2006年07月27日 (木) 20:26 | 編集
ベラトリックス最後の質問です。「ハリー・ポッターはなぜまだ生きているのだ?五年間もおまえの手中にあったというのに」(6巻2章p.41)
この質問への答えも、最初はまるでずれていて、もしハリーを殺していたら、闇の帝王は蘇ることができなかったと、ただの結果論を述べています。その点を当然ベラトリックスは突いてきて、スネイプ先生は、「ポッターの存在を残念に思っておられない理由を説明しようとしているだけ」(6巻2章p.48)と言い、その後ようやくハリーを殺さなかった理由を説明しています。
今までのいくつかの質問と同様、即答を避けているのは、この時間差で話の辻褄を合わせているためで、この部分も本心を語っているわけではないと思います。
ハリーを殺さなかった理由として、ダンブルドアのお気に入りの生徒を殺したり、見殺しにしたりすれば自分がダンブルドアの庇護のもとにいられなくなるから、としています。
ホグワーツに居残った理由としてアズカバン行きより居心地の良い職場があったからと言ったのと矛盾しません。確かに、ハリーを殺せば、ダンブルドアの信用はなくなるでしょうが、他の先生と同程度にハリーの危機に気付かない振りをして見殺しにしても、決してダンブルドアの信用はなくならないでしょう。ここは、先生は積極的にハリーを守ってきたのだと解釈しています。
さらに、ハリーの能力に興味を持っていたことも語られます。これはとても興味深い説明です。
多くの死喰い人は、生き残ったハリーこそ偉大な闇の魔法使いで、擁立すべき旗頭ではないかと考えていたため、先生自身も興味があり、すぐ殺さなかった、しかし結局特別な能力がないことはすぐ読めた、と説明しています。
先生は、予言を盗み聞きした張本人ですから、ハリーがヴォルデモートを打ち破る力を持つ可能性があると知っていたはずです。そして既に述べた通り、スネイプ先生自身は、闇の帝王は滅したと思ったと発言しているものの、実際は生き延びたことを知っていたと私は思っています。
ですから、初めから他の死喰い人のように、『擁立すべき旗頭』などとは考えず、対抗し得る存在と認識していたと思うのです。
(話は逸れますが、死喰い人は『誰かを旗頭として』行動することしかできない他力本願な人々なのでしょうか。スネイプ先生はそういうタイプではないと思うのですが)
先生はダンブルドア同様、いつか必ずヴォルデモートが復活するとわかっていて、その力を打ち破る者としてハリーに期待するものもあったのではないでしょうか。
そして、実際スネイプ先生が言っているように、特別な才能はないと読み、最初からレベルの高い教育をしてきたのかもしれません。
最初の授業でいきなり、『生ける屍の水薬』の材料やら、後にロンの命を救うことになるベゾアールの探し方など聞いてくるくらいですから。また、閉心術の課外授業の場面では、ヴォルデモートに対抗できる能力を身につけさせたいという思いが滲み出るような熱のこもった教え方をしています。特に最初の閉心術の授業で、感情を無にすることが難しいと言うハリーに対し「なれば、やすやすと闇の帝王の餌食になることだろう!」「鼻先に誇らしげに心をひけらかすバカ者ども。感情を制御できず、悲しい思い出に浸り、やすやすと挑発される者ども―言うなれば弱虫どもよ―帝王の前にそいつらは何もできぬ!ポッター、帝王は、やすやすとおまえの心に侵入するぞ!」(5巻24章p.185)と言ったあたり、とても役割を上手に演じているとは思えません。むしろ感情的になって、本心が出ているように思えます。
スネイプ先生がハリーを五年間も手中に置きながら、殺さなかったのは、自分の身を守るという消極的な理由からでなく、ハリーをヴォルデモートに対抗し得る存在に育て上げることが目的だったからではないかと私は思います。なぜそうしようとしたか、までは説明できないのですが。
この質問への答えも、最初はまるでずれていて、もしハリーを殺していたら、闇の帝王は蘇ることができなかったと、ただの結果論を述べています。その点を当然ベラトリックスは突いてきて、スネイプ先生は、「ポッターの存在を残念に思っておられない理由を説明しようとしているだけ」(6巻2章p.48)と言い、その後ようやくハリーを殺さなかった理由を説明しています。
今までのいくつかの質問と同様、即答を避けているのは、この時間差で話の辻褄を合わせているためで、この部分も本心を語っているわけではないと思います。
ハリーを殺さなかった理由として、ダンブルドアのお気に入りの生徒を殺したり、見殺しにしたりすれば自分がダンブルドアの庇護のもとにいられなくなるから、としています。
ホグワーツに居残った理由としてアズカバン行きより居心地の良い職場があったからと言ったのと矛盾しません。確かに、ハリーを殺せば、ダンブルドアの信用はなくなるでしょうが、他の先生と同程度にハリーの危機に気付かない振りをして見殺しにしても、決してダンブルドアの信用はなくならないでしょう。ここは、先生は積極的にハリーを守ってきたのだと解釈しています。
さらに、ハリーの能力に興味を持っていたことも語られます。これはとても興味深い説明です。
多くの死喰い人は、生き残ったハリーこそ偉大な闇の魔法使いで、擁立すべき旗頭ではないかと考えていたため、先生自身も興味があり、すぐ殺さなかった、しかし結局特別な能力がないことはすぐ読めた、と説明しています。
先生は、予言を盗み聞きした張本人ですから、ハリーがヴォルデモートを打ち破る力を持つ可能性があると知っていたはずです。そして既に述べた通り、スネイプ先生自身は、闇の帝王は滅したと思ったと発言しているものの、実際は生き延びたことを知っていたと私は思っています。
ですから、初めから他の死喰い人のように、『擁立すべき旗頭』などとは考えず、対抗し得る存在と認識していたと思うのです。
(話は逸れますが、死喰い人は『誰かを旗頭として』行動することしかできない他力本願な人々なのでしょうか。スネイプ先生はそういうタイプではないと思うのですが)
先生はダンブルドア同様、いつか必ずヴォルデモートが復活するとわかっていて、その力を打ち破る者としてハリーに期待するものもあったのではないでしょうか。
そして、実際スネイプ先生が言っているように、特別な才能はないと読み、最初からレベルの高い教育をしてきたのかもしれません。
最初の授業でいきなり、『生ける屍の水薬』の材料やら、後にロンの命を救うことになるベゾアールの探し方など聞いてくるくらいですから。また、閉心術の課外授業の場面では、ヴォルデモートに対抗できる能力を身につけさせたいという思いが滲み出るような熱のこもった教え方をしています。特に最初の閉心術の授業で、感情を無にすることが難しいと言うハリーに対し「なれば、やすやすと闇の帝王の餌食になることだろう!」「鼻先に誇らしげに心をひけらかすバカ者ども。感情を制御できず、悲しい思い出に浸り、やすやすと挑発される者ども―言うなれば弱虫どもよ―帝王の前にそいつらは何もできぬ!ポッター、帝王は、やすやすとおまえの心に侵入するぞ!」(5巻24章p.185)と言ったあたり、とても役割を上手に演じているとは思えません。むしろ感情的になって、本心が出ているように思えます。
スネイプ先生がハリーを五年間も手中に置きながら、殺さなかったのは、自分の身を守るという消極的な理由からでなく、ハリーをヴォルデモートに対抗し得る存在に育て上げることが目的だったからではないかと私は思います。なぜそうしようとしたか、までは説明できないのですが。

