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2007-04

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土曜の罰則 - 2007.04.24 Tue

セクタム・センプラを使い、偽物の教科書を持ってきたハリーに、スネイプ先生が与えたのは、先生の研究室での毎土曜日の罰則でした。
ハリーが研究室に入っていくと、既に先生の部屋には、ハリーのためのテーブルと、積み上げられたくもの巣だらけの箱が用意されていました。

ハリーには、魔法を使わず作業を行うよう指示しましたが、スネイプ先生はこの物品を揃えるのに、魔法は使ったと思います。杖の一振りで机を出し、箱はフィルチが持ってきて、積み重ねていったのではないかと思います。
が、先生が机を運んでいる姿を想像するのも楽しいです。
ハリーが来る前に実はそんなちょっとした重労働をしていて、息切れを隠して「ああ、ポッター」と涼しく言う姿を想像するのが。

学生の悪行に対する記録に何の意味があるのかよくわかりませんが、スネイプ先生がわざわざジェームズたちが君臨した頃の記録から取り掛からせたのは、何か意味があるような気もします。
また、少なくとも、ジェームズと同じ時代を過ごした、スネイプ先生自身に関する悪行の記録は残っていないのだと思います。

最初に目を合わせた瞬間から憎み合っていたというジェームズとスネイプ先生。スネイプ先生だって学生時代は隙あらばジェームズに呪いをかけようとしていた、と5巻29章でルーピンが語っています。またジェームズは七年生の頃、高慢ちきが少し治ってきて、面白半分に呪いをかけなくなったが、スネイプは特別だったと同じ章でシリウスとルーピンが話しています。
つまり七年生になっても、互いに呪いはかけ合っていたわけです。スネイプ先生は色々な呪文を発明して、時にはそれが流行しているというのに、スネイプ先生に関する記録が残っていないとは、どういうことなのでしょう。

シリウスが「スネイプは確かに難を逃れるだけの狡猾さを備えている」(4巻27章p.265)というように、スネイプ先生は常に上手く切り抜け、罰則を受けずに済んでいたのでしょうか。
それとも、隙あらばジェームズに呪いをかけようとしていたものの、実際はシリウスと2人がかりでやり返され、手も足も出ず、常に被害者だったということでしょうか。
それとも、実際は罰則を受けていて、記録も残っていたけれど、ハリーが来る前に自分の記録の書かれたカードだけ抜き取っていたとか!
だいたい、千十二番から、千五十六番までの箱にジェームズたちの記録があるとわかっているのも、怪しいです。既に自分のカードがないか確認済みということではないでしょうか。こっそり自分のカードだけ抜き取る地味な作業の後、「ああ、ポッター」と言う姿も捨て難いです。

いずれにしても、この罰則の場面にも物語の都合上の意味があると思います。だいたい、今までだって、些細な場面が後の伏線になっている場合は多くあり、無駄な場面というものがないように思えるので。
この土曜の罰則、ただジェームズたちの悪行を知らしめるためだけではない、重要なヒントがあるのではないかと思って読むのですが、よくわかりません。
強いて言えば、カードに登場した「バートラム・オーブリー」の名が何かに関係あるとか、頭を通常の二倍にする呪い自体が今後使われるとか。それとも、スネイプ先生と二人きりで過ごす時間そのものに意味があるのでしょうか。上の階で教えるようになっても研究室を明け渡していないことや、以前と同様壁いっぱいに並ぶ魔法薬の瓶にヒントがあるのでしょうか。それとも、時を刻む壁の大時計に?
スネイプ先生が去った後、ハリーは再びこの部屋を訪れる日がくるのでしょうか。変わらずに大時計は時を刻み続けるのかと思うと、書いていて悲しくなってきます。

結局、抜き出してみたところで、よくわかりませんでした。
スネイプ先生、単にジェームズはいつもシリウスと(時には他の二人も)つるんでいた「臆病者」だったということを知らせたかっただけなのでしょうか・・・

