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2009-09

二人の時間 - 2009.09.10 Thu

二番目にハリーが見た記憶は、木の茂みの中に座ってリリーと穏やかに会話するセブルスの姿でした。

この二人、まだホグワーツに行っていないどころか、入学の案内を受け取ってもいないければ、まだ11歳にもなっていないようです。
二人が11歳になるのは共に1971年の1月ですから、その前の年10歳の夏(服装から)でしょうか。

最初の場面のセブルスを、ハリーは9歳か10歳と見ているので、出会ってからまだ2,3週間~2,3ヵ月しか経っていないか、さらに1年くらい経っているのかよくわかりません。
いずれにしても、この時二人はだいぶ親しくなっていると思われます。

最初の出会いで「魔女」と言われて怒ったリリーも、この時はもう魔法の存在を受け入れています。
初回は全く相手にしないかのように、睨みつけて去って行ったリリーですが、既に「ホグワーツ」「吸魂鬼」の言葉を知っているし、ふくろうが手紙を運んでくることも知っているようです。
あの日家に帰ったリリーは、セブルスの言葉を反芻し、今までの自分を振り返って、思い当たる節が多々あることに気づいたのではないかと思います。
半信半疑のリリーは、再びセブルスと会った時、ストレートに疑問をぶつけ、結局彼を信じることになっていったのだと想像しています。

また、リリーはセブルスの両親の不仲まで知っています。
これは、セブルスが話したということだと思います。
5巻で見た記憶の中の、怒鳴る父と縮こまる母の居る部屋の隅で泣いていた小さな少年の姿を思い出します。あれは、日常茶飯事だったのですね。
誰にでも話せる内容ではなかったと思います。その状況を語る人が出来たことで、心の重荷を少しでも軽くすることができたのでしょうか。
リリーに対して本当に心を開いていたことが感じられる場面です。

二人がここまで距離を縮めるまで、二人の間にどれほどの会話がなされたのでしょう。ペチュニアがその場に居ると、話の腰も折られそうですから、きっと二人だけで話す時間は、何度かあったのだと思います。
魔法のことも魔法界のことも何も知らないリリーが、それを信じるに至った経緯を考えると、その間何度もセブルスが話して聞かせ、リリーが興味を持ってさらに聞き、納得することを重ねていった姿が浮かびます。
それはつまり、セブルスが過ごした幸せな時間の長さを示すことになると思います。

「こんどは、どっちがスパイだ?」(7巻33章p.419)
‘Who's spying now?’(UK版p.536)
という会話の内容から言って、最初の出会いからそれほど時間が経っていない印象、長くても何ヶ月レベルの気がしますが、ここはできるだけ長い時間を一緒に過ごし、二人はゆっくり距離を縮め、絆を強めていったと考えたいです。
この後も、ペチュニアの部屋に二人で入り込んだというエピソードがあります。その行為自体は決して褒められるものではありませんが、入学前に誰にも邪魔されない二人だけの輝くような時間を、たくさん過ごしていて欲しいです。

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