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2006-10

ネックレスの呪い - 2006.10.28 Sat

呪われたネックレスに触れたケイティは、スネイプ先生の処置によって呪いが急速に広がるのが食い止められました。
この時の状況は詳しい記述はないので、少し考えてみました。

まず、ケイティはハグリッドによって、学校まで運ばれています。
その後、ネックレスをマフラーに包んでハリー達は学校に戻りました。
この時、マクゴナガル先生が玄関から出てくるのに遭遇します。
マクゴナガル先生は、ハグリッドから既にケイティのことと、その目撃者について知らされています。
そして、ハリーが持ち帰ったネックレスをスネイプ先生の所へ持っていくよう、フィルチに言い渡しています。
ハグリッドはまずマダムポンフリーのいる病棟へケイティを運び、その足でマクゴナガル先生のところへ知らせにいったのだと思われます。
ポンフリーはすぐに手に負えないと判断したのでしょうか。それとも、なんとか原因を探ろうと、問診を試みたのでしょうか。
スネイプ先生は、ポンフリーに呼び出されたかもしれませんが、ポンフリー自身そんなにすぐに見切りはつけないような気もします。まずは万能薬か何かを処方していて落ち着かせようとしたのではないでしょうか。

スネイプ先生は、フィルチが持ち込んだネックレスを一目みるなり、状況を把握したのではないかと思います。そしてすぐさま病棟に飛んでいったに違いありません。地下から階段を駆け上ったのか、フルーパウダーで病棟まで行ったかわかりませんが。
駆けつけたスネイプ先生の目には、ベッドの上で身を捩り、叫び続けるケイティの姿が映ったことでしょう。
すぐさま呪いの広がりを阻止しようとするスネイプ先生。
それは魔法薬によるものだったのか、呪文によるものだったのか。両方だったのか。
少なくともスネイプ先生は魔法薬の材料を取りに自分の研究室にまで戻ってはいないと思います。
重篤な状態の生徒のそばを離れるとは私は思えないので(妄想です)
苦痛を和らげる薬や、万能解毒剤のようなものを与え、ずっと呪文を唱え続けたのではないかと想像しています。
そして、ケイティは翌日、「聖マンゴ」に移されています。スネイプ先生はきっと寝ずに治療を続けたものと思われます。何しろ、翌日のダンブルドアの話では、病院に移されたケイティの様子が一時間ごとに病院から報告されていますから、ホグワーツの病棟で過ごした一晩はそれ以上に予断を許さない状態だったと思われます。

翌日、ダンブルドアは「スネイプ先生の処置のおかげで~」と言っています。ダンブルドアのスネイプ先生への高い評価が垣間見られる記述ですが、スネイプ先生自身はそのような評価に関係なく、生徒の命を救うために一晩寝ずに治療を続けたのだと思っています。その点を死喰い人に指摘されたら、きっとダンブルドアの手前、生徒を見殺しにはできなかったと言うでしょうけど。
あと、この時点でドラコのことも疑っていたのでしょうか。ケイティが死んだらドラコの嫌疑を晴らすことが難しいと思って懸命だったのかもしれないとの思いも過ぎりますが・・・いえ、やっぱりスネイプ先生は生徒の身の安全はきっちり守る方だと思うので、ここはあくまでもケイティのために一晩中治療を続けたのだと考えます!

伝言 - 2006.10.18 Wed

ダンブルドアとの個人授業のために、スネイプ先生の罰則を延期してもらったハリーは、その延期した当日、スラグホーンのパーティに招待されます。スネイプ先生に会って延期するよう説得するつもりでいるスラグホーン、ハリーは延期はないだろうと諦めつつ、少し期待していました。が、結局、デメルザ・ロビンズが、罰則を言い渡すスネイプ先生の伝言を伝えにきました。
その内容は、パーティへの招待がいくつあっても今晩八時半に先生の部屋に罰則を受けに来い、というものでした。また罰則は、魔法薬で使うための『レタス食い虫』を、腐ったものとそうでないものとにより分ける仕事で、保護用手袋は不要とのことでした。

このデメルザもそうですが、、スネイプ先生といい、ダンブルドアといい大事な伝言をわりと適当な生徒に頼んでいると思いました。
ダンブルドアの最初の授業を記した羊皮紙を持ってきたのは、前年度のグリフィンドール・クィディッチ・チームのビーターのジャック・スローパーでした。次はジニーが羊皮紙を運んできました。
直接手渡すことが無理でも、ふくろうを使うとか、寮監のマクゴナガル先生や監督生のロンやハーマイオニーに頼む方がよほど信頼がおけるような気がしますが、まあ、ダンブルドアのことは脇に置いておいて。