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水浸しのローブ - 2007.04.18 Wed

「学用品のカバンを持って来い」と言われたハリーが、教科書を取りに行って必要の部屋に隠し、再びトイレに戻るまで、スネイプ先生は何分かの間を、水浸しのトイレで待っていたと思うと、気の毒で仕方ありません。

だいたい、水浸しのトイレの床にひざまずいて反対呪文を唱えたのですから、膝から下のローブはびっしょり濡れていたに決まっています。また、水と血に濡れた床に横たわったドラコを抱えて立たせた際に、腕や胸あたりも濡れたはず。その後支えて病棟まで連れていっていますから、スネイプ先生のローブは、さらにドラコの血や水を吸ったことでしょう。
そんなびしょ濡れのスネイプ先生を待たせて、ハリーは教科書を隠そうとなおも悪あがきをしています。
隠す場所を提供してくれた必要の部屋は、大聖堂ほどの大きさがあり、その中にはホグワーツの住人が何世代にもわたって隠し続けたものが山となり、通路がいくつもありました。その一つに入って、右折やら左折やらして、戸棚に教科書を隠し、しばらく佇み、目印のものを置いています。またこの間、ハリーは、どんな物品が隠されているかかなり詳しく観察しており、必要の部屋で過ごした時間は1,2分ではなさそうです。そこからトイレに戻ったのは、1分後のようですが。

濡れたローブが、スネイプ先生の体温を奪っていたのかと思うと、やり切れません。もっとも、ハリーが血と水でぐしょ濡れであるとの記述はあっても、スネイプ先生がそうであるとは、書いていないのですが。
ドラコを病棟に連れていった時に、校内を歩くのに不適切な姿であるからと、自身とドラコを清めていった可能性もあります。真っ黒なローブでは、それほど血の色もわからないかもしれませんが、スネイプ先生が恐ろしい形相で、びしょ濡れで廊下を大股に歩き、床に血の混じった水を滴らせていたら、生徒はひどく驚くに違いないですから。
ドラコを抱えたり支えた時に、手には血もついたでしょう。その血まみれの手のまま、マダム・ポンフリーがスネイプ先生を帰すとも思えないし。(あ、でも3巻で担架を作って、ハリー達やシリウスを運んだスネイプ先生自身の傷は、放置されていましたっけ)

それでも私は、この場面、血と水に濡れたスネイプ先生が、冷たい水浸しの床に静かに立っている姿を想像してしまいます。3巻で自分の傷の手当ては後回しにして奔走したスネイプ先生が、この時だって自分のローブの濡れを気に掛けるとは思えないからです。
立ち姿は静かですが、ドラコの命が危険にさらされたこと、破れぬ誓いの内容、ドラコの任務、やりたくないと断ったもののダンブルドアから命じられた何か、そんな様々なことを一度に考えていたのではないかと私は想像しています。
その状況でローブを乾かすなどという発想はない気がします。
本人も気付かぬうちに随分冷え切っていたに違いありません(泣)

ハリーが戻って以降のスネイプ先生は冷静そのもので、やはり優秀な閉心術士だと思いました。トイレに飛び込んできた時こそ、感情が露(あらわ)になっていましたが、体が冷えるに従い、冷静さも取り戻していったのでしょうか。
おかげで、先生が何を考えているのか、どうしてこんなに軽い罰を言い渡したのか、私にはさっぱりわかりません。

それにしても、ハリーが戻ってきた時、黙って手を差し出す仕草も、教科書を一冊ずつ取り出し、魔法薬の教科書を入念に調べる様子も、想像するとその色っぽさにクラクラします(汗)
水の滴るローブを纏い、細長い手をカバンに突っ込み一冊ずつ取り出し、冷え切った指がページを繰り、表紙の裏表や背表紙などをじっくり見つめるスネイプ先生の姿。「ローニル・ワズリブ」の文字を見つけても、顔色一つ変えない冷静さ。確かに自分の所有物であると言い切るハリーに、言い方を変えて三度確認する慎重さ。ハリーに話しかける際のきわめて低い声や囁き声。全て美しくてうっとりします。

