topimage

2006-08

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時間割配り - 2006.08.30 Wed

新学期が始まった翌日の朝食後、マクゴナガル先生が時間割を配りにやってきます。
これは、各寮監が同じことをしていると思われます。
スネイプ先生も当然、スリザリン寮のテーブルを回り、6年生にはそれぞれ希望するN.E.W.Tの授業に必要なO.W.Lの合格点がとれているかどうか確認して回ったことでしょう。
テーブルに座る生徒の斜め後ろ辺りに立ち、あるいは横の席に座り、申込書や成績に目を通す。その至近距離がうらやましいです。立っているなら、多少は身を屈めて会話をするでしょうか。耳元で囁かれたら、ドキドキしそうですが、いくらスリザリン生相手でも、身を屈めて相手との距離を縮めないような気もします。
あっ!でも、3巻では椅子に座ったハリーを閉じ込めるような形で肘かけに手を置き、30cmの距離まで顔を近づけたのでしたっけ?
案外、真剣な話しの時は、顔を近づけて話す方かもしれません。

『闇の魔術に対する防衛術』の教師となったスネイプ先生は、『魔法薬学』の時とは異なり、O.W.Lの成績が『E』以上で授業を受けることを許可しています。
当然、去年の段階では誰一人、スネイプ先生がこの科目を教えるとは思っていませんから、『E』を取った学生の多くはこの授業を受けられると思っていたはずです。ここで急に『O』の成績しか認めなければ混乱するので、それを避けるために『E』の成績でも認めたのかもしれません。
でも、ここは、多くの学生に門戸を開いたのだと考えたいです。
この授業を受け持つことが決まった時、スネイプ先生は、いよいよ『その時』がきたと、覚悟を決めたのだと思っています。ヴォルデモートの脅威が増した今、なるべく多くの生徒に『闇の魔術に対する防衛術』を学ばせ、実践を身につけさせたかったに違いありません。
後に15章のドラコとの会話で、クラッブとゴイルに罰則を課したことについて「『闇の魔術に対する防衛術』のO.W.Lにこんどこそパスするつもりなら」(6巻15章p.492)と真面目に勉強する必要性を語っています。ドラコに芝居と指摘され、成功のためには不可欠な芝居だと説明していますが、私は最初の言葉通り、闇の魔術から身を護る術(すべ)を教えたかったのだと信じています。

スリザリンのテーブルを回って、時間割を配り、成績と希望の授業の確認をするスネイプ先生。
態度こそ素っ気ないものかもしれませんが、マクゴナガル先生同様、各生徒の将来を真剣に考えた指導をしていたと思います。クラッブやゴイルなど成績の悪い生徒も将来の選択肢が少しでも増えるように、全ての生徒が闇の魔術から身を護ることができるように。
きっと新学期の時間割配りも今年で最後になるとの確信を持ちながら。
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『闇の魔術に対する防衛術』着任 - 2006.08.26 Sat

新学期の宴会の席で全校生徒は、ダンブルドアから、スネイプ先生が新しい『闇の魔術に対する防衛術』の後任の教師になったことを知らされました。
「そんな!」(‘No!’)と大きな声を出し、「どうしていまになって、スネイプが『闇の魔術に対する防衛術』に着任するんだ?」(6巻8章p.253)と教職員テーブルを睨むハリー。

まさに「どうしていまになって」だと思います。
ダンブルドアが、ヴォルデモートの申し出を拒んで以降、一年を越えてその職にとどまった教師は一人もいないとわかっていたのに、なぜ?

