スネイプ先生に開心術!!
スネイプ先生についてあれこれ思ったことを綴ります。「ハリーポッター」7巻のネタばれあり。未読の方はご注意ください。
好きなわけでも嫌いなわけでもない
2006年12月03日 (日) 21:47 | 編集
隠れ穴の暖炉前で語るハリーとルーピン。ハリーは単刀直入に「ほんとのこと言って、スネイプが好きなの?」と尋ねます。対してルーピンは「セブルスが好きなわけでも嫌いなわけでもない」と答えました。(6巻16章p.18)
スネイプ先生を信じるかどうかの判断は、ダンブルドアに任せているものの、感情としては、好きでも嫌いでもないのですね。

私は、スネイプ先生を好きになる前は3巻のルーピン先生が一番好きでした。
ハリーに対する態度が優しく、温かく包み込んでくれるようで、安心していられたからです。
スネイプ先生に深く惚れこんだ今では、スネイプ先生に対するルーピンの態度が気になるようになりました。ルーピンは人の痛みがわかる人だと思うからです。

月に一度、自分が自分でなくなる恐怖はどんなものなのでしょう。
「変身するのがどんな気持ちなのかわかってからは〜」(6巻16章p.21)という表現から、その気持ちがわかるようになったのは、ある程度の年齢になってからのようです。思春期に入るくらいか、もう少し前でしょうか。人が死を恐れるのは、自分が存在しなくなってしまうことを想像することもできないからではないかと私は思っているのですが、『自分でなくなる』こともそれに近いような気がします。
それが、月の満ち欠けに従って、つまり28日周期(笑)でやってくるとしたら、その苦しみはどれ程のものかと思います。さらに偏見に満ちた世界で暮らさなければならない身では。
ルーピンの内面については、熱心なファンの方が深く掘り下げていらっしゃるし、私の洞察力も十分ではないので、これ以上のことは書けませんが。

そんなルーピンは、5巻のスネイプ先生の記憶の中で、ジェームズ達の行為を見て見ぬ振りしていました。それは、やっと得られた安らぎの日々を壊したくなかったからだろうと想像しますが、そのこわばった表情からは、少なくともセブルス少年の受けた行為を、痛みをもって見ていた、ということがうかがわれます。
スネイプ先生にしても、ルーピンが何者であるかを知った時から、その苦しみをわかっていたように思います。教科書丸暗記以上の知識と柔軟な思考を持っていますから。
だからこそ、同じ職場で働くことになった時、態度では憎しみを表しながらも、完璧に脱狼薬を調合したのではないかと思います。ルーピンに対して憎しみを表すのも、ジェームズやシリウスと一緒にいたことで、一括りで見ているだけであって、個人を憎んでいるわけではないと思います。ましてや「見て見ぬ振りをしていて助けてくれなかった」などと恨んでいるとは思えません。
あれだけいろいろなことがあった以上、おそらくけっして親友にはなれない、と言うルーピンですが、色々なことがあったのは、ジェームズとシリウスであってルーピンではありません。好きとか嫌いとかの感情では語れなくても、一番共感し合うことのできる可能性をもった仲なのではないかと思っています。今年からダンブルドアによって人狼たちの間にスパイとして送られたルーピンは、スパイの役割だって心得ているでしょうし、ダンブルドアの求めることもわかっているわけですから。
ダンブルドアの死後、ルーピンはスネイプ先生を信じたダンブルドアを疑うようなことを言っています。でも、もっと後、7巻でダンブルドアの信頼の真相が明かされるようなことがあれば、スネイプ先生の苦しみを理解し、一番胸を痛める人は、多分この人なのではないかと私は思っています。
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