2008年08月24日 (日) 22:28 | 編集
遅刻すれすれで部屋に入ったスネイプ先生が、ヴォルデモートの指示に従ってついた席は、ヴォルデモートの右側でした。
文字通り右腕(一番信頼する有力な部下:広辞苑)という印象で、この場面、大変誇らしく思いました。
スネイプ先生は、実際はヴォルデモート側ではなかった上に、ヴォルデモートが復活した3年前、召集に2時間遅れで到着し、『ご不興を買った』経験があるにも拘わらず、これほど重んじられていることに感心します。そこにダンブルドアの入れ知恵があったとしても、裏切りの気配を感じさせない強い精神力があればこその席順です。
スネイプ先生はハリーの移動日を、土曜日の日暮れ、と報告します。
これは後の33章のダンブルドアの言葉が示す通り、ヴォルデモートに疑念を生じさせないためのものでした。
報告を受けたヴォルデモートは、スネイプ先生の目を見据えます。
自分が見られてもいないのに思わず目を背ける傍の死喰い人。それほどの烈しい視線を正面から受け止め、静かに見つめ返すスネイプ先生。
一体何度こうして見据えられ、見つめ返したことでしょう。そのたび、ただの一度も疑いを持たれなかったスネイプ先生の強さにひたすら敬服するばかりです。
スネイプ先生の閉心術がヴォルデモートの開心術を上回っています。
33章では、ダンブルドアもこう評価していることがわかります。
スネイプ先生がヴォルデモートにも見破られないほど心を閉ざすことができたのは、リリーを守りたいと強く願った時以降のことだろうと思います。リリーを何としても守りたくて、きっちり心を閉ざす術を身につけたということは理解できる気がします。
でも、守るべき対象がハリーとなってからもそれだけの力があったのは、普段から自分の悲しみを封じ込め気持ちをすり替えていたからではないかという気がして気の毒でなりません。
どれほどの苦しみを押し殺してヴォルデモートの腹心の部下を演じ続けたのだろうと思うと、スネイプ先生が冷静であるほど辛くなってしまいます。
文字通り右腕(一番信頼する有力な部下:広辞苑)という印象で、この場面、大変誇らしく思いました。
スネイプ先生は、実際はヴォルデモート側ではなかった上に、ヴォルデモートが復活した3年前、召集に2時間遅れで到着し、『ご不興を買った』経験があるにも拘わらず、これほど重んじられていることに感心します。そこにダンブルドアの入れ知恵があったとしても、裏切りの気配を感じさせない強い精神力があればこその席順です。
スネイプ先生はハリーの移動日を、土曜日の日暮れ、と報告します。
これは後の33章のダンブルドアの言葉が示す通り、ヴォルデモートに疑念を生じさせないためのものでした。
報告を受けたヴォルデモートは、スネイプ先生の目を見据えます。
ハリー視点で語られてはいないこの章での描写は、私は偏りがないものと見ています。その視線のあまりの烈しさに、傍で見ていた何人かが目を背けた。凶暴な視線が自分の目を焼き尽くすのを恐れているようだった。しかし、スネイプは、静かにヴォルデモートの顔を見つめ返した。
(7巻1章p.9)
自分が見られてもいないのに思わず目を背ける傍の死喰い人。それほどの烈しい視線を正面から受け止め、静かに見つめ返すスネイプ先生。
一体何度こうして見据えられ、見つめ返したことでしょう。そのたび、ただの一度も疑いを持たれなかったスネイプ先生の強さにひたすら敬服するばかりです。
スネイプ先生の閉心術がヴォルデモートの開心術を上回っています。
33章では、ダンブルドアもこう評価していることがわかります。
けれど私は、ヴォルデモートの烈しい視線すら貫けないほど心を閉ざせるスネイプ先生の強さや技術を誇る気持ちよりも、そこまで感情を抑え込むことのできたスネイプ先生の苦しみを想像する方が勝って辛いです。「ヴォルデモートに価値ある情報と見えるものを伝え、しかも肝心なことは隠しておくという芸当は、きみ以外の誰にも託せぬ仕事じゃ」(7巻33章p.447)
スネイプ先生がヴォルデモートにも見破られないほど心を閉ざすことができたのは、リリーを守りたいと強く願った時以降のことだろうと思います。リリーを何としても守りたくて、きっちり心を閉ざす術を身につけたということは理解できる気がします。
でも、守るべき対象がハリーとなってからもそれだけの力があったのは、普段から自分の悲しみを封じ込め気持ちをすり替えていたからではないかという気がして気の毒でなりません。
どれほどの苦しみを押し殺してヴォルデモートの腹心の部下を演じ続けたのだろうと思うと、スネイプ先生が冷静であるほど辛くなってしまいます。