スネイプ先生が着任した時から毎年、『闇の魔術に対する防衛術』の教師に応募していたことは5巻のアンブリッジの査察時にわかりました。
一年以上その職にとどまれないというのは、ヴォルデモートの呪いだと思うのですが、スネイプ先生自身は、一度その職についたら最後、二度と教えられない科目とわかっていたのでしょうか。わかっていて応募していたのでしょうか。居心地のよい仕事があったと2章で語ったスネイプ先生が、一つ間違えばホグワーツから去らなければならない職に就きたかったのでしょうか。
私は、先生はずっとホグワーツを去りたくなかったと思っています。
またその職のジンクスも知っていたと思います。

知っていてなお、応募しつづけたのは、自分の役割を承知していて、その時期の判断をダンブルドアに委ねたということでしょうか。いつかホグワーツを去らなければならない日のために、毎年応募し続けたと。
最初にダンブルドアの側についた時から二人の間で取り決められたことだったと思います。
先生が『闇の魔術に対する防衛術』を教えるのは、ハリーが入学以降、できればヴォルデモートに対抗できる高学年を目安に考えられていたことのように思います。もしかしたら、7年生の予定だったかもしれませんが、ヴォルデモートの動きが活発になり、決戦の時が近付いたと判断したために今年になったのかもしれません。

あるいは、ヴォルデモートの復活に備えて、ホグワーツを離れたがっている振りをし続けるために毎年応募して、そしてダンブルドアはそれを承知の上で断り続けたのでしょうか。
ハリーが入学した時、パーシーからスネイプ先生が「クィレルの席をねらっているとみんな知っている」と教えられます。当初は勝手な噂だと思っていましたが、事実だとわかった今、どうして生徒達がそんなことを知っていたのか疑問です。
ダンブルドアが、例えば幽霊を使うなどして噂を広げたのかもしれません。スネイプ先生はホグワーツを離れたたがっていたと後にヴォルデモートに思わせるために。

どちらにしても、スネイプ先生が後悔の念を語ってホグワーツに来た時から、先生の役割はある程度決まっていたのではないかと思っています。そしてハリーが両親を失った時から、ダンブルドアは、ヴォルデモート復活を予想し、予言の内容も考慮しつつ計画を立てていたようです。その中にはスネイプ先生の新しい役割も組み込まれていたと思います。
ハリーの教育に数年携わり、伝えることを伝えたら、最終的にはホグワーツを去り、ヴォルデモート側に付く振りをして最終決戦に臨む段取りができていたとか。だからこそ、ヴォルデモートの復活が明らかになった時、ダンブルドアは敢えてスネイプ先生を行かせたのだと思います。

時が満ちたのだと思います。スネイプ先生に、勝ち誇った表情を見て取ったハリーですが、それは、とうとう来るべき時がきた、という先生の高揚した気分がそう見せていたのではないでしょうか。
ちょうど、4巻でヴォルデモートの下に向かう任務を与えられた際に見せた不思議な目の光と同じように。
ハリー視点で『勝ち誇る』ように見えただけだと思います。

それにしても、ハリー、「あの職は呪われている。(中略)クィレルは途中で死んだくらいだ。僕個人としては、もう一人死ぬように願をかけるよ」(6巻8章p.253)とは何事!?
死ぬように願をかけるとは!!
16歳の少年とはいえ、もう少し命の重みがわかってもいいのでは?
先生は、命懸けであなたを護っているのかもしれないのですよ!!

お出迎え - 2006.08.21 Mon

遅刻してきたハリーをスネイプ先生が迎えにくる場面、もし最初に読んだのが邦訳だったら、私はどんなふうに感じたのでしょうか。
原文を読んだ時には、遠くから近付いてくる人物がスネイプ先生ではないかとの予感があって、すぐ近くに来るまで誰だか明かさないその文章の書き方に、どんどん期待が高まっていたのでした。
非常にもったいぶった登場の仕方に、作者のこだわりを感じました。
読者の大半はハリー同様、期待させられた後、ガックリしたのでしょうけど、私は嬉しくてたまりませんでした。
6巻2章での登場の仕方も、黒い長髪、土気色の顔などスネイプ先生の条件を提示しておきながら、なかなか名前が出てこない。読者の想像力を膨らませる、作者の演出だと感じました。
スネイプ先生について、必ずしも好ましい人物ではないとしながらも、書くのは好きだというローリングさん。スネイプ先生の登場のさせ方にその愛を感じます。

