スネイプ先生に開心術!!
スネイプ先生についてあれこれ思ったことを綴ります。「ハリーポッター」7巻のネタばれあり。未読の方はご注意ください。
ドラコとの会話2
2006年11月16日 (木) 21:30 | 編集
スネイプ先生とドラコの会話の続きを確認してみます。

「我輩は君を助けようとしているのだ。君を護ると君の母親に誓った。ドラコ、我輩は『破れぬ誓い』をした―」(6巻15章p.491)
『破れぬ誓い』については、ヴォルデモートは知っていると解釈していいのでしょうか。少なくとも、ドラコが開心されることで知られても構わないから言ったのでしょう。この言葉からはドラコへの協力(ダンブルドア殺害の協力)、に命を掛けていることがわかり、ヴォルデモートを裏切る内容は一つもないと思います。
ダンブルドア側だとしても、『破れぬ誓い』を持ち出して、真剣さをドラコに伝えつつ、ヴォルデモートにも疑われずに計画の内容を聞き出そうとしているように見えます。「君を助けようとしている」もダンブルドア殺害への協力ではなく、マルフォイ一家まるごと助けようというダンブルドアの気持ちを裏切らない言葉だと思います。

「君の友達のクラッブとゴイルが『闇の魔術に対する防衛術』のO.W.Lにこんどこそパスするつもりなら、現在より多少まじめに勉強する必要が」(6巻15章p.492)
これは、ダンブルドア側というか、教師としての配慮以外の何ものでもないと思います。すぐあとで「成功のためには不可欠な芝居」と言っていますが、ダンブルドアに対する芝居なら、真面目に授業で教えるだけで十分で、出来の悪い生徒の居残りまでする必要はない気がします。
どんな課目でも、O.W.Lに通らなかった生徒はいたはずで、他の先生だって「こんどこそパス」させるために居残りさせているわけではないでしょう。「まじめに勉強」というのは、本心のような気がします。そして、本当に闇の魔術の対して防衛する術(すべ)を身につけて欲しいのだと思います。

結局、ほとんどがどちらの側でも説明がつけられます。私としては、ヴォルデモート側ならこうは言わない、と納得できる言葉を探したかったのですが。クラッブとゴイルの話は、それほど説得力もないし。
本当にスネイプ先生は上手く立ち回っていると思います。
隙が見つかりません。


スネイプ先生とドラコの会話は、ドラコが話の途中で、部屋を飛び出していくという失礼な形で打ち切られました。ドラコはスネイプ先生が自分の栄光を横取りしたいのだと思っているようです。
そう言えば、今年のドラコはスネイプ先生に対して無礼な態度が目立ちます。今まで尊敬や好意を示していたのに、ハリーでさえ驚く口のきき方をしています。
世界が広くなったということでしょうか。今まではホグワーツという狭い世界の中での価値観から、自分の寮の寮監であるスネイプ先生を尊敬したり、監督生になって威張ってみたりしていたのが、ヴォルデモート直々の命令を受け、急に監督生もスネイプ先生もちっぽけな存在に感じられたのでしょうか。
ドラコが死喰い人かどうかははっきりしていませんが、『闇の印』をイメージさせる行動や、ヴォルデモートの命令があったことから、近いものはあると思います。スネイプ先生を同等のように考えるようになったということでしょうか。ライバル視すらしているように見えます。ベラトリックスとの閉心術の授業で、悪いイメージを植えつけられたのかもしれません。
こんな無礼なドラコにもスネイプ先生は冷静な態度を続けています。
沈黙が3度あったのは、そっと深呼吸でもして気持ちを静めていたのかもしれません。売り言葉に買い言葉でうっかり本心が出ないよう、注意しているのでしょうか。

そんな無礼な態度をとられた後、スネイプ先生はパーティに戻っていきました。底のうかがい知れない表情で。
全ての感情を押し殺して、それでもスネイプ先生はパーティに参加するのですね。楽しくもなんともないでしょうに。ただそこに存在するだけで得られる信用のためにでしょうか。
ドラコをずっと見張って気を張っているに違いないスネイプ先生。
それはハリーが入学した時からずっと続いていることかもしれません。
今年は見守る人の数が増えただけで。
その上、あちこちで隙を見せないように振る舞い、心身共に休まる時などあるはずがありません。本当に少しでも休ませてあげたいです。
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