スネイプ先生に開心術!!
スネイプ先生についてあれこれ思ったことを綴ります。「ハリーポッター」7巻のネタばれあり。未読の方はご注意ください。
喉から押し込むベゾアール
2007年02月05日 (月) 20:56 | 編集
ちょっと、話が前後するのですが、言い忘れたことがあったので、書こうと思います。

誕生日に惚れ薬入りのチョコレートを食べてしまったロンが、解毒剤を飲んだ後、今度は毒入り蜂蜜酒を飲んで泡を吹いて倒れてしまいました。唖然とするスラグホーン先生を尻目に、ハリーはすばやく行動し、ベゾアール石をロンの口に押し込んだのでした。

ベゾアール石と言えば、1年生だったハリーが最初の魔法薬学の授業でスネイプ先生に質問攻めにされた時に出てきた名前です。
その後、忘れたと思った頃に突然脚光を浴びたこの物質、いったいどのくらいの大きさなのでしょうか。そのまま飲み込んで窒息しないのでしょうか。

以前、オフでお会いした方は、こぶしくらいの大きさを想像していたとかで、それを喉に押し込むのは辛いだろう、と語り合ったことがありました。
多分、「石というより乾涸びた腎臓のようだった」(6巻18章p.85)という記述から、実際の腎臓サイズを想像されたのだろうと思います。
私が想像していた大きさはそら豆サイズでした。それも喉に押し込んだら、窒息の可能性があるとは思います。

ハリーが材料棚で見つけたベゾアールは、小さな紙の箱(small card box)に半ダースほど入っていました。card boxが「紙の箱」となっていますが、これって、「名刺入れ」とか「トランプカード入れ」という意味ではないのでしょうか。少なくとも大きさとしてはそのくらいをイメージしていました。その中に6個くらい入る腎臓型の結石といったら、実際はそら豆より少し小さいくらいでしょうか。それを口に入れたわけです。

ところで、毒を飲んで手足が痙攣しているロンが、はたしてちゃんと石を飲み込めるかが、私は最初に読んだ時から気になっていました。
痙攣とは、不随意に起こる筋肉の収縮ですから、自分で筋肉をコントロールできる状態にはないということだと思うのです。手足が痙攣していて泡も吹いているなら、きっと全身の筋肉が痙攣していると思います。
それで、まだ邦訳が出版される前、ハリーポッターを読んだことのない同僚に質問してみました。嚥下の専門家である二人のSTに同時に。
痙攣している人に、嚥下はできるのか?と聞きました。
答えは「できない」でした。「ファンタジーの世界だからできるんだよ」とも言われました。
ううむ。確かに随意運動(自分で動かそうと思って動かす運動)は無理だと思いました。筋肉が勝手に収縮しているときには、反射も起こらないでしょうし。

様々な毒に対して解毒作用のあるベゾアール石。でもたいてい毒を飲んだ人は、毒による症状が出ていて、飲み込むことは困難なのではないかと思います。例えば、意識がない場合とか。
魔法薬の本に書かれたスネイプ先生の指示はどうなっているでしょう?
「ベゾアール石を喉から押し込むだけ」(Just shove a bezoar down their throats)とあります。

嚥下には第1期(口腔期)から、第2期(咽頭期)、第3期(食道期)まであります。
第1期は随意運動ですが、2期と3期は反射ですから、痙攣している時は無理でも、咽頭まで入れれば、意識はなくても反射で飲み込めるのではないかと思いました。
先生、素晴らしいです!咽頭まで押し込んでやれば、後は反射で入っていくというのですよね。

そこで、また最近聞いてみました。
どうやら、そう簡単な話でもないようです。反射といわれる部分でも、「飲み込もう」という意志は働いているので、随意運動がないとは言い切れない、ということでした。だから、意識の無い人に何かを飲ませることは非常に危険、ということでした。
たしかに、マグルの世界ではそうだと思います。
でも魔法界においては、毒で死ぬか生きるかという時、一か八かで、ベゾアール石を喉まで押し込むという方法が取られても、おかしくないと思います。「口にいれるだけ」と書かず、「喉から押し込むだけ」とおそらく学生時代に書いたスネイプ先生の正しさに舌を巻きました。

そのような指示があったにもかかわらず、ハリーは口に押し込んでいますね。原書でもmouthですから、随意運動なしでは難しかったかもしれません。
あの状態でロンが飲み込めたのは、やはり魔法の世界ならではの出来事だからか、一時的に痙攣が治まり、意識があったと考えるかのどちらかだと思います。


注意!
意識のない人の喉には、決して物を押し込まないで下さい。
[PR] 英会話 生命保険 アルバイト Powered by FC2ブログ 専門学校. / Template by sukechan.