スネイプ先生は、デメルザにどんな風に頼んだのかが気になります。
だいたい、なぜデメルザなのか。
スネイプ先生が、通りかかったグリフィンドール生に適当に頼むでしょうか。伝言の内容を正しく主観を交えず伝えられる人物を選んだのではないでしょうか。

デメルザは、今年初めてクィディッチチームのメンバーに選ばれました。選抜時、特にブラッジャーを避けるのが上手かったというチェイサーです。後に、練習中、事故でロンにパンチを食らわされますが、文句を言ったのはジニーでした。また、ロンに怒鳴りつけられて泣いてしまったこともありました。
口答えしない、おとなしい少女なのかもしれません。痛みには音を上げないし、言葉には傷ついて泣いても、チームを辞めるとは言い出さないようですから、芯の強さも感じられます。
また、ブラッジャーを避けるのが上手いだけならチェイサーとしては不十分です。的確なパスを送れる判断力などもあるかもしれません。だいたいゴールを決めるのは、ジニーがほとんどですから、ジニーがゴールしやすいようなパスを送っているに違いありません。自分の役割に忠実な誠実な人柄の印象です。
スネイプ先生は、そんな生徒の資質を見抜き、伝言を頼んだのではないかと思います。
スネイプ先生に呼び止められても臆することなく伝言を聞く誠実で賢い少女と、淡々と伝言を伝えるスネイプ先生を想像しました。おそらく、一回しか言わなかったのではないでしょうか。

さて、伝言の内容ですが、レタス食い虫を「魔法薬に使う」と言っていることが気になりました。これは、スラグホーンの魔法薬学の授業で使うのか、スネイプ先生が個人的に使う魔法薬に使うのか。
原文は‘~to use in Potions,~’となっています。この大文字で、且つsのついたPotionsはどうやら授業を指すようです。
私としては、先生が個人的に魔法薬を作る材料なら面白いと思ったのですが、そこはやはり罰則ですから、私的なことをさせたりはしないのですね。
さすがです、スネイプ先生。
きっと罰則の延期を求めにきたスラグホーンに、きっぱり断りながら、罰則に使えるような手助けはないかと聞いたのではないでしょうか。
ハリーに保護用手袋を持ってこないようわざわざ伝言したのも、腐ったレタス食い虫かどうかは、微妙な手の感触で判断する必要があったからに違いありません!

独創的 - 2006.10.14 Sat

半信半疑ながらプリンスの教科書の書き込みの指示に従ってハリーが作る『生ける屍の水薬』は、明らかにハーマイオニーの薬とは違った色を呈しました。
それを見たハーマイオニーは、どうやったらそうなるか質問したものの、答えたハリーのやり方をピシャリと撥ねつけます。その後も、ハーマイオニーは頑として「公式」指示なるものに従い続け、プリンスの指示に劣る結果になるのでした。

最初の「闇の魔術に対する防衛術」の授業で、初めてハーマイオニーを指名したスネイプ先生が、その答えを「教科書丸写し」と批判した理由が大いにわかる部分です。ハーマイオニーの融通の利かない勉強方法は、スネイプ先生からの高い評価は望めないということでしょう。
「公式」に勝る指示を出す学生時代のセブルス。この部分を読むと、本当に誇らしい気持ちになります。
また、その本がスネイプ先生の持ち物だとは知らないハリーがプリンスに心酔していく様子も嬉しいです。つまり、先生の人格はハリーにとって好ましくないものの、その能力に関しては十分尊敬に値するということですから。
プリンスの教科書は、書き込みをしていないページがほとんどないばかりか、魔法薬以外の書き込みもあります。創作したと思われる呪文で、ハリーはその呪い(jinx)や呪詛(hex)を「独創的」と評しています。

入学した時には、既に7年生の大半より多くの呪いを習得していたというセブルス。基礎はしっかりできていて、入学後は専ら応用に力を注いでいたのかもしれません。呪文はラテン語などの言語が語源となっていますから、その規則性などに着目し、自ら創作していったのでしょうか。
バツ印で消したり、書き直すというのも、大変几帳面です。失敗から学ぶことも多いですから、その記録はしっかり残しておいたのでしょう。几帳面で、闇の魔術への愛情と柔軟な思考をもつセブルスだからこそ、独創的な呪文の開発が可能だったのでしょう。

