2006年08月01日 (火) 20:29 | 編集
スネイプ先生に訪問の理由を尋ねられ、ナルシッサは、ヴォルデモートが他言を禁じた計画について、先生に助けを求めます。
この計画、スネイプ先生は「たまたま知っている」と言っていますが、実際知っていたのか、知らずに話しを合わせて誘導したのかどちらなのでしょう。
まず、ナルシッサが闇の帝王が他言を禁じたこと、とても厳重な秘密であることを告げると、すぐさまスネイプ先生は「あの方が禁じたのなら、話してはなりませんな」「闇の帝王の言葉は法律ですぞ」
(6巻2章p.51)と答えています。死喰い人としては模範解答です。
その後、通りに人気のないことを確認してから、計画を知っていることを告げました。このあたりから、死喰い人としてより、ダンブルドア側として動いているような気もします。
最初に読んだ時は、このスネイプ先生の言葉通りに捉え、その後の会話についても何の疑問も持ちませんでした。もし、スネイプ先生が何も知らない状態だったとしたら、以降の会話は成り立つのでしょうか。
まずナルシッサの最初の言葉からわかることは、
・自分を助けて欲しい
・闇の帝王はその話しをすることを禁じた
・闇の帝王はこの計画を誰にも知られたくない
そして、計画を知っていると言った後の最初のスネイプ先生のセリフは「我輩にどう助けて欲しいのかな?闇の帝王のお気持ちが変わるよう、我輩が説得できると思っているなら、気の毒だが望みはない〜」(6巻2章p.52)
最初の3つの情報だけでもこのセリフは言えそうです。まだナルシッサはドラコのドの字も言っておらず、スネイプ先生も言っていません。
次のナルシッサとベラトリックスのセリフからわかることは、
・ドラコがかかわっている
・闇の帝王はドラコに大きな名誉ある任務を与えた
・ドラコは尻込みしていない、自分の力を証明するチャンスを喜んでいる
・ドラコは何が待ち受けているか知らないが、かなり危険な任務である
・ルシウスが間違いを犯したことへの復讐ではないか
それに対し、スネイプ先生は「ドラコが成功すれば―」「他の誰より高い栄誉を受けるだろう」と言っています。
やはり今聞いた情報からでも十分答えられるセリフです。
次のナルシッサのセリフからわかることは、
・ドラコは他の誰も(闇の帝王さえ)成功したことのないことをやらされる
そして、スネイプ先生にヴォルデモートの説得を依頼し、断られます。スネイプ先生はさらに、帝王がルシウスに対して怒っていると言います。
この辺は特に計画に関係ない話です。
さらにナルシッサのセリフからわかることは
・帝王はドラコに成功させるつもりはなく、殺されることが望みかもしれない。つまり死ぬ可能性が高い
そして、ドラコのかわりにスネイプ先生ならできるというナルシッサに、先生は、最後には自分にやらせるつもりだと思う、と言い、さらにこう言っています。
「――しかし、まず最初にドラコにやらせると固く決めていらっしゃる。ありえないことだが、ドラコが成功した暁には、我輩はもう少しホグワーツにとどまり、スパイとしての有用な役割を遂行できるわけだ」(6巻2章p.55)
ドラコにやらせると固く決めているというのも、知っていればこその発言のように見えますが、全く知らされていない、つまりスネイプ先生に声がかからなかったからこそ、そう思ったとも解釈できます。
そして、ドラコが成功したら、もう少しホグワーツにとどまって、スパイができるというのもおかしい気がします。
ヴォルデモートの計画がどのようなものかと明記されていませんが、後にドラコが1年間ダンブルドアを殺そうとしていたことがわかることから、ヴォルデモートはドラコにダンブルドアの殺害を命じたのだと思われます。それをスネイプ先生が知っているのなら、ドラコが成功した(=ダンブルドアを殺した)後、先生はホグワーツで何をスパイするのでしょうか。
そもそも、ダンブルドアをスパイする目的でホグワーツに入ったはずでしたが。
騎士団員として本部に入り続けることができるという意味でしょうか。ダンブルドア亡き後、騎士団はヴォルデモートにとってどれほどスパイする必要があるものなのでしょう。
このように考えると、スネイプ先生はヴォルデモートの計画を実は知らされておらず、まず「闇の帝王の言葉は法律ですぞ」とヴォルデモートに対する忠誠を見せて警戒を解き、言葉巧みにナルシッサから聞き出したようにも思えます。
そして、この後『破れぬ誓い』を立てた際、3つ目の誓いをナルシッサが言いかけた時にピクリと手が動いたのは、その時には既に計画の内容を確信していたからではないかと思っています。
8/3追記
『3つ目の誓いを立てる前にピクリと手が動いた際には、既に計画の内容を把握していた』と書いたものの、いつの時点で把握したのかわかりませんでした。
コメントをいただいて気付いたのですが、『破れぬ誓い』を結ぶことを頼まれた後、承諾するまでの間にスネイプ先生はナルシッサの目を見据えています。先生はここではっきりヴォルデモートの計画の内容を把握したのではないでしょうか。
そうだとすると、「ドラコが成功した暁には〜もう少しホグワーツにとどまり〜」と言った時にはまだ理解していなかった内容も、誓いを結ぶ時には理解していたと考えても辻褄が合います。
やはり先生、最初は知らなかったと思います。
