい。クィレルの席を狙ってるって、みんな知ってるよ。闇の魔術にすごく詳しいんだ、スネイプって」(1巻7章p.188)
スネイプ先生が、闇の魔術に対する防衛術を教えることを、入職以来希望してきたことは後に判明しましたが、それを生徒が知っているのは、スネイプ先生が自分で語ったということなのでしょうか。それとも先生方の噂話を聞きつけた誰かから流れたことだったのでしょうか。
パーシーの口ぶりでは、闇の魔術の知識を生徒の前で披露する場面はあったように思われます。

また、初授業で理不尽に減点されたハリーが言い返そうとした時、それを制してロンが言っています。
「スネイプはものすごく意地悪になるってみんなが言ってるよ」「フレッドもジョージもスネイプにはしょっちゅう減点されてるんだ」(1巻8章p.207)
ロンは入学前に兄たちからスネイプ先生の噂をさんざん聞かされてきたに違いありません。
この言葉からすると、スネイプ先生の様子は、基本的にハリーが入学する前と後であまり変化がなさそうです。
ハグリッドは同じ日にハリーにこんなことを言っています。
「気にするな、スネイプは生徒という生徒はみんな嫌いなんだから」(1巻8章p.209)
嫌い、という主観を他人が語れるものではないと思うけれど、少なくともそれまで何年か一緒に過ごしたハグリッドにはそう見えたのでしょう。そう思わせる態度であったことは、ウィーズリーたちの発言からもうかがえます。
でも、「嫌いだ」と口にするような人ではないように思います。
ウスノロたち(dunderheads)とか、愚鈍(moronic)とか、生徒に向かって言うのを見れば、そう思われても仕方ないのですが。

先生たちとの関係はどうでしょう。
スネイプ先生がハリーを守るためクィディッチの審判を買って出た時、他の全ての先生たちはグリフィンドールの勝利を阻止するためだと思ったことが、クィレルの話からわかります。
この時真実に気付く先生が一人もいないのは仕方ないとしても、スポーツの勝ち負けにまで干渉する人だと思われるということは、かなり信用がなかったと考えられます。
6巻でダンブルドアを殺害して逃亡したスネイプ先生のことを、マクゴナガル先生が「私たち全員が怪しんでいました」(6巻29章p.450)と言うのを見ても、スネイプ先生の人間性は、何年一緒に過ごそうと伝わらなかったのだなあと思います。
ヴォルデモートが姿を消した後からハリーが入学するまでの間も、スネイプ先生は心を閉ざし続けていたのでしょうか。その間、ダンブルドア以外の人々からは誤解されても構わなかったのでしょうか。寂しく思う日はなかったでしょうか。

ここで気になるのはハグリッドです。ハグリッドは、1巻でどんなにハリーやハーマイオニーが筋道をたてて説明しても、スネイプ先生のことは「スネイプは生徒を殺そうとしたりはせん」(1巻11章p.282)と譲りませんでした。
スネイプは生徒が嫌い、と言いながらも、殺そうとする人だとは決して思わなかったのでしょう。ダンブルドアが殺されたとハリーが告げた時も、遺体を見るまでまるで信じなかったし。
ハグリッドは、動物的な勘か何かで、スネイプ先生に邪悪な気配がないことを感じていたのかもしれません。

そんなハグリッドの純粋な眼差しにスネイプ先生も気付いていて、ハグリッドの前では何か肩の力が抜けるかのような思いを抱いていたらいいなあと思います。
ハリーの入学で、すっかり心を乱されてしまった様子のスネイプ先生。せめてハリーが入学するまでの間くらい、安らぎを覚える時がたくさんあったことを願っています。
スポンサーサイト

二人だけの秘密 - 2010.04.07 Wed

ダンブルドアの校長室で、傷ついた動物のような呻き声を上げていたセブルス。やがて上げたその顔を、ハリーは、『百年もの間、悲惨に生きてきたような顔だった』(7巻33章p.436)と見ています。

セブルスは慟哭していたのでしょうか。こんなに激しく悲しみの感情を表す姿を、今まで見せたことがなかっただけに、読んでいる私まで動揺してしまいます。
その打ちのめされた姿と悲痛な声と惨めな顔を目の当たりにしたハリーは尚更だったと思います。

