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2009-06

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Look...at...me... - 2009.06.28 Sun

スネイプ先生の最期の言葉については、今まで何度か語ってきました。
日本語で「僕を……見て……くれ……」と訳されたことで、この瞬間のスネイプ先生が昔に戻ったように思ってしまいがちですが、もちろんそれは一つの解釈にすぎません。
でも、複数で話し合った結果、本当にそういう意図を持って「僕」が使われた、と編集者の方に伺う機会もあり、それはそれで納得しています。
ただ、折角ですから、翻訳者のフィルターを通さずに自分だけのスネイプ先生の最期の姿も考えてみたいと思います。

私が最初に原書でこの場面を読んだ時は、「ハリーに開心術を使え」、「今すぐ使え」と言ったのだと思いました。記憶の糸として渡したくなかった「想い」を、目を通して伝えたいのだと解釈しました。だから、覗きこんだハリーの目が一瞬しかスネイプ先生の目を捕えられなかったことで、何か一つ、伝えられないことが残ったのだと思いました。

次の章を読んで、これはリリーに見て欲しかったのだと思いました。
そして、その時私が考えたのは、リリーに見て欲しいと思っているのは、「リリーと決別した日の学生セブルス」、「リリーが死んだ日の青年セブルス」、「現在のスネイプ先生」、のどれだろう?ということでした。

最期のスネイプ先生がどの時代にいたか、ということは、読む人の解釈それぞれで、どれと一つに絞ることなどできないと思います。
その解釈というのも、それぞれの持つスネイプ先生像に大きくかかわってくると思います。
スネイプ先生は過去へのこだわりがとても強い人と考えるなら、「学生セブルス」や「青年セブルス」を最期の場面に思い描くと思います。
スネイプ先生が現在も大事にする人だと考えるなら、最期の瞬間は「現在のセブルス」だと思います。
また、先生であることに重きを置く人なら、最後の瞬間もあくまで「先生」だったと考えるかもしれません。
そして、各自の感じ方も時間によって変化していくのではないかと思います。
私は、7巻原書を読み終わった当初は、最期のスネイプ先生は、少年時代に近いところにいた気がします。一つの考え方に絞っていたわけではないので、断言できませんが、「僕」もありでした。
でも、何度も読み返し、こうして少しずつ語っていくうちに、私の中のスネイプ先生は、より「僕」から遠ざかっていきました。

今の私は、最期に居たのは、現在のスネイプ先生だと考えています。
私のイメージするスネイプ先生は、確実に成長しているからです。
本人に自覚はなかったかもしれないとは思いますが、スネイプ先生は教師としての喜びや、人間への愛を知っていたように、私には見えます。
何度か書きましたが、リリーへの愛に勝るものができていたのだと思っています。
それを、最後の最後で過去に引き戻してしまっては、後半の人生を無かったものにしてしまう気がします。
私は、授業中のスネイプ先生の熱心に指導する姿や、冷たい言い方ではあっても常に生徒の安全に気を配っていた姿が大好きです。
罰則にしても、行き過ぎたものは一度もなかったし、寮監としては寮生の将来を真剣に考える人だったとも思っています。
ホグワーツに居続けた理由が、リリーの息子を助けるためだけだったとは私には到底思えません。

最期の苦しい息の中、辛うじて絞り出したこの言葉。
リリーを愛した過去のセブルスが、当時言えなかった思いを、今ようやく伝えているのではなく、リリーを愛し、他の愛にも目覚め、リリーの忘れ形見を見守り続けた現在のセブルスが、リリーに今の自分を見てと懇願しているのだと私は考えています。
さすがに、今の自分に自信があるとは思っていませんが、大きな愛を知った上で、一人の女性に対しては変わらぬ愛を抱いていたことを伝えたかったのではないかと、今の私は想像しています。



ああ、でも、本当にこれが最後なのですね。
次の章でハリーを通してスネイプ先生の記憶を覗くことになりますが、その中にあるのは、全て過去に存在したスネイプ先生の姿。
リアルタイムで見られるスネイプ先生の姿も声も、この場面が最後です。
今後どうあっても、スネイプ先生の口から新しい言葉が紡ぎ出されることはない、というのは、とてつもなく寂しいことだと感じます。
こうしてこの場面を語りながら、今また、何度目かの大きな喪失感に見舞われています。辛い、辛い……。
でも、語るのやめてしまったら、私の中のスネイプ先生まで消えてしまいそうな気がするので、まだまだ語り続けるつもりです。
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スネイプ先生への愛を語らずにはいられません。         

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