うっ。だとすると、6巻後、スネイプ先生は『誰よりも高い報奨』どころか、下手をしたらご不興を買うかも・・・
この計画、スネイプ先生は「たまたま知っている」と言っていますが、実際知っていたのか、知らずに話しを合わせて誘導したのかどちらなのでしょう。
まず、ナルシッサが闇の帝王が他言を禁じたこと、とても厳重な秘密であることを告げると、すぐさまスネイプ先生は「あの方が禁じたのなら、話してはなりませんな」「闇の帝王の言葉は法律ですぞ」
(6巻2章p.51)と答えています。死喰い人としては模範解答です。
その後、通りに人気のないことを確認してから、計画を知っていることを告げました。このあたりから、死喰い人としてより、ダンブルドア側として動いているような気もします。
最初に読んだ時は、このスネイプ先生の言葉通りに捉え、その後の会話についても何の疑問も持ちませんでした。もし、スネイプ先生が何も知らない状態だったとしたら、以降の会話は成り立つのでしょうか。
まずナルシッサの最初の言葉からわかることは、
・自分を助けて欲しい
・闇の帝王はその話しをすることを禁じた
・闇の帝王はこの計画を誰にも知られたくない
そして、計画を知っていると言った後の最初のスネイプ先生のセリフは「我輩にどう助けて欲しいのかな?闇の帝王のお気持ちが変わるよう、我輩が説得できると思っているなら、気の毒だが望みはない〜」(6巻2章p.52)
最初の3つの情報だけでもこのセリフは言えそうです。まだナルシッサはドラコのドの字も言っておらず、スネイプ先生も言っていません。
次のナルシッサとベラトリックスのセリフからわかることは、
・ドラコがかかわっている
・闇の帝王はドラコに大きな名誉ある任務を与えた
・ドラコは尻込みしていない、自分の力を証明するチャンスを喜んでいる
・ドラコは何が待ち受けているか知らないが、かなり危険な任務である
・ルシウスが間違いを犯したことへの復讐ではないか
それに対し、スネイプ先生は「ドラコが成功すれば―」「他の誰より高い栄誉を受けるだろう」と言っています。
やはり今聞いた情報からでも十分答えられるセリフです。
次のナルシッサのセリフからわかることは、
・ドラコは他の誰も(闇の帝王さえ)成功したことのないことをやらされる
そして、スネイプ先生にヴォルデモートの説得を依頼し、断られます。スネイプ先生はさらに、帝王がルシウスに対して怒っていると言います。
この辺は特に計画に関係ない話です。
さらにナルシッサのセリフからわかることは
・帝王はドラコに成功させるつもりはなく、殺されることが望みかもしれない。つまり死ぬ可能性が高い
そして、ドラコのかわりにスネイプ先生ならできるというナルシッサに、先生は、最後には自分にやらせるつもりだと思う、と言い、さらにこう言っています。
「――しかし、まず最初にドラコにやらせると固く決めていらっしゃる。ありえないことだが、ドラコが成功した暁には、我輩はもう少しホグワーツにとどまり、スパイとしての有用な役割を遂行できるわけだ」(6巻2章p.55)
ドラコにやらせると固く決めているというのも、知っていればこその発言のように見えますが、全く知らされていない、つまりスネイプ先生に声がかからなかったからこそ、そう思ったとも解釈できます。
そして、ドラコが成功したら、もう少しホグワーツにとどまって、スパイができるというのもおかしい気がします。
ヴォルデモートの計画がどのようなものかと明記されていませんが、後にドラコが1年間ダンブルドアを殺そうとしていたことがわかることから、ヴォルデモートはドラコにダンブルドアの殺害を命じたのだと思われます。それをスネイプ先生が知っているのなら、ドラコが成功した(=ダンブルドアを殺した)後、先生はホグワーツで何をスパイするのでしょうか。
そもそも、ダンブルドアをスパイする目的でホグワーツに入ったはずでしたが。
騎士団員として本部に入り続けることができるという意味でしょうか。ダンブルドア亡き後、騎士団はヴォルデモートにとってどれほどスパイする必要があるものなのでしょう。
このように考えると、スネイプ先生はヴォルデモートの計画を実は知らされておらず、まず「闇の帝王の言葉は法律ですぞ」とヴォルデモートに対する忠誠を見せて警戒を解き、言葉巧みにナルシッサから聞き出したようにも思えます。
そして、この後『破れぬ誓い』を立てた際、3つ目の誓いをナルシッサが言いかけた時にピクリと手が動いたのは、その時には既に計画の内容を確信していたからではないかと思っています。
8/3追記
『3つ目の誓いを立てる前にピクリと手が動いた際には、既に計画の内容を把握していた』と書いたものの、いつの時点で把握したのかわかりませんでした。
コメントをいただいて気付いたのですが、『破れぬ誓い』を結ぶことを頼まれた後、承諾するまでの間にスネイプ先生はナルシッサの目を見据えています。先生はここではっきりヴォルデモートの計画の内容を把握したのではないでしょうか。
そうだとすると、「ドラコが成功した暁には〜もう少しホグワーツにとどまり〜」と言った時にはまだ理解していなかった内容も、誓いを結ぶ時には理解していたと考えても辻褄が合います。
やはり先生、最初は知らなかったと思います。
うっ。だとすると、6巻後、スネイプ先生は『誰よりも高い報奨』どころか、下手をしたらご不興を買うかも・・・