創作した呪文は、やみくもに作っていったのでしょうか。語源からだいたい効果は想像できそうなので、狙って作っていったのでしょうか。
ごくはじめは手当たり次第、そのうち狙って作っていったのではないかという気がします。
足の爪が驚くほど速く伸びる呪詛は、とりあえずやってみたら、足の爪が速く伸びたというイメージです。
舌を口蓋に貼り付けるとか、雑音を聞かせ耳を塞ぐマフリアート呪文などは実用的なので、すこし狙った感があります。
身体浮上呪文のレビコーパスや、セクタム・センプラはしっかり目的を持って作られた気がします。セクタムセンプラには「敵に対して」という見出しもついていることですし。セクタムはラテン語で「切る」、センプラもラテン語で「いつも、常に」という意味のようですから、その言葉を組み合わせて使えば、その効果もだいたい想像できたような気がします。
そして、レビコーパスにしろ、セクタムセンプラにしろ、呪文を作りっぱなしにせず、しっかり反対呪文まで作り出している点に、感動します。

それらの呪文を誰(何)に対して使っていたか考えると、ジェームズやシリウスくらいしか思いつきません(汗)実験台にしていたのでしょうか。消したり書き直したりしていたということは、思った効果が出なかったものがあったということですから、ぜったい被験者はいたと思うのですが。
軽い呪いは自分に試したものもあったのではないでしょうか。
「もともとはつま先の深爪が痛かったから、ちょっと伸ばそうと試してみた所、思いがけず足の爪が速く伸びてしまって驚くセブルス」を想像して、ちょっと微笑ましく思ってしまいました。

書き込み - 2006.10.09 Mon

フェリックス・フェリシス欲しさに『生ける屍の水薬』の調合に真剣に取り組む生徒達。
それぞれが、教科書の指示に従い、材料を揃え、煎じ始めます。
ハリーは貸してもらった『上級魔法薬』を参考に作業を進めるのですが、書き込みが多くて読み取るのに苦労します。

この場面、もちろん読者には最初、ハリーが借りた教科書の前の待ち主がわからないのですが、わかってしまった後に読むと大変心ときめくものがあります。
スネイプ先生が教科書に書き込みをしていた、しかも本文と同じくらい書き込み、余白が黒々としている、材料欄にまでメモを書き込み、活字を線で消している、などと先生の持ち物やその扱いに関して細かな記述があることがなにより嬉しいです。

ハリーは目を近づけて材料を読み取っていますから、細かい字で書き込んであったのでしょう。
5巻のペンシーブの中での答案用紙に書かれた文字もそうでしたが、スネイプ先生は、細かくびっしりと文字を書く傾向にあるようです。
答案用紙や教科書は書くスペースが限られていて、その中に書きたいことを詰め込めば、自然と細かくなるかもしれませんが、教科書の裏表紙の下に書かれた署名が、小さく読みにくい文字であるので、スペースに関係なく、文字を小さく書く人なのでしょう。
今までの授業での板書では、特にそのような記述はありませんでしたから、生徒達にはわかりやすい字で大きく書く、という配慮もあったのかもしれません。

ハーマイオニーは、その筆跡を見て、男子より女子のものみたいと言いました。
私は、男子の文字といったら、荒っぽいというか大まかというか大胆な揃わない筆跡をイメージします。女子の筆跡は、今時は丸っこい文字、可愛らしい文字をイメージします。が、この場合は、可愛らしい筆跡だというわけではなく、丁寧で細かく揃った文字だということではないかと思います。筆跡で性格もわかるといいますから、鑑定してもらいたいくらいですが、きっと学生時代から几帳面だったのだろうと想像しています。

女子のような字というのを、母アイリーンの書き込みと考えることもできるかもしれません。ただ、『半純血のプリンス蔵書(This Book is the Property of the Half-Blood Prince)』と書かれた文字が、教科書の書き込みと同じ筆跡だったこと、スネイプ先生が学生時代、『生ける屍の水薬』を一回目に作った時、ハリーほどうまくできなかったことから考えると、書き込みはやはりスネイプ先生によるものと考えていいと思います。母の書き込みがあったのなら、最初から上手く作れたはずですから。

スネイプ先生が学生時代、試行錯誤の結果をこつこつ書き溜めていった姿を想像すると愛しくてたまりません。
放課後などの空き時間、地下牢教室の片隅で、ひっそり実験をするセブルス。教科書の指示を疑い、試行錯誤するセブルス。
ただ、それは根拠のないものではないはずで、何らかの根拠に基づいていると思います。かき混ぜ方にしても七回時計と反対まわりに撹拌するごとに一回時計回りを加えるというのも、七という数字の持つ魔力から思いついたのかもしれません。
そんな理論に基づいた試行錯誤の末、完璧な方法を見つけ出した時の悦びはさぞかし大きかっただろうと思います。それは自分で生み出したものですから、正確に教科書などの手引き書に従って完璧な魔法薬を調合できた時より、一層喜びは大きかったはず。その悦びを想像すると、私まで心が躍り、そして泣きたくなります。できることなら、ずっと、そんな悦びを味わっていて欲しかったからです。