ハグリッドに伝言を送ったつもりだったと顔をしかめるトンクスに、ハグリッドは遅刻したので自分が受け取ったと答えるスネイプ先生。
ハグリッドは宴会に数分遅れたわけですから、それまでの間に伝達の守護霊がやってきたのでしょう。
スネイプ先生は、ハリーの到着を確認しようと目を光らせていたと思います(毎年そうだったと思いますが)
一年生の到着以前に上級生は寮のテーブルについていますから、かなり前からハリーの不在に気付いていたと思われます。
宴会が始まってもハリーは到着しない。もしかしたら、ドラコの武勇伝なども耳に入っていたかもしれません。そんな時に伝達の守護霊がやってくれば、真っ先に受け取るのはやはり、気にしていたスネイプ先生しかいないと思います。寮監のマクゴナガル先生は一年生の引率に忙しいでしょうから。

トンクスの新しい守護霊を「興味深い」と言ったり、「昔のやつのほうがいい」「弱々しく見える」などと難癖をつけるスネイプ先生。
四足の動物の姿の守護霊は、人狼ではないかと思われますが、先生はきっとこの時点でトンクスの気持ちを全てお見通しだったのでしょう。弱々しく見えるのはトンクスの気持ちが沈んでいるために実際儚い姿をしていたからなのか、スネイプ先生の人狼(=ルーピン)へのイメージが弱々しいからなのか、ただ挑発しているからなのかはわかりませんが、この発言でハリーは守護霊が変わることがあるという事実に気付かされます。そのために言ったのでしょうか。良い方に解釈すれば。
『昔のやつ』との比較や弱々しいという点は、言わなくても良いことを言って怒らせているだけのように思いますが。そんな意地悪な先生、好かれようなどとは全く思わない先生、大好きです。

ハリーと一緒に歩くスネイプ先生、1分かそこら、口をききませんでしたが、減点を言い渡してからの数分間はハリーの怒りや憎しみが増すような内容をしゃべり続けます。
胸中爆発寸前のハリーは、スネイプ先生が迎えにきた理由について、「ほかの誰にも聞かれることなく、ハリーをチクチク苛むことができるこの数分間のためだった」(6巻8章p.245)と思っています。
これは、私としては、スネイプ先生自身がハリーをしっかり守りたかったのだと思いたいです。
後の新入生歓迎会の席でダンブルドアが、現在の状況がどんなに危険であるか、と力説していますが、第一級セキュリティの資格が与えられているハリーを守りきれるのは、自分しかいない、という気持ちで。
もちろん、ハリーに対しては、あくまで憎まれる態度をとり続けるわけですが。
1分ほどの沈黙のあとの、饒舌すぎるスネイプ先生が、ちょっと沈黙を恐れているかのようでかわいく思ってしまいます。
ハリーは何も答えず、ただ一人ずんずん歩きながらしゃべり続けるスネイプ先生を想像すると、微笑ましくてニヤニヤしてしまいます。

混じりけなしの憎しみ - 2006.08.16 Wed

ホグワーツ特急内でのドラコの攻撃により、身動きできない所をトンクスに助けらたハリーは、トンクスと共に歩いてホグズミード駅からホグワーツに向かいます。
しかし、学校へ着いても、警備措置が強化された校内には入ることが出来ません。苛立つハリーを誰かが迎えにきました。フィルチでも構わないと喜ぶハリーでしたが、灯りが二、三メートル先まで近付いた時にハリーは初めて、スネイプ先生であることに気付いたのでした。

フィルチでも構わないと思ったハリーですが、スネイプ先生の姿を認めると、混じりけなしの憎しみを感じます。混じりけなしの憎しみ(pure loathing)という表現から、スネイプ先生への憎しみの感情は並大抵のものではないことがうかがえます。
城に向かって先生と一緒に歩きながら、ハリーは憎しみが波のように発散するのを感じていました。シリウスが死んだのはスネイプ先生のシリウスへの態度のせいだと思いたいハリー。スネイプ先生を永久に許すことができない存在と考えています。