どうもこの場面、先生の美しさばかりに気を取られて、何か重要なことを見落としているような気がしてなりません。

追及なし - 2007.04.12 Thu

ドラコを医務室へ連れて行き、戻ったスネイプ先生は、あの呪文を誰に習ったかハリーに尋ねました。
聞かれたハリーは、この期に及んでまだ嘘をつきます。もちろん、スネイプ先生にはお見通しですが。そこで、開心術を使ったスネイプ先生、ハリーにカバンを教科書を持ってくるよう言い渡しました。
ハリーは結局、替え玉としてロンの本を出し、スネイプ先生は、土曜の罰則を告げたのでした。

先生はこの時まで、ハリーが自分の教科書を持っているとは知らなかったのでしょうか。今まで何度も考えてきたたことですが。
スネイプ先生はこの開心術以前からもともと知っていたのではないかと、スラグホーンがハリーの魔法薬学の優秀さを吹聴したため既に気付いていたのではないかと、後に29章でハリーが語っています。
もとから知っていなくても、少なくともこの開心術によってスネイプ先生は、自分の教科書をハリーが所有し、利用していることは完全にわかったはずです。
それなのにスネイプ先生は、偽物を持ってきたハリーにそれ以上追及せず、罰則を言い渡しただけでした。その罰則も人の命がかかった割りには軽すぎるものでした。

後の29章p.484で、ハリー達三人も、スネイプ先生がなぜ、ハリーを突き出さなかったか考えています。そこでの推論、「あの本との関係を知られたくなかった」は、つまり真実ではないのだと思います。根拠としては薄いのですが、今までたいていハリー達の言葉として提示された推測は外れていました。今回もローリングさんは、謎として残してくれたのだと思っています。

ハリーは29章で、この本が「自分を助けてくれた」ということに耐え難い思いを抱いていますが、結局そのために、スネイプ先生は取り上げなかったような気がします。むしろ初めからハリーを助けるために、偶然が重なるよう仕向けたようにも思えます。ちょうど、フェリックス・フェリシスで、万事上手く事が運ぶよう行動をコントロールできたように。フェリックス・フェリシスか、そうででなくともハリーの手に渡るよう偶然が重なるような呪文などがかかっている可能性はあると思います。フェリックス・フェリシスの存在によって、そんな偶然の連なりが可能であることが示唆されたと思います。
やはり、スネイプ先生は、ハリーに渡るよう細工していたのでしょうか。
その中には、セクタム・センプラのように、大変危険な闇の呪文も書かれていたのに?
リスクを冒して敢えて渡したからこそ、今回の罰が軽かったということでしょうか。
そうだとしたら、スネイプ先生がここで開心術を使ったのは、なぜなのだろうと思います。ハリーだって『開心術』を使う必要はなかったと29章で言っているくらいですし、反対呪文を唱えた時点で、ドラコの傷がセクタム・センプラという自分で作った呪文によるものだとわかっていたわけですから。自分が既に知っていることをハリーに知られないためのカモフラージュでしょうか。色々、わからないことだらけです。

ハリーがカバンを取りに戻る途中「スネイプがそれを見たらどうなるんだろう?」と考えたように、スネイプ先生は、もしハリーが素直にプリンスの教科書を持ってきたときには、どんな反応を示したのだろうかと考えずにはいられません。
取り上げざるを得なかったのでしょうか。なんだかんだ言って、結局ハリーの手元に残ることになったような気もします。
この教科書、6巻では結局それほど大きな役割を果たしていないような気がするからです。
ハリーの魔法薬学の授業での活躍を助け、スラグホーンの信頼を得たからこそ、重要な記憶を取り出すことができたわけではありますが。
今後再び登場して欲しいです。
あとは、スネイプ先生のものだと知らければ、その内容は信頼し、指南役でもあり友達でもあったと考えるハリーの「フィルターのかからないスネイプ先生に対する評価」というものをハリー自身が気付くきっかけになりそうです。本自体の登場はなくても、ハリーを助けることは続いて欲しいと思います。

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