教科書通り - 2006.10.05 Thu

6年生の魔法薬学の授業で使用したのはリバチウス・ボラーチ著『上級魔法薬』の教科書です。
ハリーが入学時に購入した魔法薬学の教科書は、アージニウス・ジガー著『魔法薬調合法』とフィリダ・スポア著『薬草ときのこ1000種』でした。前者が調合の手引書で、後者は材料の図鑑とか参考書といったところでしょうか。後者は薬草学の授業でも用いられていたと思いました(未確認)
2年、3年、4年と新しい魔法薬学の教科書は購入していないようです。2年の時はロックハートの本以外に購入したのは、『基本呪文集二学年用』だけでしたし、3年では『怪物的な怪物の本』『未来の霧を晴らす』『中級変身術』『三年生用基本呪文集』、4年では『基本呪文集・四学年用』だけが明らかにされています。(5巻の上巻は貸し出し中で手元にないので、5年生の教科書はわかりません)
ということは、今まで1年の時に購入した『魔法薬調合法』で事足りていたということですね。

今回、スラグホーンの授業では、調合法は完全に教科書の指示を頼りにしています。教科書が間違っていようといまいと、スラグホーン先生は調合を生徒任せにしています。
もし、スネイプ先生が今年も魔法薬学を担当していたら、『生ける屍の水薬』の調合はどう指導したのでしょう?

『上級魔法薬』の本は、『上級』を名乗っている割には、内容に間違いが多いようです。しかも、50年前の教科書だけでなく、現在の教科書も間違いは訂正されていません。
スネイプ先生が着任する前までの担当だったスラグホーン先生は、生徒任せの調合をしていてその間違いには気付かなかったのでしょうか。
教科書通りに作ったハーマイオニーは、色は濃いものの取り合えずスラグホーンが頷く程度のものは作れましたが、他の生徒は教科書通りにすら作れず、結果は惨憺たるものでした。過去の学生も似たり寄ったりだったのでしょう。
でも、正しい調合法を知っていたスネイプ先生は、この教科書通りにやらせていたとは思えません。
そもそもスネイプ先生は、教科書通りの指導はしてこなかったのではないかと思います。

3巻で『縮み薬』を作った時は、ネズミの脾臓は一つでいいなどと口頭で材料を確認しているようです。
4巻では、『頭冴え薬』の材料を板書しています。5巻でも『安らぎの水薬』の材料と調合法が瞬時に黒板に現れました。教科書を見ながら調合させているわけではなさそうです。教科書通りの内容を黒板に再現しているだけとも考えられますが、『上級魔法薬』の間違いの多さから考えると、先生はより適切な指示を生徒達に与えていたのではないかと思われます(実際使用していたのは、著者の違う『魔法薬調合法』ですが)
また、5巻の査察の場面において、アンブリッジは『強化薬』を教えることに難色を示しました。教科書通りなら、魔法省だって文句はないはずです。教科書にない魔法薬の調合をさせていたからこそ、アンブリッジはひとこと釘をさしたのだと思います。
スネイプ先生は、臨機応変に、学年に応じて、内容をアレンジしつつ、教えていたのではないかと思っています。生徒達の今後の人生に本当に必要なものを教えていたのかもしれません。

以上のことから考えると、『生ける屍の水薬』の指導は、催眠豆の切り方について「銀の小刀の平たい面で砕け」とか、撹拌の方法について「七回反時計回りに撹拌するごとに一回時計回りを加えろ」だとか、改良された方法を板書したかもしれません。
でなければ、生徒達の考える力を伸ばすため、敢えて教科書通りに調合させて、上手くいかなければレポートとして提出させるということも考えられます。
いずれにしても、教科書通りに調合させてフォローなし、ということはないと思います。

でも、もしかしたら、さらにさらに改良は進んで、そんな小難しい方法など取らずとも簡単に調合できる方法を発見していて、それを教えたかもしれません。
カノコソウも催眠豆も使わず、「アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加える」とだけ書くとか。
というか、これは既に1年の時に教えたので、スネイプ先生は今更6年の授業では扱わなかったような気もします。

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