いくらなんでも、ここまでハリーに憎まれるのには何か理由があるような気がしてなりません。
そもそも、最初の出会いから、スネイプ先生は幼いハリーに対して、まるで嫌われることが目的であるかのような、あまりにも理不尽な態度をとっています。ハリーは最初は、スネイプ先生に対して生意気な態度をとっていないにも拘らず。
スネイプ先生が、憎まれ役を演ずる理由について、kmyさんがこちらで考察されています。騎士団員の前で敢えて友好的な態度を取ることを避け、ダンブルドア側であるという本当の正体を他人の口からも明らかにされないようにということなのではないかとのことです。

では、ハリーに対してはどうしてここまで混じりけなしの憎しみを感じさせる必要があるのでしょう。
ハリーはヴォルデモートの持ち合わせない『愛』を多く持っていることで、ヴォルデモートを打ち破るとされています。しかし、両親を殺されたことにより、燃えるような復讐心を掻き立てられたのも事実です。愛だけではなく、憎しみもまた、ヴォルデモートに対抗する原動力として必要なのではないでしょうか。
5巻の神秘部の場面において、ベラトリックスに対し、『磔の呪文』を口にしたハリー。しかし、ベラトリックスは苦痛に泣き叫んだり、悶えたりはせず、『許されざる呪文』を使ったことがないようだ、と指摘します。「本気になる必要があるんだ、ポッター!苦しめようと本気でそう思わななきゃ(中略)まっとうな怒りじゃそう長くは私を苦しめられないよ(後略)」(5巻36章p.605)
また、6巻28章で、スネイプ先生に対し同様に『磔の呪文』を唱えたハリーに、スネイプ先生も言っています。「ポッター、おまえには『許されざる呪文』はできん!」「おまえにはそんな度胸はない。というより能力が―」(6巻28章p.431)
許されざる呪文を使えるようになるには、相手を本気で苦しめようとする負の力、憎しみが必要なのだと思います。

また、ダンブルドアはこうも言っています「無垢な者にとって人を殺すことは、思いのほか難しいものじゃ」(6巻27章p.408)
そしてハリーに対しては「きみの心は純粋なままじゃ」(6巻23章p.292)
ハリーは闇の帝王の知らぬ力(愛)を持つとされながら、最終的には愛でヴォルデモートを救うのではなく、殺さなければならない運命にあるようです。(私は愛で救って欲しいのですが)
ヴォルデモートを殺すには、例えばグリフィンドールの剣を使って物理的に殺すか、死の呪文を使うかしか思いつきませんが、いずれにしても、純粋なまま、無垢なままのハリーではヴォルデモートは殺せないということだと思います。
その時、剣を向けられるよう、あるいは、許されざる呪文を使えるよう、混じりけなしの憎しみを培うことこそが、スネイプ先生に与えられた役割なのではないかと思っています。それは、ハリーが入学する以前から、ダンブルドアと取り決めのできていたことかもしれません。
そしてもしかしたら、最終的には自ら実験台になってハリーの『許されざる呪文』を完全なものにするつもりではないでしょうか。
だからこそ、28章でハリーが次々唱える呪文をかわしながら、「おまえが口を閉じ、心を閉じることを学ばぬうちは、何度やっても同じことだ」(6巻28章p.432)などと指導したのではないかと思うのです。

ローリングさんの言葉(ネタばれはありません) - 2006.08.08 Tue

ポッターマニアさんの記事で拝見したローリングさんの言葉を見て、私が思ったことを書いておこうと思います。

ローリングさんが、スネイプ先生についての質問に答えた言葉は、大きなネタばれとも解釈できる言葉でした。
その言葉をそのまま受け取れば、スネイプ先生の本心が明かされたことになり、私がこれからゆっくり考えていこうと思ったことに意味はなくなってしまいます。
でも、最終巻を前にローリングが、そんな重大なネタばれをするでしょうか。誰が死ぬかということより、スネイプ先生の行動の謎について語る方がよほど重大なネタばれだと思います。