以前、ダンブルドアが、
「ヴォルデモート卿が予言をどう解釈したのか気づいたとき、スネイプ先生がどんなに深い自責の念に駆られたか、きみには想像もつかないじゃろう。人生最大の後悔だったじゃろうと、わしはそう信じておる。」(6巻25章p.350)と言っています。
その時ハリーは、その言葉をまるで信じませんでした。
けれど、今回、百年もの間悲惨に生きてきたような顔だと感じたハリーには、セブルスの深い自責の念をはっきり感じ取ることも出来たに違いありません。

リリーの息子が生き残り、リリーそっくりの目を持っているという話も、セブルスにとっては何の救いにもならない様子で、聞くことすら拒否的な態度です。
しかし、「リリー・エバンズを愛していたなら、本当に愛していたなら、これからのおまえの道は、はっきりしておる」(7巻33章p.437)と言われ、セブルスは聞く耳を持ちました。
そして、闇の帝王が戻ってきたとき、リリーの息子ハリーは非常な危険に陥ると聞き、ハリーを守ることを承諾したのです。
その時セブルスは
「しかし、ダンブルドア!決して―決して明かさないでください!このことは、私たち二人の間だけにとどめてください!誓ってそうしてください!私には耐えられない……とくにポッターの息子などに……約束して下さい!」(7巻33章p.437~438)‘never - never tell, Dumbledore! This must be between us! Swear it! I cannot bear…especially Potter’s son…I want your word!’(US版p.545)と懇願し、ダンブルドアは約束したのでした。

この時の約束通り、スネイプ先生がハリーを守っているということをダンブルドアは決して明かしませんでした。その結果、スネイプ先生は、ほとんど全ての人から誤解されたまま死んでしまうことになったわけですが。
それでも、ハリーを守っているということを誰にも知られたくない、特にハリーには知られたくない、というのがスネイプ先生の望みだったのだから、仕方ありません。
なのに、よりによってハリー本人に知られてしまうとは!それも記憶を渡すことで、自分から打ち明ける形になってしまうとは!

スネイプ先生は、死の間際、究極の選択をしたのだと思います。
ハリーが死ぬ運命にあるということを本人に伝えると決めた時、スネイプ先生が一体どんな方法を使うつもりだったかはわかりませんが、既に書いたように、私は、‘死んで記憶を渡す’という方法で伝えるつもりではなかったと思っています。
まだ死ぬつもりではなかったけれど、死が迫っているので、やむを得ずこの方法を取ったのだと。
だから、本来伝えるはずのハリーの役割に関する話、死ぬべき時に死ねるよう育てられてきた、とダンブルドアが言った場面だけをポンと渡すだけでは、到底ハリーに理解できないと考えたのだと思います。また、スネイプ先生自身を信じてもらわなければ、その場面を見せてもハリーの心は動かないでしょう。
だから、自責の念が本物であることを知らせるためにも、幼少のころからのリリーへの恋心などという、一番見られたくない個人的で大切な記憶を、一番見られたくないポッターの息子に見せることを選んだのだと思います。そこには、自分はもう助からない、という諦めもあって。

ああ。出来ることなら、この記憶、誰にも見られることなく、墓場まで持って行ってもらいたかった。
こんなに懇願しているのに、耐えられないと言っているのに、ハリーに知られたばかりか、多くの観衆の前で秘密を晒されてしまって……。

ハリーには、この記憶がどれほどの重みを持つか感じて欲しいです。
そして、ハリーに伝える役目を負わせたダンブルドアにも、リリーの息子を死なせる方向に導く苦しみだけでなく、自ら過去を明かすという苦しみまでも与えてしまったことを十分理解して欲しいです。

NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

拍手コメントについて

拍手コメントをいただいた時は、その記事のコメント欄にお返事いたします。

プロフィール

二尋

Author:二尋
スネイプ先生への愛を語らずにはいられません。         

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

スクロール式になっています

前ブログからの訪問者数

リンク

このブログをリンクに追加する

最近のトラックバック

ブログ内検索

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。