スネイプ先生に開心術!!
スネイプ先生についてあれこれ思ったことを綴ります。「ハリーポッター」7巻のネタばれあり。未読の方はご注意ください。
全ての生徒達への配慮
2006年09月09日 (土) 23:12 | 編集
スネイプ先生が教室に持ち込んだ先生らしい個性の一つは、壁に掛けられた何枚かの新しい絵でした。
『身の毛もよだつ怪我や奇妙にねじ曲がった体の部分をさらして、痛み苦しむ人の姿』が描かれています。
闇の魔術について語った後、スネイプ先生はそれらの絵を示して闇の魔術について説明していきました。『磔の呪文』の苦しみを表現する苦痛に悲鳴をあげる魔女の絵や『亡者』の攻撃を挑発して血だらけの塊になった者の絵です。

『磔の呪文』と言えば、4巻で偽ムーディが授業で実演して見せ、生徒達には好評だった呪文です。しかし、許されざる呪文である以上、やたら授業で実演するわけにはいきません。また、いくら上級生のクラスであっても、吸魂鬼や亡者を教室に持ち込むことはできないでしょう。
闇の魔術の恐ろしさを正しく表現した凄惨な絵は、何もスネイプ先生の趣味で持ち込んだものではないと思います。
まだ多くを学んでいない低学年の生徒にも、闇の魔術の恐ろしさを実際のものとして少しでも感じ取って欲しいとの、先生の配慮からだと思いました。この教室は全ての学年が使うはずですから。
先生は1年でこの職を、さらにはこの職場を去る覚悟であったろうと私は思うのですが、持てる知識をできるだけ多く正しく生徒に伝え、闇の魔術に対して少しでも自分の身を守れるようにさせたかったのだと信じています。


さて、闇の魔術に関してある程度説明を終えたスネイプ先生は、無言呪文の利点は何かとクラス全体に問います。
例によってさっと挙がったハーマイオニーの手。先生は他の生徒の挙手がないのを時間をかけて確認したあと、やっと指しました。

この場面、本当にドキドキしました。今まで、スネイプ先生が一度だってハーマイオニーを指した事があったでしょうか。
先生が優秀なハーマイオニーをどう考えていたか、今までははっきりした記述はありませんでした。しかし、その実力をやはり認めていたことが、6巻2章でわかりました。
ハリーについてベラトリックスに語った時、何度かのピンチは、単なる幸運と、『より優れた才能を持った友人との組み合わせ』で乗り切ったと言っているからです。優れた才能を持った友人とは、主にハーマイオニーを指すのではないでしょうか。先生はやはりハーマイオニーの才能は認めていたのですね。
それでいて指さないのは、抜きん出て勉強のできる一人だけを相手に、授業を進めていたのでは、他の生徒がついていけないからではないでしょうか。N.E.W.Tレベルのクラスになってようやくハーマイオニーを指したのも、クラス全体がある程度の実力(O.W.LのE以上)を備えた状態だったからだと思います。生徒達全員への配慮を感じます。

ハーマイオニーの答えに対し「『基本呪文集・六学年用』と、一字一句違わぬ丸写しの答えだ」(6巻9章p.271)と素っ気なく言うスネイプ先生。
正しい答えであるにも拘らず、この評価は何?と生徒達は思ったことでしょう。ですが、これに関しては、スネイプ先生の単なる意地悪だとは思えません。その才能を認めるハーマイオニーだからこそ、一歩進んだ回答を期待したのだと思います。ハーマイオニーには教科書の丸暗記など期待していないはずです。
指導者というのは、相手のレベルに合わせて指導するものですから、その期待に添えない回答なら、やはり厳しく評価して当然です。
柔軟で創意的な答えなら、きっと違った言葉が出たでしょう。素っ気なくではあっても。

ハリーの場合、その役割は心得ているでしょうから、また別な意味で、より高度な回答を1年の時から求めていたように思います。
スネイプ先生は実際意地悪な口調で言っているのでしょうが、そのコメントは決して教師として逸脱したものではないと思っています。
[PR] 英会話 生命保険 アルバイト Powered by FC2ブログ 専門学校. / Template by sukechan.