ローリングさんは「あなたの意見は正しいわ」と言っているようです。
それはあたかも質問者の仮説が正しいような印象を受けますが、
「あなたの意見」が質問者の仮説かどうかは怪しいと感じています。
最初の部分は聞き取れなかった様子だし、例えば「そのような仮説を立てるあなたの気持ちももっともだわ」程度ののもだったかもしれません。
6巻を読み終わった多くの人々はスネイプ先生のことを好きか嫌いかに拘らず、スネイプ先生がどちら側であるかに興味を持っています。
また好き嫌いを問わず、意見が分かれているところでもあります。
6巻終了時そのままに解釈する人、裏を読む人、裏の裏を読む人・・・
ポッターマニアさんでも今月ちょうどスネイプ先生が敵か味方かについての投票をされています。それだけ関心があることなのだと思います。
余談ですが、スネイプ先生を敵だと思う方々のコメントを読むと大変辛くなります。読者の気持ちとして、あの行為を許せないのはわかりますが、先生の死を望む発言などが書かれていると、もう辛くて辛くて(なら読まなければ…)

そんな世界中の読者の楽しみを奪うようなことはローリングさんが言うとは思えません。
これはきっと、今後正確なコメントが聞けるだろうと予測しています。
7巻を想像する楽しみが奪われないような。
ですから、私は、ローリングさんの言葉として公表された内容は真に受けず、今まで通りゆっくり考えていくつもりです。

破れぬ誓い - 2006.08.06 Sun

ドラコを手助けできるかもしれないと申し出たスネイプ先生に、ナルシッサは『破れぬ誓い』を結ぶことを要求します。
「『破れぬ誓い』?」と聞きかえしたスネイプ先生、無表情な顔からは何も読み取れません。

先生はここでも閉心術を使って、動揺を悟られないようにしているのでしょうか。この後、ナルシッサの目を見据えた後、誓いを結ぶことを先生は承知したのでした。この時、ヴォルデモートの計画を把握したのではないかと書きましたが、それならナルシッサの望みもまたわかったはず。
既に最初に頼まれたヴォルデモートの説得は断ったスネイプ先生。
先生はどうして誓いを結ぶことを承知したのでしょう。

『破れぬ誓い』がどういうものであるのかが、よくわかりません。後に、16章でロンの話から、破ったら死ぬということがわかりますが。
その拘束力はいつまで継続するか、具体的ではない状況の場合、どこまでが誓いの範囲なのか。
読者には知らされなくても、先生は十分承知しているはずで、破れば自分の命がないような誓いを簡単に立てた理由がわかりません。

誓いは全部で三つありました。
1.闇の帝王の望みを叶えようとするドラコを見守ること
2.ドラコに危害が及ばぬよう力の限り護ること
3.ドラコが失敗しそうな場合は、闇の帝王がドラコに命じた行為を実行すること

日本語にするとわかりにくいのですが、一つ目の見守るはwatch over(監視する、世話する)、二つ目の護るはprotect(保護する、庇う、防ぐ)で、より積極的に守ることを要求しているようです。
誓いは三つ立てるものなのでしょうか。それとも、ナルシッサが欲張って三つも言ったのでしょうか。
内容も、だんだん重くなってきています。一つ目はただ見守るだけ、二つ目はドラコへの危害を阻止するため体を張れと言っているようなもの、三つ目はさらにエスカレートして身代わりになれと言っています。
これを見ると、別に一つ目はいらないような気もします。
そんな風に段階付けた三つの誓いこそが『破れぬ誓い』なのかもしれません。
炎も紐→鎖→縄(あるいは蛇)と、より太いものへと変化していますし。

三つ目の誓いで、ナルシッサがまだ全部言い切らないうちに、ピクリと手が動いたのは、先生の動揺を如実に示していると思います。
先生、次に来る質問を想定していたと思うのですが、事の重大さを改めて認識し、覚悟を決めた瞬間だったのでしょうか。一瞬の沈黙の間に、ダンブルドアの命とドラコと自分の命を秤にかけたのでしょうか。
全ては最終的なダンブルドアの計画の遂行のために?

ナルシッサにドラコを守る以外の他意はないと私は思います。スネイプ先生への信頼も本物だと思います。ただひたすら自分の息子を大事に思っていることも、なりふり構わないのも理解できます。
でも、この三つの誓いによって、スネイプ先生に文字通り命を懸けさせた事の重みはわかっているのでしょうか。
「本気で護らないとあなたも死ぬわよ」という脅しだけでは済みません。本当に人を一人殺す可能性のある誓いだということを自覚しているのでしょうか。
物語全体を通して言えることですが、スネイプ先生の命が軽く扱われすぎているようで、辛くてたまりません。命懸けの任務ばかりで、先生、気の休まる時が全然ないじゃないですか!!
そして、本気で護ったとしても、闇の帝王さえ成し遂げなかったことである以上、スネイプ先生も実行できずにドラコより先に死んでしまったら、結局ドラコを守ることができないこともナルシッサはわかっているのでしょうか。ダメで元々と、藁をも縋る気持ちだったのでしょうか。

この誓い、いつまで継続するのか非常に気になります。
三つ目については、具体的に闇の帝王が命じたことをドラコに代わって実行したと思われるので、もう効力はないかもしれません。
また、一つ目の『闇の帝王の望みを叶えようとする私の息子、ドラコを~』についても今回の命令に従おうとすることに限定されれば、効力はなくしたかもしれません。
誓いが三つで一組なら、あるいは、『闇の帝王の望みを叶えようとする』が二つ目の誓いにもかかってきていたら、二つ目の誓いも帳消しになったでしょう。
でもそれぞれに効力があるのなら、二つ目の誓いには先生をまだ拘束する力があるかもしれません。
また、闇の帝王が新たにドラコに命令することがあったら、それはこの誓いに含まれるのでしょうか。今回の誓いで、帝王の具体的な望みを示さなかったことが不安になります。

誓いの効力が失われていなければ、ドラコに危害が加わらないよう、先生は今後も体を張って庇わなければならないのでしょうか、一生。
それはお互いどうなのでしょう?さすがに鬱陶しいのでは?
どこかで先生が解放されますように。
庇いきれず、先生が死ぬような結末ではありませんように。

ヴォルデモートの計画 - 2006.08.01 Tue

スネイプ先生に訪問の理由を尋ねられ、ナルシッサは、ヴォルデモートが他言を禁じた計画について、先生に助けを求めます。
この計画、スネイプ先生は「たまたま知っている」と言っていますが、実際知っていたのか、知らずに話しを合わせて誘導したのかどちらなのでしょう。
 
まず、ナルシッサが闇の帝王が他言を禁じたこと、とても厳重な秘密であることを告げると、すぐさまスネイプ先生は「あの方が禁じたのなら、話してはなりませんな」「闇の帝王の言葉は法律ですぞ」
(6巻2章p.51)と答えています。死喰い人としては模範解答です。
その後、通りに人気のないことを確認してから、計画を知っていることを告げました。このあたりから、死喰い人としてより、ダンブルドア側として動いているような気もします。

最初に読んだ時は、このスネイプ先生の言葉通りに捉え、その後の会話についても何の疑問も持ちませんでした。もし、スネイプ先生が何も知らない状態だったとしたら、以降の会話は成り立つのでしょうか。

まずナルシッサの最初の言葉からわかることは、
・自分を助けて欲しい
・闇の帝王はその話しをすることを禁じた
・闇の帝王はこの計画を誰にも知られたくない
そして、計画を知っていると言った後の最初のスネイプ先生のセリフは「我輩にどう助けて欲しいのかな?闇の帝王のお気持ちが変わるよう、我輩が説得できると思っているなら、気の毒だが望みはない~」(6巻2章p.52)
最初の3つの情報だけでもこのセリフは言えそうです。まだナルシッサはドラコのドの字も言っておらず、スネイプ先生も言っていません。

次のナルシッサとベラトリックスのセリフからわかることは、
・ドラコがかかわっている
・闇の帝王はドラコに大きな名誉ある任務を与えた
・ドラコは尻込みしていない、自分の力を証明するチャンスを喜んでいる
・ドラコは何が待ち受けているか知らないが、かなり危険な任務である
・ルシウスが間違いを犯したことへの復讐ではないか
それに対し、スネイプ先生は「ドラコが成功すれば―」「他の誰より高い栄誉を受けるだろう」と言っています。
やはり今聞いた情報からでも十分答えられるセリフです。

次のナルシッサのセリフからわかることは、
・ドラコは他の誰も(闇の帝王さえ)成功したことのないことをやらされる
そして、スネイプ先生にヴォルデモートの説得を依頼し、断られます。スネイプ先生はさらに、帝王がルシウスに対して怒っていると言います。
この辺は特に計画に関係ない話です。

さらにナルシッサのセリフからわかることは
・帝王はドラコに成功させるつもりはなく、殺されることが望みかもしれない。つまり死ぬ可能性が高い
そして、ドラコのかわりにスネイプ先生ならできるというナルシッサに、先生は、最後には自分にやらせるつもりだと思う、と言い、さらにこう言っています。
「――しかし、まず最初にドラコにやらせると固く決めていらっしゃる。ありえないことだが、ドラコが成功した暁には、我輩はもう少しホグワーツにとどまり、スパイとしての有用な役割を遂行できるわけだ」(6巻2章p.55)
ドラコにやらせると固く決めているというのも、知っていればこその発言のように見えますが、全く知らされていない、つまりスネイプ先生に声がかからなかったからこそ、そう思ったとも解釈できます。
そして、ドラコが成功したら、もう少しホグワーツにとどまって、スパイができるというのもおかしい気がします。
ヴォルデモートの計画がどのようなものかと明記されていませんが、後にドラコが1年間ダンブルドアを殺そうとしていたことがわかることから、ヴォルデモートはドラコにダンブルドアの殺害を命じたのだと思われます。それをスネイプ先生が知っているのなら、ドラコが成功した(=ダンブルドアを殺した)後、先生はホグワーツで何をスパイするのでしょうか。
そもそも、ダンブルドアをスパイする目的でホグワーツに入ったはずでしたが。
騎士団員として本部に入り続けることができるという意味でしょうか。ダンブルドア亡き後、騎士団はヴォルデモートにとってどれほどスパイする必要があるものなのでしょう。

このように考えると、スネイプ先生はヴォルデモートの計画を実は知らされておらず、まず「闇の帝王の言葉は法律ですぞ」とヴォルデモートに対する忠誠を見せて警戒を解き、言葉巧みにナルシッサから聞き出したようにも思えます。
そして、この後『破れぬ誓い』を立てた際、3つ目の誓いをナルシッサが言いかけた時にピクリと手が動いたのは、その時には既に計画の内容を確信していたからではないかと思っています。


8/3追記
『3つ目の誓いを立てる前にピクリと手が動いた際には、既に計画の内容を把握していた』と書いたものの、いつの時点で把握したのかわかりませんでした。
コメントをいただいて気付いたのですが、『破れぬ誓い』を結ぶことを頼まれた後、承諾するまでの間にスネイプ先生はナルシッサの目を見据えています。先生はここではっきりヴォルデモートの計画の内容を把握したのではないでしょうか。
そうだとすると、「ドラコが成功した暁には~もう少しホグワーツにとどまり~」と言った時にはまだ理解していなかった内容も、誓いを結ぶ時には理解していたと考えても辻褄が合います。
やはり先生、最初は知らなかったと思います。

うっ。だとすると、6巻後、スネイプ先生は『誰よりも高い報奨』どころか、下手をしたらご不興を買うかも・・・

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